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Enjoy Uncertainty


あらかじめ分かっている結末に向けて進んでいくことがつまらない
と感じるのは僕だけだろうか。


攻略本の通りにやればクリアできるゲーム、結末を知った上で触れる映画や漫画、どれもまったく興味をそそられない。

「ネタバレ」をされてから感じる楽しさと、そうでない楽しさを比較した時、後者のほうがより楽しいと思う。

これらの場合、少なくとも、事前に「知らない」「わからない」ことがマイナスに働くことはほとんどない。

これから観ようとしている映画の結末を知らなくても不幸せになったり、何か不利益を被ったりすることはないと思う。

むしろ知ることによって楽しさといったプラスの感情が半減する可能性が高い。

ここに存在する不確実性は人間の正の感情を刺激する。

もちろん、「クソ映画だったらどうしよう」などの不安感を感じることがことがあるかもしれないが、基本的には、これらのコンテンツを消費する前においては、ワクワク感期待感が必ず存在し、それらのほうが大きいはずだ。

大抵の場合、その先で得る何かというのはプラスに働くということを期待している。

これに関してはかなり同意してくれる人が多いと思う。

*何なら僕はクソ映画を観ることさえワクワクしてしまう。


では、他のシチュエーションではどうだろうか。

受験、大事な商談、自分の将来のキャリア、老後の生活。

どれも不確実なものばかりで、いいようにも悪いようにも転び、期待感と同時に不安感も感じ、場合によっては負の感情が大きくなることも少なくないだろう。

失敗したら、うまくいかなかったらどうしよう。

こんな感情になることも多いのではないか。

先が不透明であり、うまくいかなかった時にはコストが存在し、それが重く自分にのしかかることが、必ずしもワクワク感や期待感を感じることができないというのが理由であるかもしれない。

そして、時にその不確実性は、現在の自身のの選択を大きく左右する要素になりうるが故に、大きなプレッシャーがかかることも少なくない。


しかしながら、本当にこのような不確実性というのは人生において、ストレスをもたらす要素なのだろうか。


最初の映画や漫画の例のように、豊かさをもたらしてくれるものとして自分の中で処理するのにはどうしたら良いのだろうか。


正直に言うと、まだ自分の中であまり言語化できていない。

わかりづらいかもしれないが、説明してみる。


起きうる事象に対しての自分の感情というものは、確かに存在し、それを無理に変えようとする必要はないし、することは難しい。

これから観る映画が楽しみだ。
受験に失敗したらと思うと不安だ。
老後の生活を考えると焦る。

このような感情は人間である以上、少なからず感じるものであるし、それらをうまく100%コントロールして、処理し切ることのできる人間は少数派だろう。

視点を変えてみたい。


そのような感情に対してアプローチするのではなく、変化量に対してアプローチするべきではないだろうか。

どういうことか。

縦軸に事象のプラスマイナス(正に行けば良い出来事、負に行けば悪い出来事)、横軸に時間を取り、現在の自分は原点にあるとする。

僕が言いたいのは、絶対的な座標にこだわるのではなく、前後の変化量を楽しむべきだと言うことだ。


例えば、何かに失敗して-100になってしまったとする。
-100と言うのは縦軸だけで考えたらもちろん悲しい。

しかしながら、なんとか頑張り、這い上がって0まで戻ったとする。

この時の+100と言う変化量は、成功した時に経験したであろう+100と変化量に関しては一緒であるはずだ。


つまり、絶対的な立ち位置ではなく、自分が何か行動して、それによって生み出された変化にエネルギーを注ぎ、それを楽しんでいくというマインドセットを持つべきではないかということだ。

一回落ち込んでも、またそこから上に上がる変化を楽しめば良いし、仮に+200まで這い上がれば最初から成功した時に比べて変化量は圧倒的に多く、このマインドセットの元では圧倒的に面白いと感じることができるはずだ。

仮に這い上がれず、下にいってしまったとしても、またそこからの変化量だけを考えていけば良いのだ。変化がマイナスに触れてしまっても、その先で上がることに期待して、その変化を純粋に楽しめばいいのだ。


むしろ下に振れることも、その後上に振れた時に楽しさが倍になると感じてしまえるようになったら最強ではないか。


絶対的な位置を見続けて不安になるよりも、不確実性を受け入れて相対的な変化を楽しむ意識に変えた方がいいと感じるのは僕だけだろうか。


僕はこのように、不確実な未来が存在する現在という状況に対して、そこに向かうまでの自分の変化量にワクワクし、刺激を感じ、楽しもうというマインドセットで生きている。

それこそが不確実さというものを楽しむ秘訣なのではないか。

Enjoy Uncertanity.

とても大事なことだと思う。










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