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[3DCG]ゲームに使える武器モデルの作り方。 モデリング編

■2020年3月22日 作成の記事です。
*2020年3月28日 ツイッターで質問頂いた部分を加筆しました。

ゲームに使えるシリーズの武器編です。
書いていて、長くなったので
・モデリング編(本記事)
・テクスチャ編(次回)
に分けようと思います。

本記事はモデリング編となります。
宜しくお願いいたします。

この武器は私が実際に作成している
「ゲームに使うために作った」
武器の作り方を公開していきます。

まず、完成形はこちらです。

画像19

今回のモデリングツールは、Zbrush2019、Maya2019です。
Mayaの部分はブレンダーでもメタセコイアでもライトウェーブでも
3dsMAXでも何でも良いと思います。


ここからは今の画像のようになるにはどのように作ったのかを公開します。
まずはこの武器のメインのライオンの顔から作ります。
Zbrushで丸から作成しています。

画像1

↓とりあえずライオンぽくなるように
クレイビルドなどでザックザク彫ります。
細かい部分は気にしません。
眼球には玉を入れています。

画像2

↓ドアノブの様に、したいのでリングを追加。
まだザックリで作ります。

画像3

↓そこそこになってきたので、ダイナメッシュなどで一旦整えて
もう少し調整。

画像4

↓たてがみを少し整え、だいたいの雰囲気が出来たので、
斧の土台を作ります。
(ライオンだけですとサイズがわからないので)

画像5

ここからはMayaで作業をしています。
ライオンを低いポリゴンに変換し、それをアタリにして
土台を作ります。(ZbrushからOBJ形式にしてMayaへインポート)

ここからはMayaでの作業になります。
ライオンの頭を一番低いディバイドにしてエクスポート。

画像6

このライオンをアタリに持ち手部分を作ります。
パーツは四角から押し出しやカットをして作成していきます。

四角から作っています

画像7

次に刃部分を追加。
かなりローポリなのでささっと作ります。

画像8

画像9

ローモデルが出来たので
Zbrush用のハイモデルにしたいので、
エッジにクリースをかけます。

画像10

クリースをかけ、スムースメッシュプレビューで綺麗になった部分を
確認できたら
ポリゴンに変換します。(Zbrush用に)

画像11

変換するとハイポリになります。

画像12

ここまで出来たらZbrushに戻ります。
Mayaのライオンは必要ないので武器部分のみを
エクスポートします。

画像13

ライオンを最終調整していきます。
その前に、ライオンはザックリ造形でポリゴンが汚いので
ゲームに使えるようにリメッシュします。

①ライオンを複製

画像14


②複製した方をZRemesherで綺麗にします。

リメッシャー


③ZRemesherした方は形状がぬるくなるので
 元のライオンからリメッシャーのライオンへ
 形状を転写します。
(ProjectAll)

プロジェクトオール

この辺の操作がわからない方は
ZRemesher
ProjectAll
で検索を掛ければかなり詳しく出てきます。
日本語での検索はあまりヒットしないので
英語で検索しましょう。

ポリゴン的に綺麗になったライオンを最終調整します。
(見た目はほぼ一緒でポリゴンの流れだけ綺麗になっています)

画像17

たてがみのエッジを立てたりしてモデルは完成となります。

モデル完成

Zbrushのポリゴン数はゲームで使える量ではないので
リメッシャーしたライオンと、Mayaで作った土台を少し調整し
ゲームモデルとしています。

ゲームモデルとして、要らない部分はなるべく削除しています。
ライオンの眼球の後ろ側なども削除。

画像22

最終的に、ゲームの中に入れるモデルは
1万5千ポリゴン程度に落としています。

一万五千

ゲームの中では映る距離によってさらに低ポリになるようにしていきます。
一番大きく映る時に1万5千ポリゴンです。
(レベルオブディティールという名称です。LOD)

次回はこのモデルにテクスチャを描いて質感や
目の発光などを付けていきます。

最後まで読んでいただき、有難う御座いました。
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