「芸能活動=社長」という自覚ある??
はじめまして。こんにちは。田中亮(https://twitter.com/ryotanaka2018)と申します。
音楽・芸能のマネジメントを生業の一つとしています。
※便宜上、タイトルには個人事業主と類語の「社長」という言葉を使っていますのでご了承ください。
この記事を読んでいる方は殆どの方が役者やバンドマンなど夢追い人だと思いますがあなたは個人事業主(社長)という自覚はありますか??
歌手、バンドマン、役者、声優など自分自身を商品に活動している人の殆どが個人事業主です。
例え事務所に所属をしていても個人事業主です。
契約的にはあくまで業務委託という扱いになります。
言われてみれば当たり前ですが所属の役者やタレントは社員として事務所に雇われているわけではありませんよね。
まず自分が個人事業主だという自覚がない時点で芸能活動ではほとんど成功しないと思います。
世の個人事業主の方を知るだけでも自分という商品をどうやって売っていくかが見えてくるかもしれません。
個人事業主に必要なこと
街を歩いてみるとカフェや雑貨屋など個人経営のお店があります。
そして普段何食わぬ顔で使用しているアプリでもエンジニアやデザイナーが関わっています。
案外、個人事業主の方は多いです。
個人事業主の中には元々会社で働いていてそのまま独立した人もいれば、趣味でやっていたものが徐々に大きくなっていったパターンなど多種多様です。
そして、ほとんどの場合がその事業をライフワークとして営んでいます。
先ほど挙げた方たちは料理や雑貨、デザインなど自身で作り出すスキルまたは選びだすスキルを商品として販売しています。
役者や歌手の方も同じです。
自分の演技や声、演奏などのスキルを商品として活動しますよね。
では個人事業主の方たちは何を心掛けているのでしょうか。
個人事業主として成功するには3つの要素が必要となります。
自分がお店を持つ感覚で読んでみてください。
①商品価値を高める
ここで指す商品価値とは「自分のスキル」になります。
どんなお店でも味が悪かったり、お店の雰囲気が最悪なら誰も来ませんよね。
それと同じで基本的にはお店が提供する商品のクオリティは高ければ高いほど良いです。
ただ難しいのが、美味しければお客さんが来てくれるというわけではないことです。
他にもお店の雰囲気や接客なども含めて商品価値と言えます。
つまり技術だけでなく、どういう雰囲気のお店なのかも大切になります。
その為にまずは「自分が何を提供するお店なのか」を明確にします。
そして「他のお店とは何が違うのか」も大切ですよね。
「夜景が見えるのでデートには最高」とか「とにかく安くて早くて美味しい」とか「地元の◎◎県で取れた無農薬の野菜を使用していて、美味しくて健康的な食事を提供している」などそのお店ならではの独自性が必要です。
更に「◎◎グランプリ金賞受賞」とか「1年後まで予約が取れない」など過去の経歴などで付加価値を付けるのもよくありますよね。
芸能だと「◎◎に出演」「インスタフォロワー◎◎万人」とかになりますかね。
②広告・宣伝
自分という商品が定まり雰囲気作りが完成したら次はそれを広めていく必要があります。
例え「日本で一番夜景が綺麗なレストラン」をやっていても誰も存在を知らなかったらお客さんは来ませんよね。
恐らく今の皆さんはここで止まっているのかなと思います。
ではどうやって宣伝をしていくのか。
それはターゲットを決めることが必要不可欠です。
「自分の商品を気に入る人は誰なのか」
そして
「誰に届けたいのか」
がかなり大切です。
先ほどの「日本で一番夜景が綺麗なカフェ」を例にする場合
カフェでデートをしない小学生やデートする金銭的余裕がない層に宣伝しても集客には繋がりませんよね??
デート・記念日・誕生日などでおしゃれなカフェ使用する層がターゲットになります。
そして東京のお店だとしたら九州の方に宣伝しても来てくださる確率は低いと思います。
この場合だと都内近郊に住む、20~40代のデート層か40代以上の結婚記念日などを大切にする層がターゲットになります。
ターゲットが決まった場合、その宣伝ツールも大切になります。
今回の場合ですと例えば婚活イベントやマッチングアプリなどを利用する20~30代をターゲットにして、その方たちの普段の生活パターンなどを研究します。
具体的によく使用するアプリやよく行くお店、情報収集ツールとして何を使っているかなどです。
また、ターゲットのユーザー層と親和性の高いメディアやインフルエンサーなどもチェックすると良いと思います。
そしてターゲット層が集まるツールでターゲット層に刺さる宣伝で届けられれば集客に繋がると思います。
今回はお店で例えましたが芸能活動でも同じです。
自分のことを気に入ってくださる層がどこなのかをしっかり見定めて、その方たちが集まるプラットフォームやメディアを活用して正しく届けていくことが大切です。
ターゲットの決め方はこちらの記事でまとめています。
③クライアント探し
音楽・芸能ではとにかく仕事をくれるクライアント探しがとても大変でありとても大切です。
ただ、商品価値の向上と宣伝をしっかり出来ていれば、クライアント側から仕事の依頼が来るようになります。
僕が面倒を見ているクリエイターも企業からお問い合わせいただくことが多く、おかげさまで仕事を選べるぐらいにはなりました。
とはいえ、自分で営業をしたり、知り合いを増やすことは大切です。
よく「探しても募集が見つからないんです・・・」と言う人がいますが、この時点でもう少しズレているかなと思います。
僕は常々新しい人材を求めていますし、常に何かしら仕事をお願いしたいと考えています。そして良さげな人がいたらすぐにコンタクトを取ります。
これは僕だけでなく僕の周りは割とそうなので、皆思っているのだと思います。
つまり何が言いたいかと言うと、公にはしていないが慢性的に募集をしている。ということです。
公式として募集情報を出している時は最終手段であって本当に人がいない時です。
募集をしていない時にも連絡をくれている人がいたら、その人がよければ依頼しますよね。
つまり来る仕事を待つのではなく、普段から自分でPRして仕事につなげる行動力は必要です。
商品は売れないと商品価値としてはガラクタと同じです。
売れ残りたくなければ、常にPRをして自分の商品価値を上げましょう。
最後に
演技力や歌唱力を上げて、その技術で売れていければ一番良いと思います。
ただ、中々上手くいかないこともありますので常に自分の商品価値を上げていく必要はあります。
それが技術力なのかSNSなのか経歴なのかは人それぞれです。
自分に合ったやり方を探しましょう。
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