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「賞味期限2か月」だった円介入効果。の件。

1ドル160円台から先週は161円台にまで円安が進んでいる。
2024年4月から5月にかけて9兆円を超える為替介入を日銀が実施したにも関わらす、たった2か月でその効果が切れてしまったことになる。

2022年9月に行った同じく9兆円あまりの為替介入の効果が1年5か月続いたことに比べると今回は異常な速さで効果が切れてしまったことになる。いや、異常ではなく、むしろこれが円の実力なのかもしれない。

ヘッジファンドなどは日銀が円安是正に向けて有効な手立てを打てないとして、円売り圧力を強めている。

直近のドル円の変動は1日に数十銭程度下落する「ジリ円安」のためG7の合意による「為替レートの過度の変動や無秩序の動き」に該当しない見方が強く、為替介入には踏み込みづらいとしている。

日米の金利差が根本的な要因と言われることが多いが、政府方針としてデフレ脱却し「2%程度の好循環インフレ」を目標としてきたために、経済を冷やす利上げが遅れたとの意見もあり、日本の金融政策の失敗が現在の状況を招いたともいえる。

米国の利下げが遠のき、日銀の利上げする観測も後退し、円高に反転する要因は見つからない。

また、新NISAによる海外資産の購入額も今年は6兆円を超えると予想されており、影響は小さいと考えるアナリストもいるが、個人的にはこのNISAの海外資産の買い付けも円安に寄与していると考えている。

ニュースなどでは「介入の可能性」を示唆するコメントもある。確かに政府や日銀の外貨建て資産は190兆円以上あり、まだまだ介入も可能であると言えるが、実際このうち介入に使える金額は20兆円ほどとも言われているため、すぐに介入を連発できる可能性も低い。

今の日銀や政府は、機動戦士ガンダム第2話でサイド7から逃げるシャアを「撃つぞ・・・撃つぞ・・・撃つぞぉぉぉ!」と一人威嚇しているアムロのようなものだ。

アムロがシャアと対等に戦えるようになるのはこれよりまだ先である。同じく、日銀が円安と戦える日もまだまだ先な気がする。

いや、もしかしたら永久に円安に勝てないのかもしれない・・・。

今日はここまで。

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