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授業では教えてくれないこと

学校は教科書をもとに授業が進んでいく。
授業で学んだこと以外は基本的にテストで出題されることは無い。
正解というゴールが用意されているのだ。

逆に言えば、答えが無いことに対して答えを出すことは授業では教えてくれない。

社会に出ると答えが無いに等しい事柄に対して、自分なりの答えを出さなければならない場面が多々ある。

経験と直感で正しいと思ったことを貫くことで結果的に正解になり得ることもあるし、間違いとなることもある。判断するための思考力を鍛えるには、学校で何をすればよいのだろうか。

それは部活動をすることだと言いたい。私のオススメは野球だ。

野球に限らず、部活動では先輩後輩に囲まれて世代の違う人達と行動をともにする。部活動をやらない人に対して、圧倒的に多様なコミュニケーションをとる機会が増える。自分の発言に対して人がどのような反応をするかを見る、逆に相手の発言に対してどう返答するかを考える、といったコミュニケーションの深みが増していく。

また、部活動は成功=成果に直結しないことが多い。例えば、きっちりバントを成功させてランナーを進められたとしても試合に勝てる訳ではない。しかし、バントを成功させて、次の人がヒットを打てれば得点の可能性がグッと上がる。だからチーム全体でバッティング練習をする。

他の競技でも自己ベストが出せたからと言って優勝できるとも限らない。

つまり正解が分からない中でも努力を続けながら試行錯誤をしていかなければならない。

この試行錯誤こそが重要で、前はこれをやったからダメだった、だから次はこうしてみようという癖がつく。そして物事の傾向を捉える経験を学生のうちに得ることができる。たくさんの試行錯誤と成功体験、失敗体験をすることで、社会人になったときのスタート地点が違ってくると考える。

こんなことは社会人にならないと分からなかった。部活動に打ち込んでいた当時は誰もそんなことは教えてくれないし、部活動が社会に出て活かされることも理解できなかった。

今だから分かるが、学校は国語数学などの教科以外にもたくさんのことを学ぶことができる。学生時代は本当に貴重だ。学べるだけ学んでほしい。


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