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6.5階にて


ウォン・カーウァイの古い映画を観た。東京の映画館にしてはかなり空いていた。何席か隣に座っていたおじさんが、組んだ足の先を何故かぶんぶん振り続けていた。
映画館を出て七階から降りる階段の途中で、「なんか文章でもかいてみようかな」という気分になっていた。

なんでだろう。でもこういうことってままある。きっかけと結論だけがみえて、過程が水面のすれすれの飛び石みたいによくみえない。
たぶんそこには、最低価格でとったヨーロッパ行きの航空券なみに、わけのわからない乗り継ぎがなんどもあって、(たぶん途中荷物を紛失したりして)その間僕の意識はほとんどない。後で思い返して、そういえばあそこはモスクワだったかも、とか思うんだろう。

でもま、強引に過程を考察してみると、好きな映画には面白い小噺や言い回しがあったりして、自分も適切なシチュエーションでそういうこと言えたらいいだろうな〜、とか思ったりする。でも実際にはなかなかないので、もうこうなったら自分で都合の良い場を作るしかない。
あとは、日常の中で面白いな(でも自分にしかウケてないな〜)みたいなことを、伝わるように伝えたいな、みたいな願望もあるとおもう。でもリアルタイムなコミュニケーション能力を持ってない身として、文章ならまだちょっとなんとかなるのでは、と思ったのかもしれない。
いくつかバッゲージをロストしているかも知れないけど、大筋はそんな思考があった気がする。

たぶん、このままインプット過多で、“思ったことストック”を古い順に自動削除し続けながら生きていけば、きっと深夜の映画館でつま先を振り回し続け、あげくエンドロールも観ずに出ていくようなおじさんになってしまうんだ、きっと。なぜかはわからないけど。


あとは先日、過去に自分が撮った写真を見返す機会があって、世に出してない良い写真がたくさんあってびっくりした、という理由もある。どのくらい驚いたかというと、買った覚えのない単二電池が7本出てきたときくらい。(単二使うものなんてあるっけ?この世に)
なので、それらも載せていきたい。とりあえずは過去の旅行記とかかけたらいいな。月に2回くらい更新して10人くらいにいいねと思ってもらって、その三倍くらいの人にスルーされる、みたいな感じになればいいな。

とりあえず先月の写真のせとこ
旅の仲間(寒そうver.)
仙台でライブの日
仙台の壁
仙台のフェスバックヤード(100点)
仙台の空
いずこかのSA
静岡ライブハウス前より

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