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もっと色々な地域や世界を見てみたい【だから旅は、やめられない ♯16】

加藤 望(会社員)

反骨精神から旅の世界へ

物心ついたときから「鉄道」が好きでした。

ただ、電車に乗ったり、写真を撮ったりすることは好きでも、遠方へ「旅」に行くことは数えるほどしかありませんでした。そんな私の転機が「旅」にハマる転機は、大学受験浪人生のときです。

高校に進学するとき、卒業後に鉄道会社に就職するつもりで全国に2つしかない鉄道高校に入学しました。しかし、その後身体条件(目の色覚異常)により、その夢が叶わないことが分かり、進路変更せざるを得なくなりました。

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呆然としながら、浪人して大学受験勉強に励んでいた頃、鉄道会社に就職した高校時代の同期がSNSにて、鉄道会社の職パスを利用して主に日本各地を旅している写真をアップしていました。

「自分だって・・・旅してやるぞ!」

正直、その写真が羨ましかったです。でも、悔しくもありました。これが旅に出るようになったきっかけ。劣等感に似た反骨精神から、私の旅人生は始まりました(経歴といい、きっかけといい、私は色々異色かも知れません)。

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最初の行き先は、栃木県。日帰り鬼怒川温泉でした。浅草駅から今は無き快速電車に乗り、約2~3時間電車に揺られ、とても心地良かったのを覚えています。鬼怒川では、同期の友人のSNSを真似て初めて現地の風景の写真を撮り、その土地のグルメ(写真のとちおとめソフトクリームなど)を嗜みました。

それまで「鉄道」にしかフォーカスを当てていなかった私でしたが、この旅で「観光というものは、こんなにも楽しいものなのか」と衝撃を受け、カルチャーショックという大きなお土産を持ち帰りました。この日以来、私は休日に暇を見つけては、首都圏や時には国内遠方の観光地巡りを始めました。

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メジャーな観光地からマイナーな街歩きへ

無事に大学に入学した後も、観光地巡りは続けていましたが、だんだんと良く知られている王道の観光地巡りにマンネリを感じるようになっていきました。入学した学科が、観光に限らず、まちづくりを専門としていたことも関係あるかもしれません。そのような中、当時働いていたアルバイト先で福島県「郡山市」の存在を知りました。

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福島県の観光地といえば、会津地方や浜通り地方のスパリゾートハワイアンズ等が有名ですが、郡山市は特に観光地ではありません。しかし、福島県を南北に貫くJR東北本線と、会津地方と浜通り地方を横断するJR磐越線の交差点に当たり、県内では「商都」として知られる街であると知り、好奇心から一度訪ねてみることにしました。

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東京から東北新幹線で約1時間半にて到着です。駅から街へ出てみると、駅前の商店街はシャッターが閉まっている店が多く、一見「パッとしないな」と最初は感じました。しかし、駅から少し歩いたところにあるデパートは活気があり、レストランでは地産地消の食材、主に新鮮な野菜をふんだんに使った鉄板ナポリタンに舌鼓を打ち、デパート近くではおからドーナツを購入し、ソフトでふわふわのドーナツをあっという間に完食しました。

一般的に知られている観光地以外の街にも、ちゃんとその地域を活かした魅力が存在し、その魅力を発見することでしっかりと街を楽しむことができる、ということがこの郡山旅の収穫でした。

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日本国内から海外へ

これまで国内中心の旅をしてきましたが、当初は海外への関心はそれほど高いものではありませんでした。

理由としては治安への不安や、言葉の違いなどで少々億劫になっていたことがありました。しかし、日本国内を極めていくと、また例によって再びマンネリを感じ始め、「もっと違う世界を見てみたい」と思い、ついに日本国内を飛び出すことを決意。まずはお隣の国である韓国を訪問しました。

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韓国ではソウルはもちろん、高速鉄道KTXに乗り釜山、韓国唯一の中華街がある仁川に行きました。同じ韓国内でもソウル、釜山、仁川ではそれぞれ特色があり、地域性を感じました。

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ざっくり例えると、ソウルは歴史と現在、そして未来を背負う大都会、釜山は屋台の雰囲気が何処か懐かしさを感じる港町、仁川は昔の清国と日本国の租界からなる様々な文化が共存する街。何処も日本にあるようで無いような、刺激に溢れた街でした。帰国後、もっともっと韓国内でも色々なところへ行ってみたくなったのは言うまでもありません。

旅を通じて、生涯いろいろな街へ行き、いろいろな地域の世界を見ること。
そして旅を、ずっと続けていくこと。

それが私の今の夢です。

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