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「旅」と一緒に、これからの人生を歩んでいく(旅が僕らに教えてくれたこと #4)

toka(会社員)

不登校少年を救ってくれたのは鉄道の旅

物心ついたときから、鉄道が好きでした。

電車の写真を撮ることももちろん、電車に乗っている時間も昔から好きでした。電車に揺られながら、時には先頭車両にかぶりつき、目的地に着くまでのワクワク感は今でも変わりません。

そんな私ですが、中学2年生のとき、進学校に通っていたのですが、周りの学習スピードに追いついていくことが大変で疲れてしまい、不登校になってしまった時期があります。

そんな時期でも、週末になると大好きな鉄道のために、外出していました。理由は、家に引きこもってばかりだと、好きな鉄道の写真を撮影したり、電車に乗って出かけたり、出来ないから。夏休みといった長期休みになれば、1人で青春18きっぷを使って夜行列車に乗って出かけ、一度は自身の中で枯渇したエネルギーを、少しずつチャージしていきました。

<中学2年生のとき、初めて1人で乗車した夜行列車「ムーンライト信州」号。現在は運転されていない>

S1白い田野

夢の鉄道員にはなれないと知った高3の終わり

不登校のときに「鉄道の旅」が大きな心の支えになった私は、やがて鉄道員になることに憧れ、日本で2つしかない鉄道高校受験のために、中学3年生のときから学校に復帰し、受験勉強を重ね、無事に第一志望に合格できました。

鉄道高校での3年間は、自身の夢に向かって、とても充実していました。しかし、思わぬ形で、鉄道員になるという夢は叶えられないものだということを知らされます。

それは、高卒の鉄道会社受験の際、身体検査などがあるのですが、その検査にて身体条件(目の色覚異常)で引っかかってしまったのです。私は、夢を諦め、やむを得ず大学へ進学しました。

そんな私だったので、大学在籍中は、これから何を目標にしたら良いか分からず、ただただ呆然とした日々を送っていたことを覚えています。しかし、そんなときでも、私の心の支えになっていたのが、「鉄道の旅」でした。

理系学部に進学したため、頻繁に出かけることは出来ませんでしたが、夏休みなどの長期休みを利用して、日本各地へ。鉄道で日本一周旅行をしたこともありました。

<大学生時代の日本一周旅行の締めに乗車した寝台急行「はまなす」号。こちらも現在は廃止された列車>

はまなす

日本の鉄道旅を制覇し、次は世界へ

その後、大学での卒論も「鉄道」をテーマに書き上げましたが、卒論研究が楽しかったため、大学院へ進学。

ところが大学院では、同じ研究室内での人間関係のわだかまりに悩むようになりました。私は一人で抱え込みやすい性格のため、それも良くなかったのですが、正直なところ、心が満身創痍になっていました。そんな時期だったので、私はまた長期休みを利用して、鉄道の旅へ。しかし、これまでに日本の鉄道旅はだいたい行き尽くしてしまっていたため、今度は日本を飛び出し、お隣の国である韓国の鉄道旅へ出かけました。

主にソウルと釜山を高速鉄道(日本で言う新幹線)で往復しましたが、日本とは全く違うと言っても過言ではない仕組みの鉄道に触れ、とても刺激に溢れた旅となりました。

<釜山からソウルまで乗車した高速鉄道「SRT」。とても静かで快適な乗り心地でした>

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旅が日常の僕を支えてくれている

韓国から帰国後、あることにやっと気づきました。

自身の「旅に行って良かった」という”満足感”、そして、「これから色々なところに行ってみたい」というワクワク感にも似た”幸福感”は、これまで日常で抱えていた人間関係の悩みよりも上位に立つ!だから、これからの人生、多少辛いことがあっても、「旅」のことを考えていれば、今までのように乗り越えられる!

私は色々なことを神経質に気にしやすいところがあるので、今回の記事には書ききれないほど、今までの学校や職場の人間関係で悩んだりもしました。

しかし、今の私には、「旅」があります。

おそらくこれから先も、色々なことで悩むことはあると思いますが、いつまでも「旅」と一緒に、この先の人生も歩んでいこう。

未来の私に向けて、自信を持って、そう言いたいです。

<直近で乗車した寝台特急「サンライズ瀬戸」号にて、瀬戸大橋からの車窓。朝日がとても綺麗でした>

鉄橋

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