見出し画像

旅での偶然の出会いは、自分の生き方まで変えうる!【旅が僕らに教えてくれたこと #10】

Ayumi(会社員)

20歳の時、初めて訪れたタイ。そこで、日本とはまるで異なる「人々の生きるエネルギー」を感じてからというものの、私に気づきや勇気を与えてくれるのは、いつも「旅」でした。

「旅が教えてくれたこと」はたくさんありますが、今回はその中でも、自分の中の常識を覆された旅での出会いについてお話したいと思います。

画像5

〈レトロな街並みが素敵な山形県肘折温泉〉

退職の有給で突然行くことになった日本縦断

2020年の3月末、悩みに悩んだ末、私は新卒から5年間勤めていた損保会社を退職しました。

本当であればその有給を使い、2月中旬から3月中旬にかけて、東ヨーロッパ諸国を周遊しようと企てていました。そんなタイミングで、東アジアで新型コロナウィルスが流行りはじめ、渡航を断念。

しかし、この後もなかなかないであろう、せっかくの約2ヶ月の長期休暇。どこかに行かないともったいない!

とりあえず勢いで、今まで行ったことのなかった沖縄行きの航空券を購入。その後は、四国へ移動し、そこから北海道まで電車で日本を縦断することにしました。

会社を辞めて感じた不安と諦め

このような事情でスタートした日本縦断だったので、最初は「なんで東ヨーロッパ行けないんだよ…」と乗り気ではなかったのです。

そもそも、なぜ私が安定した損保会社を退職しようと思ったのかというと、社会人3年目から、ストレスにより、たびたび胃の不調や異様な眠気・吐き気・倦怠感に襲われるようにななったことがきっかけです。最終的に「このままここで働き続けたら、将来元気に楽しんで生きることはできないな…」と感じ、退職を決意しました。

実際に辞めてみて、解放されたことによるスッキリした気持ちは大きかったものの、同時に、「また次の会社も、何年かは続けないとな~。ほんとはもっと自由に旅したり、働いたりしたいけど、自分には何の能力もないし…。」といった、漠然とした、不安のような、諦めのような気持ちが私の中を渦巻いていました。

画像4

〈青春18きっぷのポスターで有名な愛媛県下灘駅〉

私の中の常識がひっくり返ったゲストハウスでの出会い

そんな時に訪れた、沖縄県那覇市のとある老舗ゲストハウス。
そこには、今までの人生では出会ったことのない、個性豊かな人達が集まっていました。

普段一体何をして稼いでいるのか謎な自称マジシャン、「暖房が壊れたから冬が終わるまでここに泊まる」と言って北海道の-30度の極寒地から逃げてきたおじいさん(暖房買いなよ…)、旅人と毎晩飲み明かすのが生き甲斐で10年間毎日このゲストハウスに来ているうちなんちゅ(沖縄出身者)など。

彼らにライフスタイルを聞くと、「俺は寒いのが嫌いだから、毎年冬は神奈川からここに来て過ごしてる」や「俺なんてガーっと稼いではどっかの国に行って、を繰り返してたらもう70歳だよ」などといった答えが普通に返ってきます。今までの私の周りのコミュニティにはまずいない、とってもフリーダムな生き方をされてきた方ばかりでした。

「面白い生き方をしている人の話を、もっと聞きたい!」

このゲストハウスで刺激を受けた私は、そう思い立ち、既に予約していた普通のビジネスホテルや非交流型ゲストハウスを出来る限りキャンセルし、那覇のゲストハウスの宿泊者におすすめされた交流型ゲストハウスや、ネットで調べて旅人や地元民が集まりそうなゲストハウスに予約変更。

そして、その後の日本縦断の旅でもゲストハウスに泊まり続け、日本中のゲストハウスで、旅人や地元民と語り合いました。

画像1

〈沖縄県今帰仁村のゲストハウスで手作り夕食会(ゆんたく)〉

画像2

〈広島県尾道市のゲストハウスでオーナーと私が作った夕食を囲む会〉

旅で自分のマインドをリセットする

「一つの会社で最低3年間は働き続けなくてはならない」や「世界一周したいけど、老後にまとめてするしかない」といった、多くの人が気にする一般論に支配されていた、私。

しかし、この日本縦断の旅で、自由に働いたり、旅したりしている方々とたくさん交流したことで、こんな考えが、頭に浮かんできたのです。

「誰が基準なのかわからない常識に頭を悩ますなんてもったいない!そんなことはやめて、自分のやりたいことにどんどんチャレンジしていこう!」

この日本縦断の旅を終えた後も、コロナ禍で気持ちが下向きになってしまったときは、都内のゲストハウスでスタッフや宿泊者とおしゃべりをしたり、車中泊を楽しんだりと、身近な旅でも非日常感を味わい、「アフターコロナに絶対世界一周するぞ!」とポジティブな気持ちにチェンジするようにしています。

旅は、景色や料理を楽しむだけのものではありません。

「最近毎日がルーティーンだな」「今好奇心が足りてないな」と思ったときに旅に出ると、旅先での出会いや経験が、もう一度、自分をワクワクする方へ方向転換させてくれます。

人生や価値観のアップデートを止めないよう、私はこれからも旅に出続けるのです。

画像4

〈沖縄県久高島でざわわなサイクリング〉


・ブログ「くまとらべる」
https://bearkumatravel.com/

・インスタグラム(国内外の旅についてアップしています)
https://www.instagram.com/ayu.trip16625/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?