旅は「心の声に従う」勇気をくれる【だから旅は、やめられない。#17】
Kanako(教育関連勤務)
私にとって旅がやめられない、そして、やめるべきではない理由。
それは「旅」=本当はどう生きたいのかという「心の声」を素直に聴くことができる時間だから。
旅は、偶然の人との出会いや、見るもの感じるもの全てを通して、「本当に自分の好きなものは何か」を実感することができる、唯一無二の時間。
日本の価値観に従って生きている。でも本当の心の声は……。
私は、子供の頃から親や周囲の言うことをちゃんと聞いて、嫌なことがあってもニコニコしている典型的な「良い子ちゃん」だった。
大人になるまでは、「良い大学に行き、良い会社に就職する」というものさしで測られることにプレッシャーと疑問を感じながらも、「期待に応えなきゃ」という思いで精いっぱいだった。
そして、アラサーになると、これまでとは一転、「仕事はほどほどにして、早く結婚するのが幸せ」みたいな別のものさしに急に切り替わった(ように感じて)、呆然としてしまった。
一体、私は何のものさしに従って生きているのだろうか?
きっとこれから先も、その時々で違ったものさしが急に登場して、それに戸惑いながら生きることになるのかなぁ?
そんなの一生楽しめないじゃん。
せっかく与えられた一度の人生、もっと心の底から精一杯生きたい!
生きていくこと=自分だけのオリジナルな「ものさし」を作っていくこと
旅との出合いは、20歳のとき。初めての海外渡航で1ケ月間カリフォルニア(U.S.A.)を訪れた。それからは、社会人になっても長期休みごとに旅を続け、20回以上の海外渡航を繰り返し、現在に至る。
海外に行くと、特に文化や習慣が大きく異なる地域では、日本の価値観と似ても似つかないことがよくある。
例えば、中南米のキューバでは、食料は配給制で、公務員の月収が3千円程度(お医者さんでも月収8千円程度)だけれど、貧困の悲壮感などなく、それどころか、老若男女、熱い恋愛を楽しんでいたりする。
「な~んだ、結局、全人類に共通したものさしなんてないじゃん!」って気づかされた。
それなら、どれか一つのものさしに従って必死で生きたとしても、他のものさしで測られたら意味ないよね?
それよりも、色んな景色を見て、色んな人と出会って、五感でフルに感じて、自分にピンとくる素敵な価値観(ものさし)を「自分色にオーダーメイド」した方が、遥かに素敵じゃない!?
そのオーダーメイドのものさしをつくるのに必要不可欠なのが、私にとっては旅!
感動こそが、生きる上での最大のエネルギー
旅先の中でも、なぜか血が騒いだり、逆にふるさとのように感じる場所ってありますよね?
私にとってはそれがパラオやフィジー、ニューカレドニアなど、南の島々。
透き通ったコバルトブルーの海に浮かんで無重力になった瞬間、「生きてて良かった~」って心から思える。いや、むしろ細胞全てがそう叫んでる!笑
そして、南国の人のカラッとした笑顔を見れば、大概のことは「どうでもいいや!」って思えてくる。
結局、そんな感動こそが生きる上での最大のエネルギーになるって思う。
自然や美しい景色、美味しい食べ物はもちろん、旅先での偶然の人との出会いは、お金では買えない大きな価値があると思う。
あの時出会った、地球上の誰かのふとした一言から、人生を変えるほどの大きな力をもらえることだってある。
そんな未知の可能性をたくさん秘めている旅は、やっぱりやめられない!
最後に。
日本にいると、どうしても決められたものさしに従って日々を過ごしてしまいがち。
だから、ときどき旅をして、自分の五感で素直に感じた「心の声」を聞いて、本当に自分の人生で大切なことは何なのかを感じたい。
旅は、心の声に従うことを後押ししてくれる。
そして、旅は、心の声に従うことを誇らしくさえ思わせてくれる不思議なチカラがある。
人生は、どう感じて、どう生きたかの積み重ね。
なら、出来る限り、「自分の足」で歩いて、「自分の目」で見て、「自分の心」で感じたい!
そしていつか、おばあちゃんになった時、
「おばあちゃんね、若い頃はこんな素敵な旅や経験たくさんしたんだよ」って満面の笑みで言いたい!!
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