見出し画像

【コロナが変えた世界#11】現地旅行会社経営者と「イタリア」の今と未来を語る!

平日は広告代理店でサラリーマンをする傍ら、週末で世界中を旅する「リーマントラベラー」の東松寛文です。

世界で働く日本人との緊急対談企画、第11回のレポート!今回のゲストは、イタリア・マルケ在住のニコルさん(旅行会社経営)。現在の暮らしとアフターコロナの世界について伺いました。

本企画は、コロナが変えた暮らしと働き方について「現地の生の声」を聞きながら、アフターコロナの世界がどう変わっていくのかを考える企画です。全動画のYouTubeアーカイブはこちらから✈︎

【第11回 イタリア編】

※この対談は2020年5月12日に収録したものです。

【現地のコロナ感染状況】ようやく快方へ

・感染者数は20万人以上、亡くなった方は3万人以上。今は現象傾向
・罰金400ユーロなどの外出制限、継続中のロックダウンが効いたと思う
5月初旬からフェーズ2に制限が緩和され、外出制限の一部解除開始
・ただし州内移動はOKだが州外はダメなど、引き続き制限あり

【コロナによる「暮らし」の今】イタリアの今は……

・政府の発表が迅速で、制限の終わりが見えたので悲観的ではなかった
・都会ではトイレットペーパー、小麦類(パスタ)の買い占めが起きた
・外出制限解除の発表後、気が緩んだのか、ミラノの運河沿いで人が溢れかえる事件も
・ロックダウン中はデリバリーだけだったが、テイクアウトもOKに
・ピザ以外のデリバリーはまれだったが、‎Uber Eats他も広がりそう

【コロナによる「娯楽」の今】楽しみ上手なイタリア人

一流レストランの味を手作りすることが流行っている
・材料だけをデリバリーしてもらい、レシピを見て作るとのこと
・なんとパンやピザをサワー酵母から手作りする人も
・イタリア人は外にmy窯を持っている人が多いらしい(!)
・料理動画のupも人気で、TikTokが老若男女に流行中

【友情より恋愛が優先される!?】イタリアのお国柄

・オンライン飲み会や出会いは流行っていない
・外出制限が解除されたら、アペリティーボ(ディナーの前に一杯飲む習慣)が復活すると思う
・情熱的なイタリア人は、リアルの場を大事にしているのでは?
・外出制限が緩和されたとき、友人はダメだけど恋人は会ってもOK

【コロナによる「働き方」の変化】リモートワークに前向き

リモートワークは今後も積極的に取り入れていきましょうという雰囲気
・「仕事のために生きる」国民性ではないから、より前向きなのかも?
・ちなみに学校は9月まで休み予定
・大学は9月からオンライン授業が決まっているところもあるそう

【アフターコロナで行きたい】在住者おすすめ情報

イタリアのベストシーズンはピークをすぎた9〜10月だとコスパもよい
・10月だと新しいワイン、オリーブオイルなど食をより楽しめる

・一都市なら:ローマ(1週間でも十分見所あり)
・二都市なら:ローマ+フィレンツェ(定番) or 
 ローマ+マルケ(定番と新しいところ) or
 ボローニャ+マルケ(グルメな人)

【ニコルさん教えて】「マルケ」の魅力

・リアルなイタリア人の暮らしが見られ、暮らすような旅が叶う
・山と海をどちらも楽しめる
・ワイナリー巡りも可能、ドライバーつきツアーがおすすめ
・TOD'S発祥の地、アウトレットは破格(日本の半額!?)
・ローマから電車で3〜4時間。交通の便がよい地域はアンコーナ

✔️マルケ料理のレストラン

・海のグルメ:ブロデット(魚介のシチュー。地域によって作り方異なる)
・山のグルメ:チャウスコロ(生サラミ)、チーズなど

【まとめ✍️】アフターコロナの世界は田舎旅行がブームになるかも

イタリアでは、夏ごろには国内旅行へ行けるのでは?という予測。政府から国内旅行関連の助成金として、一人150ユーロ支給の可能性があるとか。イタリアの国内旅行が先に活発になれば日本にも影響があると思うので、イタリアの動向は要チェックですね。

対談の中で、今後の旅行は人混みを避けた田舎旅行が流行りそう、という話で盛り上がりました。直近では団体ツアーよりも、プライベートで自然を楽しむような旅が好まれるかしれません。

ともあれ、イタリアをゆっくり楽しむ旅もいいなと思いました!擬似ツアーなどでイタリアへの旅テンションを上げつつ、旅が行けるようになったら「マルケ」に行きたいです!(行きたいところが増えすぎている……!)

リーマントラベラ_イタリア

あとがき

僕がイタリアを初めて訪れたのは、2010年2月。大学の卒業旅行で、日本発のツアーに参加して訪れました。ミラノ、ヴェネツィア、フィレンツェ、ローマの定番コースをめぐるツアー。生まれて初めてのヨーロッパ(というか、生まれて初めてのアジア以外の国)でしたが、ツアーということもあって、ツアー会社におんぶに抱っこ状態だったので、特に緊張もせず、楽しんだ記憶です。さらに、卒業旅行シーズンということもあって、全く別のツアーでイタリアに来ていた大学の友人(かつ、会社の同期)にミラノでバッタリ出会い、「地球って思ったより狭いんだなぁ」と学生ながらに感じたことも覚えています。

そんなイタリアに戻ってきたのは、2019年9月。ローマだけの滞在でしたが、9年半ぶりに見るトレビの泉は相変わらず人でいっぱいだし、『ローマの休日』で有名なスペイン階段は"腰かけての撮影禁止"になったのに相変わらずみんな腰かけて撮影していて「変わらないなぁ」と思いつつ、あの時はツアーだったので食事もほぼお任せだったため、あまり記憶に残っていませんでしたが、今回は自分で選んで行ったので、もうそれは最高のイタリアンを体験できました。歴史を感じるのもいいですが、僕はやっぱり食ですね(笑)

こうやって昔行った街に戻ってくるというのは、街に対してもそうですが、自分の中でも"変わったこと"と"変わらないこと"を感じられて、それも良い体験になるとわかった2度目のイタリアでした。(3度目のイタリアは、マルケでのんびり田舎グルメツアーすね!ニコルさんよろしくお願いします!)

画像2

「コロナが変えた暮らしと働き方」全18回のYouTubeアーカイブはこちら✈︎

こんにちは、リーマントラベラーの東松です。サポートいただいたお気持ちは、次の旅行の費用にさせていただきます。現地での新しい発見を、また皆様にお届けできればなぁと思っております!