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人間はちょっと別のことをイメージできると力が沸く

「アーティストの特性はイメージする力です」
と日比野克彦さんは言いました。
アーティストというのは、絵を描いたり彫刻を掘ったりする人だけではなくて、
例えば美術館に足を運ぶ人も、美術館という場所や、今日の天気や、
その時見た作品から、いろいろなイメージが沸いているのだから、
アーティストと言えるそうです。
所謂アーティストは、人のそんなスイッチを入れるのが上手なのかな、とも。

日比野さんは「人間はちょっと別のことをイメージできると力が沸く。
だから災害の時、今日の夕方のこともイメージできなくなると
とても辛いということですね」と言っています。

確かに、病気で入院した時や、初めての産後で毎日眠れなかった時、奇麗な写真が多く載っている雑誌やサイトを無性に見たくなりました。そうやって、「いつかここに買い物に行こう」とか「こんな部屋に模様替えしよう」などとイメージし、力を蓄えていたのかもしれません。

昨年、大雨で被災した地域に映画上映会という形で支援した人がいました。私はとてもいい支援だと思いました。ライフラインや物資という支援はもちろん大事だけれども、映画は心に灯りを点すし、イメージする力になります。

自分のことでいっぱいいっぱいになっている人が近くにいたら、そんな「イメージする力」を届けたいと思っています。

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