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日本人はハイコンテクストなのか?

「日本は世界一のチーム。世界一ハイコンテクストな文化です。
1を言えばみんなが10を理解できる。
欧米人は1を1としか理解できない。
だから日本人は日本以外の人と話すとき、いつもより多くの言葉を話さなければなりません。日本は国全体として言語能力が高い。
だけどコミュニケーション能力は低い」

イギリス人の異文化ビジネスコンサルタント、ジョン・リンチさんが
こんなことを言っていました。

「日本人は何を考えているのかわからない」
と言われる話は昔からよく聞きます。
わかってはいましたが、「世界一」なんですね。

世界のビジネスの現場ではローコンテクストが当たり前になります。
日本では良しとされている文化を忘れなければなりません。
例えば、「謙遜」はところ変われば「嘘つき」または「本当にできない」と捉えられる。
海外で活躍しようと思ったら、言語を学ぶのと同時にマインドも変えなければ通用しないというわけです。
インターネットという国境なき世界で活躍している若い世代は
ローコンテクストな文化にすでになじんでいるかもしれません。

しかし私たちは本当にハイコンテクストなのでしょうか?
いつも一緒にいる人でも、深く話してみたら「そんなこと思ってたんだ!?」と初めて知ることがあります。仕事をしながら「もうちょっと気付いてほしい」と思うことも。
つまり「わかったつもり」になっていることが意外と多いということ。

ハイコンテクストな文化だと高を括っていると相互理解が浅くなり、
世界から取り残されるかもしれません。
私たちは「世界一わかりにくい人種」だと自覚し、もっと会話(対話までいかなくても、会話レベルでいいと思う)が必要なのではと思う今日この頃です。

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