⑦映画オールタイムベスト100(61位~70位)
映画のオールタイムベスト100を順位付けて発表していきます。
今回は61位~70位の10作品!
61.子宮に沈める
シングルマザーである親が追いつめられ、育児放棄へと至る様子と放置された姉弟の様子を見つめた物語。
これも大好きな緒方貴臣監督作で、長らく実写邦画のベストに君臨していた作品です。
大阪の二児放置死事件から着想を得た作品。
僕達ができるのは姉弟が衰弱していく様子をただ見守るだけ…観ていて本当に辛いのに、共感させてくれない演出がキツいです…
62.ひかりの歌
四首の短歌を原作にした四幕構成のドラマ。
恋や愛や友情や信頼、様々な関係性の間で結ばれたり弛んだりする人間関係を美しく描いた傑作です。
とっても気持ちの良い作品。エグいのばかり好きな訳ではありません(笑)
63.ハッピーアワー
4人の女性の愛の物語を丁寧に丁寧に丁寧に317分の長尺で描かれたドラマ。
最初は、なぜこれに5時間もかけるんだろうって疑問を感じていましたが、どんどん引き込まれました。
5時間のこの作品で眠たくなかったのに何故僕は90分の作品で眠くなるんだろう…(笑)
64.クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!夕陽のカスカベボーイズ
西部劇映画の世界に迷い込んだ風間くん達を救い出すブリブリ大活劇!
大学生になるまで観たことが無かったけど、小学生の頃に観ても刺さらなかったかもしれません。子供たちの青春が熱すぎます!
オールタイムベスト100に入れたクレヨンしんちゃん映画はこれが最後です。外れたのは戦国でした…
65.ガタカ
DNA操作で生まれた「適正者」が優遇される社会で、自然出産した「不適正者」の青年が「適正者」になりすまして宇宙に行こうとするSFサスペンス。
設定のリアルさとサスペンスのハラハラドキドキが小山少年の心を鷲掴みにしました。
念願叶って劇場で観られた、というのも心に残っている理由です。
66.At the terrace テラスにて
「斉藤さんの奥様の腕、白くて綺麗ですよね。」「その腕、今晩貸してもらいたいな」斉藤さんの奥さんの腕の美しさを軸に広がるシュールな喜劇。
劇場から笑いが絶えなかった作品です。
監督自身の戯曲を、舞台の要素を極力残して映画化した作品で、舞台的すぎて好みは別れるかもしれません。
67.ノクターナル・アニマルズ
元夫が送ってきた小説の世界と現実の世界の狭間が混ざり合っていくサスペンス。
どこがどう好きで~という以上に、全てが自分の感性にガチっとハマった作品です。観てる時の興奮と不快さ、観終えた時の疲労感の全てがたまらなく快感でした…
68.少女邂逅
いじめられ声が出せないミユリが、謎の転校生紬と出会って世界が解放される物語。
インディーズ邦画も多く観るようになったきっかけの作品。青春映画、少女が大人になる映画、という好きな要素が重なりまくりで大好きな作品です。
69.母の残像
母の死を通じて三人の男の日常を見つめる作品。
とにかくとにかく映像が圧倒的に美しくて、構図やら何やら、全てが大好きです!
物語も素晴らしくて、「心地良い」の一言につきます…!鑑賞後穏やかな気持ちになることは珍しくないですが、今作のそれはアクション映画との興奮とは異なる次元の興奮でもありました。
親愛なるラース・フォン・トリアーの甥、ヨアキム・トリアー監督の作品です。センス抜群。天才です。
70.ロブスター
独身者がホテルに監禁され、45日間でパートナーを見つけられなければ、動物に変えて森に放される近未来のサスペンス。
真実の愛とは何かを追い求めた社会実験のような作品です。嘘で取り繕った愛も、嘘が無い愛も、それは同じ愛なんです!
ヨルゴス・ランティモス作品で一番好きです。
以上、61位~70位でした!
思い入れが強くて明確な感想が思い出せない作品が増えてきました(笑)
ちなみに、67位は元々『幕が上がる』でしたが、『ノクターナル・アニマルズ』を思い出して差し替えました。
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