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おすすめの中国歴史ドラマ -2022/02更新

もう何年も中国歴史ドラマを見ているけれど、最近は家時間も増え、ふたたび中国歴史ドラマにどはまりしている。

何が好きかと聞かれると、うまく評論はできない。とにかく好きなものは好き!考え方やテンポのフィーリングがあうのだ。
もともと歴史が好きで、三国志が好きな土壌があるっちゃある。

役者さんのルックスもかなり素敵だから、韓流ドラマのように流行ると思うんだけどなぁ。
この魅力を伝えたいのでなんとかひねり出してみようと思います。



中国歴史ドラマの特徴

・中国の俳優陣がめちゃくちゃイケメン。女優さんもめちゃくちゃキレイ。顔のつくりが日本人ぽい人が多いかもしれない。親近感あり。

・宮廷の権力闘争を題材にした作品ばかりではない。一般庶民の生活や文化、風習もしっかり描かれている

・ラブ史劇とかアクションラブ史劇のジャンルが人気。
最近は、異世界転生ものとかブロマンスのジャンルも。
神様や魔界がでてくるような仙侠ファンタジーも中国4000年の歴史って感じでかなり奥が深いし、世界観の作り込みがすごい(個人的には、仙侠はファンタジーすぎて没入できずほとんど見ていない)。

・韓流のように怒って泣きわめいたり、棚の上のものを派手になぎ落として発散するシーンが少ない(中には派手に落とす人もいる)。自分の中に抑え込むような、耐え忍ぶようなそんな日本人的感覚の方が多い印象。個人的には感情移入しやすい。でも手に持ってる酒坏は投げ割られがち。

・感情を詩歌にのせて表現されることが時々ある。その時の演出がすごくきれい。有名な漢詩がときどき登場するので賢くなった気分になれる。

・ドロドロしすぎていない。喧嘩成敗は道理を諭すとたいてい解決する。

・イケメンは屋根から、木の上から登場しがち(ワイヤーアクションがかっこいい)

・最終話が近づくとバタバタ人が死んでいく。割とすぐに殺されちゃう。

・何十億、何百億と映画並みに予算が注ぎ込まれている作品も多くて、細部まで凝ってて見応え抜群


超私的偏見で、「心に残る」「何度でもみたいと思える」、そんなおすすめの中国歴史ドラマを紹介します。

■ドラマ性や物語がしっかり構成されていて、見る価値超あり

中国歴史ドラマって「あの謎はどうなったの?」「もしかして今のセリフで伏線回収のつもり!?」みたいな、残念な気づきをしてしまうことが時々あります。ここで紹介するのは、それらがなくストーリーに完全没入できた本当におすすめしたい作品たち。

・慶余年 第一季

スピード感抜群の武侠×異世界転生もの。
貼り巡られた緻密な策略や伏線を、スマートに回収していく主人公。基本的には主人公最強なんだけど、どっちを選択すれば正解か!?みたいな困った場面には必ず第三の選択肢が浮上、多様性を感じてすごく今っぽい。敵の敵は見方ですね。
主人公は現代知識を持ったまま生まれ変わった設定だけど、基本的には新たな人生で習得した技や知識で難題を解決していくから、あんまり異世界転生感はない。中盤以降に少しずつその要素がでてくる。シリアスとコメディが半々くらいで畳み掛けてくるから飽きがこない。

いろんな中国ドラマを見てきたけど、今までの中で一番おもしろいと思う!
放送が終わったあと、しばらく完全にロスった。

こんないいところで第一期終わっちゃうのー(驚)だったので、早く第二期を見たいけど、2021年の冬から本国で放送されるようだから日本上陸はまだまだ時間がかかりそう。

第一期の終盤では陳情令のシャオ・ジャンも登場。陳情令の天真爛漫な役柄の方が似合ってたかな〜

慶余年は、U-NEXTで見られます。


・明蘭~才媛の春~

主人公のヒロインが才知を発揮して幸せや名誉をつかむラブ史劇。
もの静かに展開していくのでアクション系が好きな人は物足りなさがあるかもしれない。全体的に上品なシノワズリーな雰囲気。辛酸をなめる幼少期から、大人になり徐々にざまぁ展開へ。話数が多いんだけど、どんどん盛り上がっていくから、中だるみもなく気がつくとハマってる状態に。
前半は特に、北宋時代の古い儒教制度ゆえに、身動きが取れなくなり耐え忍ぶみたいなシーンも多く感じた。その想いを詩歌にのせたり、部屋の陰影で表したり、ほんとうにきれい。感情が揺さぶられる。
特に前半の区切りになる28話は、時代感や登場人物の個性がすごくよくでていて、息遣いとか描写とか、映画を見ているような臨場感がある。何度も見てる神回。

明蘭は、Netflixで見られます。


・独孤伽羅~皇后の願い~

南北朝時代北周から随に変わる混乱期を強く生きる三姉妹のラブ史劇。
長女、次女、三女それぞれの物語がしっかり描かれているので、三人とも主人公な印象。女性達のサクセスストーリーなので、衣装とかもキラキラ豪華で見応えあり。
個人的には、野心家だけど家族への愛情深い長女に肩入れして見ていたから、長女が死んでしまってからは若干熱量低めになってしまった。
この独孤家の三姉妹が北周最後の皇后、随建国の皇后、唐を建国した皇帝の母だったんだなぁと思うと、歴史って本当におもしろい。

独孤伽羅~皇后の願い~は、amazonプライムで見られます。


・大明皇妃 -Empress of the Ming- =更新=

骨太なアクションラブ史劇。明時代の実在する皇后の波乱万丈な一代記。総製作費は100億円だそう。

登場人物のキャラが魅力的で、軽妙なやりとりの中に駆け引きがあってとてもおもしろい。
皇帝の息子達がおちゃめで憎めないけど、裏表があり狸だらけ。そんな大人達の中で育った飄々とした皇孫殿下に振り回されながらも、ヒロインは自分の使命、やるべきことを見つけていく。両親の仇である永楽帝、夫となる宣徳帝、子供の正統帝を支えながら、心の葛藤を押し殺し、理屈で乗り越えていく強さが見どころ。
最終回、ヒロインがやっと自分の想いのままに行動できて、あぁむくわれたなぁとしみじみする一方で、そして誰もいなくなったの展開に、恐ろしさを感じた。

大明皇妃は、amazonプライムで見られます。


・成化十四年 ~都に咲く秘密 =更新=

アクション×謎解き×友情もの。登場人物みんな若者だけどラブな要素は少ない。
大明皇妃の30年後くらい後の時代。壮大な後日談のような感じで、大明皇妃の後に見るとリレーのバトンを渡されたかのように、スムーズに入っていけると思う。永楽帝の時代から宿敵だった北方の遊牧民族オイラトとのいざこざや、エセン=ハンの名前が出てきて、つながってるんだなぁって、改めて歴史の面白さを感じる(これは実話じゃないけど)。

ジャッキー・チェンがプロデュースしているということで、めちゃくちゃアクションシーンがかっこいい。その割にアクションシーンはそこまで多くなくて、スパイス程度。おあずけ感あり。謎解きの知的さの方が全面に出てくる。

成化十四年は、GYAO!で見られます。


その他、見応えあり!な作品

・長安二十四時

長安の都をテロ集団から守るアクション史劇。中国歴史版の24-TWENTY FOUR-といったところで総製作費150億の超大作。アクションや爆破みたいな派手な演出だけじゃなくて、登場人物がなぜそうしたのかという感情をちゃんと描ききっている丁寧な感じが良かった。

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・三国志 Secret of Three Kingdoms

三国志の新解釈。三国志を知っている方が、そう来るか!とおもしろいかもしれない。3英雄「曹操」「劉備」「孫権」はメインではないし、解釈とか女性人物の描き方とか終わり方が今っぽい感じで良かった。そして、司馬懿役のエルビス・ハンがかっこよかった。

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・ミーユエ

秦の昭襄王の母である宣太后を描いたラブ史劇。
才知と女の武器をうまく利用してしなやかに生き抜く姿は、見ていて清々しさもあり。長いからちょっと中だるみ感はあったかも。権力闘争とかドロっとしたタイプが好きならおすすめ。

amazonプライムで見られます。


■イケメンと美女にドハマリ

役者さん達がとにかくイケメン!美女!なんて麗しいのだろう〜
少しくらい謎が残る終幕だって、バタバタ人が死んでいく展開だって許せちゃう。見てるだけで幸せ♡そんなドラマたち。

・陳情令

天真爛漫で自由奔放に育ったウェインと生真面目で厳格に育てられたワンジーとの武侠×ブロマンスファンタジー史劇。
WEB小説「魔道祖師」をドラマ化したものでドラマ版はBLではない。
壮大なファンタジーなので設定が頭に入るまではちょっと混乱することも。最後の方はちょっと尻窄み感があった。

登場人物は若手の俳優さん達が多くてみんな美男美女!ウェイン役のシャオ・ジャンもとっても可愛い顔をしているけれど、私はワンジー役の「王一博(ワン・イーボ)」にドハマリしてしまいました。クールで寡黙な役柄だったけど、なんか一人だけ光り輝いた存在に見えました。

彼は、韓国のアイドルグループUNIQのメンバーでもあるそうですが、現在は中国で俳優として活躍中。この陳情令を期に大ブレイクして、CMや高級ブランドの広告にも出まくっているし、北京五輪のアンバサダーでもあるそう。
ダンスがとってもうまくって、youtubeでダンスバトルの動画を見た途端、ワンジー役とのギャップに完全ノックダウン。か、かっこいい♡
彼はバイクのレーサーでもある。先日、中国版の情熱大陸みたいな番組でプロテストまでの彼を密着取材していて、すぐに日本語訳してくれる神ファンがいて、考えていることなどをいろいろと聞けて本当に良かった。努力する姿を見てめっちゃ応援したくなった。

女性キャストも美女揃いだったけど、中でも「モン・ズーイー」が本当にかわいかった。

U-NEXTで見られます。

ちなみに、イーボーの作品は、「GANK YOUR HEART-キミと、世界の果てまで- 」がCSで放送中。eスポーツに青春をかけた現代作品で戦場のペテン師と呼ばれる天才ゲーマー役。ゲームに夢中になる姿も恋愛モードの切ない顔もどちらも素敵。これはもうファンサービスのドラマだ。
ゲームをしないからわからないけど、わからないなりにも面白さを見つけることができるから、日本でもeスポーツ題材にしたドラマやアニメをやればいいのになって思った。


・白華の姫~失われた記憶と3つの愛~

四角関係のラブ史劇。登場人物全員に秘密があって因縁があって設定がかなり複雑だけど、ヒロインをめぐる愛憎劇が大筋。
謎が多すぎるから、回収部分がちょっと強引なことも多いし、最後どんどん人が死んでいくし、推しの将軍様も死んでしまう展開なのがとても残念。

ヒロインを演じる「チャン・シュエイン」がすっごくきれい。笑ったときに八重歯が見えてキュンとする、可愛い〜。
ヒロインが好きなのに訳あって利己的にしか接することができない将軍様役の「ジン・チャオ」が本当に素敵だった。この人、もっと人気出てもいいのにって不思議なくらいのかっこよさ。
もどかしさや怒り、葛藤で身悶える様子を背中で表現していて、ぐっと釘付けになってしまった。これ名シーンだと思う。かっこよすぎてこっちが身悶える。
一気にジン・チャオのファンになった。
彼はSNS露出があんまりなくてちょっと寂しい。

amazonプライムで見られます。


・花不棄-運命の姫と仮面の王子-

ラブ史劇というか、ラブコメ。
台湾版イタキスで大ファンになった「アリエル・リン(リン・イーチェン)」が『蘭陵王』以来の時代物に出るということで見た作品。アリエルならやっぱりラブコメだよね!って期待を裏切らない納得の面白さだった。
でもやっぱり終盤に進むにつれてどんどん人が死んでいくけど。

ヒロイン役のアリエルは、本当にキュートでハラハラドキドキさせる天才!アリエルはアラフォーなはずなのに、なんでこんなに可愛いままなの!当時と全然変わらない、羨ましすぎる。相手役の「チャン・ビンビン」とは10歳差があるはずなのに全然違和感がない。
アリエルを見る「チャン・ビンビン」の目がすごく優しくって、きゅんきゅんときめいてしまった。

U-NEXTで見られます。


・楚喬伝~いばらに咲く花~

南北朝時代を背景にしたファンタジーアクションラブ史劇。
中途半端な終わり方をしたのでちょっと消化不良。

ヒロイン役は明蘭にもでていた「チャオ・リーイン」。こっちではアクションをこなしていてとってもかっこいい。
そして、ヒロインを好きになる燕の皇子を演じる「ショーン・ドウ」の演技がすごく良かった。序盤のキラキラ王子様→屈辱と失意の日々→後半ダークサイドに落ちていく。そんな変化を表情や目線、笑い方、姿勢の演技で楽しめる。あんなにキラキラしてたのになんでこんなことに...。肩入れしすぎて、途中、あまりの悲劇に3話(約3時間)まるごと泣きっぱなしだった。思わず声が漏れるくらいに(苦笑)。

楚喬伝には、「三国志〜趙雲伝〜」に出演していた「ケニー・リン」もヒロインの相手役として登場する。なんだろう、趙雲役の時の爽やかさがなくなってしまった気がする(苦笑)。

ショーン・ドウは、ベテランさんだから、時代物も現代物も結構いろんなドラマに出演していて日本でも放送されている。同じ時代物だと、「海上牧雲記」でもとってもかっこいい役をやっている。この人は、時代物の姿のほうが凛々しくて好きだなぁ。

amazonプライムで見られます。


・大唐女法医~Love&Truth~

唐の時代を背景にしたミステリーラブ史劇。
アメリカドラマの王道クライム・サスペンスの科学捜査と、「メンタリスト」や「ルシファー」みたいに反目しあう男女バディが事件を解決しながらお互いを知り恋愛に発展していくストーリーがミックスされた感じ。
ちょっと強引な展開もあるんだけど、軽妙なタッチで結構好きな作品だった。ただ謎が解決しそうになると決まって犯人が自害してしまうから、これ結局事件解決になってるのかしら?とちょっと気になってしまう。けど、いい感じにハッピーエンドになるから、まぁいいか。

ヒロインの「チュ・キョルギョン」は韓国のアイドルグループの一員だったようでめちゃくちゃ可愛い。
相手役の「トビー・リー」は、作中でも正統派モテ男で、まさにハマり役って感じだった。ヒロインにだけみせるニって笑った顔、可愛かったなぁ〜

GYAOで見られます。


・花様衛士 〜ロイヤルミッション =更新=

明の時代を背景にしたアクションラブ史劇。
割と丁寧に伏線回収をしてくれるので、あれ?みたいな展開はないけど、中国人が演じる倭寇が、日本語を変な発音でしゃべっていてちょっとおもしろポイントだった。
私、男女バディものが本当に好きだなぁ。と改めて実感した作品。「大唐女法医」と同じように、はじめは反目しあうけど、事件を解決していくうちに互いを知り恋愛に発展、後半はロミオとジュリエット的な展開も。こちらは科学捜査ではなく武術で事件を解決していきます。

ヒロインの「タン・ソンユン」は、大好きな「アリエル・リン」の再来かと思わせるキュートさ。この子、これからラブコメを席巻していきそう。
相手役の「アレン・レン」は、ふとしたときの優しい目や切ない表情が素敵で素敵で(あえて2回言う)キュン死する(古)
他の登場人物も美男美女が揃っていて、目の保養になります。

GYAO!で見られます。



ということで、
これからもおもしろい作品に出会えたら&気が向いたら更新します。
面白い作品があったら、ぜひコメント欄で教えてください!


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