「新聞で研ぐ包丁のしなやかさ」
俳句と暮らす vol.05
「包丁始」。
聞き慣れない言葉かもしれません。
これは「ほうちょうはじめ」と読む、俳句の季語のひとつです。
「包丁始」は、年が明けた正月、包丁やまな板を使った台所仕事を、今年最初にすること。
料理のような毎日のタスクも、“今年初めて”という意味の「始」が付くことで、ほのかな特別感とめでたさ、これから始まる一年への期待感が漂います。
きょう訪れるのは、岐阜県関市。
清流・長良川が流れる美しい水系、山あいに広がる豊かな自然。
良質な焼刃土や豊富な松炭に恵まれたこの土地は、