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サードドア・ノック/潜在的失敗の回避/正しいリスクテイク

弊社モメンタム・ホースとして編集・発信のパートナーを務めるVAZ.inc 代表・森くんのアツいnoteが反響を得ています。

「勝ち組になりたいのにも関わらず、その方法を勘違いする人が多い」ことには、問題を感じます。「勝ち組なる」ことと「勝ち組でいようとする」ことを混同してしまっては、いつまでたっても勝ち組になることはできず、幸せを手にすることができないからです。

今回のnoteでは、スタートアップ経営を学生時代から続ける森くんならではの視点から、真の意味でのキャリアアップ、キャリアの開拓の仕方が本質的にまとめられています。

事象の表面の見えている部分、聞こえてくる断片的な情報に留まらない。
成立・存在している、裏側・過去・過程に想像を巡らせた上での、決断と実行が重要だよなあ、と気づかせてくれます。戦略はいつだって、逆説的なのですから。

リスクテイクは何も個人のキャリアアップのみならず、我々の行動準則、社会規範、世界政治、森羅万象に埋め込まれた極めて普遍性の高いルールであることは、タレブを味わうことで見えてくるはずです。

いまちょうど読み進めている新著『身銭を切れ 「リスクを生きる」人だけが知っている人生の本質』では、『反脆弱性』からさらに一歩踏み込んで「リスク」の正体を先鋭的に描き出しています。

「潜在的失敗」を回避しながら、正しくリスクテイクする

以前取材させていただいたLoco Partnersの代表・篠塚さんも、「潜在的失敗」という概念で、一般に定義される「成功」の反対側に潜む「失敗」について詳しく説いてくれたことがありました。

不可知の渦の真っ只中にいるのが、人間です。つまり、見えるものしか見えないし、聞こえるものしか聞こえないのだから、そもそも「成功」も「失敗」も定義不可能であるという、身も蓋もないことを真に理解する。

その上で、成功を疑い、リスクテイクを内包した上で失敗の先にある、本当の成功へ射程を広げる。

さらにさらに、最近読んだGoodpatch代表・土屋さんのインタビュー記事で語られた、一社に長くコミットし、成長に貢献するキャリア選択。

転職が一般化し、奨励されるかのような社会潮流だからこそ、逆説的に価値があるキャリアの選び方だともいえます。

(おそらく経営者であればあるこそ、下記の土屋さんのツイートは死ぬほど首肯したのではないでしょうか・・・)

コネなしの18歳が、ビル・ゲイツにどうやって取材する?

昨日、読み終えた『サードドア: 精神的資産のふやし方』は、青年の実話を元に、ストーリーテリング調で、具体のHowを多く織り交ぜながら、ワンオブゼムから抜け出し“サードドア”をこじ開ける方法がつづられています。

クイズ番組の賞品を売ったお金を元手に、主人公である著者(当時18歳)は、一冊の書き上げるプロジェクトを思い立ちます。

ビル・ゲイツ、ウォーレン・バフェット、マーク・ザッカーバーグ、ジェシカ・アルバ、レディ・ガガ・・・IT長者からアーティストまで、全米でレジェンドと崇められる人たちが、いかなる青年期を辿り、いまの地位へたどり着いたのか。

我々のように取材を生業とする職種の方にとっては、別アングルからの示唆も多く盛り込まれています。(たとえば、取材準備はどれくらいするべきか、取材時にメモ帳は必要なのか、その場のアドリブは・・・)

何度も何度も無視され、断られても、著書の中で「インサイドマン」と呼ばれる業界のキーパーソンを辿り、なんとかサードドアをノックし、こじ開け、旅路を通じて成長を遂げていく青年の物語。

読書は思考のスープ

今回読んだ本は『サードドア』でしたが、ある一冊はいつのときも(読書量が増えるほど)、これまでに読んだ本の記憶を呼び覚まし、混ざり合う学びをもたらしてくれる。

下記の本たちが、読書の間、ずっとずっと記憶をスパークしてました。
『青春漂流』なんかは、20歳までに読めるかどうかでその後の人生の針路変わるんじゃないか、ってくらい迸る人生訓に溢れてます。


ケニアで無職、ギリギリの生活をしているので、頂いたサポートで本を買わせていただきます。もっとnote書きます。