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<ポーカー連戦録>韓国、フィリピン、そしてベガスへ【#91】

ベガス DAY0:渋谷のラジオ出演

夢に出てくる記憶ランキングぶっちぎり一位がなぜが、オハイオ州に留学していた高校時代の一年。人生の中でもひときわ隔絶され、どこまでも濃く、自分にとって決定的な影響を及ぼしているのだなあと。

AM6起床。原稿整理。AM11、渋谷のラジオ出演のため渋谷に。

話した内容の9割がたがポーカーの話になってしまった。まあ一般の人からすれば、物珍しい話でもあると思うので強行突破。自宅に戻り、編集部から戻ってきた原稿の修正。

PM3より、『戦略論』の定期取材。終わって、疲れ果てたのでメグリズムを装着し、1時間ほど目を瞑る。

翌日のパッキングをしている最中にお声がかかったので、前日がどうとか気にせず新宿経由で八王子に。HLPを観戦しながら気長に向かう。

八王子で4軒ほどハシゴし、AM4に帰宅。タクシー代2.5万円也。4〜5時間ほどだけ眠る。そそくさと準備済みの荷物を肩に(ほぼ手ぶら状態)でアメリカへ向かう。

『鋼の錬金術師』S5まで感想。エンディングの最後の最後、エドとウィンリィとその子供らの家族写真は反則だ。それでもなお、俺はウィンリィよりもホークアイ中尉を選ぶ。

EUROが開幕したので、いつからか恒例になっていた大学の友人らとの予想合戦がスタート。せっかくAbemaが放映権取ってくれたのに、期間中ラスベガスにいるので観れないかもしれない。

成田に着いて当然のルーティンとして、一風堂で白丸。

フライトを待つ間に『ドクターストーン』も完走。小学校の理科の授業はもう、このアニメ流しておけばいいんじゃないか?科学の力を絵でみて、理解し、腹の底からワクワクすることで未来の科学者の母数が断然変わると思う。このアニメは科学知識の描写はもちろんのこと、次から次に出てくるキャラクターの作り込みと、それぞれがパズルのように有機的にストーリーを絡めて前進させるプロット力が凄まじい。続編も出たら観る。

LAまで11時間のフライト。DLしていた動画を観漁ったり、パラパラKindleを読んだり、断片的な睡眠を集めたりする。

LAX to LAS、2時間のトランジットバトル。

自分はマジで入国審査でつっかえたことない。基本10秒以内に終わる。

Purpose: Poker tournaments in Vegas.
Occupation: Writing books.
How much cash: A little less than 10k.

っていうと、You’re good to goってなる。

ベガスまでの1時間強のフライトはほとんど気絶してた。

Uber乗り場を見つけるのに若干手こずったものの、無事に乗車。一瞬外に出ただけで、ベガスの鬼乾燥と高温の洗礼にくすぐられる。まずはゲージが高まり切った食欲と睡魔の対処から。

家に到着。前乗りしていた同居人らに最新のベガスのポーカー事情をヒアリング。例年にも増して、今年は冷え込んでいる模様。この状況を聞くと、前半戦はキャッシュゲームを完全にパスしてもいいかも。

ベガス DAY1:BIG THINGS

倒れ込むように8時間くらい泥になって寝る。空腹で目覚めて、サブウェイをフットロングごと胃袋に投げ込み、また3時間ほど食っちゃ寝。AM3という謎の時間に目が覚めたので、外はまだ暗いが余らせていた仕事に取り掛かる。耐久、仕事終わるまでラスベガス外に出られません開始。

AM9まで作業をして、一旦完成させる。先方に提出。とはいえ、修正事項は間違いなく発生すると思うので、その返答待ち。トナメまでは時間があるので、ダラダラと五反田ガレージを観て過ごす。

AM11行動開始。明日の夜にあるミーティングを懸念して、WSOPのモンスタースタックは回避し、Wynnのサマーシリーズに出る。Encoreへ。

なんだかんだベガスのカジノの中でもWynnの雰囲気が一番好きかもしれない。ハイクラス。

残30%ほどで、A,K << J,Jにて飛翔。そのままNLH ターボにエントリー。

最後はA,3でBTNからジャムって、QQに捕まる。Aヒットしたものの、一枚フラッシュでさよなら。悲しいくらいにプライズが少ないけど、初日からインマネできて幸先いいんじゃないでしょうか。

帰り際に1時間だけキャッシュ打ったら、1,000ドル勝てた。耐え耐え。

今日はライターしても、ポーカープレイヤーとしてもよく働いた。しっかり睡眠を取ろう。

ポーカー休憩中に『BIG THINGS どデカいことを成し遂げたヤツらはなにをしたのか?』を読んだ。なかなかに読み応えあって、学び深い本だった。人類が挑んできた巨大プロジェクトはなぜ計画通りに進まないのか。集団的バイアスやヒューリスティックの機序がよくわかる。

ピクサーのような反復的プロセスは、心理学で「説明深度の錯覚」と呼ばれる、基本的な認知バイアスを克服するのに役立つ。 たとえば、あなたは自転車が走る仕組みを知っていだろうか? ほとんどの人は知っている「つもり」でいるが、簡単な図に描いて説明することができない。自転車のほとんどの部品がすでに描かれた図があっても、正しく描き上げられない。 「人は複雑な現象を、実際よりもはるかに正確に、整合的に、深く理解しているつもりでいる」と研究者は結論づけた。計画者にとって、説明深度の錯覚が危険なのは明らかだ。

ベガス DAY2:パーティーが終わって、中年が始まる

猫の鳴き声で早々に目が覚める。すると、同居人らが買い出しに出かけるというので、自分も同行する。結局、辛ラーメンとバナナがあれば生きていける。あと、たまにサブウェイ。

生活基盤。

二度寝して起きたらPM6過ぎ。すっかり時空が歪んだ。ちょっと仕事して、ミーティング出て、夜通しキャッシュからの、Wynnミステリーバウンティの流れで行こう。

phaさんの新刊『パーティーが終わって、中年が始まる』を読んだ。齢を重ねるということは、痛みから避け難く“知らぬが仏”という言葉の重みを痛感させられるということである。本書のコンセプトというか本筋から外れるかもしれないけれど、phaさんが恋愛感覚について語っていた一節が妙に共感多くて立ち止まってしまった。

自分が異性を好きになるときは、相手の作る作品とか、成し遂げた仕事が素晴らしいから、という憧れの気持ちで好きになることがよくあった。自分に向けられている笑顔よりも、何かに集中しているときの横顔を、一番美しいと思っていた。でも、今思うとそれは不純な好意だったのかもしれない。

アメリカ時間PM9:30から『戦略論』の取材。今日は編集者の方が不在だったため、自分だけで対応。終了時点でPM11:30だったため、ポーカールームへ繰り出すのはやめて、ちょろちょろと他の原稿作業をしたり、Netflixで『MONSTER』を観るなどして過ごす。

ベガス DAY3:ネット起業!あのバカにやらせてみよう

結局そのまま眠ることなく、AM10にMGM Grandへ。ミステリーバウンティに出る。

序盤は特に展開もなく座っていただけだったものの、中盤に首尾よくAAでAKとQQをダブル飛ばししてからエンジンがかかる。バウンティが配られる前に限って飛ばしが多い。

終盤、耐えの時間の波を乗りこなす。バブルファクトガンガン効いた局面で、気合い親父とのヘッズ。フロップ開いて、もちろんいかついドンクが飛んでくる。オープンエンドでコール。ターン、引けずとも親父のチェックには覚悟を決めて、間髪入れずにオールイン。長考されて、痺れた。ここが運命の分岐路。ここを切り抜けたことで、無事にインマネ & DAY2進出。仁川、マニラから”流れ”継続中。

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