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24時間超のポーカーウルトラマラソン 【#19】

皮肉屋で得することなんて一つもない 8/8(mon.)

皮肉屋で人生で得することって一つもないよなあ、と思う。謙虚な気持ちと、他者の喜びに素直に共感・祝福できるマインドが豊かさになる。

予定通り、ジムへ行くところから一日がスタート。日本に滞在していた二ヶ月は一切運動をしていなかったので、初めは無理をせずにスロースタート。徐々に負荷なり時間なり増やしていければ。まずは、軽めの有酸素から。

ジムを終えた後のシャワーは、どこかサウナ的な効能を感じる。じわーっとした。

現在、居候させていただいている家主のコスさんがこのマガジンを購読してくれた。ケニアのリエさんも購読してくれており、ファミリー的支えにいつもお力添えをいただいていて、ありがたい限り。

今日はシーザースで2/5の卓が立っておらず、終始ベラージオでプレー。初手10,9でフロップトップツーでターンでサクッとオープンエンドに引かれる幕開け。ここからなにも起きることがなく、10時間以上-$400の谷を越えられずにさまよい続ける。

気づいたら、隣の卓でBrad Owenがふつうに5/10を打っていた。ぼくからしたらいつも画面越しにみていた“中の人”なので、目の前にいると違和感があった。ぼくの隣にいた女性は彼を見つけるなり、セルフィーのお願いをしていた。アメリカでもスターなのか。

テーブルチェンジをすると、珍しくプレイヤーの半分以上が中国人でケニアを彷彿とさせた。彼らはゲーム中以外はずっと中国語を喋っているんだけど、自分はポーカーに関する中国語は大部分を理解することができるので、むしろアドバンテージではある。たとえば、「今のはフラドロだったよ〜」とかを友達同士で喋っているものも貴重な情報になる。

この卓も30分ほどで割れて、最後は一つのテーブルに集約される。一人だけ明確なフィッシュがいたから「まぁ、もうちょいやるか」と思ったけれど、冷静にやめて帰るべきだった。というのも、途中で割れた高レートのテーブルから流れてきた3人が明らかに上の次元のレベルのプレイヤーたちだったからだ。【教訓1】とにかく卓が美味しくなくなったら去る。改めて、ポーカーはスキルよりも前にディシプリンが大切だと実感する。

11時間ほどプレーしてやっとプラ転まで持っていったのに、人生初のフロップセットオーバーセットオーバーセットで殺される。何十年もポーカーをやっているという隣のおじいちゃんも見たことないと言っていた。もはや清々しい。けれど、ターンで「負けてる」と悟ったときには、コミットとか関係なく、降りてわずかでもチップを守るのもアリなのかもしれない【教訓2】

今日、また改めて思った【教訓3】は「リバーのバリューベットサイズはとにかく考え切ってから打つこと」。今日こんな場面があった。BBで10,8、リンプポット。フロップ10,10,8でフルハウス。相手はおそらくフラドロで、リバーまでチェックコール。リバーでフラッシュ。相手のベットにふつうに大きめのレイズを返してスナコもらえたわけだけど、普通だったら意味不明すぎるオールインまでコールをもらえていたのでは?という気がしてならない。それくらい彼は典型的なコーリングステーション・レクだった。

つまり、セオリーでポーカーをやるのではなく、とにかく2/5くらいまでのレートのレグを除く相手にはエクスプロイトに寄せ切ったバリューベットサイズがあり得るのだろう、と心底思う。そこを突き詰めないと、時給は上がらない。

最後と決めたリバイは上記写真の中央にいるお姉さんに、A,Aが7,7のセットに殺されて死亡。降りにくいボードだったなぁ…。帰りのUberは$20超で高いし、追い討ちをかけてくる。一日中何も食べていなかったけれど、もはや食欲より疲労がまさってそのまま寝た。ポーカーは一進一退が続いている。

で、今週までの収支は…

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