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明治安田生命J1リーグ 第26節 セレッソ大阪vsガンバ大阪  感想

■試合結果 セレッソ大阪1-1ガンバ大阪

得点者
32分 井手口選手 (ガンバ)
34分 豊川選手 (セレッソ)

■前半
この試合はヤンマースタジアムの規制も20,000人まで緩和されチケットも完売という事で、非常に注目度の高いカードとなりました。ガンバがこの試合の前に勝利したので、2位ガンバvs3位セレッソの対決となりました。この大阪ダービーが、闘っている選手は当然ですが、サポーター、サッカーをしている少年達、たくさんの人達の楽しみでした。ここ最近絶好調のガンバと、苦しみながらも勝ち点を積み重ねていっているセレッソ。松田選手も怪我から帰ってきて、ベストな布陣で挑めるセレッソを、4号も現地で応援することとなりました。今までもスタジアムに駆けつけて、応援したかったのですが、中々スケジュールが合わず行けませんでした。奇跡的にこのダービーマッチはスケジュールが調整でき、今季初の現地観戦となりました^_^
20,000人の観客数でしたが、席の間隔を開けて座るので、満員に近い迫力がありましたね!

■ピックアップ
前半19分 セレッソ攻撃
セレッソの左サイド、清武選手、藤田選手、丸橋選手でボールを出し入れします。相手陣地へと少しずつ侵入していき、2トップの位置を上げていきます。清武選手が狭いエリアでボールを受けようとするので、ガンバの守備陣は中央に寄ってきます。丸橋選手がボールを受けた時には、少しではありますが、間合いがありました。この位置で丸橋選手をフリーにしてしまうと、強烈な精度でクロスが入ってきます。キーパーとディフェンスの間に最高のクロスが飛んできました。豊川選手も懸命にスライディングをしますが、あと少し届かずゴールドはなりませんでした。

前半32分 井手口選手ゴール 0-1
ガンバの中盤での繋ぎで、うまいな!と思ったのが山本選手でした。山本選手はこの試合、攻守においてとても存在感があったように感じます。この得点の時も、難しい位置でセレッソのプレスを受けますが、倉田選手に最高のチョイパスを出します。このバスで倉田選手は一気にスピードアップさせる楔のパスを入れます。そこからスピードアップしたガンバは、サイドからクロスを入れます。一度は跳ね返しましたが、ガンバの押し上げが早く、回収されてしまいます。二度目のクロスに対してのパトリック選手の胸トラからの一連のプレーは凄すぎました。ヨニッチ選手へのハイキックかな?とも思いましたが、、、。なにせ体幹が凄いです。あのクロスにバックステップで、胸トラしてから、リフティングしてゴロに抑えたラストパスを出す。。井手口選手も良いところに入ってきましたが、パトリック選手のアシストは規格外ですね。。やられました。

前半34分  豊川選手ゴール 1-1
ガンバに先制されましたが、その直後に清武選手の個人技からファールを獲得。清武選手のこの右足のイン、アウトで相手から取られないようにドリブルする技術は本当に素晴らしいですね!この位置からのフリーキックで、丸橋選手が蹴るという事は。。いつのシーズンか忘れましたが、強烈な直接フリーキックが右上に突き刺さったのを期待しました。しかし、今回は合わせにいきましたね。ヨニッチ選手を狙ったと思われますが、その背後から木本選手が飛び込んできました。木本選手のシュートはバーを叩きますが、そこに詰めていたのが豊川選手です。誰よりも早くこぼれ球をヘッドで押し込みました。最近の豊川選手のプレーは、絶好調の岡崎慎司選手を彷彿とさせます。二試合連続ゴール!おめでとうございます㊗️

■前半終了 セレッソ1-1ガンバ
前半スタッツ
〇シュート(枠内)
セレッソ8(3) ガンバ4(2)
〇支配率
セレッソ55% ガンバ45%
〇パス(成功率)
セレッソ本282(83%) ガンバ232本(78%)

前半からダービーらしい熱い闘いが繰り広げられました。両チームともボールを支配して攻撃することもできますし、しっかり守備を堅めてカウンターを仕掛けることもできます。お互いの狙いが似ていて、少しのミスや隙で得点できるような、ピリピリとした試合だなと感じました。
セレッソは清武選手を中心にボールを両サイドに揺さぶりながら、縦に入れるタイミングを模索します。2トップの豊川選手が常に背後への飛び出しを意識した動きを行い、ガンバ守備陣の意識を裏のスペースへと持っていきます。そこに奥埜選手が落ちてきたり、豊川選手と入れ替わるようにして背後に飛び出したりと、自由な動きで相手を撹乱させていました。
前半から坂元選手&松田選手vs倉田選手&福田選手の激しい攻防を期待していましたが、様子見なのでしょうか?あまりバトルシーンは見られませんでした。後半は、セレッソの左サイドで組み立てて、右サイドに素早くチェンジした時の、坂元選手の切れ味するどいドリブルを期待しましょう!!

セレッソも手堅いサッカーだなと思う事は多いのですが、ガンバも相当手堅い戦術だなと感じました。宮本監督がディフェンス出身ということもあり、まずは失点しない!という意識がチームに強くあるような感じがしました。セレッソと違うのは、ゴール前のセンスや細かいコンビネーションなどのレベルは高いなと感じます。宇佐美選手や倉田選手がバイタルに入ってくると脅威を感じます。魅せるスタイルは見てる方は楽しいですが、監督としてはリスクがあるので、手堅くなるのは仕方ないのかもしれませんね。

■後半ピックアップ
後半12分 ガンバ三浦選手投入
10試合振りにピッチに戻ってきた三浦選手。セレッソファンとしては厄介な選手が戻ってきたなと思いつつも、サッカーファンとしては三浦選手が戻ってきてくれて嬉しいなとも思います。これで、更にガンバのセットプレーが脅威となりました。

後半16分 セレッソ柿谷選手投入
スタジアムが大きな拍手に包まれました。セレッソの背番号8がピッチに立つという事は、とても大きな意味を持ちます。以前のノートにも書きましたが、柿谷選手がトップに入り、落ちてくる事でビルドアップがかなりスムーズになります。相手はブロックを固めることにもなりますが、柿谷選手、清武選手のコンビでいいプレーが連続していました。その試合から柿谷選手がベンチ外になってしまったのが、僕は不思議でした。ロティーナ監督の考え方と柿谷選手の得意なプレーが合わないのかな?と。それでもこのダービーで出場させるという事は、らしさを出せ!というメッセージなのではないでしょうか。試合が動く気配を感じました。

後半23分 セレッソ攻撃
藤田選手のロングスローから連続攻撃の始まりです。ガンバに跳ね返されるも、ボールを回収したセレッソが、いい位置で清武選手にボールを渡します。そこから、清武選手が股抜きから、イニエスタドリブルから柿谷選手とのコンビネーションが発動!軽やかなパス交換からラストパスまでも完璧でしたが、オフサイドの判定。柿谷選手のパスのタイミングが少しだけ遅かったです。ダイレクトでは早過ぎですが、右足のワントラップから、トトンのタイミングで出していればオフサイドはなかったです。ま、映像見て言うのは簡単ですよね。。すみません。ただ、清武選手と柿谷選手が近い距離でプレーするとワクワクしますよね!!

試合終了 1-1 引き分け
■試合スタッツ
〇シュート(枠内)
セレッソ14(5) ガンバ9(5)
〇支配率
セレッソ53% ガンバ47%
〇パス(成功率)
セレッソ本488(80%) ガンバ440本(76%)

後半立ち上がりは、ガンバが時間を作っていました。ビルドアップから相手陣地に入っても、細かいパスを繰り返しながら、ゴールへのイメージを加速させます。パトリック選手が中央にドンと構えているので、セレッソの2CBは嫌でも真ん中を閉めます。そこに、倉田選手や小野瀬選手が1つ手前を動き回ります。この時間帯はセレッソとても苦しかったでしょう。
柿谷選手が入ってからは、セレッソの攻撃に面白さや意外性が出てきました。ダービーなので、激しいチャージやエキサイトしてしまう事はあると思いますが、全体を通してサッカーに集中できた90分間だったように思えます。
最後、清武選手のオーバーヘッドが入っていたら最高でしたが、次のタイミングにお預けということにしておきましょう。
久しぶりにスタジアムで観戦しましたが、時間があっという間に過ぎ、まだまだ見ていたい!と思わせる試合内容でした!!

セレッソ、ガンバの両チーム、選手に感謝します!!ありがとうございます😊


次節 明治安田生命J1リーグ 第27節
清水エスパルスvsセレッソ大阪
2020年11月14日 @IAIスタジアム日本平
14:00キックオフ

頑張れセレッソ!

#サッカー
#Jリーグ
#セレッソ

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tabio4号
タビオ株式会社でmade in japan靴下を、世界中の皆様へお届けする仕事をしています^_^ また、地域の少年サッカーチームで監督をしています。仕事とサッカーの事を書いていきます!
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