明治安田生命J1リーグ 第17節 セレッソ大阪vs鹿島アントラーズ  感想

試合結果 セレッソ大阪 1-2 鹿島アントラーズ
     
《得点者》
32分 ファンアラーノ選手 鹿島
36分 ブルーノメンデス選手 セレッソ
46分 エヴェラウド選手 鹿島

■前半
セレッソは、またまた中2日で迎えた鹿島戦。相性は最悪。。ホームで負け続けている鹿島との一戦です。この上位対決を制することができれば、本当に優勝も見えてくるのでは?と期待しながらも、ソワソワしていました。お互いが現在5連勝以上しているチームということで、中6日空いて完全なコンディションの鹿島の集中力は相当なモノだったでしょう。
立ち上がりはセレッソがボールをコントロールしていました。鹿島は直近のセレッソが戦っている、ボールを回させはするが、決定機は作らせない。ココ!という所でチームが連動して守備から攻撃に移るという感じでした。

■ピックアップ
前半6分
瀬古選手からヨニッチ選手にボールが渡ります。この時に、右サイドバックの松田選手は、右サイドにポジションを取るのではなく、アンカーよりも前のインサイドハーフの位置を取ります。それにより空いたスペースに坂元選手が落ちてきます。坂元選手に気を取られている鹿島DFの間を素晴らしいボールがBメンデス選手に入ります。松田選手が前向きなので一旦落とし、Bメンデス選手が前向きの体を作ると素早くパス。背後に抜け出した奥埜選手からの折り返しをシュート。鹿島もコンパクトな守備で、良いシュートは打たせませんでしたが、セレッソのナイスな攻撃でした。Bメンデス選手は奥埜選手からの折り返しを、ダイレクトで打つイメージを持てていたら、左隅に打てたのではないかと思いました。

前半31分 鹿島 得点(ファンアラーノ選手)
鹿島の持ち味の前線からのハイプレスによって、セレッソはショートカウンターを受けてしまいました。このシーンですが、僕のチームでも良くあるのですが、ボール回しが、目の前のひと(1人目の人)しか見れていません。鹿島はボールを失った瞬間から、ボール保持者に対して、パスコースを限定しながらプレスをかけます。1人目で取れなくても、2人目3人目と、どこでボールを奪うのかが、次の選手へとイメージが共有されます。このプレスを回避するには、目の前の一人目ではなく、奥のスペース、背後への目線が必ず必要になります。このシーンでもセレッソは何本かバスを繋ぐ事ができましたが、全て足元へのパスでした。
最終、清武選手への落としのパスを鹿島守備網で刈り取られてしまいました。鹿島は狙い通りのボール奪取なので、速攻で縦パスを入れる事ができました。セレッソの弱点が垣間見えた瞬間でした。

前半35分 セレッソ 得点(Bメンデス選手)
素晴らしいゴールです。ディフェンスラインから、鹿島の守備網である中央をサイドからスピーディーに崩した綺麗なゴールでした。坂元選手がインサイドハーフに入り松田選手が高い位置を取ります。セレッソはこの右サイド2人がとてもセンスある選手で、2人の意思疎通が完璧なので、攻撃のスイッチは右サイドと言っても過言ではないでしょう。
抜け出した奥埜選手のワンタッチパスも最高でしたし、坂元選手からBメンデス選手へのクロスも最高でした。鹿島も体を張って守備をしてましたが、ほんの少しのスキで失点してしまいました。

前半終了 1-1
■前半スタッツ

○シュート(枠内)
セレッソ2(2) 鹿島7(3)

○支配率
セレッソ51% 鹿島49%

○パス(成功率)
セレッソ229本(79%) 鹿島204本(80%)

■後半
開始早々のセレッソ失点。。これは痛かった。サッカー界では、前後半の開始すぐ!前後半の終了間際!飲水タイムや、休憩の後!など、チーム、個人としてフワッとしてしまう時間帯が必ずあります。
この時間帯をまずは失点せずに過ごす事が必要です。良くあるのは、まずは繋ぐよりも試合に慣れる為にも、失点をしないように背後へのロングボールを多用する事があります。鹿島はそれをさせずに、前線から猛プレスをかけていきましたね。
鹿島はリーグ再開直後は不振でしたが、チームとしての守備が意識づけられ、安定した事で、負けないチームとなってきましたね。
流通経済大の関川選手の体も一回り大きくなって、逞しいプレーでした!僕のチームの選手も流通経済大にはいますが、彼と共にプレーできた事はとても良い経験だったでしょう。

■ピックアップ
後半1分
この失点のシーンはめずらしく松田選手の守備を抜けられてしまいました。僕もセレッソの監督であれば松田選手をフルで起用するでしょう。それぐらい攻守において技術、気持ちのレベルが高い選手です。
余談ですが、彼が大阪セントラル時代に兄弟と、大森選手(現ジュビロ磐田)に幾度となくやられました。この時のセントラルは強烈でしたね。。本当に凄い選手で好きなのですが、この時の守備はあかんかったですね。自分の守備エリアを捨てて奪いにきたのであれば、そのエリア(右サイドバックの背後)へ突破されるのはあかんかったです。
僕のチームでも、サイドバックの守備をかなりうるさく言います。中に取りにきたのであれば、その背後のスペースには絶対に行かせてはダメです。最悪ファウルで止めるぐらいの気持ちでいかないといけません。
開始早々でなければ、松田選手もこのプレーはなかったと思います。

試合終了 1-2
■試合スタッツ
○シュート(枠内) 
セレッソ10(6) 鹿島11(7)

○支配率       
セレッソ55% 鹿島45%

○パス(成功率)   
セレッソ501本(82%) 鹿島389本(77%)

次節 明治安田生命J1リーグ第18節
FC東京vsセレッソ大阪
9/23(水)味の素スタジアム 19:03〜

上位決戦です。ここを落とすとかなり苦しくなります。
頑張れセレッソ!


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