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子供にとって認識可能なことを伝えられてるかどうか

子供に対して、何かを伝えたいとき、やらせたいとき
大人の認識基準でやらせようとしても
子供にとって全く伝わらなかったりその時期の子供にとって全く意味がないことがあります。

3〜4歳の目が見える子も、ほとんど目が見えない子も全く同じ絵を描く

子供の絵の発達を研究した、ローエンフェルトさんて方のした実験で
はじめて形らしきものを描きだす3〜4歳の子を対象に、目の見える子と、ほとんど目の見えない弱視の子たちに絵と粘土で形を作らせる実験を行いました。

そして、普通児も弱視児も全く同じ絵を描き、同じ形を作った結果からこの頃の児童が目で見て何かを作るのではなく、内発的かつ肉体的感覚で作っていることがわかりました。

だからこの頃、違うよこうだよと言ったり、見たものをきちんと描かせるなんて練習はこの時期にやることじゃないんです。

これを知った時、本当に大人を基準にしてあれこれさせず、その時期時期の子供の発達と認識段階をしっかりわかっておくことって大事だなと思いました。


同じようなことで、、、

もうご飯の時間だったり、これからどこかに移動しないといけなくて
子供が夢中になっている遊びをどうしても中断しないといけないとき

「帰ってきたらやろうね」とか「また今度ね」「明日また出来るから!」
って言っても「やだ〜〜〜〜〜〜!!!!」と聞かないことってないですか?

これお絵かきに夢中になってしまった子をお母さんが迎えにきて帰らせないといけない時にもよく
「やだ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!」と大変なことになるので
「本当!!!絶対また明日!!!ねっ!!??」と必死に言うんですが全然意味ないんです。

ベテランの保育園の先生が教えてくれて、ハッとしたことなんですが

この子たちに明日何しようかなとか、明日がどうで、昨日がどうだったらみたいな概念がまだないんです。

とにかく「今!」しかないんです。
だから言っても納得なんてしてくれないんです。

つまりどうしたらいいかと言うと、

今やっていることをやめさせたい時は、徐々に次の楽しい・ウキっとすることに意識を移行させます


例えばサメが好きでサメの絵を描いてる子がいて、なかなかやめなかった時

「○○くん、サメさん好きなんだね〜。このサメさんはなんて名前なの?知ってる??へ〜、そうなんだ!お本で読んだのかな?お家にあるの?お家にサメさんがいっぱい描いてる本があるの?」


のように、徐々にスライドして、意識を今やっていることから別の好きなことにズラしてあげることでピョンと帰って行きました。


他にも例えば、一つのおもちゃで遊びたいのに、誰かが遊んでいて
わー!って取り合いになった時。

「後で貸してもらおうね!」じゃダメで

他のおもちゃをサッと渡すだけでは、前の玩具への固執が取れないので「ほら、これでこうやってこうやったら楽しいよ〜」と

他の玩具で遊んだらどう楽しいかまでしっかりイメージさせてあげると 

すんなり離れてくれます。

ぜひやってみてください♬


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