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ひとりでロックスターになる方法 ep.15

ビジュアル系バンドと私、について書いてみましょうか。と言ってもそんなに深い話はありませんので、弁当でも食べながら読んでください。限りなく浅めです。

前にも書きましたが、私の中学生・高校生時代はビジュアル系一色(真っ黒)な生活でした。その当時はそれが特別変わった事では無く、世間の男子中高生はみんなビジュアル系にハマっていたのが事実です(またはメロコアやスカコアにハマっていました)。

まず最初に好きになったのはLUNASEAです。中学生の時に出来た友人に"これカッコイイで"と聴かされたのがROSIERでした。読んでる方が若ければ曲すら知らないと思いますが、この頃のROSIERって今の数万倍カッコよかったんです。新しいカッコいいがそこに生まれた瞬間でした。世の中のバンド界隈にシンコペーション連続のサビが大量に生まれた時期でもあります。

"なんじゃこれ!"となった私はそのままLUNASEAの虜に(虜はまた別の話で出てきます)なり、アルバムMOTHERから過去作品を辿り狂ったように、いや、狂い咲く毒の華のように聴きまくりました。
当時インディーズブームも始まり出し、CD屋さんにインディーズのCDが並ぶ事も増え始めました。ちょうどエクスタシーレコードから出てたインディーズのアルバムのLUNASEAが改めて拡販されてたタイミングだったのでポスター付きで手に入れることが出来、部屋の天井にそれを貼って喜んでたことを覚えています。

LUNASEAから入ったものの、他には無いのか、もっと俺をふるわせてくれるバンドはいないのかと探すようにもなりました。当時はビジュアル系専門の雑誌(ショックス、ビシャス、フールズメイト)やテレビ(ブレイクアウト、ホットウェーブ)も多く、売れているバンドや売ろうとしてるバンドの情報が多く入ってきました。

中学3年にもなると(今は亡き)心斎橋JEEZに通ったりして、色んなバンドのデモテープをジャケ買いするようになりました。その時に出会ったのがMALICE MIZERです。Voyageというアルバムが新発売として並んでいたので、なんとなく買ってみただけでしたが、これがLUNASEA以来の衝撃でした。

MALICE MIZERの何が衝撃だったのか。まず世界観。これまでビジュアル系の世界観といえば黒い格好でメイクして退廃的な意味無しチンパンメッセージをさもカッコ良い風に歌うのが常でしたが、MALICE MIZERは世界観がゴリゴリにしっかりしていて、かつ中世ヨーロッパというちょっとよく分からない雰囲気もの。本当に中世の歴史とか音楽を研究されてる方に聞かせたら"ほへ?"と言われるような代物だったのかもしれませんが当時の私は震えあがりました。
そして、美しさです。mana様の美しさは日本の宝です。Vivid Colorsのhydeを超える衝撃。もはや人形。
そしてGacktさん。Camui Gacktさん。この方の存在感は異常でした。正直ソロになってからは"はぁ"という感じでしたが、MALICE在籍時のGacktさんは本当にカリスマでした。当時ハイトーンのボーカルが主流だったなか耳心地の良い低めのミックスボイス。一発で惚れ込みました。

ライブに行くのはお姉様方が怖いから行けなかったんですが、高1の時にメルパルクホールとIMPホールに行けたのは一生の思い出です。その後、Gacktさんが脱退するまでの大阪ライブは全て参加しました。今でもGacktさん在籍時の楽曲は歌詞を見ずに歌えます。

中学生時代にはその他にも色々なバンドが好きになりました。私が好んでいたバンドはどちらかというとグロテスクなものをテーマにしているバンドが多かったです。初期の黒夢やLaputa、La:Sadie's(友達のお兄ちゃんの友達だからという理由で強制的に聴かされた)のちのDir en greyなど。曲が早くてうるさくておどろおどろしくて歌詞がグロテスクだったり非人道的、タブーだったりするのがカッコいいと思う時期でした。手首に赤ペンでリストカット跡書いたりしてました。

逆にキラキラしてるビジュアルや、綺麗目な曲や、透明感のある歌詞のバンドは聴かなかったです。唯一、Oveだけは空気感のある曲が好きでした。てかYUKIさんが好きでした。

話を戻しますと、やはり私は幼少の頃からホラーやスプラッターやグロやゴアが好きだったので音楽にもそれを求めていたのかもしれません。首とか腕とかちぎれて飛んで行ったり、内臓が出てきたり、脈絡なく人を殺したり、中絶させたり、ほんとダメよ。ダメダメ。今考えると、頭の悪さが凄いんですけど当時はこれがカッコいいと思ってましたし、それはリバーシブル吉岡にも不運なことに活かされてしまったわけです。

リバーシブル吉岡の歌詞のコンセプトはメッセージ性を持たせない。感情移入をさせない。ただ面白いだけ。それでええ。でした。

ばっちり受け継いでます。

黒夢の磔という曲でいうところの
"血と骨を過去形に"とか

は?ですよね。

私の曲でいうところの
"君と僕はカスタネット"も

は?ですよね。

歌詞に意味は持たせちゃダメです。持たせてる風にするのは有りです。私はそう思ってます。

高校3年生あたりからはビジュアル系の音楽にも少し飽き始めてしまい、なんだか呆気なく丸くなってしまったわけですが。(学園祭ではDirのコピバンをやりましたが、ボーカルで)。やはり多感な時期に聴いてた音楽ということもあって早々忘れるものではありません。未だに思い出してはYouTubeを立ち上げて鼻の奥をツンとさせる毎日です。

最後に私が高校1年の時に一瞬だけ組んでたビジュアル系バンド時代の写真を貼らせていただいてお別れです。では、良い一日をお過ごしください、

#エッセイ #音楽 #バンドマン #リバーシブル吉岡 #ひとりでロックスターになる方法



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