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ひとりでロックスターになる方法 ep.12

サブスクリプションの時代とはいえ、ソロアーティストになったからにはCDを出したいですよね。では、CDを作るのにどれくらいお金が掛かるでしょうか。

私が3枚目のCD「ノーリターン」を作成した時のケースでお話しします。

まずCDを作るには収録するための曲を用意する必要があります。私はソロで活動しておりましたので作曲やリハーサルはすべて自宅です。よって、費用はゼロです。

収録曲が決まったら次はレコーディングです。レコーディングはレコーディングスタジオで行います。ノーリターンは大阪府堺市にあるStudio do-doで収録しました。エンジニアの福山くんとは同い年ということもあり、とても話しやすく和気あいあいとベストな環境でレコーディングが出来ました。一曲一曲収録していく度にベタ褒めの感想を言ってくれるのでモチベーションも上がり続けてました。福山くんとは活動休止してからも飲みに行きます。ノーリターンでは8曲収録。レコーディング日数は2日間。録音、ミックス、マスタリングまで2日間でやってもらいました。普通のバンドであれば演奏も録音する必要があるのですが、私は打ち込みなので打ち込みの音源を流し込む以外は歌うのみで終わります。なので、ほとんど昼寝する時間です。ほとんど福山くんがやってます。よってレコーディングは福山くんのおかげで終えましたので、ノーリターンの7割は福山くんであるということがわかります。豆知識ですが、ノーリターンの音源には沢山の効果音が入ってますがそのあたりは福山セレクトです。ライブのオケでは聞こえない音が沢山含まれてるスペシャル仕様でした。ちなみに費用はスタジオ2日分ですので、だいたい10万円くらいです。

次はジャケット作成です。まずはジャケットイメージを考えます。ノーリターンのコンセプトは清純派AV女優はじらいのデビュー作品でした。いわゆるDVDのようにトールケースで作成しても良かったのですが、店頭に並ぶところを想像したら地獄だったので通常のジュエルケースにしました。デザインラフは広瀬◯ずちゃんの写真をお借りして作成。イメージも定まったところで写真撮影となります。写真撮影は奥さんから紹介してもらったカメラマンさんに依頼。スタジオ撮りと外撮りをしました。
写真素材が揃いましたら次はデザインです。幸いなことに私も奥さんも職業柄Photoshop、Illustratorが問題なく使えるのでデザインは無料です。空いてる時間に作ります。ノーリターンについては画像補正を奥さんが、レイアウト関係を私がという感じて作ってます。

次に流通会社と打ち合わせをしてリリース日を決めます。私は1stからずっとBM.3さんにお世話になっていたのでノーリターンももちろんBM.3からのリリースです。固有名詞は伏せますがBMの皆さん、その節は本当にありがとうございました。大好きな人たちです。

リリース日が決まったらあれやこれやと資料を書いたり、宣伝用サンプル盤を作成したりとします。サンプル盤は100枚くらい作ったので、だいたい2万円くらいです。

いよいよCDをプレスに出します。プレスというのは原盤を作成してそこから大量に複製するようなものです。コピーの進化版です。私の場合、人気が無いアーティストなので初回は1000枚プレスします。手売り分として200枚ほど手元に残してあとは倉庫で管理してもらいます。追加があれば都度発注します。1000枚プレス(諸々印刷込み)でだいたい10万円くらいですかね。海外プレスとかにすればもっと安いと思います。

と、費用的なところはこの辺りで終わりです。
合計すると22万円。細かい経費とか考えても30万円未満で事足りると思います。

あくまでもこれはリバーシブル吉岡がCDを出すパターンですので、普通はもっとかかると思います。お金をかければかけるだけクオリティは上がるんじゃないですかね、知らないですけど。

あと当たり前ですが売れれば売れるだけ儲けが出ます。なので皆さんが今応援しているバンドがいるなら、どんどん買ってあげてください。

以上、わかるようでわからないCDについてのお話でした。

#エッセイ #音楽 #バンドマン #リバーシブル吉岡 #ひとりでロックスターになる方法


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