スラッシュリーディングとフレーズ暗記
前回は語彙の導入法について説明しました。
この後の活動順について予めお伝えしておきます。
語彙 ➡ 句(フレーズ) ➡ 文(センテンス) ➡ 段落(パラグラフ)・文章(パッセージ)
となります。今回は「句(フレーズ)」になります。
授業での達成目標が「文法と意味を理解したうえで、本文を暗唱でき、書けるようにすること」に向けての2番目の段階です。
(「授業で一番大切なこと」https://note.com/ryan_k/n/na09b2ed02179をご覧ください。)
また、今回の「句(フレーズ)」の活動は、英語を英語のまま理解できるようにするための段階的活動であるスラッシュリーディング(区切り読み)とも密接に関連しています。
以下の英文を例にとります。
What do you associate with different colors? Just close your eyes, and think of one color. Any color is OK: red, yellow, orange or blue. What effect does that color have on people? Do you know that each and every color has a specific effect? If we know the effects of colors, perhaps we will be able to make the most of them.
課題:次の日本語に対応する英語を本文の中から選んで( )内を埋めなさい。
1. あなたは何を連想しますか ( )( )( )( )
2. 異なる色で ( )( )
3. ちょっと閉じて/あなたの目を ( )( )( )( )
といった感じです。
ここでははじめのWhatからやっていきましたが、生徒が分かるようなところは入れないで飛ばしていきましょう。
フレーズはスラッシュリーディングで区切るところと対応させます。スラッシュリーディングで区切る目安を添付します。ただし、あくまで目安です。どこで区切らなければいけないという絶対的基準はありません。基準を作ることが目的ではなく、英語を英語のまま理解するための手段にすぎません。
・難易度を上げる方法
語彙の時も説明したように、ここも特に難易度をあげる必要はありません。あくまで意味理解、本文暗記の過程、手段に過ぎません。本文に出てきた順番に1.から示していけばよいです。
・難易度を下げる方法
カッコの中の前の方に語頭の文字を入れておくと難易度は格段に下がり、生徒の作業時間を短縮することができます。
・活動
1.ペアになって答え合わせ。このとき「この後ひとりひとりに答えを言ってもらって答え合わせをするけど、間違えたらペアの共同責任ですよ~」と言っておくと、より真剣にやるようになる。
2.指名して答えを言わせる。
3.教員に続いて発音練習。
4.ペアで暗記練習。一人が日本語を言って、もう一人はそれに対応する日本語を言う。時間を区切る。キッチンタイマーを使うとよい。時間が来たら役割を交替して行う。
5.成果確認。「よーし、それじゃぁ協力してやった成果を見せてもらいましょう」といって始める。
教:「異なる色で、阿部さん」
阿:「with different colors」
慣れてきたら、一文全部でやる。
教:「あなたは何を連想しますか、異なる色で、木村さん」
木:「What do you associate with different colors?」
作成例を添付しておきます。
*ペアワークをやるときの注意
机はそのままで、体だけ向きを変えてペアワークをやらせているのを見ることがありますが、効率的になりにくく、活発にもなりにくいです。必ず生徒お互いの机を向かい合わせにしてやりましょう。
◎だんだんと・・・
だんだんとこのブログを続けていく意欲が弱まってきています。書くのよ休んだりやめたりするという楽なほうに逃げようとする誘惑が…。
「スキ」をくださる方で何とかモチベーションが維持できています。
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