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The Brow Beat Live Tour 2023"The Five Senses” 感想

ブロウビート周年ツアーの思い出日記。今年は川崎・大阪・福岡・渋公に行きます。

川崎 CLUB CITTA'

@川崎CLUB CITTA'
05.09-05.10

念願のブロビチッタ!一番と言っていいくらい好きなライブハウスで、バンドにも観客にもみんなに良い思い出になってほしい、その一心だった。
404ツアーが良いところも好みじゃないこともあったから、期待半分不安半分で臨んだけど、結果とても楽しかった!インストでRyujiが言ってた「今回はちょっとマジでかっこいい感じでいきたい」の通り、これがRyujiの考えるかっこいいか…と思うと胸が熱くなる瞬間が何度もあったくらい。

初日、整番が良くて下手よりの3列目くらいで観れた。マイクスタンドが1本だけすっと立っていて、ああアイリスから始まるのかなと思ってたらラグナロクツアーの登場SEから始めるという嬉しいサプライズ。あのピアノの曲だけはいまだに音源化されてないんだよね。そういえば、初めて行った六本木EXシアターのライブも下手で観てたなあ。そして2曲めはジセイノク!続けてscarlet syndrome!!この曲を切望していたお友達の顔が浮かぶ。この3曲で、これは1stアルバムから順に5年間を追っていくツアーなんだと気づきました。大抵のライブは3曲くらいやるとMCだけど、ほとんどMCを挟まずに7曲くらいは続けてやった気がする。気がついたらハレヴタイだった。当初、ラグナロクツアーはRyujiが本当に何したらいいかわからなくて、MCも無しでやる予定だった(非現実的でその案はなくなった)と何かで読んだけど、Ryujiが5年前にMCなしライブを考えた理由をこの日初めて体感した。

インストで聴いた時はコーラスが「チェーンソー」にしか聞こえなかった『な訳ねぇだろ』、ライブで聞いたらきちんと「クソ」に聞こえるから不思議。

初日が楽しすぎて、当日券買って2日めも参戦。衣装が素晴らしかった!Ryujiは白にグレーの柄のセットアップに緑のネクタイ、HAKUEIさんは赤黒でどろどろしたドレス。色味もシルエットも対になってるツインボーカルだ。AdamのHAKUEIさんはパフォーマンスも佇まいも圧倒的だった。死を纏って地にへばりついて天を仰ぐような……人ではないものを観た。

日替わりになりそうな曲が固定だったりして、この曲はツアーで外せない曲なんだというバンドがわかって興味深い。この日のアンコールは紡ぐとロケダイが聞けました。本編のセトリはアルバムのリリース順だけど、睡蓮はアンコールに固定なのよね。紡ぐで歌われてる内容と繋げられそうな気がした。

最後はな訳ねぇだろやるのかなと思ったらロケダイでした。うれしい!いろんな音が入ってて「おもちゃ箱をひっくり返したような」カバーだった。わたしはクラブチッタはhideバースデーやメモリアルのイベントでよく行くハコなので、そういう意味でもとてもよかったです。感極まると思いきや、一つの曲にいろんなアレンジが入っててただただ楽しかったのもよかったと思う。ライブってこうだよなあ。

これはスプレビ大阪でも思ったんだけど、昔の曲をライブでやると、単なる回顧だけじゃなくて「今の自分たちがやるとこうなる」を感じられる。過去と現在を、同じ空間でリアルに感じられる幸せ……うまく言葉にできないけど、いままでにない、すごく良い感覚になる。

初日は聞き逃した川崎煽り、2日めはたくさん言ってくれました。来てくれるだけで十分なのに川崎大好きともまた来たいとも言ってくれて嬉しい。公式の写真は天井の星までしっかり入れてくれる始末で、よくわかってるな。また来てね!

なんばHatch

@なんばHatch
05.13-05.14

ハッチはチッタよりも天井が高くて、さわやかなロックが心地よく聞こえる。
初日、アイリスはRyujiがにこにこしながら歌ってた。期待のまなざしを送るフロアを目の前にすると嬉しくなっちゃうってこと??かわいい
シゼイノクAメロで、ボーカルがステージ端に遊びに行ってセンターが留守になる瞬間があるんだけど、メロディに合わせたかどさんのスティック回しがかっこいい。
なるさんは仮面の告白のアレンジがよくて、ボーカルに呼応するようなギターの音色が心地よかった。なるさんはこの日もポニーテール。気に入ったのかしら。

MCは食べたことない海鮮の話題。チロリンさんは3日前にホヤでお腹を壊して、ホヤなんて売ってるのか?と首をかしげるRyujiに、はくえいさんが「イオンに売ってるよ」とのこと。はくえいさん、イオンいくんだ……!

セトリ変えてくるかと期待して行ったらずっと同じで、全部川崎で聞いたが????と思っちゃった……これはどこか1日だけ来いと言われてるのだろうか。と悶々としていたら、オーラスでパラノイドスター!2時間半にわたる鬱憤が救われる気すらする破壊力だった。

\整理番号A1番の方~/

2日めは 整 番 1 を引いてしまい、最前ドセンで観ました。目の前でライブが展開され、視界をさえぎるものがなく、メンバーは遠くに視点を置くおかげで、誰にも観られていない安心感があった。野外ライブのような解放感だった。楽しかったー。

4曲めがOVERで、イントロが聞こえた瞬間フロアが沸いてた。やっぱりいろんな曲聞きたいよねえ。
ドミノでRyujiは髪が乱れたまま歌い出して、曲が進むにつれて髪が少しずつなびいていくのをずっと眺めていた。あの曲が含んでいる湿った空気や、時間の経過と気持ちの移り変わりを表すいい効果になっていた。

大和歌はライブ本編ではなく余興と考えることでなんとか正気を保ちました。「かっこいい感じでいきたい」と語った直後に、メンバー以外の人が歌う面白おかしい演出を見せられるのは意味がわからない。「な訳ねぇだろ」を体現したかったのかもしれないが、ボーカルが歌わない・いじりといじめの微妙なラインをステージの上で展開すること・知らない人には説明が必要と、ここでやってることは「かっこいい」からは程遠いよ。マサの歌とラップは上手くて、アウェーな場であれだけできることは鋭いかっこよさがあると思った。でも、わたしが大阪に遠征までして観に来たのはThe Brow BeatとRyujiなんだよな。

新曲をアンコールで日替わりでやるところは、今回のツアーのセトリで一番いいなと大阪の時点では思った。な訳ねぇだろの日と紡ぐの日では後味が全然違う。

最後のロケダイが本当に楽しかった。イエローや黄緑やピンクや青に次々と変化する光と、サイケデリックなステージを目の前にしながら、あの曲を浴びるように聴けて本当に悔いがないです。カバーしてくれるだけで十分なんだけど、こんな未来があるんだな。

オーラス日本でRyujiが最前柵とステージの間に降りてきたから、感謝と敬意と激励を込めて睨みつけてヘドバンか何かをした記憶がうっすらある。Ryujiは目かっぴらきながら歌ってくれました。がんばれよ~

整番1だから一番乗りでフロアに入ったけど、ぶ厚い扉をくぐって入った瞬間、誰もいないフロアの解放感がすごくて、舐めるように走り回りたくなった。スタッフのじとりとした視線を感じてやめましたけど。朝イチで映画館行って誰もいない入場券のレーンを舐めるようにぐるぐる早歩きするあの時の感じに近い。整番1って実在するんだなー。

次は福岡!札幌でセトリがガラリと変わったようなので期待。台風が心配。

DRUM Logos

@DRUM Logos
05.27-05.28

名古屋と札幌のセトリがよかったと聞いて、期待しながらもまた大阪みたいなのがあったらやだな~と半分不安になりながら福岡へ。
初日は整番10で最前の下手に入りました。フロアに入ると、まず床が市松模様でうわあと息飲んじゃった!新宿ロフトみたい!フロアの奥ではドリンクカウンターのネオンがほの暗く灯ってたり、入口でフラッグがはためいてたり、ライブハウスらしいライブハウス感がたまらないぞ。こもってるのに空気がうまい。入っただけでバンドのライブに来た感じがするライブハウスは本当にいいな。
楽屋からの導線も謎で、上手の壁に沿って客席の上に階段があって、3階にある楽屋に伸びているという。しかも楽屋はバルコニー状になってるから、円陣の声も聞こえるしバンドマンが開演前に手振ってくれる。客もメンバーも良い思い出になるじゃないですか。Ryujiは終演後も手振ってくれました。楽しい。

ライブはすごく楽しかった!音楽を演奏してるメンバーが心の底から満たされてそうに見えたのが本当によかった。ライブって、音楽を演奏するだけなんだけど、この日はただ音楽を演ってるメンバーから「楽しい」が溢れていた。それは歌いながら、演奏しながら、頭を振りながら、メンバー同士で煽りながらじゃれながら……いつ何時も溢れていた。私は過去のライブで自分に合わない演出に、何度も真面目にやれと思ったけど、その先でメンバーが固かったら意味がない訳で。幻覚の初日で私が感じた謎の不完全燃焼は、この感覚がなかったからじゃないかな。
この日の楽しさは、ロゴスが持つ雰囲気による相乗効果も存分にあったと思う。開演前も薄暗いフロア、市松模様の床、入口ではためくフラッグ、ドリンクカウンターのネオン、便利なんだか不便なんだかわからない導線、ところ狭しと貼られたバンドのポスター……わたしが福岡のロックキッズだったら、いつかロゴスでワンマンするのをまず最初の目標にするような、「憧れのライブハウス」を纏ったハコだと思う。そこでめいっぱい音楽を演ることを楽しむバンドが合わないはずがない。ロゴスで演るブロウビートは、スポーツマンシップを観たようなさわやかなかっこよさがあった。その音楽を全身で楽しめたのは幸せな記憶だな。

私の真正面にステージから降りる階段があって、ちろりんさんが時々階段に身を乗り出して弾いてて、盛り上がって私がしがみついてる柵に足かけてデロデロ弾いたり、拳してたらRyujiが思い切りグーぶつけてきたり、なるさんがアンプに腰かけて最前周辺をにこにこ眺めて弾いてたり、物理的な距離も心理的な距離も近いどころか同じ場所にいて、意味わかんないくらい楽しかったですわ。音楽にノリながら、演奏してるメンバーのテンションをあげさせることには自負があるけど、この日はそれが存分にできたと思う。初日は、素直に「また来たい」と思えるライブだった。大阪みたいなことされたらもう来ないかもと泣きながら来たから、ほんとうによかった……

2日め、昼間は美術館に行ったから、グリカ買って喫茶店で昨日のライブの感想書いて、プレボに突っ込んだ。2Daysの醍醐味。

初日オーラスだった日本からスタートして、日本からジセイノクの流れは超沸いた。暴れ曲から暴れ曲に繋げる時しか出ないアドレナリンを初っ端から感じて、セトリ満点!と叫びそうになる。
HAKUEIさん登場がクラウンだったのもよかったです。HAKUEIさんがブロビにおける自身のことを「飛び道具」と言ってたのを覚えているけど、Ryuji一人だと「アーティスト活動する俳優+バックバンドの人たち」とも捉えられかねないのが、それ自体で唯一無二な存在感のHAKUEIさんの歌とパフォーマンスが入ることで「ヴィジュアル系バンドのThe Brow Beat」として完成する様を観られるのがすごく良い。The Brow Beatが始まってからの5年間は、「アーティスト活動する俳優からバンドへと見方が変化していく」様を見続けた5年間だったから、周年ツアーのライブで再現されるのは本当に熱いですね。

アンコールのサプライズ要素がアコースティックだったのも超よかった。気づいたらステージに椅子が置いてあって、アコースティックだとわかった瞬間の歓声の高揚感と暖かさはずっと覚えておきたい。まだ曲が少なくて、アンコはいつもアコースティックカバーしてた初期の頃も思い出したな。曲はOblivionと睡蓮だった。Oblivionは苦手で、出来れば聞きたくない曲なのに、帰りの飛行機でリピートしたくなったのは、生演奏の音楽が持つ力とこの3年間の自分の行動のおかげだったと思う。BrowBeatとBlack & Blackも久しぶりに聴いて、いかに自分のライブへの向き合い方が変わったかに気づいた。当時を思い出してエモくなるというより、あれから自分にどれだけ変化があったか。仕事、生活環境、許せるようになったこと、許せないこと、ライブで重視すること……本当に変わった。聞くだけで懐かしい記憶を思い出させるから音楽はタイムマシンだとよく言われるけれど、同じ音楽を聞くことで変化を認識することもあるのではないかと思う。すごくポジティブなカルチャーショックみたいな感じがした。いろんなライブに行ってきたけれど、なかなかない経験だった。

終演後、外がまだ明るくてびっくりした。駅まで歩くうちに暗くなったけど。帰りの飛行機までは余裕だったけど、飛行機が遅れて、空港に着いたのが終電10分前とかで、10kgのスーツケース引っ張って深夜の羽田を全力疾走する羽目になった笑。疲労困憊だったけど楽しかった~!福岡、ていうかロゴスにまた行きたい。

渋谷公会堂


@渋谷公会堂
06.03-06.04

満たされすぎて会場の写真がこれくらいしかない渋公。初日、最初から最後までただひたすら楽しくて記憶がない!コスプレDAYと気づいた瞬間、沙羅羅羅のわんぱくな音、離人のドロドロ、ロケダイが初日のハイライト。

ツアー中ずっと思ってたけど、SEのピアノの曲は手拍子でわくわくする感じが私は合わなくて、毎回手扇してる。5年前、あのSEの時間は静かに観ていた記憶だし。
登場SEって普通は登場したメンバーにスポットライトが当たってよく見えるのが、ブロビの登場SEはその逆で、真っ白い逆光でシルエットしかわからないのがいい。ちろさんのパニエのシルエットでコスプレの日だ!て気づいた瞬間の驚きと高揚感よ。

セトリが超よくて、沙羅羅羅→404、離人→シンデレラの繋がりが最高に楽しかった!かどさんが今回から電子ドラム導入してて、メンコや沙羅羅羅でぽこぽこ音するの本当楽しい!なんでその楽器からそんな音が出るんだみたいな音が好きなせいで、沙羅羅羅でちろさんのベースが蛙の鳴き声みたいにゲロゲロいってんの本当にかわいいなと思うし、チッタでこの曲でミラーボール回してほしかったんだよな…と思ってしまう。
たのしい時間から404への流れも良すぎて拍手しちゃった。イントロまでが長くて、心臓が高鳴るみたいにゆっくりバスドラが煽ってくるのがたまらない。「奪う」でいつも思うけど、Ryujiのシャウトは応戦したくなるシャウトだよね。Ryujiの代名詞と化しているロングシャウトで、本来ならこれで飯が食える人だと思う。Ryujiのシャウトと共に吹き出したスモークが、Aメロに入る頃には地面に溜まってて、もわんとした煙からHAKUEIさんが生えてきて「人身売買…」て歌い出すの、最高の景色だよな。HAKUEIさんは「立ってる」「居る」というより「地面から生えてくる」感じがすごくする。

離人の「想いが口降りてこねえ…」で全員どろどろになってるの本当にたまらない、かどさんなんて立ち上がってシンバル鳴らしてて、観てるだけでよだれ出そう。404ツアーで気に入ってたここのギターのカラカラがなくなったと思ったら、曲の最後にやってて、そこからドン!と大砲みたいにバスドラ響かせてシンデレラが始まったの、本当にかっこよかったな。

そしてアンコールのROCKET DIVE。ツアー各地で聞けたの本当によかったなあ……と思っていたら、hideちゃんのジャージ着て歌ってくれるという超うれしいサプライズ!あの瞬間に衣装の意味に気づいたのは私を含めても観客のほんの一部だったと思うけど、嬉しいよ、本当に。「何年待ってみても 何も降ってきやしないんだろう」のところでステージがピンクに染まったのも、hideを象徴するカラーの照明が次々と変わっていくサイケデリックな空間だったのも、リスペクトと愛をとても感じた。hideの死後に彼の音楽を聴いている若者なんて自分以外にいないだろうと思っていたけど、いたんだ!と驚いたのが、5年前のEXシアターのラグナロクツアーファイナルだった。それは大切な想い出だけどそれだけに縋って誇るより、いまは思うことがある。今回のカバーにあたってHAKUEIさんが「願いを乗せたい」的なことを言ってたんだけど、私もそう思う。どこまでも飛んでいってほしい。

渋公2日め、自暴自棄と全身全霊がタッグを組んだらこうなるみたいなライブだった。死んでもいいと言うRyuji、つまり悔いなくやりきりたいということなんだろうけど、自暴自棄と紙一重の全身全霊さがかっこいいし嬉しいよ。ツアー前からRyujiが「今回はかっこいい感じでいきたい」と言っていたかっこよさについて、ツアーを通していろいろな「かっこいい」を観せてもらった気がする。最終的にこんなふうにライブできる人だから、福岡でスポーツマンシップのようなさわやかさを感じたのは理に適っていたんだと思う。
Ryujiが飛ばしすぎで時々歌えなくなっていて、そこはみんなで歌ってといてよみたいな信頼感が垣間見えたのも嬉しい。語彙が嬉しいしかなくてごめん。こちらを信頼してくれてるし、5年の月日でそれを築けたのは嬉しいし胸が熱くなるよ、こんなバンドなかなかいない。

このツアーでは、メンコからヤタガラスに続くセトリが大好きになった!メンコで声出す練習させた後に、みんなが歌える童謡が入ってる曲を持ってくるやさしさ。さすがR2。でも、HAKUEIさんが歌うかごめかごめは「「正解」」って感じがめちゃくちゃする。この瞬間、実はRyujiが「HAKUEIさんが歌うかごめかごめ最高だろドヤァ」みたいな顔してるの、わたし見えてますからね^^  メロディアスなボーカルにドッカンドッカンいうドラムの組み合わせは本当に楽しくて、こういうのが聴きたくてヴィジュアル系のライブにいくんだよ。ステージから自分の好きなものが発せられるのは、同じ景色を見てきた人から俺もこれが楽しかったんだと返される最上級だと思いたい。

2日めも404のイントロ長くて、かどさんがシンバル叩きまくってなるさんがギター轟かせて待ちきれないみたいにやかましくしてから、Ryujiのシャウトで幕開けるのほんと最高だった…!サビを歌い切ったHAKUEIさんから「イエイ!」が飛び出して、衣装の長い裾をぶおん!と振り回すHAKUEIさん、いまこの瞬間がどれだけ充実してるか伝わってくる。シャウトじゃない歌詞も全部シャウトしてるRyujiが、息切れで語尾か雑になっていって、ラストサビの「生きていく意味見つけ出せ」はHAKUEIさんにしがみつくように歌うRyujiとRyuji抱えて歌うHAKUEIさん。これほどの全力さってロックバンドのライブ以外でなかなかでない光景で、ここまでさせるライブって、生命力のかたまりみたいな空間だと思う。

本編ラストはBrowBeatで銀テ飛ばすのかなと思ったら、ネモフィラでした。ブロビのツアー中特有の、ツアー各地でお友達と会えたり円陣したり、自分が行かないライブも誰かしらの感想がTLにあふれてたりする日々って本当に楽しくて。ツアー終わっちゃうのが寂しい気持ちでいっぱいだったから、本編ラストのネモフィラには背中を押してもらえた。

お元気で 愛する者たちへ
これから別々 道中辛くても笑い合って
旅立ちは 終わりじゃないだろ
ここから始まってく 澄み切った雲に乗って

https://www.uta-net.com/song/317773/

アンコールラストはBrowBeat!ロングトーンにハマったRyujiがぶろーーーびーーーーーーと息が切れるまで思い切りシャウト。このライブの楽しさが満ち溢れたシャウトが、銀テが舞う渋公に響きわたる景色に拍手喝采したよ!バンド名を冠した歌で、バンド名をにこにこでロングトーンで叫ぶなんて、この5年がどんなものだったかの表れじゃないですか。
そして、全部クソと盛り上がって終わりかと思ったら、オーラスはあの聴き慣れたイントロが聞こえてきて「いつもありがとう、またお会いしましょう」とツインボーカルのアイリス!Ryujiソロのアイリスから始まったツアーを、ファイナルオーラスだけツインボーカルのアイリスで締めくくる……ブロウビートの歴史って、ツインボーカルがいかに完成していったかにあると思うんだけど、ツアーを通して「はじまり」と「現在地」を見せたのは本当に素晴らしかった。セトリはHAKUEIさんがメインで考えてると思うけど、さすがのセンスだなあ。それとRyujiとメンバーの高揚感が相まって、最高の景色だった。

集大成の武道館ライブみたいな満足感だった。正直言って、世が世なら武道館でやってたと思う。私はとても楽しかったけれど、このツアーで、バンド側からはこれから先がどのくらい見えただろうか。

ブロウビート、来年もまたスタンディングの箱ツやってほしい。