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『三十の反撃』

【三十の反撃】ソン・ウォンピョン 著  矢島暁子 訳
※Instagramに投稿した内容をそのまま投稿しています。

 僕が本書を手に取った理由は純粋に前作の【アーモンド/아몬드】がとても面白くて興味深かったからです。


 本書は半地下に住みながら非正規で働く30代の女性(キム・ジヘ)が悶々としながらも自分の人生を健気に生きる様が描かれています。前作【アーモンド/아몬드】が人間とは何かを問うとすれば、本書は大人とは何かを問われる作品です。

 僕自身も今年2023年4月に30歳になるので、キム・ジヘと同い年になります。それに、僕が韓国に住んでいたら恐らく半地下に住むことになっていただろうなと思うくらい、僕も悶々としながら自分の人生を今生きているので、彼女に共感しながら読む進めました。

そんな中、本書で学んだことが2つあります。

「たとえ変化が無かろうとも行動あるのみ。(本書全体を通してそう感じた。)」

「たとえ成功していようとも謙虚な気持ちを忘れて人間性を磨かなければ、いつかどこかでボロが出る(ゴンユンとのやり取りでそう感じた。)」

以上の2つです。

 僕もいつか韓国文学を扱った出版社やそういった仕事に就きたいという思いがあるので、読んだ本の紹介をする活動をずっと続けています。
 また、言葉遣いには大変気を遣っています。少しでも僕の活動が誰かの役に立ったり、自分の人生が今より少しでもよくなりますようにと願いながら。。。

 本書は「本当は自分の心内には叫びたいことややりたいことがあるのに、なかなか行動に移せない。」という誰かに背中をポンっと押してほしい方に是非読んでもらいたい一冊です。

Ryuki

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