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『愛だけが残る』

【愛だけが残る】ナ・テジュ 著  黒河星子 訳
※Instagramに投稿した内容をそのまま投稿しています。

僕が本書を手にとったきっかけは前回にInstagramでご紹介した『花を見るように君を見る』という本書と同じ著者ナ・テジュ先生が書かれた詩集がとても良かったからだ。

本書はタイトルの通り、愛についての詩がたくさん書かれた詩集だ。その中でも僕が1番好きな詩は、「すぐに伝えなさい」というタイトルの詩だ。僕自身、恋の駆け引きとかすごく苦手で好きだと思ったらすぐに相手に伝える性格なのだ。それに、例え隠していても好きな気持ちが態度に出てしまうから隠しきれない。

余談だが、僕は本気で好きな相手には、気持ちを綴った詩や恋文を送ることがある。ちなみに僕がたまにストーリーにあげてる自作のものも1人の女性を想って書いたものだ。

たくさんの愛についての詩が本書では登場するが、僕が考えている愛はいろんなカタチがあって、愛しているから一緒にいたいと思うし、愛しているから別れを考えることだってある。僕の中で、"愛"とは相手の幸せを願うことだからだ。もちろん僕が相手を幸せにしてあげられるならそれはこの上ない喜びだが、僕が相手の足枷となっているのなら相手の幸せを願い、僕は相手のもとから離れるだろう。

本書を読んで色んな愛があるんだと感じられたしとてもおすすめの一冊だが、ひとつ不満点を伝えるならば、本のカバーがハードカバーからソフトカバーに変わったことくらいだ。つまり、内容に不満はまったくない。

人間は亡くなったら名前が残るから1名2名と数えるんだと何かで読んだことがあるが、僕は名前だけではないと思う。ひとを愛したことによって遺された人の記憶には、亡くなったその人の名前と共にその人に愛された記憶が残る。愛は永遠なのだ。

詩が好きな方は是非読んでみてほしい。

Ryuki

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