ネットビジネス=Googleの顔色伺い
現代人がなにかを調べようと思ったときに、どのような行動をとるだろうか?
きっと、Windows95によってインターネットが盛んになってからは、「インターネット検索」が最も選ばれる選択肢だろうと思う。
「Google先生に聞け」というセンテンスが成り立つように、Googleの検索窓に調べたいキーワードを入力して検索ボタンを押すだけで、その答えが検索結果として返ってくる。
このときの検索結果はGoogle独自のものだから、Google検索をすることは「Google先生に聞いた」ことと同じ意味になるわけだ。
今ではYouTubeも相当な盛り上がりを見せているが、少し前までは不法アップロード動画を見るためのプラットフォームという感じだった。
オリジナルで芸術性のある動画を見たいならニコニコ動画があった。
それが2006年にGoogleがYouTubeをおよそ2000億円で買い取ったことによって大きな変化があったのだ。
おそらくGoogleは、人が何かを調べてそれを解決したいときに「テキストや画像ではなく動画を見て解決したい」と思うようになることを予見していたのだろう。
現に、Google検索をかけて検索順位トップがYouTube動画になっていることは多い。
テキストと画像ベースのブログ記事よりも、動画を1本見るほうが分かりやすいケースはたくさんあるだろう。
インターネットの歴史として、通信技術の発達とともによりデータ量の多い、
テキスト→画像→動画
とその主体が移っていったことは言うまでもない。
もちろん、テキストや画像の良さが失われることはないから、これらがまったくのゼロになることはない。
インターネットビジネスをするならば、常に考える必要があるのが「Googleの検索順位」だ。
モノを売りたくてもGoogleの検索順位が低ければ、そもそも人に見てもらえない。
その上、検索結果の1位と2位ではクリック数には平均して2倍くらいの開きがある。
3位以下となるとクリック率は全体の10%もない。
つまり9割以上の人が検索結果の1位と2位で問題を解決しているということになる。
そう考えればGoogleの検索能力はすごいと認めざるを得ないわけだが――
ともあれこういう理由で、インターネットビジネスを考えている人は検索結果の1位を常に目指してコンテンツ作りをしていくことになるのだ。
SEOとかキーワード選定となれば考えることはGoogleのことばかり・・・
完全にGoogle一強のアンバランスなインターネット世界に不安を感じながらも、インターネットビジネスをしている人間はGoogleの手の内で転がされ続けている。
どれだけ努力をしてもGoogleに嫌われたら一巻の終わり。
現にYouTubeアカウントをBANされた人の悲痛な思いを、いろいろなところで(それこそGoogle検索をして)見聞きすることができる。
自分のしている仕事が「実業」ではなく「虚業」であることをいつでも心得ながら、インターネットビジネスに取り組むマインドセットが必要なのではないだろうか。
今日はここまで。