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【過去記事】映画すみっコぐらし青い月夜のまほうのコ 20211108感想

※この記事は2021/11/8 当時にふせったーに投稿したものです。

魔法使いのきょうだいたちが使う魔法について※ふぁいぶは除く

一昨日2回目見てきました。
今回はキャラクターの特徴に随分とスポット(とある1点に集中して取り上げている感じ)を当てておりましたが、きょうだいってどうだったんだろうと1回目を見終わった後にふと思ったんです。
じゃあ2回目はそこを重点的に見ようと思ったら、ちょっとおもしろかったので個別で取り上げます。
ちなみにふぁいぶはまだ魔法がうまく使えない設定なので、今回の記事からは省いています。
ふぁいぶはそこじゃなくても取り上げたいところが結構あるからね。

〇きょうだいたちの基本情報

わん:リーダー、しっかりもの
つー:ものしり、頭がいい
すりー:いたずらっこ、すばしっこい
ふぉー:くいしんぼう、ちからもち
※公式サイトより
こんな感じのざっくり記載の公式ですが、それでも取り上げられていたのってある一点に限っていたと思います。

〇きょうだいたちの使用する系統の魔法

わん:物事の手始め、基本情報を形作る魔法
つー:動物・乗り物を創造する系魔法
すりー:既存のものや創造物に動力を与える系魔法
ふぁー:食べ物系魔法(現実にある有機物をその姿で産み出す)

〇そんなところで思ったこと

これ非常に面白くて、へえええー!と映画見ながら唸っていました。

1.性格で取り上げられたのは一つ

今回は魔法使いのきょうだいの性格と魔法の性質についての一点で記載することが前提です。
必ずしも性格がそれしかなかったとは言い難いですが、魔法に関しては性格の一点のみが影響して構成されていたなと思いました。

わん:リーダーであるが故、基本情報を形作る魔法
つー:ものしりであるが故、動物・乗り物を創造する魔法
すりー:いたずらっこが故、動力を与える系魔法
ふぉー:くいしんぼうが故、食べ物系魔法

このあたり、冒頭のまほうつかいの世界でのシーン、すみっコたちの世界・公園のシーンが顕著です。
まずわんですが、常に何かの物事の先頭に立って魔法を使用しています。一番上のコなので経験も一番豊富かとは思いますが、魔法も『場の基礎となる状況を整える』魔法が多かったように思われます。
わんが『場の基礎となる状況を整えた』後に、つーの出番です。つーは「スワンボート」の創造、「鳥」系遊具を動かす(=疑似的命を与える)等、動物に関わる魔法を使います。このあたりはものしりであるが故、どんな動物がいるか、乗り物がどのように動くか、そういったことを知っているからこその魔法ではないかと思ってみてました。
すりーについては、つーが生み出したスワンボートを動かす、公園の巨大たぴおか像を動かすといった、既存のものを動かす系魔法を使用します。公園のあたりはとても性格が出ていましたが、いたずらっこ故に、結果として動くたぴおか像に住みっコたちが大変ビビるといういたずら状況ができていました。
ふぉーはもうとても分かりやすく、くいしんぼう故にクッキーやおさかな、ケーキなど食べ物系を生み出す魔法を使用します。このコ完全に自分食べたいからですよね・・・って温かい目で見ていたのはさておき、つーと違うのは、同じ動物系でも食べれるというところに特化しているところです。本当このコ、性格に忠実です。

2.魔法の難易度

これもとても顕著でしっかりと、わん>つー>すりー>ふぉー、になっているんですよね。
わんは言わずもがな、基礎を創造したり、複数を生み出したり、共同で魔法使うときの先頭を取っている。つーは場を整えるまでいかないものの、創造系魔法が多い。すりーはそれを動かす系魔法(もちろん創造系魔法も使うけど、比較的小さいものが多かったような・・・)。ふぉーは自分の興味がある食べ物系魔法。
種類と難易度考えてもしっかりこのあたりの設定できているな、と思っていました。

ざっくりですが、こことても面白くて記録がてら個別で取り上げました。
今回の映画も個別で取り上げたい面白いところが多いんですが、如何せん情報量が多すぎて通常感想ですらまとまらないので、思い立ったら少しずつ増やしていきます。

ふぁいぶが使うしょうしつの魔法について

これはふぁいぶの気持ちやら思考やらがめちゃめちゃ純粋故のこどもの残酷さが表れていて、うわあああああああってなるシーンの一つだと思うのですが、取り合えいくつかに分けて記録しておきます。

〇しょうしつの魔法を選ぶに至ったフラグと思考

そもそもとかげのおうちティータイムでの夢の話から、最後にねことしろくまが「りそうねこの図(=ねこの夢)」をまるめてゴミ箱にぽいするシーンを、ふぁいぶがみていたことから始まったんですね。
このシーンが何気ないのにすごーーーーーくフラグで、
1.りそうねこの図をゴミ箱に捨てた
2.ねこの夢をゴミ箱に捨てた
3.かなわない夢をゴミ箱に捨てた
4.かなわない夢は悲しいからゴミ箱に捨てて消した
5.だったら、みんなが悲しまなくていいように夢を消してしまえばいいんだ!
というふぁいぶが段階的思考に至る大きな分岐となります。
あともう一つ残酷なので、「りそうねこの図」を捨てたゴミ箱に食べ終わったリンゴの芯が捨てられていたんですよ。これもふぁいぶがしっかり見ていて、
1.リンゴの芯が消える魔法=しょうしつの魔法に結び付ける
2.食べ終わったいらないリンゴの芯と夢が同列(=捨てて忘れる)に結び付けられる
という、夢の意味や重みを知らないふぁいぶにそう思わせるだけの材料が、図らずもできてしまったんですよね。

うん、これは誰も悪くない!!
偶然って怖いね!!!

〇しょうしつの魔法が成功したこと

ついでに成功理由まで書いてしまうと、それまでのふぁいぶの魔法は「あ!これがあったらいいな~」という突発的かつ思いが育ち切っていないものが多かったんです。魔法的に言うと、練りが足りないというか。
しかし今回はお茶会の一連の出来事があり、すみっコたちに感謝している強い思いがあり、「この魔法だ!」というふぁいぶ自身の確信があったことが、何度かの失敗の後の成功した理由かと思われます。
うわあああああああ、誰かを大切に思ってしたことが裏目にでちゃう感じが、1回目は心が苦しくて泣きました。

それにしても、魔法で消してしまったみんなの「大切」を魔法ではない「現実のみんなの思い」で取り戻すって、王道だけどそれ故にまっすぐ伝わるこの漢字、さすが吉田さんだわ・・・
この取り戻すシーン、みにっコたちがめっちゃよかったです。それぞれに寄り添っているの、本当にすみっコたちを大切にしてるの伝わって、やっぱり泣いた。

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