見出し画像

1年の振り返りと2024年にやること

こんにちは、豊吉です。トップの画像は初日の出の写真です。
みなさんご存知の通り、一年の定義といえば地球から見て太陽が一周したことです。わかりやすいのは夏至から夏至、冬至から冬至までです。こういった節目は農業をやってない頃は意識していませんでしたが、日射量に関係あるものなので無視できなくなりました。例えば夏至以降は日射量が減り続けるので1週間種まきが遅れると収穫が1ヶ月遅れるということもあります。

余談ですが、地球からではなく銀河系から太陽の動きを見ると上記の動画のような形になります。太陽も動いているので地球などの惑星は太陽に螺旋模様を描きながら追従していっているのです。動画をみていると僕たちが孤独な宇宙の冒険者のような気持ちになり、私はワクワクします。

さて、今回は2023年の振り返りと2024年の取り組みについてお話しします。

2023年にできたこと・できなかったこと

2023年はいろいろなことがありました。まず2022年末にハウスの完成と土づくりを深夜までやっていたのが思い出されます。おかげでショベルカーが使えるようになりました。

1回目の栽培・販売

1月に苗を植えて初めての本格的な有機農業を始めました。宅配便で届いた苗がひっくり返ってるなどトラブルから始まりましたが何とかスタートできました。販売についてはオーガニックスーパーの旬楽膳、三越百貨店、セントレアホテル、イオンなど品質を高く評価していただいてうまくスタートできました。個人的に嬉しいのはハウス横に併設した直売所に地元の方に多数来ていただき1/3程度を直売所で販売できたということです。有機農業の基本的な理念である地域での循環を感じることができました。今後もお客さんと我々が単に生産者と消費者という関係でなく、一緒に地域の資源を守っていく立場として取り組みをできたらと考えています。

課題としては面積あたりの収穫量と、病気の対策です。うどんこ病や青枯病などに苦しめられました。

ロボットの基本技術の確認

移動ロボットの開発と、それにつける収穫などのアタッチメントの開発を行いました。まずは正確さや速度の優先度を下げ、全体が動くということを優先しました。
印象的だったのはオフィスで開発したものが農場ではそのまま動かないことが多かったということです。農場では太陽光が乱反射していたり、温度が高かかったり、現場での調整がかなり必要でした。結果的に農場で開発作業をすることが増えました。

オランダの視察

施設園芸で世界一とも言われるオランダに視察に行きました。その規模や技術の進み具合に圧倒されることもありましたが、勝負できるなというポイントも見つかった充実した視察となりました。

資金調達

あとは、資金調達も実施しました。私個人が2023年に一番時間を使ったのはこの調達活動でした。想定より時間がかかりましたが農業の課題について同じ危機感を持っている素晴らしい株主にたくさん加わっていただきました。

2024年にやること

2024年にやっていくことはシンプルです。農場での収量と単価を上げ、余計な費用を削減することで有機農業で高収益なモデルを確立することと、収穫ロボットなどはまだ実用できていないので実用レベルまで持っていくことです。まずは年末から使い始めている搭乗型のティターンなどから活躍してくれるでしょう。

あと細かいところだと、10トンの堆肥の熱を使った暖房の補助の実験なども始めます。こういう小さいプロジェクトの方が結果も短期ですぐに出るので楽しみだったりします笑

最後に

2024年は大変な事件が続いています。戦争、疫病、地震、事故があり、AIによって人間の知的活動というのも訳がわからなくなり、大袈裟かもしれませんが今まで信じてきた基盤みたいなものが全て崩壊していくような感覚もあります。

かといって不安だ不安だと悩んでいても良い方向には向かいません。自分もいつでもそういう事件・事故には遭遇するという覚悟のもと、今できることに取り組んでいくしかありません。そういう意味で農業の課題にチャレンジし、持続可能な農業への取り組みというのは良いテーマだと改めて感じます。何があろうと誰にでも必要なものだからです。

持続可能な農業のため、皆様の引き続きの応援、よろしくお願いいたします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?