6/1 旅の本屋のまど/JUHA COFFEE
18歳で初めて一人暮らしをしたのが荻窪だった。
中央線沿線は落ち着く。
ふだん渋谷界隈ですべてを済ませてるから
新宿方面は生活圏の違いを感じる。
帰省に近い感覚。
JRはいい。
山手も中央線も風景が見える、流れる。
地下鉄で見るものもなく
SpotifyかApple Musicで選曲して
車内ではひたすら無になるより遥かに人間的。
西荻着。
ただいま感すごい。
1件目は北口から5分程にある旅の本屋のまど。
ガイドブックだけじゃなく、
土地の料理本や関連した小説、紀行文など天国。
今日は高山なおみさん/日々のごはんを選んだ。
隣にいる人、日々の環境に向き合える人は尊敬。
私はいつも無いものを求める。
反動からこういう類いの本をよく手にとる。
実家ではあまり外食はなく、
お母さんの手料理が朝昼晩並んでた。
昼はお弁当。
本能的に求めてるのは家族であり、家庭だ。
そこから駅をまたいで南口のJUHA COFFEEへ。
雨と休日が西荻にあった頃から
梯したいと思いつつ禁煙なので行かなかった。
けど今となっては大体禁煙なので行った。
カウンター席に通された。
常連でもないと気まずさを感じるけど皆無。
高めの仕切りで閉じすぎす開けすぎずな絶妙さ。
アイリッシュコーヒーを頼んだ。
頼んでからスコッチ入りだと気付いた。
下戸だし一瞬不安になったけど
のまどで買った本を読んでるうちに忘れた。
コーヒー美味しい。
深いことは知らないけど美味しい。
オーナーさんのスタンスはびしびし感じるし、
スタンダードなメニューも間違いないはず。
ただスコッチがじわじわ来た。
これは完全に私のせい。
お酒が好きな人にはかなりおすすめする。
ふんわりくる。
コーヒーとスコッチの相性に驚いた。
大人の味。くどくない。
ただ早くもアルコールで心拍数が爆上がったから
飲み切ったところで早めに切り上げた。
帰宅中JUHA COFFEEのBGMを思い出した。
選曲の良さはさておき
レコードでかけてたのか音に厚みがあった。
個人経営のお店はすごい。
自分の腕と世界で勝負してる。
ふだんはマス的な視点も必要になるけど、
一変した世の中を思うと
不安定に見える個こそ時代に即してて、
全体感なんてものは前時代的に思える。
最近は風の時代に向けた自問自答が多い。
答えはまったく出ない。