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しがなく幼い独り言

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しがなく幼い独り言

最近の記事

展覧会の絵

好きだった 絵が好きだった。 どうやら、感性が鈍ってしまったようだ。 何も感じない。 作者の意図、思い、ただぐちゃぐちゃに塗られたキャンバス。 何を見ているのか分からなかった。 時が止まってしまったようだった。 昔の美しき感性がとても遠くに感ぜられた。 もう私に、絵を見る資格は無いのか

    • 椿

      椿が落ちる頃 また君に恋した 椿が落ちる頃 また君が死んだ 命が尽きる頃 また君に出逢える 死ぬ迄あと80年近くかかるね 死の価値は老若男女問わず同じだ みんないつ死ぬか分からないじゃない 私だって明日事故で死ぬ かも、 だからさ一生懸命に生きなよ 生きるって息を吸うことだけじゃ無いでしょ ね? もう椿が落ちる時期は終わったし 桜ももう散ってしまったね 椿に思いを馳せてばかりいる 死ぬまで一生

      • パパが家を出てった 毎晩繰り広げられる夫婦喧嘩 聞くに耐えない、愚かだ ママはパパを殴った パパは正当防衛と言わんばかりに ママを殴った 今まで夫婦喧嘩はしても、 殴り合いには発展しなかった。 その日はディズニーランドに行く前日だった 高揚感を押し付けるようにママの悲鳴が響く 辛かった、苦しかった。 寝ても見れない夢を見ているようだった これは幻だ。嘘だ。現実じゃない 争いが終わったと思うと、 パパが家を出てった 少し安心してしまった自分が憎い どうやら、私が

        • 死刑囚

          センスと言う肩書きに囚われてしまったんだよ。 辛い、苦しい。家族の期待が重い 愛され育った恩返しをと、必死に頑張った 無理だった。 ごめんなさい。私には無理、ごめなさい。 無言の圧。期待と賞賛 私には重すぎた また頑張るよ だからさ、失望しないで

          カルメン

          音楽って素晴らしい、 トラックに引かれたような感覚だった とある老人は言う 「 音楽は嘘をつかない まるで純粋無垢な青年のようだ 」 と、 ある貴婦人は言う 「 音楽って惨い だって嘘をつけないもの 」 と、 私は音楽に対して冒涜的な態度をとっていないだろうか。 『音楽』という概念に囚われて居ないだろうか。 音、というものは人生の最初から最後のページまで付きまとってくる、 いわば君たちの人生の熱烈なファンだ でも、私達も

          カルメン

          ユメ

          私には夢があります。 「幸せになること」 それは誰もが一度望む夢 でも一番実現が難しい夢と言ってもいいでしょう 現実的な「幸せ」それは一瞬の快楽でしか満たされない。 自分の望みやプライド高ければ高いほどその夢は叶わない。 一生の幸福、幸いなんて存在しないんだ でも、それじゃ生きてる意味が無いですし、とてもつまらない。 私は今幸せです。一瞬の快楽であっても、幸せと大々的に言う資格があるはずです。 幼少期の私は完璧を求め、いつ使うかも分からない責任感に苛まれていた。

          幼少

          幼かった 視界が鮮明だった。見るもの全てが鮮やかで美しく、不思議だった。 目眩がするほど甘かったアイスクリーム。 宝石の様に輝いていた着せ替えシール。 偉大だと思っていた大人 憧れを持っていた6年生 可愛かったな、あの頃は、 ルッキズムなんて無かった、アイプチなんて知らなかった。100均の口紅に憧れていた。 羨ましい お前が羨ましい。