長嶋邦英_Raise Value LLC.

内部監査・内部統制、管理部門業務支援に関する情報を展開。支援実績:NASDAQ(Cap…

長嶋邦英_Raise Value LLC.

内部監査・内部統制、管理部門業務支援に関する情報を展開。支援実績:NASDAQ(Capital)。 現在は東証グロース上場準備会社、上場会社内部監査を支援中。レイズバリュー合同会社代表社員/内部監査・内部統制コーディネーター https://www.raise-value.biz

マガジン

  • 監査役の在り方シリーズ

    監査役の在り方は、2023年J-SOX改訂によって大きく変化します。どのように変わるのか。会社/監査役はどのようにしていくのか。この点を一緒に考えましょう!

  • IPO準備/上場会社でひと工夫

    IPO準備会社、上場会社ではいろいろな場面で問題に遭遇します。しかしそれはちょっとした「ひと工夫」で抑止、防止、問題解決することができます。そのひと工夫をご紹介します。

  • 管理系部門がIPO準備でやることシリーズ

    管理系部門は毎日が忙しい!それに加えてIPO準備期はさらに大変です。でも、それはそれぞれの担当が「やること」と「やる範囲」を整理したらスッキリします。これらをみていきます。

  • 企業法務の在り方シリーズ

    会社・従業員等から求められている「企業法務の在り方」を、企業法務の立場から考えてみます。

  • " 発生事実(不祥事) " が発生しない上場会社の内部監査

    TDNET等でリリースされている上場会社の " 発生事実(不祥事) " を参考にして、上場会社の内部監査がやれることを考えていきます。

最近の記事

監査役の在り方 Part.07 - 組織編成 -

 2023年04月企業会計審議会(金融庁)において改訂版・内部統制報告制度(J-SOX2023改訂版)が改訂され、これに伴って監査役/監査等委員の役割の重要性が上がっています。  今回は監査役/監査等委員が見る組織編成について考えてみたいと思います。 監査役として組織編成を見ること  組織編成についての掲載を続けておりますが、とても重要な点でありますのでお許しください。その理由は、組織編成は会社のガバナンスが体系的に示されるものであり、監査役(監査等委員を含み、総じて「監

    • IPO準備/上場会社でひと工夫 Part.15 - 組織編成 -

       IPO準備会社と上場会社。それぞれ立場は違いますが、意外にもその悩みどころや解決策に共通点があります。ここではその " ひと工夫 " をご紹介します。  今回は、組織編成についてのひと工夫です。 組織編成の気になるところ  組織編成は上場会社やIPO準備期の会社等どのステージの会社に関わらず、とても大切ですし悩みどころの多いものです。なぜなら組織編成は、会社の経営方針と成長過程を具現化するための設計図の一部であり、会社の今を現すだけでなく今後進む方向をも現すものであるか

      • 管理系部門がIPO準備でやること Part.12 - 組織編成編 -

         「管理系部門がIPO準備でやること」について、数回に分けて説明・ご紹介しています。  今回も特定の部門・部署ではなく、組織編成についてです。 組織編成の在り方  組織編成は会社にとって大切です。会社の組織図を見ることで、その会社の今の状況がわかりますし、どのようなガバナンス体制を敷いているのかがわかります。また、その会社の経営方針を具現化しているのか。その会社が事業計画・中期計画で指している成長過程を着実に進んでいるのか。その会社の将来の状況もわかります。例として、その

        • 企業法務の在り方 Part.07 - M&A -

           企業法務の業務範囲はとても広いです。専門性の高い業務や、幅広い知識と深めの経験値を求められる業務など様々です。そのような状況の中で、企業法務の皆さんは会社、役員、部門・部署、従業員の方々からの要請・依頼に十分に応えられるかどうか。いろいろな角度を通して、皆さんの会社それぞれの企業法務の在り方を確認してみましょう。 M&Aと企業法務  皆さんの会社でM&Aを進めようとするとき、そのメンバーに法務の方はいらっしゃるでしょうか。大半は会社の顧問弁護士先生やM&Aの見識の高い

        監査役の在り方 Part.07 - 組織編成 -

        マガジン

        • 監査役の在り方シリーズ
          12本
        • IPO準備/上場会社でひと工夫
          16本
        • 管理系部門がIPO準備でやることシリーズ
          19本
        • 企業法務の在り方シリーズ
          7本
        • " 発生事実(不祥事) " が発生しない上場会社の内部監査
          17本
        • 内部監査の在り方シリーズ
          15本

        記事

          " 発生事実(不祥事/不正行為) " が発生しない上場会社の内部監査 Part. 17 - M&A -

           上場会社での発生事実(不祥事/不正行為)が跡を絶たない昨今、内部監査はその責務を果たすため、どのようにしたら良いでしょうか。  直近事例を内部監査の目線でみていきます。  今回の直近事例は上場会社の海外子会社において発生した贈収賄事案ですが、この事案をを題材にもしM&Aした海外子会社においてこのような事案が発生した場合を想定して、具体的なアイデアを皆さんと考えてみたいと思います。想定した状況は、上場会社(またはIPO準備前および準備中)がM&Aした海外子会社で、当該子会

          " 発生事実(不祥事/不正行為) " が発生しない上場会社の内部監査 Part. 17 - M&A -

          IPO準備/上場会社でひと工夫 Part.14 - M&A -

           IPO準備会社と上場会社。それぞれ立場は違いますが、意外にもその悩みどころや解決策に共通点があります。ここではその " ひと工夫 " をご紹介します。  今回は、M&Aについてのひと工夫です。 会社の成長過程で通る道:M&A  会社が成長していく過程で、M&Aは外せない選択肢になりつつあります。今回このテーマを記事に取り上げる理由は、このような選択肢をIPO前後、特にIPO前にこれを選択して経営計画、中期計画に盛り込んだうえで上場する会社が多いと思いましたので、取り上げ

          IPO準備/上場会社でひと工夫 Part.14 - M&A -

          内部監査の在り方 Part. 11 - 会議体 -

           今回は、会議体を通して内部監査の在り方を考えてみたいと思っております。 会社にとっての会議体  皆さんの会社では、毎日のようにいろいろな場で会議が開催されていると思います。会議の目的、開催のタイミング、出席者等は様々ですが、それら会議体を皆さんの会社ではどのように管理されていますか?  「内部監査の在り方」を皆さんと考える中で、会議体について取り上げることにちょっと不思議に思われるかもしれませんが、内部監査にとって会議体は非常に重要です。なぜなら、会議はあらかじめ定

          内部監査の在り方 Part. 11 - 会議体 -

          " 発生事実(不祥事/不正行為) " が発生しない上場会社の内部監査 Part. 16 - 子会社・事業拠点② -

           上場会社での発生事実(不祥事/不正行為)が跡を絶たない昨今、内部監査はその責務を果たすため、どのようにしたら良いでしょうか。  直近事例を内部監査の目線でみていきます。  今回は前回の引き続きで直近事例:子会社・元従業員による不正出金(横領)を通して子会社・事業拠点の不正行為等を発生させないための具体的なアイデアを、皆さんと考えてみたいと思います。  今回の直近事例のポイントは、次のとおりです。 不正行為の原因:人が悪い?・ルールが悪い? 不正行為の未然防止策の決

          " 発生事実(不祥事/不正行為) " が発生しない上場会社の内部監査 Part. 16 - 子会社・事業拠点② -

          " 発生事実(不祥事/不正行為) " が発生しない上場会社の内部監査 Part. 15 - 子会社・事業拠点 -

           上場会社での発生事実(不祥事/不正行為)が跡を絶たない昨今、内部監査はその責務を果たすため、どのようにしたら良いでしょうか。  直近事例を内部監査の目線でみていきます。  今回ご紹介する直近事例は、子会社・元従業員による不正出金(横領)の事例です。現在この事案は警察による捜査が進行中とのことですが、親会社において社内調査委員会が設置されて警察の捜査と並行してこの社内調査委員会(メンバーは社内役員・執行役員のみ)が調査を行い、その結果を適時開示情報閲覧サービス(TDNET

          " 発生事実(不祥事/不正行為) " が発生しない上場会社の内部監査 Part. 15 - 子会社・事業拠点 -

          内部監査の在り方 Part. 10 - テーマ監査⑤ -

           今回もテーマ監査の仕方を通して内部監査の在り方を考えて見たいと思っております。 テーマ監査の重要性⑤  今回もテーマ監査について皆さんと一緒に考えてみたいと思います。以前の記事「内部監査の在り方 Part. 07 - テーマ監査② -」、「内部監査の在り方 Part. 08 - テーマ監査③ -」、「内部監査の在り方 Part. 09 - テーマ監査④ -」も合わせてご覧いただけますと幸いです。  このテーマ監査について継続してご紹介していると、テーマ監査の仕方や

          内部監査の在り方 Part. 10 - テーマ監査⑤ -

          IPO準備/上場会社でひと工夫 Part.13 - リテラシー教育のひと工夫 -

           IPO準備会社と上場会社。それぞれ立場は違いますが、意外にもその悩みどころや解決策に共通点があります。ここではその " ひと工夫 " をご紹介します。  今回は、社内教育のテーマのうち「リテラシー」についてのひと工夫です。 会社は「リテラシー教育の場」  皆さんの会社の社内教育は順調に実施していますか?会社で行う社内教育は、年々数が増えている傾向です。例えば、労基法関係ではハラスメント教育は労働施策総合推進法に基づく義務化、上場会社では特に新任役職員向けに管理職研修、

          IPO準備/上場会社でひと工夫 Part.13 - リテラシー教育のひと工夫 -

          企業法務の在り方 Part.06 - 規程類管理 -

           企業法務の業務範囲はとても広いです。専門性の高い業務や、幅広い知識と深めの経験値を求められる業務など様々です。そのような状況の中で、企業法務の皆さんは会社、役員、部門・部署、従業員の方々からの要請・依頼に十分に応えられるかどうか。いろいろな角度を通して、皆さんの会社それぞれの企業法務の在り方を確認してみましょう。 企業法務には会計・経理の知識が必要②  これまで「企業法務の在り方」の各記事で、法務の皆さんにはリスク管理能力や会計・経理の知識を伸ばしていただくことが必要

          企業法務の在り方 Part.06 - 規程類管理 -

          内部監査の在り方 Part. 09 - テーマ監査④ -

           前回に引き続き、今回もテーマ監査の仕方を通して内部監査の在り方を考えて見たいと思っております。 テーマ監査の重要性④  今回もテーマ監査について皆さんと一緒に考えてみたいと思います。以前の記事「内部監査の在り方 Part. 07 - テーマ監査② -」、「内部監査の在り方 Part. 08 - テーマ監査③ -」も合わせてご覧いただけますと幸いです。  このテーマ監査について継続してご紹介していると、テーマ監査の仕方や取り組み方等学べば学ぶほど奥深さを感じます。テー

          内部監査の在り方 Part. 09 - テーマ監査④ -

          内部監査の在り方 Part. 08 - テーマ監査③ -

           前回に引き続き、今回もテーマ監査の仕方を通して内部監査の在り方を考えて見たいと思っております。 テーマ監査の重要性③  今回もテーマ監査について皆さんと一緒に考えてみたいと思います。前回の記事「内部監査の在り方 Part. 07 - テーマ監査② -」も合わせてご覧いただけますと幸いです。  このテーマ監査をなぜ継続してご紹介しているかといいますと、定期・定例監査はその会社にとってリスクと認識している点(業務等)やすでにインシデントに発展している点に対してモニタリ

          内部監査の在り方 Part. 08 - テーマ監査③ -

          内部監査の在り方 Part. 07 - テーマ監査② -

           今回は、テーマ監査の仕方を通して内部監査の在り方を考えて見たいと思っております。 テーマ監査の重要性②  「内部監査の在り方 Part. 03 - 内部監査年間計画 -」では、内部監査年間計画の全体像を見ながら内部監査の在り方を皆さんと考えてみました。そして「内部監査の在り方 Part. 04 - テーマ監査 -」ではテーマ決めのアイデアとして、内部監査年間計画と会社の事業計画やリスク管理とリンクさせることをご紹介しました。内部監査の皆さんもこのテーマ決め自体での苦労

          内部監査の在り方 Part. 07 - テーマ監査② -

          " 発生事実(不祥事/不正行為) " が発生しない上場会社の内部監査 Part. 14 - フォローアップ② -

           上場会社での発生事実(不祥事/不正行為)が跡を絶たない昨今、内部監査はその責務を果たすため、どのようにしたら良いでしょうか。  直近事例を内部監査の目線でみていきます。 フォローアップをどう行うか?  今回は前回Part.13「フォローアップ」の続きとなります。理由は、今回の直近事例は内部監査の皆さんの業務にとってとても参考になる事例であり、大きな不祥事のときだけでなく普段の指摘事項があった場合の対応事例としてとても価値ある事例だからです。  前回の記事「" 発生事実

          " 発生事実(不祥事/不正行為) " が発生しない上場会社の内部監査 Part. 14 - フォローアップ② -