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スペインサッカー体験記 (2018)

▼ はじめに


このnoteの記事は、これからスペインへサッカーで挑戦するであろう日本人選手たちへ向けて書かれたモノです。私が今回2018年夏スペインへ挑戦するにあたり、インターネットを通じて「どれくらい資金が必要なのか」「どのようにチームを探すのか」「宿はどうするのか」など様々な情報を集めようと試みました。しかしながら、思っていたような生々しいリアルな情報は一切見つけることができず、留学サポート会社などを通じての感想やほんのわずかな体験談しか探すことができませんでした。この記事は、そんな私のように「スペインへ挑戦したいから詳細な情報を知りたい」と強く願う方々の一助となることを願い、書きました。幸運をお祈り致します。


▼ 1. クラウドファンディング(資金調達)


サッカー留学だけに限らず誰しも何かに挑戦するとき、必ずと言っていいほど大きな問題にぶち当たります。それは「資金問題」です。今回私は「クラウドファンディング」なるものを普段お世話になっている方にお勧めされ、今まで経験したことのなかった斬新な方法で約141万円もの資金を約3週間で集めることができました。しかし、それを成功させるのは容易なものではなく物凄い綿密な準備と戦略が背景にありました。社会に出たらば常識なのかもしれませんが、学生の私にとってはまさに未知の世界でした・・・

・マーケティング(ペルソナ)
・設計(リターンなど)
・サイト探し(クラウドファンディング)
・拡散準備(あと何日で)
・拡散(ゴールデンタイムを狙え)
・活動報告(とにかく会いまくれ)

まずはじめに、実際にクラウドファンディングを行ったことのある数人の友人や友人の知人に直接会って話を聞くところから始まりました。特にセルフブランディングを教えてくださったチカイケさんとの対話がかなり衝撃的であり、今まで聞いたことのない「ペルソナ」という支援&拡散をして頂くターゲット層をどこにするのかという設定や、いかにぶっ飛んだ発想で多くの人間に知ってもらい支援してもらえるのかという拡散方法の明確化を指摘されました。ペルソナに関しては「拡散ターゲット」と「支援者ターゲット」にわけ、思いつく限りありったけの知人友人の名前を絞りだしました。拡散ターゲットでは、いわゆるフォロワーが何千人といる著名人や知人、友人などの名前を10人ほど絞り、支援者ターゲットでは支援して頂けそうな友人知人先輩など(20-60男性)20人ほどに絞りました。クラウドファンディングの成功する秘訣に「公開3日以内で30%」というものがあります。それは、クラウドファンディングのサイトを公開してから3日以内に目標金額設定の30%以上支援をして頂いていなければ成功する可能性が低いというものです。ですから、いかにサイトを公開する前に支援や拡散のアポを取り、私の場合ですと目標金額設定が100万円でしたから、30%の30万円を越えることができるのかとお願いをするのに必死でした。拡散ターゲットである著名人に関しましては、手当たり次第DMを送り、有難いことに返信をして頂いた方々に直接会いにいき、プレゼンらしきものをさせてもらいました。水戸にいらっしゃる安彦さんや千葉にいらっしゃるアーセナル市川代表ケンさん、そして東京にいらっしゃるGoal編集長の佑さんなど、今でもご連絡を取らさせて頂くほどよくしてもらっています。そんなご協力を経て、なんとか339リツイートという拡散と公開わずか1日目にして31%もの支援金を頂くことができました。


また、リターンが面白いものであることも非常に大事であり、その設計にも色々な方々との対話を重ねに重ね時間をかなり要しました。他の方々のクラウドファンディングのリターンなども参考にしつつ、どんなリターンに需要があり、面白そうなのかを調べに調べました。すると、比較的低価格な支援金の場合はメッセージや手紙というものが非常に多く、支援するパトロンも「リターンよりとにかく応援したい」という傾向にありました。一方で、比較的高価格な支援金の場合には「実際に直接会って話を聞いたり、一緒に何かをしたい」という想いのパトロンが一定数存在するという傾向にありました。そこで、比較的低価格なリターンには少しひねった「詩画」というものを設定させて頂き、比較的高価格なリターンには「講演会」や「サッカー教室」などの直接伺わせていただいて何かをするというものを設定しました。有難いことに、支援していただく方々の中にはリターンである「詩画」を目当てに支援してくださる方もいましたし、友人の親戚である経営者を紹介してもらったときにはリターンである「講演会」をぜひ経営している会社にいる私の同世代の社員さんたちに若者代表として挑戦することについて講演して欲しいと支援してくださりもしました。私自身もこのようなリターンを実際に行ったことは数少ないので、私にとってもかなり良い体験をさせて頂いています。確実に成長できるような少し難易度の高いリターンを設定することで、多くの学びを得ることができるでしょう。

クラウドファンディングを公開する前には、数日前からカウントダウンをし始めました。そうすることにより、自然と周りの関心度が高くなり拡散されやすいからです。また、事前にLINEグループで所属しているあらゆるグループにも投げかけて拡散をお願いしました。幸いなことに多くの友人たちが拡散してくれたこともあって、ゲリラ的なインパクトをSNS上に与えられたと思います。

公開する時間に関しましても「ゴールデンタイム」と呼ばれる8時-10時、13-15時、そして最もいいとされる19時-21時というものを教えてもらいました。朝学校や会社などに行く前、比較的移動などでSNSを見やすいとされる時間が8時-10時、昼食を食べ終えてからお昼休みをする13-15時、そして最も大勢の人間がSNSを開いているとされる19時-21時のいずれかにこういった拡散して欲しい情報をSNSに投稿すると効果があるらしいです。ちなみに私は19時ぴったりに投稿したところ、その夜は通知が鳴り止まなかったです。拡散はもちろんですが、支援してくださる方もかなりいてくださり、個別のメッセージや電話なども何件かいただきました。実際に直接会って話を聞きたいと言ってくださる先輩もいてくださいましたし、拡散してくれた友人の友人がその投稿を見て話を聞きたいと連絡くださったこともありました。

そして最後に、公開する前はもちろんですが、公開した後も大勢の方々に直接お会いさせてもらい、それを活動報告として投稿し続けました。約3週間の間に30名ほどの方々とお話しさせてもらいました。私のクラウドファンディングの拡散や支援などのお願いの話もそうなんですが、どちらかというとサッカーの話でしたり、それぞれの方々が働いている業界の話でしたり、私個人的にとても興味深い内容の質問をさせてもらい、答えていただくという感じの方が多かったと思います。色々な著名人の場合ですと、どのようにして今の現状まで辿り着いたのか、普段どのような問題意識を持ってどのような問題解決を行っているのかなど、とにかく限られた時間の中で吸収しようと聞きまくりました。

このようにして、お陰様でなんとか目標設定金額の100万円を大きく上回る141万円を支援して頂きました。しかも、実際には手渡しで支援してくださる方々もおり、総額でいうと160万円ほどになると思います。ただ、クラウドファンディングのプラットフォームでもあるCAMPFIREさんに手数料として30万円ほど引かれてしまったということもあり、個人的にはもし万が一またクラウドファンディングをするとなった場合には、自分でブログやnoteなどで記事をつくって直接口座に支援していただくという形でやってみるのもありかなという感想です。もちろん、CAMPFIREさんで大変お世話になったキュレーターさんもいらっしゃりその方なしではここまでいかなかったとも思いますので、初めての方はお勧めします。


▼ 2. トライアウト期間(7/19~8/17)


当初は、スペインにサッカーで挑戦するにあたり、エージェントを通してチームを探す予定でしたが、諸事情により結局自分の力でチームを探すことになりました。

とりあえずスペイン出発の10日前くらいから手当たり次第のクラブチームに自分のプレー動画とCV(履歴書)を送りまくりました。

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(↑現在のCV)

もちろん駄目元でしたので、20チームくらいに送って返事が来たのはたったの1チームでした。当時スペイン3部に所属していた "CE Sabadell" というクラブチームです。

あとは、もともとスペインに滞在していたこともあったりしたので、元チームメイトの何人かに連絡したり、とにかく手当たり次第トライアウトができそうなチームを探したという感じです。私の理想としては、高望みをしセグンダB(スペイン3部)の練習参加ができたら最高だなという感じで、目標はスペイン4部との契約、もしそれが不可能であれば最低スペイン5部というものでした。

スペインに渡ってからは宿泊費をできるだけ抑えたかったので、FacebookなどのSNSを通じて「マドリード在住の日本人で泊まらせてくれる方はいませんか?」と呼びかけました。するとたまたま高校の先輩がマドリードでたこ焼き屋をしていて、私は4個下とかで直接の関わりはなかったのですが、友人の紹介によりその先輩宅で1週間ほどお世話になることになりました。その後も、先輩に紹介してもらった方とか他の知人宅に居候させてもらいました。

スペイン到着から1週間は、時差ボケをなおしたりコンディション調整する期間にしました。その為にもあらかじめ少し早い日程で飛びました。泊まらせてもらった高校の先輩の繋がりから、私みたくスペインにサッカーで挑戦しに来ている選手たち8人くらいとも知り合い、ミニゲームや対人など実践的なトレーニングをできたことがかなり大きかったです。そこから色々な情報や知識を交換しあい、切磋琢磨できたことにより、より一層トライアウトのモチベーションが上がりました。

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(7/13-7/17の5日間ほどみんなで練習しました)


CE Sabadell に問い合わせた際、たまたまGMの方と繋がれることができ、スペインに到着してから早速電話しました。すると「7/19、19時から練習だからそこに来い」と言われました。


7/18(水)

少し早いですが、バルセロナからサバデル地方へと移動し、一応どんな感じのレベルなのかCE Sabadellの練習を見学しに行くことにしました。

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ガタイは思った通り、みんなデカくて強そうでした。僕と同じぐらいの身長の選手もなぜかデカく見え、流石という感じでした。


そしてそんな感じで見学していると指導していたスタッフのひとりに誰のツテで来たのかと聞かれ、サバデルのGMの方ですと言うと、すぐに電話してくれました。あーよかったと安堵しきってました。ちゃんと明日から練習参加できそうだ、と。まあしかし、そんなに喜んでいられるのも束の間で、実は手違いがあったのです。

その後オフィスの方へ行けと言われたので、オフィスがあるスタジアムの方へ行くとGMの方がいました。そして初めて直接話したのですが、ちょっと話に食い違いがあったようで、トップチームではなくBチームの練習に参加させてやるとのことでした… 一言も言われてなかったですし、私はてっきりトップチームかとばかり… 驚きを隠せず、じゃあどうしようかと思い調べてみると、BチームならセグンダB(実質スペイン3部)じゃなくて3個下のリーグであるプリメーラ カタラナ(実質スペイン6部)でした。それでも少し話を聞いていると、7/19と20をBチームとして練習し、21にトップチームとの紅白戦があるからそこで僕を見てくれると言われました。こういうこともあるかもと微かに思ってはいましたが、実際目標とするセグンダBじゃないとなると練習参加する意味がなくなります。

そんなこんなでマドリードから遥か遠い地方まで来たのにも関わらず、チーム探しが振り出しに戻るというなんとも言えない日でした。しかもバルセロナから少し離れた場所で練習参加する予定でしたので、その日の宿探しも未だできておらず… どこかないかとSNSやメッセージなどを通じて色々な人に尋ねたのですが、サバデルという街には誰もお世話してくれそうな人はいないとのこと。最終手段としてAirbnbで探したら、電車で10分くらいのところでやっといいところを発見しました。しかしさっそく予約をしてみると、今日まで親戚が泊まりに来ていて、明日からならいいとのこと。スペイン人らしい。となると、明日からの宿は決まったが(1泊約45€)、今日の宿がない… しかもサバデルにはまったく泊まれそうなホステルがなさそうだったから、その日は近くの出来るだけ安いホテルに泊まることにしました。(75€くらい)

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夕飯はひとりで近くのバルへ。いくら1人が好きな僕でもそろそろ1人は飽きてきました。やっとマドリードでできた繋がりもなくなったんで、バルセロナの、はたまた外れのサバデルで繋がりを見つけるのは大変です。そして明日はとりあえずCE Sabadell Bチームの練習へ行くことに。


7/19(木)

ブランチを食べ終え、それから練習(19時)までどうしようか、と考えたところ… なにもすることがない。走ったりもしたかったのですが、いかんせん荷物を置いたまま走ったら盗まれそうだし、着替える場所もないし、で。どうしようかって感じでした… でもとりあえず近くにあった大きな公園で6時間ぐらい時間を潰そうと思い、行きはしましたが、まるでホームレスになったかの気分でした… 本はあいにく持ち合わせてなく、やることと言えばネットサーフィンか筋トレかベンチで寝る。マドリードであれば、誰かしらと会ったり、何かしたりとできるのですが、サバデルは住宅街はあるものの何もない。ただただ、ボーッとしてました。「一生のうち、こんな1日があってもいい経験じゃないか」とボヤきながら、近くの木々のせせらぎをとくと聞いていました… そしてかれこれ6時間をなんとか過ごし、いよいよ初の練習へ。

やはりトップチームの練習参加はさせてもらえず、Bチームの練習でした。さぞかしレベルも低いんだろうなと思って練習場に足を運んでみると… ん?これ、昨日のトップチームの選手らよりデカくてゴツくないか?かなりヤバかったです。想像を絶しました。平均182cmぐらいで、みんな筋トレしてる身体つきです。おいおいおい、これでもBチームで、しかも6部かよ。俺、思ったよりやべーぞ。この世界(サッカー界)で生きていけねーぞ。って感じでした。

じゃあプレーはどうなんだろうって思いながらいざ練習が始まると、、「あー、やっぱ6部だ」みんな動きがぎこちなさ過ぎました。不器用というかなんというか。そしてまあ普通に話すようになった選手に「みんな何歳ぐらいなん?」と聞いてみると「19歳が殆どだね」身体はもう一人前としか言いようがないですね。それプラス、技術が伴えば、トップチームに昇格するのでしょう。日本と真逆。練習を終え、プレシーズンの練習初日だからか対人やポゼッションやアジリティで追い込んだのですが、なんかトライアウトというより、ただのシーズン前の追い込みでした。


そしてやばいなと思った僕は、練習後にサバデルのGMなる人へ駆け寄り、少し話できないかと2人きりで話す時間を設けてもらいました。「日本からわざわざスペインに来たのは、最悪テルセーラ(4部)でプレーする為です。トップチーム(3部)で練習参加をさせてはもらえないか。」

と相談したところ、

「最初からトップチームの練習参加は普通あり得ない。ちゃんとした経歴(1部とか2部でプレーしたことがある人)がある選手か、Bチームで昨シーズンよかった人しか練習参加の権利はあげれない。」

とのこと。

じゃあトップチームとの紅白戦で上に入れる可能性はあるか?と聞いたところ、紅白戦はあくまでBチームへのトライアウトだと言われました… そうなのかと少し躊躇っていると、それだったら俺がどこかテルセーラ(スペイン4部)のチームを紹介してやるから、明日まで待ってろと。テルセーラか、どうしよう… と悩み、辿り着いた結論がやっぱり誰かマドリードで違う人に頼もう。

早急に、マドリードでテルセーラの日本人たちをアテンドしていた方へと電話し、事情を話すと、早速明日から手当たり次第探してみるとのこと。(セグンダBとテルセーラ) やっぱり、自分の力で1回やってみるものです。実際に来てみたら色々な不具合とかあったり、お金の交渉とかもありますし、やはり伊達に職業としている人たちと同じようなことをできないものなんだなと痛切に感じました。そんな感じで、波瀾万丈なサバデルでした。

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その日はホテルではなく、Airbnb(家主の一部屋を安く貸してくれたり、誰かとシェアハウスしたりできる場所を探すサイト)で探した場所に泊まることに。ちなみに1枚目の肖像画は、家主さんです。まるでホームステイみたいな感じですね。僕自身あまりこういうのは得意じゃないですが、泊まらせてもらえるだけで今は幸せです。こんな感じで、思ったようにはいかない人生ですが、物凄い経験ができていました。かけがえのない時間でしょう。


7/20(金)

ちょっと今日はそこまでの進展がない感じでした。朝10時くらいに起き(もう完全にスペインモード)、洗濯物を手洗いして部屋に干しました。そして、15時から会う人がいたので、12時くらいに家を出て近くのバルへ。ブランチを食べました。そろそろ自炊したいですね。僕が好きな果物とかめっちゃ安く手に入りますし、他食材にコスパもいいので。(日本での自炊は嫌でしたが)

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会ってきたのは、バルセロナのテルセーラで活躍されている方。バルセロナBにゴールを決めたことで有名な人です。この方はもう5シーズンこっちでプレーしているので会った際にスペインのサッカー事情を聞いたり、情報収集をしたいなと思って、知人から紹介してもらいました。(情報を得ることは大事かと) すると、テルセーラ(スペイン4部)からセグンダB(スペイン3部)の壁はかなり高いらしく、この方もテルセーラで5年間活躍してはいますが、なかなか一山越えるのが難しいそうです。そんな感じで色々なことを雑談していると、「後輩が今日テルセーラのチームの練習参加に行くらしいから、ついでにどんなものか見てきなよ」とのことで、急遽そのチームのグランドに移動。しかも、聞くところによるとその練習参加はアポなしだそう。チャレンジャーやなあ。。やはり飢えている人はいいですね。僕も負けてられないなと。

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(身体つきは、昨日のサバデルBチームの選手の方が良かった気が)

僕のチーム探しはというと、昨日のブログにも書いた通り、今は自分で直接探しているわけでなく、ある人にお願いしているという状況です。すると、その人から連絡があり「急遽セグンダBの2チームの監督(知り合いだそう)に連絡してみたから、来週月曜か火曜あたりの練習に参加できそうだからまた連絡するわ」と電話がありました。すごい。私が自分でチーム探しをしていた時は、元チームメイトが現在いるチーム(セグンダBかテルセーラ)の監督にお願いしてって頼むか、公式HPに直接履歴書と動画を送っていたのですが、あまり可能性の高いものはありませんでした。(元チームメイトのところはすでに定員オーバーとかだった) やはり、職業としている方々には敵いません… そこ(チーム探し)はある程度任せて、僕は本業のコンディション調整に励むことにしました。

7/21(土)

今日は、朝起きたらスペインでは珍しい大雨。こっちで滅多に雨は降らないので、どうしようかなと思っていたらお昼過ぎごろにはやみ、ご飯を食べてから、サバデルに練習着を返しにグランドへ。途中に大きな公園があるので、筋トレとストレッチ、ランニングを行う。

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すると、チーム探しをお願いしている方から電話が。セグンダB(スペイン3部)の練習参加が決まりました!若干どうすれば練習参加できるのか途方に暮れていたので、やはりお願いしてよかったです。とりあえず、安堵。でもすぐに切り替えて、さっそくメンタルづくり。「準備」がすべてなので。そんな感じで、7/18-7/21までいたバルセロナとサバデルを去ることになりマドリードに戻ることになりました。バス移動でしたので、約9時間の辛抱でした。当初感じていたホームシック的なものはもう既に無くなり、なんかどこか知らないような街にひとりポツンと居ても、何かしら生を見出すことができるようになったと思います。その経験を境に、どこに行っても生きられるようになったと言っても過言ではないですね。全然野宿とかでも…!


7/22(日)

今日は久々朝7時に目覚ましをかけ、荷造りをして、Airbnbで部屋を借りていた家を後にしました。家主には、短い間でしたがお世話になったことと、朝早いので鍵は玄関横に置いておきますとのメールを送っておきました。よし。バルセロナへ行くときは新幹線で120€でしたが、帰りのバスは33€と4倍も違いました。その分、長かったですが。そんな感じで、朝早く家を出たにも関わらず、マドリードには夜の19時に着き、そこから宿を貸してくれるとのことで兄貴的存在な方が働いているバルへ。夜中の3時に仕事が終わるとのことで、それまでまたもや近くの小さな公園で筋トレ&ラン。

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(これくらいの坂道とベンチさえあれば、なんでも追い込めますね。既に23時でした)


それから泊めさせてくれる方のお店に戻ると、なんとシャワーを貸してくれていたせりつくせり。はやめにお店が終わったらしく、そこから家に向かいました。感謝です。翌日はいよいよ2チーム目(3部)の練習参加初日。なんとかなることを祈りました。


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【7/12-7/22までの10日間の雑費】
・120€(新幹線)
・75€(ホテル1泊)
・52€(特急&地下鉄&バス)
・30€(携帯プリペード)
・12€(帽子)
・40€(イヤホン)
・33€(バス-barcelona-madrid)
・178€(食費&飲み物)24.1€/1日
・112€(携帯本体&プリペード)
・321€(Airbnb)サバデルにもう少し滞在する予定で予約してしまった…

計:973€ (129,409円)

※1€=133円で換算
※帽子とイヤホンは実費として後で計算


交通費は日本と比べてかなり安いと思いますが、食費がやはり外食をするとかなり高いと思います。ただ、スーパーで売っている食材は果物や野菜など日本と比べてかなり安いと思います。自炊をすることが可能であれば、かなり節約できます。


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7/23(月)

2チーム目のトライアウト初日。なんとか終えました。昨日は結局夜中の3時くらいに家に着いてそれから寝たので、13時くらいに起きるといういつもよりもかなり遅めな朝でした。日本では考えられないですね。私は朝型人間ですので、オフの日は遅くても8時過ぎくらいには起きたい感じなのですが、どうもスペインだと寝る時間も寝る時間なので全然起きられないです。

そんな感じで起きたら、泊めさせてくれてる方がご飯を作ってくれ(それがまた美味いんです)、2人で近くの公園へ少し散歩しに行き、夕方17時くらいに練習場へ向かいました。練習場へは電車と歩きで40分くらいかかりましたね。ちなみに、チームはUnión AdarveというセグンダB(スペイン3部)のチーム。はっきり言うと、そんな生半可な感じじゃ厳しいって感じですよね。サラッとブログに書いていましたが。調べてみたんですけど、かなりいいチームだと思います。1番驚きだったのは、今シーズンからの新加入選手にレアルマドリードのカンテラ出身(ユースかと)が2人もいたことで、それは練習が終わってから気づいたのですが。それでも、まだ新加入を完全に締めてないとうことで、なかなかないチャンスかと思われました。このチームを見つけてきてくれた方に本当に感謝です。

選手たちの身体つきに関しては、もう既にサバデルのBチームが1番印象深く衝撃を受けてたので、ああまあこんな感じかって感じでした。このチームの最初の印象は、何よりスタッフが多い。監督合わせたら8人はいたかな。セミプロぐらいになると普通か。そして何より驚いたのが、そのスタッフの内の1人が、ドローン担当。ひたすらドローンを飛ばしてました。

その日の練習では、僕以外にもう1人フランス人の22歳の選手がトライアウトしに来ていて、他の22人(フィールド)はもう既に契約した選手でした。練習メニューは、やはりどのチームもボールを使ったサーキットメニューが多いですね。めちゃくちゃいい具合に上がります。グランドにバーベルも持ち込んだりして、筋トレ要素も満載。いい具合のフィジカルトレーニングですね。そのメニューは普通に可もなく不可もなく。ただみんなこなすメニューでした。その後、6対6のライン突破をやったのですが、それがまあまあキツく、こういう局面を意識したものだと監督がきちんと説明してくれたので、意図がわかる良質なトレーニングでした。日本では滅多になさそうですね。多くの指導者は、自分で意図を読むべきだと言うので。そのライン突破では、2グループ(6対6×2)に分かれてやったのですが、何故か監督がずっとこっちを付きっきりで見ていたので、いいチャンスかなと。みんなガタイはいいですが、ボールを持ったら私の方が得意だと思っていたので、うまく身体もキレ、頭全部とは言わずとも、頭半分以上は出るくらい目立てたかなと。手の使い方を流経でかなり学んで、筋トレは慶應のとき追い込んでいたので、フィジカルで当たられても6、7割勝てました。出だしは悪くないなという感触だったのですが、まあ問題はその後の紅白戦でして。自分は最初見学。(もう1人のトライアウト生も) そして紅白戦は25分くらいやって、残りの10分くらい出させてもらったのですが… いいところでパス出させてくれないなあ… やっぱりみんな飢えていますから、それは想定内でしたが。それでも私も要求はしなきゃなと思って、「今のところボールをよこせ」と言ったところ「ふざけんな」と。その後プレーに戻ったのですが、今度は逆に僕がボールを持っていて。ハーフラインくらいからボールを受けたのですが、そっからCB2人と左SBが前に。右にその言い合ったやつと、左にFWがいたのですが(自分はトップ下でプレー)、まあ勝負しましたよね。うまくパスを出すふりしながら上っていって、なんとかシュートまで。シュートは惜しくも枠外だったが、僕の特徴でもある勢い的には、悪くないプレーだったのかと。

まあすると、さっきパスをくれなかった奴が「パスよこせよ」と。「いやいや、ふざけんなよ」と。そんな1日でした。見せ場っていう見せ場が他になく、ただボールロストがあまりなかったのが、そのゲームの収穫かと。(日本ではわりかし多い方でしたので) そんな感じで、身体的にはいい強度でした。ただやはり新しい環境っていうのはどこであっても精神的に疲れますね。因みに翌日は朝9:30からの練習ですので、余計に余裕がなくなってきています。(今日は18:30から練習) 


7/24(火)

トライアウトがこれほどまでに労力を使うとは思ってもいませんでした。気を張りっぱなしです。練習後も。家に帰ってからも。寝る前も。朝起きた後も。今日の練習では、4人3グループにわかれてポゼッションから入り(1グループがボールを奪い、他が回す)、ダンベルやゴムチューブなどを使った筋トレも行いました。

っていういつもの流れで、今日もブログを書こうと思ったんですけど、やっぱ辞めます。すいません。海外サッカーに興味のある日本人が、スペインサッカーがどのような感じでどう攻略していくべきかっていうことの一助になればと、今まで1日の詳細をずらずらと時系列に書いてきましたが、実は、僕こういう書き方があまり好きではないです。ですので、無理にブログをアップしていても億劫になりそうなので、ここらへんで僕なりのブログにさせて頂かせてもらいます。

詳細が知りたいのであれば、直接聞いてきてください。


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まず、人生もサッカーも無理をするものではないと思っています。学校が嫌なのであれば辞めればいいし、サッカーが嫌なのであれば辞めればいいし、筋トレが面倒だったら休めばいいし、人生の敗北者になりたければなればいい。親や教育者をはじめ、色々な人生の先輩方が、色々な人生を勧めてくることがあります。ああしなさい、こうしなさい。あの道はいいよ、この道はいいよ。でも結局は、自分の人生なわけであって。よく「なんでそんなに行動力があるの?」と聞かれますが、それはただただ単純な話で、僕がすんごく「わがまま」なだけです。自己中心的なだけです。逆になぜ、自分のやりたいことをやらないのですか?人生、好き勝手に暴れないのですか?

10歳でスペインに行ったのも、ただただ誰も知らない未知の世界でサッカーというものをやってみたかっただけだし、流経に行ったのもただただ高校サッカーで強豪という名への憧れからその一員になりたかったというだけだし、慶應へ行ったのもただただ慶應ボーイという名への羨ましさから親に無理を言って浪人しただけだし。僕が歩んできた人生は、僕の「わがまま」によって形成された産物なわけであって。自分が生きたいように生きるべきだと思います。正直言って、いま、トライアウトの真っ最中ですが、きつくてきつくて仕方がありません。精神的に壊れそうですね。性格的な問題かもしれないですが、或いは海外へトライアウトに来てみなきゃわからない感覚かもしれません。基本的に笑ってられる僕ですが、今は半笑いぐらいですかね。

それでもなお、僕はこの道で踏ん張ろうと思っています。きつくてきつくてしゃーないですけど、泣きながらも嘆きながらも叫びながらも、必死に生きている人間って、やっぱ格好いいじゃないですか。ただただ、それだけです。バカですよね?そんなこんなで、それが僕がスペインへ再挑戦する根本的な理由です。「サッカー」でも「スペイン」でもなく、「生き様」を追求している最中です。明日は夜に練習試合を控えています。もしグランドに入れたら、久しぶりに昔みたく、「マラドーナよ、我に降りよ。」そう呟きたいですね。そんなことを呟くときは、だいたい面白いプレーができるんです。やっぱり神様はいるんですかね。


7/25(水)

感性とは何か。センスとは何か。世の中には、ごく僅かに、普通の人たちには見えていない「世界」を見ている人たちがいる。天性のものなのか、はたまた努力で培った賜物なのかは定かではないが、僕はそういう世界を見たいと常日頃思っている。たまに僕のことに興味がある人に対してや講演会、座談会を行った際に話すのだが、僕は「いつもと違う毎日」を過ごすことが「感性」だの「センス」だのに繋がるのではないかと考える。言うなれば、茂木健一郎さんがよくおっしゃる「初体験」だ。例えば、普段の通学通勤する際、もしいつもと違う道で行ったらどうなるだろうか。いつもと違う時間に家を出たらどうなるだろうか。もしかしたら、その道には今までに見たことのないくらい美しい野花が咲いていて、それを見た瞬間、人生が大きく変わる程の目まぐるしい感情に陥るかもしれない。もしかしたら、その時間には今までに見たことのないくらい綺麗な朝陽が待っていて、それを見た瞬間、人生の苦しいこと辛いこと全てがちっぽけに思えて生きることが楽になるかもしれない。

人間とはシンプルであり、また人生も同様にシンプルである。何の変哲も無い普遍的な毎日を過ごさなければ。

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今日をもって、2チーム目のトライアウトが終了しました。
結果は、不合格でした。
「リーガ2部のチームから2人のFWが加入することになったから」との理由でダメでしたが、まあそれは関係なく、それを上回るパフォーマンスが出来ていなかった自分にベクトルを向けます。再度、自問自答を繰り返します。ただ、そんな中でも収穫があって、自分的には今日の練習試合残りの15分しか出れませんでしたが、全然悪くなかったと思っています。昨日の練習でかなり自信を失いかけていましたが、今日試合前マラドーナに祈ったからでしょうか、とても吹っ切れたプレーができました。久々、スペインのサッカーを楽しめた。そんな感じです。

やはり、日本での楽しさとスペインでの楽しさは違います。同じサッカーでも、全く違います。別競技なんですかね。チームには合格できませんでしたが、その感覚を再び味わえたことが不幸中の幸いと言いますか、ひとつの収穫だったのかなと。まあまた明日からチーム探しですね。やっとチームメイトとの信頼関係が徐々に深まってきた中で、また新たな環境に入り一から頑張っていくのかと思うとかなり滅入りますが、それもまた運命。面白いですね。人生、そんな簡単に行ったらつまらないでしょう。明日はリフレッシュだ!

7/27(金)

ゴールデンスランバーという映画で、主人公がこんな名言を呟いた。
「人間の最大の武器は、習慣と信頼だ。」
でも、実際のところは、人は誰しもか弱く、誰かを疑ってしまう。もっと言えば、「自分」をも疑ってしまう。僕私なんかが… どうせ夢なんかが…
いつから私たちはそんなネガティブになり、理想からかけ離れた現実に溜息を漏らすようになったのか。

子どもの頃、まだガキでおばけが怖くて1人でトイレにも行けなかったような私たちの子どもの頃に抱いていた「パイロットになりたい」「総理大臣になりたい」「オリンピック選手になりたい」という大きな夢は、いつから「安定した暮らしをしたい」に変わってしまったのか。あの頃の純粋無垢さはどこに行ってしまったのか。

僕は、そんな多くの人たちに、そんな夢や希望を諦めかけている人たちに、夢の素晴らしさを伝えたい。好きなことをやる素晴らしさを伝えたい。もちろん、良いことばかりじゃないけど、その方が人生悔いないと思うから。僕の「生き様」を通して、伝えたい。

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現在は、またチームを探してもらっている最中で。僕はコンディションを維持している最中です。ここまで来たら、メンタルゲーだと思っていて。いかに粘り強くトライし続けれるか。上で述べたことじゃないけど、自分を信じ続けられるかかと。大学受験、或いは就活みたいな感じですね。一度自信を失って、負のループに陥ったらやばいですから。そういったことも踏まえて、慶應ソッカー部の同期とか彼女とかいつも周りで支えてくれている人には感謝です。本当に僅かなひとことが、支えになっています。そんな感じで、またトライアウトできるチームが決まったら報告しますね。


7/28(土)

「運命」とはなにか。
もし仮に、僕が慶應で試合に出れていたら、こうしてまたスペインに来ることはなかっただろう。大学4年できっちり卒業して、Jからオファーがあればプロ、なければ大手なりベンチャーなりに就職をしていただろう。今想像してみると、なんて楽な道で楽しいことが溢れている道(普通にお金を稼いで、友達と遊んで、彼女と旅行とか行って)なんだろうとつくづく思うが。今日の宿を探して、新しいチームの練習参加で苦労して、何故か日本からの批判も浴びることは決してなかったはず。本当に「運命」とはなんなんだろうか。僕は僕なりにこの道を僕の「宿命」だと思っていて、この道を僕にしか進めない道だと痛切に感じている。

だから、大学で花が咲かず、自分でも何故かわからないがまたスペインへ行こうと決意し、アドバイスのもとクラウドファンディングを必死になって行った。その結果が、これだ。正しい道か否かは定かではないが、少なくともいい人生を歩めているんじゃないかな。お先は真っ暗だが。どうか神様、なんとかなりますように。

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昨日は、急遽テルセーラ(スペイン4部)のチームの練習参加に行ってきました。チーム名は CD San Fernando です。前回のトライアウトしたチームよりリーグ1部下がったのですが、まあレベルの差がやばくて驚きました。練習がグダリ過ぎていて、正直、3部の練習参加したからか、物足りなさすぎっていう感じです。

ここのリーグで結果を出して来年上のリーグのチームに行くっていうプロセスがあるのだが、はっきり言って時間が勿体なさすぎる。でも、チームによって違うかもしれないので、ちょっとまた違うテルセーラのチームを探してみます。合う合わないっていうフィーリングも大事ですので。


7/29(日)

日本庭園って何故あれほどまでに美しいのか。樹齢何百年っていう巨木たちは、触れると何故あれほどまでにパワーを与えてくれるのか。「植物」の世界は、実に面白い。それこそ、僕たちがやるべきことを示唆してくれるから。たとえ明日が見えなくとも、明日が来る楽しみを教えてくれる。芽を出し、成長することで。花を咲かせ、実を結ぶことで。

僕は、僕たち人間の「成長の種」とは、間違いなく「出会い」だと思っている。幼少期から様々な人たちと出会ってきて、もちろん決して良い人たちばかりではなかったが、悪い人たちばかりでもなかったはずだ。すべての出会いには、意味がある。

ありがとう。


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今日からまた違うテルセーラのチームと合流しました。Alcobendas Sport というチームです。今日はそのチームの監督と話しに行き、ついでにそのチームの練習試合を見学する予定でしたが、練習試合を見に行ったら「もしあれだったら今から出るか?」と想定外の展開となりました。でもそれなりと準備していたので、なんとかコンディションが整った状態で試合に挑めました。

結果は、1ゴール。
試合に入った直後、コーナーからヘディングで決めました。あまりヘディングは得意ではないですが…

チームの印象としては、この前練習参加したテルセーラよりはレベルが高いが、そこまで飛び抜けているわけでもないという感じ。全然できるという感触でした。僕以外にも5人ほどのトライアウト生がいましたが、彼らもそこまで上手いというわけではありませんでした。

とりあえず明日からも継続して練習参加できるそうなので、頑張りたいと思います。


7/31(火)

もし今回のトライアウトが無事終わり、どっかしらのチームに入れたとしたら、そこからの未来予想図はもう既にできている。俺がこれからスペインという地で、サッカー以外の空いた時間で何をするべきか。どう「日本サッカー界」へ影響をもたらせるか。具体的問題発見と具体的解決策は、既に見えていると思っている。ここから先の領域は、サッカーとは違い、気合いや根性論でどうにかなる問題ではない。しっかりと現状把握する為に問題を分析し、どういったアプローチでどういった問題を解決できるのかをイメージ&言語化していかなければならない。

その為に、いま、こうして未知の世界(幼少期の育成年代とは違い、お金が絡むプロの世界)へと足を踏み入れている。日本の数ある「常識」が、海外では問答無用「非常識」であることにみな気が付いていないことは言うまでもない。また、その世界の「常識」を知る海外サッカー経験者が、それらをうまく日本に普及できていないことも事実だ。どうせ世界トップクラスのスペインという国でサッカーができるのであれば、そこで学び感じることを発信していき、日本も世界のトップクラスになる為の一助となろうじゃないか。

サッカー大国であるスペインの「常識」を参考にして、これまでの日本みたく「我が国独自」といった間違ったやり方を覆そうじゃないか。

それが、今のところ僕がスペインにいる限り(チームが決まったら)やれる最大限の事なのかと。その際は、ブログではなく、しっかりとnoteにまとめ、もう少し専門的なWebサイト(ブログ形式ではないという意味)を活用していきたい。そしていつかこの記録(経験)が、日本サッカー界発展の「根源」と呼ばれることを願う。そんな素晴らしい軌跡を描いていきたいなと。

昨日と今日はオフでした。その為明日からの練習に備えてトレーニング。


8/1(水)

朝の光が待てなくて、眠れない夜ってありますか?子どもの頃みたく、やることなすこと全てが新鮮で楽しいと思える日々を送っていますか?僕はどうなんやろうな。。今は決してそういう感じじゃないけど、いつの日かそういう毎日が来るってなんとなくわかっています。やりたい事、見たい景色(抽象的な意味で)、触れていたいモノ、会いたい人、が明確にあるからです。

もちろん、何事も「挑戦」するときは勝負の期間なわけですから、常に気を張ってなきゃいけないし、倒さなくてはならない敵(自分も含めて)が存在します。でも辛くて苦しいのは、最初の挑戦だけだと思っていて。2回目3回目からの挑戦は、次第に「楽しさ」へと変化すると思っています。

でも、人は1回目の挑戦だけでトラウマになり、もうそれ以降の挑戦を放棄してしまうのです。その山ひとつだけ越えさえすれば、素晴らしい景色が見えるというのに。。なんというイージーゲームなのに。。

それを知る者だけが、真の意味で「人生」を謳歌し、幸福な日々を送るのです。あなたがワクワクすることって何ですか?別に一つじゃなくていいと思います。花を愛でたり、好きな趣味に没頭したり、好きなゲームをしたり、冒険に出かけたり、我が子の成長を見守ったり、好きな人と一緒に時間を過ごしたり。。小さいワクワクが明確にあるだけで、人生の「幸福度」は断然増すと思います。

年齢など関係ない。僕はそんな人生をいつまでも歩んでいたいですね。そしたら、生きるのが嫌になったり、朝が来るのを恐れたりすることもないと思います。我々が生まれ、この世に存在することの「真意」を我々は気付くはずです。

さあ、あなたは明日からどこへ向かいますか?


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今日は練習試合があり(相手は同じテルセーラ)、さきほど(22時ごろ)終わりました。

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結果は1-1。
自分はフル出場させて貰いました。残念ながらゴールは決めれず。。ただ、チャンスメイクがこの間より全然出来ていたのでそれが収穫かなと。もうこの際ポジティブに捉えます。そうじゃなきゃやっていけないので。

でもまあ、背後の抜け出しやボールの受け方は悪くなかったので、あとは決定的なチャンスをつくらないと厳しいなって感じですね。チャンスメイクは出来ても、自分にはいいチャンスを作れなかったので。

そんなこんなで試合後ホームグランドまで(かなり遠いアウェーで試合だったので)バスで帰っていたのですが、なんとバスが故障。高速の途中で2時間くらい待たされています。

現在、01:20。

果たして何時に帰れるのか。

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8/2(木)

僕は1つのモノに沢山のメッセージを込めたい主義です。絵にしろ、詩にしろ、プレゼントにしろ、ブログにしろ。そして、気が付けばそれらはちゃんと点と点で繋がっており、自分でも何故かわからないのですがすべて的確に口で説明できます。ほぼ行き当たりバッタリ感で自分ではやっているつもりですが、なんかひとつの才能なんですかね。自分で作品を見返してみて、新たな発見が沢山あります。おもしろい。。

このブログに関しては、1番最初に投稿したのが2年前になるんですが、タイトルは「新たなる革命」です。何故か。

実は、僕が5年前スペインでアトレティコにまだ所属し、サッカーしていた時もアメブロを書いてまして。そして、本帰国を決断した際、ブログを閉鎖したのですが、そのときの最後のブログタイトルが「新たなる革命へ」でした。


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2013年01月29日 

新たなる革命へ 

実は先日、日本に完全帰国しました。 

自分で色々考えた結果、今のままじゃいけないと感じ、 
自分の夢を掴むためにもう一度原点に戻ろうと帰国を決意しました。 

スペインの現在のチームや関係者の方々には僕からの突然の本帰国のお願いでご心配とご迷惑をお掛けしましたが、 
日本で心技体を極め、準備ができ次第今度はプロテストに挑戦しようと思っています。 

夢は絶対に諦めません。 

日本に帰ってきてサッカーがますます好きになり、ひたすら練習に励んでいます。 

爆発する姿を楽しみにしていてください。 

それと、ブログは閉鎖することに決めました。 

今はサッカーに集中して取り組みたいと思います。 

今までありがとうございました。 

2013.1.29 宮川類 

http://awabi.5ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/1359654415/-100?v=pc

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これは当時の最後のブログです。
…なんと言うんでしょうか。当時からブログの書き方は変わっていなく、もっとクセが強かったのかと。でもまあ、なんとかちゃんと当時言っていた道筋を歩んできています。もちろん心境の変化が沢山あり、一時期はサッカーを辞めようかと考えたときもありましたが、周りの人に救われましたね。

当時からこの今の光景が見えていたのでしょうか。それは僕も定かじゃないですね。少なからず、今まで流した涙は数知れず。いつの日かこの溢れる涙が輝くことを願うのみですね。

p.s. 愛する人たちへ
今日も月が綺麗ですね。


8/5(日)

これからどうやって稼いでいこうか。そんなことを考える今日この頃です。。クラウドファンディングで支援して頂いた資金が、お陰様で予想以上に長期まで持ちそうです(数ヶ月は持つかなと)。が、しかし、それ以降の生活費等をもういまの段階から考えておかないといけないかなと。

もちろんサッカーで稼ぐのが本望なのですが、いかんせん1年目からはやはりキツそうですね。2年目からはなんとか1個上のリーグにいけたら、生活ぐらいはできるくらい貰えそうな気はしますが。まだまだ先の話です。飲食店等でバイトでもいいのですが、体力が持つのかという問題点と、どうせならもう少し効率的な稼ぎ方(ネット事業やビジネス等)とかがいいなあと。せっかく慶應大学SFC出身ですから、SFCらしいことしたいですよね!クラウドファンディングみたく。

そんなこんなで、また明日から練習が再開します。しっかりとオフの間でも準備はしておき。そろそろこのチームの合否を言われてもおかしくないんじゃないかってビクビクしている僕です。いかんせんこのチームがダメだったら、かなりチーム探しは厳しくなるので。。シーズンインまであと約3週間。どうなることやら。


8/8(水)

「考え方」の違いってもの凄く大きくて。ある人は、「アトレティコの下部組織で成功できなかっただろ」と言い、「流経で結果出せずプロに行けなかっただろ」と言い、「慶應でも何も成し得れなかっただろ」と言う。

うーん… いやぁ。僕からしたら、「アトレティコの下部組織」に入団できただけでも成功だし、「流経大柏」に入学できただけでも成功だし、「慶應義塾大学」に進学できただけでも成功なんだけどなぁ。よく「お前と本田圭佑は格が違うんだから現実をよくみろよ」と言われます。身内とか身近な人にも言われます。本田はちゃんと結果残して尚且つそういうスキルがあるからデカイこと言っていいんだ、と。お前は何も成し得てないから、とりあえず目の前のことに集中しとけ、と。

…まあごもっともなんですけどね。シャイで内気でコミュニケーション下手な僕が、サッカーで、ましてや言語の違う海外でトップを目指すなんて無茶な話なんですけどね。それくらい自分が1番よく理解しているし、メタ認知できてると思っています。他の人よりも「現実」を知っていると思います。でも、そんなこと言っていたら一体どの世界・分野に行ったら上を目指していいんだと。どこまで行ったら、自分がやりたい事を一つに限らず、めい一杯やっていいのかと。どの分野の世界に行っても上には上がいるはず…

「いつ死んでも可笑しくないこの世の中」で、あれもこれもやることが悪い事だと僕は思いません… デカイこと言ったり、多くの事をやろうとするのは、僕は良いことだと捉えていて。だって周りの目も変わるじゃないですか。「本気でなりたい」ってモノを周知させると、だいぶ接せられ方が違います。

周りも「本気」になってくれます。
嬉しいですよ。そんなことなかなか無いですからね。

影響力を持った人間に、私はなりたいです。

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どんどんトライアウト生が増えて、どんどんトライアウト生が減っていく今日この頃です。毎日、練習後に一人ひとり監督から呼ばれるんですが、ビクビクしています。「もう練習に来なくていいよ」って。みんな落ち込んで帰っていきます。厳しい世界だなあ、と。

一応僕はまだなんとか首の皮繫がってるって感じですね。
だいぶ更新途絶えてきました。


8/9(木)

「原因論」で追求するのか、「目的論」で追求するのかは全然違います。
残念ながら、今回のチームもだめでした。

「何故だ」なのか。
「どうするべきか」なのか。

正直、準備は自分なりにちゃんとしています。今まで、ほんとに様々なトレーニングをしてきて、体力をつける為に1日3時間とかランニングする時期もありましたし、身体のキレをだす為に坂道ダッシュをひたすらやっていた時期もありました。いやいやそんなことより決定力をつける為に1日300本シュートというノルマを課してやっていた時期もありましたし、それよりシュート前までの段階が重要だと対人をひたすらやっていた時期もありました。

その中から、自分のパフォーマンスを最低限発揮できる「最適解」なるモノを自分なりに見つけ出し、その独自のトレーニングを行ってきました。もちろん、精神的なモノも含めて。んー、もう切り替えるしかないですね。

悔しいですが、そういう世界でした。でもまあ、まだ練習はこいと言われてるのでまた今から行ってきます。僕はこれからどうするべきか。とにかく「やるしかねぇ」って感じですが、精神的な割合は考えなければなりませんね。そろそろ色々と持たなくなってきますよ。


8/10(土)

僕は、自身を過信していないと思っています。無理だと思ったらちゃんとそう発言しますし、しっかりと自己分析した上で行動に移すようにしています。

流経柏に入学した当初は、はっきり言って「みんな上手すぎる」と感じました。でも学年が上がるに連れ「いけそう」に変わっていき。慶應に進学したときも、溝さんとかゲンキさんとか「オーラ半端ねえ」と思っていましたが、2学年になるに連れ「でもいけそう」に変わり。自分の中では、結果も最低限残してきたつもりです。めちゃくちゃ残せたわけではないですが。それに至るプロセスもかなり考えていたと思います。

とにかく「身体のキレ」にフォーカスを当てて、ゴールを決めれる身体作りに励みました。

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実は今回、スペインでサッカーの挑戦を行うにあたり、本当に多くの問題が発生しています。

代理人業をされている方々にお願いをすれば、かなり多額な金額を要求され、かといって自分で必死になって探せば、対応してくれるチームが無かったり色々な手違いが起こるわけで。現在は、チームとの契約問題に加え、新たにビザの問題が発生しました。

聞くところによると、チームと契約する際、NIE(スペインの身分証明書みたいなもの)が必要みたいで。それがないと契約できないらしいです。また、NIEを発行するのに申請から1ヶ月間以上かかるうえ、それにはビザが必要だと。僕の場合、スペインに来るに当たって当初、「ビザは現地のクラブがやってくれるからやらなくても大丈夫だよ」と言われていたので、すっかり任せっきり状態でした。しかし、いざ1人でスペインに乗り込むってなったとき、急いでワーキングホリデーのビザを申請し(語学ビザはかなり書類が時間かかる)、受け取るのに8週間かかると言われ。やはりビザはこっちに来ると決めてからすぐに取るべきだったなと痛切に感じています。

そんなこんなで僕のビザは9月の初めにならないと降りなく、そしたら必然的にNIEを取得するのは10月以降で、ってなるとそれまで契約を待ってくれるチームなんてほぼ皆無に近いのです。僕はそれを2日前ぐらいに知り、こっちで代理人業をされている方から教えてもらった情報なのですが、やはりそういうスペインとか海外のサッカー事情ってちゃんとした留学会社に高いお金を支払わない限り得ることができないらしいです。

なんということか。以前スペインに5年間以上いた僕でさえ、全く知りませんでした。当時も若かったので、代理人に任せっきりだったっていうのもあるのですが。

となると、海外へサッカーを挑戦しにくる日本人選手の多くは、必然的に「留学会社」を通して、尚且つ「高いお金」を持参しなければ、来れないわけです。自分1人で国に乗り込むことなんて、ほぼ不可能に近いわけです。そんな構造では、多くの海外志望の日本人がこっちに来にくいっていうのは当たり前なわけで。かといって代理人業をされている方々も食べていくにはそうせざるを得ないことは言わずもがなですし。

そんなこんなでチームと契約をするということがいかに難しいかっていうことを痛感しているうえ、それでもなんとかこじ開けないとなって頭を悩ましている日々です。もしチームが決まり、僕自身に余裕ができれば、以前ブログで書いたようにそういったスペイン事情の詳細を「note」ととしてまとめ、日本人選手がスペインに来やすい環境づくりをしたいと思っている次第です。

はよ決めたい。。


8/12(日)

僕のサッカーに関しては、前回のブログを見て分かる通り、かなり切羽詰まっています。ただ、チーム探しにしろ、ビザにしろどうすることもできず、ただただ「そのとき」が来るのを待つだけですね。

前回は、今のチームもダメでしたと言いましたが、あれからまたその監督から連絡があり、実は今週の水曜日まで僕の寿命が伸びました。今週の水曜日に練習試合があるそうで、そこで決めるらしいです。確率論や分析からいきますと、1チームに契約できる選手は22人らしく、というと1ポジションに2人までです。現在、19人の選手が契約済みです。となると残りは3枠です。現在、トライアウト生は僕含めて7人です。もちろんこれから増えるかもしれません。

僕はセンターフォワードなのですが、実はもう2人いて。1人はチームのキャプテンで、もう1人が現在側近の試合でほぼゴール決めているストライカーです。トップ下の枠も2人契約済み選手がおり、まあなるほどなあって感じですね。でも水曜日の試合まで切らないでいてくれるのは有り難いですね。

あともう一つ、あって。
僕ともう1人ずっとこのチームに長くトライアウトしてる選手がいて。その人は20代後半と少し年配の方なんですが、もう既にキャラ的にかなりチームと溶け込んでる人です。実力的にもいつ契約してもおかしくないと思っていたので「このチーム落ちたらどうするんすか?」って聞いてみました。すると「え、別に俺は急いでないよ?」って返ってきて。…ん??何故!?

僕はいつも練習後とかヒヤヒヤしながら過ごしていたのですが、その人はいつもニコニコ笑っていて。ふざけています。そんで「何故ですか?」って聞いてみたら。「だって今そこまで調子が良くないからね。結局、契約しても調子良くなければ一緒だし。あと来年の1/31がマーケットの期限だからね。」まーじか。そういう考え方があるのか。

来年の1/31にマーケットが締まるのも最近まで僕は知りませんでした。ずっと開幕戦(8/26?)までにチーム決めなきゃって焦っていたのですが、、たしかに、焦っても焦らなくても変わらないです。てかむしろ、焦って空回りする方がダメです。しっかりとサッカー選手としての向上を第一とし、コンディション調整が最も重要でした。僕も今は走って、少し筋トレしたり、ストレッチをしたりするだけの生活ですが、そろそろボールを買ってトレーニングしようかなと。

徐々にですが、道が見えてきました。まだまだ薄っすらですが。まあいずれにせよ10月までチームとは契約できないので、練習生として参加できるところでプレー向上を図っていこうかなと。このチームがダメだったら、監督が違うテルセーラのチームを紹介してくれるそうなので、お世話になります。

こんな感じで、徐々にですが進展しているかと。


8/13(月)

もう21歳。いや。まだ21歳。
まだまだ30歳。40歳。50歳。

本田圭佑さんが言うように、何かを始める際「もう遅い」なんてものは存在しないんです。すべて、考え方次第です。

何故イニエスタがあの身長と体つきで、天才なのか。もっと足が速くて、背が高くて、ゴツくて、身体能力が高い選手なんて腐るほどいます。しかし、彼はNo.1だ。何故か。どうすればあの世界へ行けるのか。

結局彼が我々に教えてくれたのは「サッカーの本質」です。サッカーは、人々が上手くいかない言い訳としてよく口にする「生まれつきの身体能力」ではないのです。

要は、判断力、すなわち「想像力」なのです。

判断力・想像力なら、意識すれば明日にでも、自分のプレーが改善されると思いませんか?自分のプレーが面白くなると思いませんか?サッカーが楽しくなるとは思いませんか?

ある人が言いました。

「想像力は、無限だ。」

やはりその為には、常日頃からボールと会話する必要があるんです。僕も初心を忘れていました。さっそくボールを今日買ってきました。

僕も明日からイニエスタです。


8/17(金)

えー、報告があります。

題名にもある通り、まだ公式な発表がないので公には言いづらいんですが、リアルさを追求したいのでブログにて伝えます。

見事、スペイン4部のチームに合格しました!!

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めちゃくちゃ嬉しいです。やっとこの地獄のような毎日から抜け出せます。前回のブログにも書いたのですが、おととい練習試合が行われ、「そのプレー次第で契約するかどうかを決める」と監督から予め言われていました。

僕は今までセンターフォワードをやっていて、でもセンターフォワードの契約選手が実はもう1人急に増え、3人になっていました。ってことで後半から出させてもらった僕は、トップ下のシャドーで使ってもらい、なんか久々の感覚でした。途中から右サイドハーフにポジションが変わったんですけど、自分的にはスペインに来る前、慶應で右サイドハーフをやっていたお陰か、めっちゃしっくりプレーできたって感じです。

ただ、内容からすると、僕自身、全然目立ったプレーをすることが出来ず手ごたえがなかったんですけど。

「いやあ、これ契約厳しいか」

って途中から思っていながら、まあでも最後までやりきらなあかんなと思って、ひたすら背後狙ったり、シュートを狙ったりしていました。そして試合が終わり、同じテルセーラ(4部)に3-1で勝ったんですけど、僕的には反省が多いもので。んでまあ、もうみんなシャワーを浴び、帰る人は帰っていたので、僕は監督から合否を言われるのを待っていて。そしたら、もう既に監督は帰っちゃっていまして。まじか。。って思い、まあ後で連絡して聞いてみることにしました。

んでまあ僕も帰ろうかなと思ったら、1人のチームメイトが、

「試合よかったよ!」

と。

「いやあ、そんなことないよ。全然ダメだった」

と僕が返したら、

「監督がベンチでお前のこと褒めてたから言ってるんだよ。じゃなきゃ、俺はわざわざこんなこと言わないよ」

と。


え、まじか。意外。。

自分的には「結果」がすべてだと思っていたから、前の選手なのにシュートも1本くらいしか打ててないし、1点のゴールに絡めるプレーはできたものの、アシストもしてなかったのでその評価には驚きでした。

ただまあ強いて言えば、「マークを外す動き」と「背後への抜け出し」をかなり意識していて。こっちの選手は、日本の選手より、アイコンタクトでだいたいは会話できます。常にポジションをチェンジしながらボールを受けたりするので、センターバックがボールを持ったとき、スローインのとき、どうやったら自分がボールを受けやすいか、どうやったら味方がボールを受けやすいかを考え、プレーしていました。

背後への抜け出しは、センバがルックアップしたとき呼び出し、だいたいいい感じにボールを受けれました。その後のボールロストは何回かありましたが。

まあそんな感じで、結果が出せないなりにも意識することは多く、常に頭を回転させながら味方とコンタクトを取りながらプレーしたって感じです。一つ言えるのは、日本では評価されない感じのプレーでしたね。

そんなこんなで、試合の翌日の昨日練習に行ったら、監督が練習前に

「ルイ、ちょっとこい」

「これからお前には今シーズンこのチームと一緒にいてもらおうと思う。すぐ書類を用意して契約だ」

と言われました。


いよっしゃーーー。

ついつい笑みがこぼれましたね。やっと解放されるって。

約1ヶ月間のトライアウト期間の末、ようやくチームが決まりました。


ビザ等の関係で一時期はどうなることやらと思いましたが、監督にも日本行ってきていいよとの許可がおりたので、さっそく来週あたり1、2週間日本に帰ります。

なんとかプレースタイル同様、ゴリ押しで契約を勝ち取れました。

ビザ受け取る前に1回パスポートを提出しなければならないので、日本では少し滞在できますね。

そんなこんなで、クラウドファンディングに協力してくれた方々や常日頃僕を支えてくれている人たちのお陰で第一目標であったチームとの契約が叶いそうです。

因みにチームは、Alcobendas Sportというテルセーラ(スペイン4部)の中堅チームで、一応同じリーグにはヘタフェBやレガネスB、アルコルコンBなどがいます。場所もマドリードなので、注目度がわりかし高いですし、今年1年結果を残せば絶対に色々なチームからオファーがあるかと。

お給料もたぶん少量ですが出ると思うので、嬉しいです。

サッカー選手としての初めてのお給料だ。


ということで応援してくれていた方々、ありがとうございました!


引き続き、よろしくお願い致します。


▼ 3. Alcobendas Sport編(スペイン4部)

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8/17(金)

いやあ、契約が決まった瞬間、こんなにもプレーしやすく自分の良さを出せるもんなんですね。今日ももちろん練習があったんですけど、1/4コートで6対6のゲームをし、このチーム来て珍しくまともなシュートでゴール決めれたり、対人で勝ちまくったりと、なんだか不思議な感触です。逆によく今までのパフォーマンスで僕を取ってくれたなあ、と。

てかてか、一つ驚きなことが今起こりまして。こんなことがあるのかと驚いたのでさっそくブログに手を伸ばした次第です。

実は僕、昨日の練習からずっと思ってたんですけど、明らかに何回数えてもチームに23人いるんですよ。でも僕が調べたテルセーラ(4部)のサイトには1チームあたり22人まで契約が可能で、それ以上は認めないんですよ。んー、可笑しいな、と。もしかしたら、俺を契約する際、もうチームに既に22人いるってことを知らずに契約しちゃって、後から監督に「やっぱなしで」ってなっちゃうのかなと地獄絵を想像していたわけです。だってみんな契約書にサインしちゃっていますから。んで、今日も練習があって。やっぱり何回数えても23人いて。こんなに浮かれてた僕がまた契約なしになったら、それこそどん底やなあと。

んで練習が終わり家に帰ってネットサーフィンをしてると、チームの公式ツイッターアカウントが更新していて、何かなと思ったら今季違うチームから移籍してきたセンバの選手が「相互の同意により、契約を廃止しました」とのツイートが!…なに!?その選手めっちゃいい人で、最近ずっと僕がチームと契約できるか気にかけてくれてたんですよ。「もう監督から言われたか?チームと契約できるといいな」って毎回言ってくれてて。

まず、契約が決まった後に解除されることがあるのかっていう驚きと、めっちゃ気にかけてくれてた人が契約廃止になったっていうショックで、なんだか複雑な気持ちです。もちろん勝負の世界なんですが、、そんなこんなで、僕のプレーパフォーマンスは戻りつつあり。それもボールを購入し、早朝5:45に起きてトレーニングし始めてから、やはり段々調子が良くなってきました。

とりあえずは、安堵。明日明後日はなぜかオフで、月曜日からまた練習再開です。

うし。


8/21(火)

「命を削る」そんな生き方をしたい。

いつも思うが、俺の人生、博打の連続でいい。失敗して、失敗して、でも最後の最後にはチャンスを掴んで。「もうこれ以上先へは進めない、無理だ」と思った時が、最後の賭けに出るタイミングなわけですから。

うん。やっぱり長渕剛はいいですね。彼の歌に何度救われたことでしょう。そんな影響力を持った人間に僕もなりたいですね。その為には、やっぱり命を削るしかないんです。

命を削って削って、魂を「叫ぶ」しかないんです。それが今は「サッカー」という形ですが、人生は長くて、一瞬なわけですから。それにはやはり「生き様」に拘るしかないんです。たとえ誰に何と言われようとも、たとえ明日この命が尽き果てようとも。

今日も夜風が涼しいですね。


8/29(水)

ご無沙汰です。
ただいま、ワーキングホリデービザを持ちに帰国しています。パスポートを提出してくださいとの事でしたので、提出し、1週間ほどで連絡が来るとのことです。

ですのでその間、コンディション調整しつつ、これからスペインに滞在する為の荷造りをしたいと思います。

そこで今回は、トライアウト期間がひとまず終了したということで、クラウドファンディングにて支援して頂いた支援金の残高を報告しようかなと。

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(2018/07/12〜2018/08/23)

1,252,264円 (支援最終/クラファン後の支援も)
637,442円  -614,822円(約1ヶ月間のトライアウト)

残り計637,442円


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お陰様で、予定より意外と多く残りました。以前までみたく食費や交通費、生活費等の詳細は記録できませんでしたが、できる限り節約させて頂いきました。


ありがとうございました。

一応、今のチームでお給料は出ますが、僕は無名の選手でしたし、トライアウト生でしたので、そこまで貰えないかと思います。また、僕がスペインに戻った際、その話をしようとチーム関係者に言われたので、詳細はまだわからないです。お給料が出たら、それを生活費にあてたいと思います。ですので、それまでは引き続き支援金を使わせて頂きますのでよろしくお願い致します。

次は、今年の冬もしくはシーズン終了の6月ごろ日本に帰国する予定ですが、残りの支援金は最悪飛行機代にあてさせて頂きます。ということで、これにて残高の報告は以上です。これからは、サッカーで結果を残すことに全力を尽くさせていただきますので、楽しみにしていてください。

改めまして、ひとまずありがとうございました。


9/9(日)

ご無沙汰です。
一昨日、スペインに戻り、昨日からチームの練習に合流しました。ビザもクラブに提出し、無事、すぐにでも試合に出れそうです。意外と、ビザ関係は長引かなくてよかったですね。一度チームが決まってしまえば、問題ないのかなと。それまでは、あまりビザのことを監督に言わなくて正解だったのかもしれません。

ところで今日は、リーグ戦第3節があり、格下の相手ではありましたが、無事1-0で勝ちました。これで2勝1分。負け無し。2位です。とりあえず、チームの出だしは悪くはないですね。僕も来週からの試合は出れるので、まずはメンバー入りを目標とし、明日からの練習頑張っていきたいかなと。こっからですね。

ところで、昨日チームディレクターとお給料の話もしたのですが、まあ意外にも低いお給料を言い渡されました。少し透明感を出したいので、値段を言いますと、月200€(2万7千円くらい)です。ぬー。あまり内密な話で言いづらいのですが、他の人たちは月1000€(13万くらい)以上が全然いると聞いていて、チーム自体もお金があると聞いていたので、期待してました。結局、トライアウトで受かったのが僕だけでしたので、僕が一番少ないのは仕方ないのですが…

やはり、食べていくのはまだ厳しいですね。また、そのチームディレクターは「もし納得できなければ、監督と相談してくれ。監督が200€と言っていたから」と言っていました。なるほど。んーどうするべきなのかなと思い、そんなこんなをグランドまで送り迎えしてくれるチームメイトに相談してみると。

「俺なら監督に交渉するな」と。

お、まじかと思って、「詳しく聞かせてくれ」と交渉戦略とか聞いたらかなりテクニカルかつ合理的な交渉内容でびっくりしました。この地で、何が許されて何が許されないのかが僕にはわからないので、ああそういう手ならいいのかとかそういうのはダメなのかと、教わっています。まあ彼からアドバイスされた詳細を言いますと、

「僕はスペインにお金の為に来たわけじゃありません。夢を追ってサッカーをしに来ました。そして、僕を受け入れてくれた監督を始め、こんなに素晴らしい環境でサッカーをさせてくださる偉大なチームに感謝しています。
でも、少なからず、僕はここで生活費を稼いでいかなければなりません。居候ではありますが、家賃も少し払わなければいけないですし、食費だってかかります。ですので、もう少しだけお給料をあげてはもらえないでしょうか。もしそれも厳しいようであれば、成功報酬を設けてください。そしたらチームの為に全力を尽くし、ゴールも決めますのでその報酬をください。」

的な。

もう少し専門的な交渉内容でしたが、どうもその専門用語が訳せなかったのと、単純に難しかったので簡単に言うとこんな感じです。それを「今日の試合に勝てば明日監督に話すべきで、負けたら明後日言うべきだ」と、そのチームメイトに試合前言われました。ほうほう。んでもって、見事に今日勝ったので、明日チャレンジしてみようかなと。これで100€(1万3千円)くらいでも上げてもらえれば、しめたものです。

因みに、これも最初の1年目、かつリアリティをだす為に言いますと、僕たち選手はリーグ戦で冬(前季終わり)までに上位4チーム以内に入っていれば、ボーナスで1人2000€(27万円くらい)貰えるそうで。しかも、シーズン終了時まで上位4チーム以内であれば、更に5000€(67万円くらい)のボーナスが出るのだとか。わーお。だからみんな勝つことに必死ですね。すごい。

日本では、ぶっちゃけ自分が試合に出ていなければ、チームが負けてもお構いなしというか、むしろ自分にチャンスが回ってくるから喜ぶっていう風潮がありますが、スペインではあまりないと言っても過言ではないですね。実際問題、僕自身、チームへの関心度や応援する気持ちっていうのが、日本とスペインで全然違います。まあお金が絡んでくるとこうなるんでしょうかね。

逆に日本では、どの環境でもアマチュアであれば、部費としてチームに払わなきゃならないですからね。チームメイトにそれを説明したら「サッカーする為にお金を払うのか!?お金を貰うんじゃなくて?」って驚いていました。まあ文化の違いですかね。とは言っても、プロフェッショナルでありたいものです。

そんなこんなで、まだまだ面白い話はありますし、まだまだ興味深い話をチームメイトから聞いています。代理人業のことも。まあまた次回アップします。因みに、僕自身、アテンドの方で、かなり大きなプロジェクトをしようとしていて。

それも後日アップしようかなと。


9/15(土)

小さな国の小さな町の小さな村の小さな少年が、大きなおおきな夢を描く。がんばれ。もっとがんばれ。お前ならできるぞ。決して諦めるなよ。そんな言葉を投げかけられる大人になりたいな、と。

社会の厳しさではなく、生きることの楽しさを知ってほしい。夢までの道のりの険しさではなく、山や谷を越える素晴らしさを知ってほしい。そんなことの為に僕はいま、必死に生きていると言っても過言ではない。

「叶えられない夢はないんだよ。」

そう言えるようになる為にも、僕はここスペインの地で「夢」を叶えたいと思う。


9/19(水)

破壊する。
破壊して、破壊して、破壊する。

サッカーも。自分の性格も。人間関係も。愛も。恋も。環境も。ビジネスも。生き様も。

そして、また創る。
いつの世もその繰り返しだと思います。それが真の意味で「生きる」ということだとも思います。人は誰しも人を疑い、自分をも疑います。夢を疑い、夢の存在をも疑います。

歳を重ねるごとに武者震いするほどの、あるいは朝の光が待てずに眠れないほどの、「何か」がなくなっていく。すり減っていく。

俺、このままで大丈夫か?常に自問自答です。

命を、燃やしたい。


9/28(金)

さて。ご無沙汰です。色々と大変です。

実は僕、当分試合に出られません。なぜなら、まだ選手登録が受理されていないからです。本来、ワーキングホリデービザには、労働許可も含まれているのですが、実は去年か一昨年に日本とスペインがワーキングホリデービザを提携し始めたばかりでして、現地のスペイン人はちんぷんかんぷんです。

Permiso de residencia(居住許可証)という書類がない為、僕はここスペインで労働許可が降りないのです。ゆえにスペイン4部(セミプロ)では試合に出られないということです。聞くところによると、もう1個下のカテゴリーならアマチュアですので問題なく試合に出られるとのこと。また、その書類を発行するには予約(指紋採取など)に約1ヶ月、そしてそれから書類が出来上がるまでにもう1ヶ月くらいかかる可能性があります。なんという事態。

そして監督は「俺はお前にサッカーをして欲しい。だが、もしその書類が3ヶ月4ヶ月ほどかかるのであればこのチームではサッカーができない。試合に出れないからだ。サッカー選手にとってそれは最悪だ。だから、その書類ができるまで、もう1個下のカテゴリーのチームに入りはしないのか?それで書類が降りたらまた戻ってこい。」と言われ。はっきり言って、自分の身の危機を感じています。なぜなら、監督の言う通りにして、チームに戻れる保証が全くないからです。ここはスペイン故に。

だから、まあそんなこんなをいつも送り迎えしてくれるチームメイトに相談したら、「確かにな。そしたらこうしたらどうだ。チームに"書類が降りたら戻ります"っていう契約書を要請するのは。そしたら、確実だろ。」そんな手があるとは、、

今の所、2ヶ月ほどで降りるという推測ですが、もし外国人役所からもっとかかりそうな連絡が来たら、そうチームに伝えようかなと思います。それが今の現状です。

続いてはこれからのビジョンについてです。
まず、お金について。

今回スペインに来るにあたり、クラウドファンディングで支援して頂いたり、かなり多くの方々にお世話になったので、今季いっぱい(来年の夏に帰るまで)は僕のお金関係についてすべて明確にさせておきます。この機会にスペインや海外でサッカーをしたい人はぜひ参考にしてください。

僕のお給料が月200ユーロ(2万6千円)から交渉の末上がりまして、300ユーロ(4万円)になりました。そして、クラウドファンディングの残高が約52万円です。ユーロにすると約6900ユーロです。

月にかかるお金が、

・家賃 200ユーロ
・食費 200ユーロ
・交通費 20ユーロ
・ジム 40ユーロ
計:460ユーロ(約6万円)

ということはつまり、お給料が300ユーロですので、毎月僕がなんとかしなきゃいけないお金は160ユーロ(約2万円)です。そして、クラウドファンディングのお陰様で残っている残高6900ユーロを使わせて頂くとして、

6900➗160=43

43ヶ月間!も生活できます!!

でも、今年の冬は帰ろうと思えば1週間ほど帰れますが、やはり金銭的にそうはいかないので(みなさんから頂いたお金ですし)、来年の夏に一時帰国します。そんでその際の往復飛行機代もやはり確保しておかなければならないので、20万円=1500ユーロほど(ちょうど夏の時期は高くなります汗)差し引かせていただきますと、

6900➖1500=5400

5400➗160=33

33ヶ月間!!驚異の約3年間です!!!
ありがとうございます。

しかも、来年になったらお給料が上がると思いますし(もうトライアウトすることはなさそうなので)、現在チームがリーグ戦首位ということでボーナスの可能性もありますから、色々と伸びしろもあります。ひとまず生活は問題ないです。本当によかった。計算上ですので、まだわからないですが… そんなこんなでお金関係は以上です。

次はこれからのビジョンについてです。

まず、サッカーに関しては「なんとかなる」としか考えていません。というのも、うまくいくときはうまくいきますし、うまくいかないときは何をやったってうまくいかないからです。(上記のような書類問題だったり怪我だったり) それはもうなるようになるとしか言えないですね。もちろん、ゴールを決めたり結果を残す為にやるべきことをやりますし、身体のケア(ストレッチ等)も日本にいるとき以上にやっていますが。怪我等は、運命としか言いようがないと思うので。そのときに考えます。

僕がいま最も考えていることは、正直に言いますと、「来年の夏」どうしようかなということです。こんなことを言うとまた「目の前のサッカーだけしとけよ」とか言われてしまいますが、僕としては「来年の夏」日本に帰国したときがこれからの分岐点になり得ると感じています。というのも、僕にはいくつかの使命がありまして。

・日本サッカー界に革命を起こすこと。
・日本代表になること。
・恩返しすること。

この3つが今の所僕がやるべき大きな使命です。

これを実現するには、もちろん目の前のサッカーだけに取り組むことが正論なのですが、あまりにも時間が足りないです。16歳でスペインでプロになって、アンダー世代の日本代表入りして、20歳超えたらA代表に選ばれてっていう、僕が小さな頃に描いていた未来予想図からすると、かなりの遅れをとってしまっているので。 サッカーを続けるか否かまでの壁にまでぶち当たりましたので。(去年の話) そしたら、必然的に、同時進行するしかないんです。

本田圭佑さんも「サッカー長くて3時間ですから。あと睡眠8時間取って、3食で3時間使って。これでも残り10時間あるわけで。これが365日ではエライ違いになってくるわけですよ。これの積み重ねですよね。」と言っていたように、僕もサッカー以外の時間で、僕にしかできないことってあると思うんですよ。こんなことを言うとまた「お前は本田圭佑とは違うんだから」とツッコまれそうですが。はい、まあ気にしません。

そんなこんなで僕がやるべき使命において、今の僕が最大限できることってやっぱり「情報発信」だと思うので、スペインサッカーの情報発信を行いつつ、日本に帰ったときはそれを講演会などで日本サッカー界にフィードバックなんかしたりして、クラファンでお世話になった方々や今まで助けてもらっていた人たちに恩返ししたりしようかなと。具体的なプロジェクトを考えています。そしたらもうやることだらけです。

これからもっと生々しい声を徐々に入れていきますよと。海外で生活している日本人サッカー選手は、以外と明かさないですからね。もちろんうまくいくことばかりでないので、個人のプライドや尊厳が傷つく恐れがありますからね。僕だって本当は、4チーム目のトライアウトで契約できたとか、お給料事情とか、なかなか試合に出れないとか言いたくないですもの。でも、それを全てnoteで明かしていきます。

まあそんなこんなで、僕のビジョンは以上です。もう既に来年のことを考えています。チームは、どこか有名チームのBチームか、スペイン3部いきたいですね。その為に、とりあえず真面目に人事を尽くします。

(僕にとって世界一の指導者でもある恩師のブログ、ここらで紹介しておきます。)


10/14(日)

少々スペインについての情報発信が滞ってきました。
やはり、サッカーがうまくいかなかったりすると、どうしても記事を書く余裕が出てきません。申し訳ない。。

実はつい1週間前から僕はスペイン5部のLa Moraleja CFというチームと合流しまして。と言っても、以前ブログにも書いたようにまだ「労働許可証」が国からおりないため、スペイン4部のお給料が出るセミプロでは試合に出れないから、その許可が下りるまで一時的に1個下のカテゴリーのチームで試合に出ようという意図です。

いつまでこのチームにいるかはわかりませんが、頑張りたいと思います。



▼ 4. La Moraleja編(スペイン5部)


10/14(日)

このチームはスペイン5部で現在2位。なんですかね、今回のスペイン挑戦は色々とチームに恵まれています。各カテゴリーの中でも最もハイレベルなチームでサッカーができるので。とはいいつつも、今物凄く葛藤というか、どうすればいいのかがわからない状態でして。

先週はじめてこのチームと合流し、練習を行ったんですけど、その日とその次の日の練習はかなり楽しいものでして。当初は、1個下のカテゴリーだとレベルが低いから物足りないのではと不満があったものの、いざ一緒にサッカーをしてみたら、確かにレベルは今までのチームより劣るのですが、なんというか物凄く好き勝手にプレーできまして。ワンタッチで相手をはがしたり、ドリブルで2人3人かわしたり、強いシュートをぶちこんだり。その快感というか、サッカーすることの楽しさが最近全く感じていなかったので、本当に充実した練習ができました。頭もフル回転ですし。これなら労働許可がおりて元のチームに戻るまでにある程度僕自身が成長できるし、自信がつくのではと嬉しくもなりました。

ただまあ喜んでいるのもつかの間で。

何に頭を悩ませてるのかと言いますと、僕が今までのサッカー人生で学んできた「常識」なりえるサッカーの局面局面が、このチームでは理解されないですし、スペイン人も頑固ですので全くもってチームワークが成立されないのです。

正直に言って、高校から大学に行ったときも実は同じような現象がおきました。高校では口うるさくサッカーの根本的な「原理」と「基礎」を教わり、例えば『相手からボールを奪ったらダイレクトでパスすればカウンターが効率よく成功する』だったり、『スローインやCBがビルドアップしている際には、わざと味方の近くに行き、スペースを空け、そこへ味方が動けばボールを簡単に受けれる』など。その局面局面で打つべき手というかパターンが存在するわけです。でも大学に入学してCチームからスタートした際、高校では阿吽の呼吸でできていた「それら」ができなくなり、1つ1つ口でコンタクトを取らないといけなくなったのです。しかもその上、口でも理解されないことも多々あったので少し命令気味に動き方を合わせようとしたり、戦術理解を確立させたりしようとしていました。僕も高校行くまで何もわからず、無知で、とんちんかんだったのは確かで、ただ思うがままに動いてプレーしていたのですが…

でも実は、大学のトップチームやBチームもそうですし、僕が先日までいたスペイン4部のチームもそうですけど、彼らはそういう局面の打開のしかたを自然と理解していて、以前ブログにも書いたんですけど、アルコベンダスのチームメイトなんか僕がはじめてみんなと試合したときとかアイコンタクトをしただけでわかってくれていました。物凄くやりやすくて、初めて一緒にプレーするときに生じる違和感がなかったのを今でも覚えています。

しかし、今のチームでは、例えば左サイドにいて左足でクロスをあげたら「右利きなんだから右で蹴れよ」とか、左サイドで相手がボールを持っているときに僕が右サイドハーフで絞っていたんですけど、もうかなり逆サイドの方の相手にマークをつけって言われたりだとか、正直すごく矛盾した理論をチームメイトから要求されている日々です。ボールは全然悪くない感じの左足クロスにもかかわらず『右利きだから右足で蹴るべき』という彼らにとっての常識・理屈もわからなくはないですが、僕のサッカー人生でそんな理不尽な要求されたことありませんし、『前でハメたいからとにかく逆サイドのフリーな選手のマークを余っている俺がするべき』っていう彼らの言い分は、相手1人を1人でマークしようとするからそういう状況になるのであって、1人で2人を全員がみれば、そんな非効率的な守備をしなくていいわけなのです。

まあそんなこんなで、次から次へとハプニングというか問題が増えていく毎日でして、本来なら毎日1日も欠かさずにスペインでのサッカー情報を発信していきたいのですが、どうもそこまでするキャパがありません。とりあえず、明日このスペイン5部で初めての試合ですので、たぶん僕は後半から出ると思いますが、なんとかなることを願います。


10/20(土)

いま、色々と考えています。

スペイン5部のチームと合流してから、練習が夜の21時から22時30分と遅い時間になり、またグランドから家までの時間は1時間30分くらいかかることもあり、朝昼が逆転しました。そんで、夜中の12時くらいに家に着いてからご飯食べてなんらかの作業をパソコンでしているとどうしても考え込んでしまうわけです。

僕が今回スペインへサッカーで挑戦しに来た理由というのは、もちろん夢を諦めたくなかったってこともそうなんですが、クラウドファンディングにも書いたように、サッカー選手としての「死に場所」をどうせだったら日本ではなくスペインにしたい、ということでした。自分の可能性というものを日本というサッカー発展途上国で終わらせてしまうのは、非常にもったいないと思ったからです。幼少期アトレティコマドリードに受かって約5年半スペインで培ってきた僕の全てを、もう一度試したかったからです。

しかし、僕はここではっきり宣言しようと思います。

今年、スペイン4部で結果が出せず、来期のチーム契約が「有名クラブチームのBチーム」もしくは「スペイン3部のチーム」でなければ、僕は今シーズンをもってサッカーを引退します。

「世界一になりたい」

この言葉を僕は今まで散々言ってきました。
そして、それに見合うような自称努力もたっくさんやってきたつもりです。

ただ、いつかは踏ん切りをつけなければならない。それは誰に取っても同じことだと思います。高校卒業とともに諦める者もいれば、いやあと4年頑張りたいと大学サッカーに身を投じる者もいます。しかし、スペインや他の海外に一旦きてしまえば、言っちゃえばいつまで経っても自分の叶えられなかった夢を「今年こそは」「来年こそは」と駄々をこねることもできるのです。僕は、正直、才能がなければ才能がないでまた別の道を探せばいいと思っています。ですので、僕の場合は「1年1年が勝負」でいきたい。たらればの来年はつくりたくないのです。

ということで、僕は今シーズンの結果だけにコミットすることにしました。

もし今年結果が出せずに日本に本帰国することになったら、今回のスペイン滞在1年間を無駄にしないよう、講演会やサッカー教室あるいは座談会などを開きまくり、1人でも多くの方々に「スペインサッカー」を普及していきます。それが今回僕がクラウドファンディングでお世話になった方々に対して、最低限の恩返しだと思いますし、アトレティコ時代から5年間の時を経てふたたびスペインで挑戦できた僕にとっての宿命だとも思います。

ですので、今シーズン結果を出しうる準備をしっかりしていきます。また、スペインにいる限り、リアルな情報発信を心がけます。

今は、飲食店などのバイトとかで生活費を稼ぐより、過去のこと(アトレティコ時代や流経慶應時代)をなるべく詳細な文面にまとめ、これもせっかくなのでしっかりとした書物にしあげておこうかと思います。

そんなこんなで毎回noteやSNSを見ていてくださっているみなさん、いつもありがとうございます。どなたが見ているかはわかりませんが、きっと僕に「あ、この人密かに応援していてくれてるんだな」って伝わってると思います。自分で言うのもなんですが。

これからも頑張っていきますので、宜しくお願いします。


10/22(月)

昨日の試合について。

結論から言うと、1-0で敗戦。僕は後半の途中から出場。プレーとしては悪くはなかったが、スペイン5部で結果を残せないことに残念なきもち。とはいいつつも、反省してみたところで改善の余地があまり見当たらないのがこれまた残念。このLa Moralejaというチームに来てからはやくも2週間ちょっとが経ちましたが、いかんせんチームワークというかなんというか全てがバラバラですね。

30代前半くらいのいわゆるベテランたちがチームを仕切ってるんですけど、なんか彼らだけでパス回しをすることに美学を感じているのか、全然ゴールに直結するようなチャレンジはしませんし、ましてや守備時のポジショニング等も彼らがサボっていたり、あるいは物凄くムラがあったりします。しかも彼ら(主に2人)は、周りに言いたい放題。あれしろこれしろああ動けこう動け。周りのまあまあ若い選手は言うことを聞く。たとえ彼らが体力不足で守備が劣っていても、それに対して言えない。その上、監督はたぶん彼らと同い年かもうちょい年下で、そこまで強く言えない。全然強く指摘できない。

リーグの最初の方は調子がよくて勝っていたんでしょうが、まあボロが出てきたというか、本当に強い組織は誰が誰に対しても要求しあい、そして誰もが人の要求を聞き入れることができる環境ですし、そういった意味では今のままでは正直言って何も変わらないです。いくら監督が試合前に熱い言葉をぶちかまそうと、ハーフタイムに血眼になってチームを鼓舞しようと、端的にチームの問題とぶつかり、選手達とぶつからなければ本当の意味でチームとしての大事は成せないわけであります。

僕ははっきりその1番年上で10番を背負うベテランに要求するのですが、まあ受け入れてはもらえません。むしろ「お前がもっと落ちろよ」とか「お前がもっと守備をしろよ」とか、やはりベクトルが外なので文句の言い合いみたくなるわけです。それに対して、周りのみんなも彼が言ったことが正解だみたいな感覚なわけですから、結局は年にものを言って問題の本質とぶつかろうとはしません。もちろん僕が守備すべき範囲は必死になって守備をしますが、以前noteにも書いたように「逆サイドの選手をマークする」みたいな非効率的で必要のない守備はするべきではないのです。今回の試合では、僕は2トップの片割れをやっていて、レジェンドの彼が左サイドハーフだったんですけど、僕はもう1人のFWの動きを見ながら裏の抜け出しとか落ちたりとかするわけです。そしてそのFWが落ちたから、じゃあ背後にボールを要求しようと思って動いたら、そのレジェンドが監督に向かって「こいつのポジショニングはどうなってるんだ。ここにスペースが空いたら、誰がここでボールを受けるんだ。」みたいなめちゃくちゃな理論を監督に大声で言うわけです。

結局、僕が後半の15分くらいから出場する前に失点した1点を返すことができず、ましてやそういう言い合いが多々あり、ベテラン達は色々な選手に対して不平不満を言いまくって終わるという結末でした。そんな中でも僕自身結果は残さないといけないんですけど、あまりにもゲーム展開がひどすぎるのでなんとも言えないやりきれなさで終わりました。

でもこれは普段の練習でもそんな感じですからね。試合前最後の練習なんかは、ぐだりにぐだりまってみんな呆れながら終わりました。妥当な結果。

かといって、このチームに来たのもなんかの縁なわけですから、最終的に丸く収まってくれることを願います。

というかそれよりも驚きなことがありまして。相手チームに日本人がいたわけですよ。こっちでサッカーしてこれが2回目です。全くの知らない日本人と会ったの。彼は相手チームのレギュラーで出ていたいのですが、1番うまかったです。ゴールも彼のドリブルからですし、なかなかチームとフィットしていて素晴らしかった。そしたら試合が終わった後、話しかけてきてくれて、そこから色々僕も聞きたいこととか聞けたりしたわけです。彼はユーロプラスっていう留学会社を通して今シーズンからスペインに挑戦しにきていて、「マドリードに日本人選手はユーロプラスだけで30人くらいいるんですよ」とか「でもテルセーラ(スペイン4部)と契約したのは類くんとりき(ヘタフェユース出身)だけなんですよ」とか色々話してくれたわけです。同じ日本人として共に頑張りたいですね!かなり今回の試合で観客が彼に対して絶賛だったので、こういった日本人が日本人サッカー選手の価値を上げてくれるんだなと嬉しくもなりました。

まあしかし、サッカーはいつの世も上手くはいかず。
僕はまた振り出しですね。

ちなみに記事のタイトルはソフトバンク創設者孫さんの言葉。最近、19歳のときの彼が記した「人生50年計画」なるものを拝見し、その計画に度肝を抜かれました。

「20代で名乗りを上げ、30代で軍資金を1000億円貯め、40代でひと勝負し、50代で事業を完成させ、60代で事業を後継者に引き継ぐ」

思考は現実化する。


10/24(水)

実は僕、これまでレギュラーでサッカーの試合に出たことがあんまりないんですよね。。アトレティコの下部組織でもサブメンバーの時が多かったし、流経の時もサブかメンバー外だったし、慶應もサブでした。ましてや慶應Bでもサブでした、はい。今もスペイン5部のチームですらサブです!

なんだかなあ。。

今日さっき慶應ソッカー部の同期から電話きて、話してて、
「俺サッカー人生で初めてだよ。スタメンじゃなくなったの。」
って言われて。

そいつはJ下部組織ユース出身なんだけどずっとレギュラーで活躍してきてて、何不自由なくサッカーをしてきたプレーヤー。一方で俺はどうだったっけなって考えたら、いつもサブで試合に少ししか出してもらえなかったプレーヤー。

「お前、やっとこっちの気持ちがわかったか。」なんて言ったら、「結構辛いもんなんだな。」なんて言うから「ざまあみろ。」なんて言い返してやった。そう考えたら、なんで俺ってばここまでこれたんかなあと不思議にもなる。

アトレティコの時は、毎回なかなか出してくれないからイラついて、途中出場した時ぜんぶシュートで終わってやった。全然パスをしなかった。そしたら4点とかハットトリックとか毎試合ゴール決めれてて、結局毎年チーム内で得点王になった。でも、あんま嬉しくなかった。調子が良すぎてキャプテンとかレギュラーになった瞬間があったが、すぐ捻挫して終わった。

流経の時は、1年時からトップチームにはいさせてもらったが、3年になった途端Bチームに落とされた。でもBチームでは隆さんっていう物凄く怖いけどなんだかんだよくしてくれる僕の好きなスタッフがなんとか使ってくれていた。ただまあ、半年ぐらいでAチームに戻るとまたもやサブが多かった。

慶應に入学した時は、Cチームからスタート。半年間、Cのサブだった。そして新学年になった途端、トップチームの選手の怪我とかが重なってAチームに昇格。しかも開幕戦はスタメンで出場するという誰もが驚く展開となった。やっと俺にもレギュラーで出れる時期が来たかと思ったが、まあそんなに甘くはなく、怪我から復帰した先輩達が帰ってきたり、結果が残せず、またBチーム。そこからは1年間ぐらいBチームだったが、Bチームでもスタメンにはなれなかった。途中から出て、ゴールを決める。結果は残せるが、使ってはもらえない。

なんでかなあ。。ってずーっと悩んでたし、俺はどちらかというとサッカーが上手くなりたいというよりはどうやったらレギュラーで出れるのかっていうことに毎回苦労させられてきた。

向いてなかったのかなあ。。なんて思ったり・・・

経歴だけを見れば誰もが羨むサッカー人生を歩んできているが、まあそこまでたいしたことじゃないよというのが本音。この経験をなんとかこれからに活かそうじゃないかと思ってるわけだが、やはり実力不足は認めざるをえない。スペイン5部で出れなかったら、これからスペイン4部のチームに戻った時どうなんねん!って。それだったら、なんで神様ははなからスペイン4部なんかに受からしたんだって。変に期待をもたすなって。。

とは言いつつも、ビッグなチームに挑戦する意欲だけ一流だったってことかな。それはそれでまあ十分か。何か一つでも一流なものがあれば。それだけで・・・


10/27(土)

人によって考え方ってのはかなり違うと思うんですけど、それは当たり前であり、仕方のないことだと思います。

僕が尊敬している人がよく
「環境なんて関係ない。プロになれる奴はどこ行ったってプロになれるんだ。」
と言っていて、僕は確かにそうかもしれないと思います。

また、岸見先生によるアドラー心理学『嫌われる勇気』でも
"アドラー心理学とは、他者を変えるための心理学ではなく、自分が変わるための心理学です。"
と書かれています。

成功したり幸せになったりするということは、他者や自分を取り巻く環境の良し悪しではなく、常に自分次第ですよってことを多くの著名人や成功者は言っているわけですね。でも実際、理不尽な社会システムに悩ませれていたり、嫌な上司や同期に虐げられてる人間ってのは少なくないと思うんですよ。彼らも「まず自分が変われ」って解決策を提示されたところで、それはもうとてつもない勇気がいるわけです。並大抵の人間ではなしえない壁だと思います。ただでさえ、精神的に苦しめられているのにも関わらず、それ以上の労力は生み出しにくいです。

だからこそ僕は、「環境は大事」と思ってしまうわけです。はっきり言って、居心地の悪い環境からは去るべきだと思います。逃げだって言われても構わないから、自分がここにいたら何事も上手くいきそうにないなって思うのであれば、別の居場所を探すべきです。

いま僕は、これまでに見たことのないくらい不運なチームに所属しています。これほどまでにサッカーの練習に行きたくないって思ったことはないくらい残念な環境です。10年前スペインに初めて来て、その時から人種差別というものは受けてきました。「中国人」って罵倒されたり、大勢に笑われたりしたことももちろんあります。ただ、僕はたったの一度も同じチームのチームメイトや学校の友達からそのような仕打ちをされたことはありません。よく対戦相手とか、通りすぎる知らないスペイン人とか、学校の知らない先輩とかにからかわれたりしていて、むしろ周りの友人はみんな僕のことを助けてくれていました。本当に嬉しかったことばかりでした。

しかし、このチームに来てから、もうすでに3人4人のチームメイトから「中国人」呼ばわりですし、ましてやこの間の練習のゲームのとき少しプレッシャーを強めにいって、いい感じに僕がボールを奪ったら「いってーな、このクソ中国人め!」みたいな。

もちろん中には「気にすんなよ」と声かけてくれる仲間もいますが、そういう幼稚で残念な選手がこのチームには多すぎます。そして、彼らがこのチームの長であり、キャプテンであり、監督も何も言えないわけですから、僕はもう正直言って早くこのチームから出たいです。面白くもなんともないです。そのうえ明日の試合にはメンバーにも外れました。試合最後の練習では、ボール奪取なり、攻めなり、かなり調子が良くてキレッキレだったんですけど、やはり僕がいると周りの野蛮な声が増えるからか、監督は外したんですかね。まあでもぶっちゃけ僕が来てから2敗していますし、健全な判断かと。とりあえずはやくチームを出たいです。


10/30(火)

ほんとにこれでもかっていうくらい最近は何も上手くいかない。

サッカーはと言えば、ボールを持つ度にチームメイトの長たちが口うるさく指示するから、楽しくない。お金は減っていく一方。(チームが一時的に変わった為、お給料が出ない) かといってバイトもできない。(労働許可証がないから) その肝心の労働許可証は本来なら今日やっと1ヶ月間ぐらい待って取れた予約で作成できる予定だったのにも関わらず、全く知らない手続きができてないと言われ、不備となり、再度予約の取り直しとなった。

労働許可証の申請に関して言えば、まずずっと前に外国人事務所に行って、「労働許可証の申請をしたいのですが」とインフォメーションで説明をしてもらって、その際、
・インターネットで労働許可証の予約して
・住民票を用意して
・銀行で手数料?かなんかを支払って
・個人情報の書類を記入して
って感じで必要事項をすべて教えてもらった。本来なら今日が労働許可証の予約日で約1ヶ月間くらい待った感じで1番やっかいで、でも住民票とかも2週間くらい予約するのに時間がかかってしかも今居候させてもらっている日本人の方が大家さんに連絡して書類を作成してもらって契約書とか水道光熱費のレシートとかも用意しなきゃならなくて書類不備が何度かあってやっとゲットできたりした。忙しい中かなり動いて頂いた。個人情報の書類もまた電車で1時間くらいかかる別の役所へ取り行って、そしたら今はここで書類を渡していないからインターネットから印刷しろと言われ、家に帰ってパソコンで調べてもどれなのかさっぱりわかんなくて、でもなんとか見つかって。みたいな。

まだ僕はスペイン語を少し理解できるからいいけど、外国人事務所とか警察署とかの人ってかなり無愛想だしめちゃくちゃ怖いわけです。本当に虫けらのように外国人を扱っていた。ましてや初めてスペインに来た人なんかどうすればいいのかちんぷんかんぷんになるくらいちんぷんかんぷんなわけです。

結局、書類がぜんぶ揃っていたのにもかかわらず、何が足りなかったのかというと「労働許可証の申請の予約ができていないからダメだ。Garcia de paredes 64って場所に行って、予約をしてきてください。そして再度、指紋採取と労働許可証の発行予約をしてください。」と言われました。つまり、僕がこの1ヶ月くらい待った予約っていうのは指紋採取の予約であって、何の為の指紋採取なのかがわからないからできませんということです。インフォメーションセンターに行った時はひとことも言われなかった!でもそれでも、1人では到底できないことをインフォメーションの人に手伝ってやってもらってて、やっと必要な書類がわかって印刷するべきものとかもわかって、感謝感謝って感じだったわけですよ。。なんてことだ、、

そう言った意味も踏まえてやっぱ代理人は本当に重要だと身に染みて感じてるという状況です。(小学生の頃来た時はスペイン人の代理人が全てやってくれた為) かと言って、今は代理人と契約する費用なんかないし、ましてや日本の代理人とか留学会社は高すぎる。以前のチームメイトに値段とか詳細を教えたら「なんだ日本の代理人は住んでる家の家賃を全額毎月払い続けろってか?」と冗談を言われるくらい高いわけです。でも、もしかしたらそれくらいスペインに挑戦しにくる日本人選手にとっては価値のあることかもしれない。なぜかというと、初めてスペインに来た人が自分でやったら、もしかしたら1年かかってもできないから。そんな僕も指紋採取の予約をインターネットで再度行ったら、予約いっぱいではやくて12/21の12時。はい、つみました。あと1ヶ月半待って、それから労働許可のカードが発行されるまでもう1ヶ月。1月の20日頃ようやくスペイン4部に戻れるわけです。うん、僕の誕生日です。物凄くめでたいですね。

神様が僕に何を示唆しているのかはわかりませんが、とりあえずこのスペイン5部のチームで頑張れってことですかね。かなり追い込まれていますけど。日に日に自分の目が死んでいっていることに気がつきます。あのスペインに飛び立つ前のワクワク感がこれっぽっちもなくなりかけています。さて、どうしようか。

もういっそのこと、情報発信を含む起業をガチって、サッカーを副業にしようかな。かなり賛否両論あると思うが、そっちの方がいまは断然ワクワクするし(スペイン4部のチームにいた時はそんなことはなかった)、生きていけるし(少なからず収入があれば)、学ぶものも多いかと。

現在のクラウドファンディング支援金の残高が、約32万円。
うち、予定では帰りの飛行機代が12万円確保するとして残り20万円。
うち、現在の生活費が月6.7万円。(食費3.3万円、宿泊費2.6万円、ジム費5千円、交通費3千円) ということは、あと3ヶ月間で資金の全てが終わります。1月いっぱいでっていうことです。僕の全財産もこっちに来て必要最低限の冬服を最近購入してしまったので、もう残りが全くない。もしそうなったら、1月の終わりからチームに合流できたとして、2月分の生活費がないわけです。それまでになんとかして自分で稼ぐしかないわけです。しかし、冒頭にも書いたように、労働許可証がないため飲食店等でバイトができない。まさに負の連鎖ですね。。


11/3(土)

やはり結局は「自分次第」だったんだなって毎度毎度の気付きなんですけど。というのは、つい2日前の練習へ行く際、いつものように「練習行きたくねー…」って渋っていたんですね。もうほんと嫌で嫌でって感じで、重い足を引きづりながら家を出ました。なんとか楽しくならないかなと考えていると、なんかもう「はやく試合に出て、ゴール決めて、活躍して…」っていう縛りなんてクソ食らえってふと思ったわけです。前にいた4部と違い、だらだらでゆるい5部でみんなと一緒にふざけながらやってみるかと思って。1日ぐらいそんな日があってもいいだろうって感覚で練習に臨んだわけです。そしたらなんと、、楽しすぎて!!プレーもかなり絶好調なわけです。もちろん相変わらずミスはあるにしても、ひさびさ僕の良さであるゴリゴリの仕掛けができるわけです。

うるさいレジェンドたちは、もちろん要求はするんですけど、意外とうるさくなくなったんです。まあその理由としては彼らがミスって奪われたボールを奪取しまくったり、守備でとにかくせっせと走り回ったからです。ああ、いつか大学時代のスタッフが「お前は守備を頑張っている時が1番いいプレーができる」って言っていたのを思い出しました。ランナーズハイまではいかなくとも、ずーっと走れていたので、練習が終わった後珍しく監督から「今日はめっちゃよかったぞ」と言われました。

それで昨日はというと、実は練習後に全員での会食がありまして。近くのレストランでみんなで夜飯を食べました。そして全員一通り食べ終わった後、今シーズンから新しく加入した選手たちが順々に歌を歌わされたわけですね。最近乾選手や本田圭佑さんがSNSであっぷしていたあれです。そして僕の番が回ってきて「なんか日本の歌を歌え」みたいにみんなから言われたんですけど、何歌っていいかわからなかったので、アトレティコの讃歌を歌ったわけです。(あといくつかスペインの歌と迷ったんですが) そしたらまあ、レアルファンも多かったりして、でもアトレティコファンもいたので、みんなが最後一緒に歌ってくれたりして意外と盛り上がりました。よかった!最後はルイコール。スペイン人がノリよくてほんま感謝です。


11/10(土)

サッカー選手として一番の屈辱というのは「活躍できない」とか「試合に負けた」とかではなく、「試合に出れない」ことである。それはスポーツ選手であれば誰もが感じることだろう。何のためにサッカーをしているのだろうか。何のためにスペインにいてこんな生活をしているのか。本音を言うと、今すぐに日本に帰りたい。

日本に帰って、スペインでの経験を日本サッカー界に普及したり、それで起業してビジネスを始めたり、あるいはいつかなりたいと思っていたプラントハンター西畠清順さんの弟子入りしたり、、やりたいことが沢山ある。

今読み返してみると前回のnoteで俺は、かなりテンションが高まっていた。「やっとこのどんよりとした曇り空から一筋の光が見え始めたか!」と、成功する道筋が見えた気がした。たしかに先週のある日を境に、俺はやっとチームの一員になれた気がしたし、実際にプレーの質が格段と上がった。今週の練習なんか絶好調だ。そして監督からも「お前の今週の練習は本当に気に入った。明日は試合に出すぞ。」と試合前日の今日言われたわけです。

うん、徐々にで良いから、まずは試合に出てサッカーを楽しめればいいやと思っていた矢先、先ほどまた監督から電話があり

「本当に申し訳ないが、やっぱ明日はメンバー外だ。お前のプレーはかなりよかったが、明日の試合は出すことはできない。」

とひとこと。結局3試合連続メンバー外です。んー、もう本当に帰ろうかな。。今回のスペイン挑戦が一筋縄ではいかないことは承知はしていたが、こうも3、4ヶ月間くらいうまくいかなければ、本当に飽きてくる。嫌になってくる。まさに生き地獄やな。。

去年の今頃もこんな感じで慶應体育会ソッカー部を辞めようか悩んでいて、まさに今と同じようにずーっと試合に出してもらえず、本当に辛かった時期でした。そしてもうきっぱり腹をくくり、親に反対されながらも「来週いっぱいで辞めてくるわ」そう告げました。そしたら、その週の試合で俺は久々試合に出させてもらい、キレッキレなプレーで活躍。するとその次の試合はスタメンで1ゴール1アシスト。その次の試合も活躍。結局サッカーを辞めることができず、「どうせだったらサッカー選手として最後大勝負をしたい」と再度スペイン挑戦を決意したのが去年の冬頃です。一大決心したにも関わらず、結果去年と同じでこのざま。

もう俺にはサッカー選手として頑張り続ける勇気も気力も少ないです。スペインにいても毎日会うような友達はいませんし、極めて孤独な毎日です。10年前にスペイン来た時もずっと孤独でした。日本では青春だのなんだので賑わっている中、俺はひとり走って追い込んでいました。ひとりボールを蹴って「いつか見てろよ」と牙を研いでいました。結果、このありさまです。スペイン5部でメンバーにも入れない。

かといって今すぐ日本に帰るともなれば、僕の居場所はない。中途半端に帰るものだから、日本に帰って急にまた新たなでかいことにチャレンジしようって言ったってうまくいかないわけです。どんだけコロコロ変わるんだってなるわけだから。僕に残された選択肢はただひとつだけです。

「時が過ぎるのを待つのみ」

もうどうしたらいいのかがわからない。かといって相談すべき相手もいない。人間万事塞翁が馬。いくらなんでもコロコロ変わりすぎやしないかい?


11/11(日)

今、どん底です。落ちるところまで落ちました。サッカー選手としても、ひとりの人間としても。これ以上落ちることはありません。最後の灯火です。

「環境なんか関係ない」「チームメイトなんか関係ない」「監督なんか関係ない」わかっています。しかし、私はそこにうまくいかない原因をなすりつけ、自分のやれる限りのアクションを起こしていませんでした。来週か再来週あたりから飲食店のバイトを始めます。労働許可書はありませんが、ワーキングホリデーには一応労働許可が付いているので、なんとかわかってもらえる飲食店を探します。サッカーの自主練も増やします。今までは、スペイン4部にいたときこそ練習前にボールを蹴り、練習後に筋トレをしていましたが、スペイン5部に来てからボールは蹴らなくなり、ジムのみでしたので、これからはスペインにいる日本人の先輩と「鬼の対人」を再開します。私が流経、慶應とひたすら友人とやってきた対人です。また徹底的に追い込みます。

サッカー以外の起業や出版は一旦中止にします。今はそれどころじゃなくなりました。とりあえずここ2、3ヶ月間はサッカーとバイトに励みます。若干遅ればせながら、最後の小さな小さな灯火に情熱を注ごうと思います。環境のせいにしながら自分に甘えるのは終わりにします。ストイックさを蘇らせます。

まだ幼かったあの頃の情熱、あれこそが私の原点です。僕は恩師に大事なことを教わりました。それはサッカーでも努力の仕方でもなく、ただただ「大きな夢を持って、諦めない」こと。それは生半可な覚悟じゃできません。僕が今回スペインへ挑戦しに来た時もその心を持っていたはずなのですが、いつしか環境のせいにし、忘れかけていました。みっともない。僕が今まで歩んできた道のりを、たった少しの「甘え」のせいで、踏みにじるところでした。


11/15(木)

今朝は8時過ぎに起床。
眠い目をこすりながら頑張ってミューズリーをかきこむ。
電車で20分くらいの無料で使用できるグランドへ足を運ぶ。
身体中がおもい。
久々少しだけ追い込み始めたからだ。
今日もえいじさんと1対1。
おととい始めて、今日で3日目。
何かが変わってきたような気がする。

これからほぼ毎日退人を付き合ってくれるらしいえいじさん。
僕よりも負けず嫌いかもしれない。
本当に悔しがる。
若い奴らに負けてられない、と。
僕と1歳しか変わらないが。
僕も負けてられない。

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毎週水曜日に行われる日本人だけが集まってサッカーする会にも、先週から行き始めた。前より全然ボールに触れている。何かボールが教えてくれるんじゃないか。少しボールに問いかける。まだまだ返事はしてもらえず。そんなに甘くはない。

現在に関して言えば、試合に出してもらえずもがいてはいるがなんとか周りの人たちに支えられながら頑張れています。自分勝手なアクションで大勢の方々を巻き込んでしまい、多大な迷惑をかけたりしていますが… 大変申し訳ないです。

発信するのを少し辞めようかなとも思ったんですけど、一応今まで良くも悪くも続けてきたので、引き続き発信しようかなと思います。

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11/16(金)

今日は少し遅めの起床。
ここ最近は朝9時とか10時くらいから2時間くらいえいじさんと練習をし、13時とかに昼飯を食べて、午後は買い出しに行ったり、ジムに行ったり、ネットサーフィンしてインプットしたり、孫さんの講演会を見たりして、夜19時ごろチームの練習をしに家を出る。今まではえいじさんとの練習の代わりに、起業だったり、出版だったり、何かしらのプロジェクトを考えては文字に起こしたり誰かに問い合わせたりしていた。

思えば僕がこうやって何か新しいプロジェクトを考えたり、行動に移そうとし始めたのはスペインに来てからであって、日本にいるときには想像もしていなかった。SFCのクラスメイトやソッカー部の人たちがゼミや研究会でブロックチェーンとかスポーツビジネスとかめちゃくちゃ行動している中、「凄いなあ、でも俺には難しそうだなあ」と人ごとのように思っていた。もちろん有名大学だし、スポーツ推薦とかもないわけだからみんな頭が良い。僕と同じように流経から慶應へ進学した先輩のお二方(溝さんといまたくさん)も僕と比にならないくらい頭がキレていた。

だから今、こうしてスペインに来て、何か行動するチャンスが沢山転がっているというのは非常に嬉しい。やっと周りにいた人たちと同じ土台に立てた気がするから。

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(出発する時同期からもらった寄せ書き)

ソッカー部の同期も今みんな試合に出て活躍している。最近は大勝だ。僕も負けてられない。一通り流行っているモノ(noteだったり起業だったりオンラインサロンだったり出版だったり)を中途半端ではあるが行動に移してそれらの世界に触れることができた。そこから多くの失敗をし、多くの学びを得れた。だからこそこれからはサッカーに集中し、その上で世の流れを見てしっかりと見極めたアクションを心がけていきたい。


11/17(土)

今日は朝8時に起床。
9時からえいじさんと練習。
けど、土曜日だったからジュニアが試合をしていた。
グランドは使えず。
グランドの隣にあった人工芝の小さなフットサルコートのようなグランドで練習することに。

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まさにストリート。
凸凹だし、禿げてるし、滑るし。
普段使わないような筋肉を使っていいトレーニングになった。
今日もえいじさんに勝った。
あざっす!

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ナイキのお気に入りの服。大学合格した時にゆうたくんから貰ったやつ。ついこないだの気分。時が経つのはあっという間だ。濃い人生だ。

夜はまたまたえいじさんと久々の外食へ。ここ最近よく会ってる。
今日は中華を食べに行った。
奢ってもらった。くそ美味かった。
んでもってその後は知人がいる日本食レストランに顔だした。
だいすけさんがニコニコしてた。みんな一生懸命働いていた。
俺もちゃんとはよ働かなければ。


11/18(日)

今日、監督と話した結果、今のチームを去ることにしました。
突然の決断で申し訳ないです。
今日も試合があったのですが、昨日のメンバー発表の時点でメンバー外が確定となり、これで1ヶ月半ほど試合から遠ざかっているため、チームを移動します。

先日監督と話した際、「全然ルイのプレースタイルが嫌いというわけではない。むしろお前に物凄く高いポテンシャルがあるし、サッカーに対する姿勢もいい。ただ、それが試合に現れない。練習では最も上手いけど、試合になると引っ込んでしまうというか、いいプレーをしようとし過ぎて全く機能していない。」というようなことを言われていました。

まさに監督が言っている通りで、自分自身でもその自覚がありました。練習では1番ゴールを決めてるし身体もキレッキレなんですが、試合ではうまくボールを呼びこめなかったりして僕の良さであるドリブルだったりシュートが全くできていませんでした。だからこそ、もっと上手くなろうと最近の練習でも今まで以上のパフォーマンスをしてきたつもりでしたが、やはり最初の頃の試合で結果を出せなかったからなのか、完全に監督の構想外に入ってしまいました。

残念ではありますが、また違うスペイン5部のチームを探したいと思います。このチームの監督も一緒に探してくれるということですので、次こそは試合に出れるチームと巡り会えたら嬉しいです。たとえそうじゃなくとも、もうこれ以上はチームを変えている時間もないので、なんとか順応するしかないです。ただ、このチームの仲間とも、最初の頃はあまり好きになれなかった感じでしたが、最後の方はある程度信頼関係が築けていたので感謝しています。毎回練習場から家の近くの駅に送ってくれるチームメイトもいましたし、「なんでお前が試合に出れないんだろうな」と気にかけてくれるチームメイトもいました。なんだかんだいいチームだったと思います。お陰様で色々と成長もできたと思いますし、これも運命なのかと思います。

そんなわけで明日からは新しいチームが決まるまで個人での練習のみとなりますが、えいじさんの胸を借りたりしてパフォーマンスを維持していきます!


11/19(月)

これからちょくちょく僕が持っている身体やトレーニングなどの知識についてもアップしていこうと思います。

まず、僕は10歳の頃から川端さんという栄養士の方に見て頂いていて、日本に帰国してからは連絡を取ることもなくなってしまったが、当時は大変お世話になっていました。定期的に食生活や体重体脂肪に関してのフィードバックをして頂き、試合前はどんな食事がいいのかとか体脂肪が少し多いからこういうものを食べた方がいいとかとにかく詳しくメールでやりとりをさせて頂いていました。

日本に帰国し高校に入学してからは、食べ盛りということもあって、とにかくお腹が空いて食べまくってしまっていました。僕自身少しだけ太りやすい体質ということもあり、すぐに体重体脂肪として目に見える変化があります。そんな悩みを解消すべく、休み時間は毎日図書室へ行き、身体に関しての本という本を読み漁りました。そこで、体脂肪を落とすコツだったり、身体のキレを手に入れるトレーニング方法だったりをインプットし、実際に部活後の自主練やオフの日に行ってみて、「これは効果があった」「これはあまり効果がなかった」と自分の身体を実験台に身体の知識を落とし込んでいくことが日課でした。

その気付きをこれから紹介していこうと思います。

【ただひたすら長い時間ランニングしても、体重体脂肪は落ちない】

僕の身長は173cmぐらい。高校からあまり変わっていない。
ベスト体重が71kg。キレがあって絶好調な時。
サボってる時が73kg。少し重くて動きが鈍いなって感じる。
そして過去最高が75kg。高校でとにかくお腹が空いていた時期。たべまくっていました。

僕は10歳から毎日欠かさず朝起きて尿を足したあと体重計にのり、体重と体脂肪をメモっていて。だから自分のベスト体重を知っていて、少しオーバーしていると「今日は追い込むか」と気合い入れて走る。すると翌日には元に戻る。

体重が1番重かった時に「これはヤバい」と思って、食生活を見直し、とにかく長い時間走った。ほぼ毎日、寮の近くを友人と走った。当時は暇さえあれば1時間30分とか走り続けていて、とにかく体重に敏感になっていた。ただそれだけでは1kg2kg落ちるものの、ある一定の段階まで走ると全く落ちるのがストップしてしまった。そこで色々試した結果、痩せて身体を絞るためには以下の効果的知識に辿り着いた:

・走る前に軽く腕立て(20回×3セット)とか筋トレするとより燃焼する
・走り始めて15分くらいで脂肪が燃焼してくる
・40分以降ぐらいから燃焼率が悪くなってくる
・15分以降はダッシュ(30m〜50m)とジョグ×最低5本(遅筋を速筋に変える)
・ダッシュする時に、腸腰筋と呼ばれる足の付け根の筋肉を意識して腿を上にあげることによって身体が絞れる(キレが出る)

とりあえずこんな感じです。まだまだ細かいトレーニング知識がありますが、、大学に入学してからは非効率的に何時間も走ったりせず、効率的に自分にあったトレーニングを習慣としました。

続いては食生活における痩せて身体を絞るための効果的知識:

・生活の中にホットコーヒーを取り入れると脂肪が燃焼しやすい(特に朝)
・野菜→肉や魚(たんぱく質)→お米(炭水化物)の順で食べると太りにくい
・チョコレート等が好きな場合はストレスなく食べる。スナック菓子はNG
・揚げ物はできるだけ避ける
・朝→夜→昼の順番で食べる量を多くする。昼はがっつり、夜は普通

あまり多すぎると見にくいっていう現象が起こると思うので、これくらいにしておきます。とにかく、僕のトレーニング知識が全員にあてはまるわけではないので、自分の身体で実験しながら、自分自身のトレーニング方法を確立していただければなと。


11/20(火)

今振り返ると流経のサッカーは、高校サッカー大学サッカーの中で最も「海外のサッカー」に近いと言っても過言ではないと思う。

本田監督がよくドイツとかスペインとかに行って勉強なさることだけあって、「ザ日本のサッカーだなぁ」と感じることがないくらい練習をはじめとする徹底した指導がなされていた。僕が高校2年生のときぐらいから僕は監督に頼まれごとをされ、何かと言うと「スペイン語で練習メニューが書かれたこの本を日本語に訳してこい。」というものだった。そしてそれを毎日学校の休み時間に本田監督がいる副校長室に持って行っては、その日の練習メニューにそれが実践されていった。さすがだなと言わんばかりの実行力であった。

チームメイトも平均的に能力が高い選手ではなく、何か「一つ」だけ秀でたものがある選手ばかりだった。それも監督が常日頃言っていたことで、「これだけは誰にも負けない武器をつくれ。」という教えからきていた。僕はシュート。高3のときは自分でも怖いくらいどっからでも無回転の凄いシュートが打てていた。それもこれも織田という同期と1日300本打つっていうノルマを決めて、雨が降ろうが雪が降ろうが台風が来ようが槍が降ろうがとにかく打ち続けていた賜物だ。いつも練習に付き合ってくれて感謝している。

ただまあ、そんなに武器を磨いてもなぜあまり出れなかったのかというと、もちろん周りのみんなが上手かったっていうのもあるけど、今思えば1番の理由は「バカになれなかった」ってこと。特に監督の前では。僕自身内気な性格だけど、一回心を許せばうるさいくらいに喋っている。それを監督の前ではできなかった。僕が心を開かなかったが為に監督も信頼しづらかったのかなと、最近気づいた。というか、今のスペイン5部のチームに来てから気づいた。隆さんが卒業式のとき「もっと周りに心を開け」と言っていたことにもようやく納得。

まあそんなこんなで、同期ではなかったけど本来タメだった相沢とかたかしとかが流大サッカー部をもう引退するらしい。懐かしいなあと思いながら、なんとなく切ないなあとも思うし、もったいないなあとも思っている。流経は俺も含めてみんな馬鹿だったけど、最高に面白かった。そしてあの環境こそ「義理や人情」に溢れていた。最近僕が忘れていたことなんだけれど。

そんでもって俺の親友くりが早稲田大学で大学サッカー関東一部リーグ優勝決まったらしい。まあ必然的な結果。聞いても驚かないくらい必然的。さすが。


11/22(木)

昨日と今日で、新しいチーム(仮)と新しいバイトが見つかった。
物凄く感謝している。

バイトは日本食レストランで週6回の13時〜17時の1日4時間。ちょうど朝練もできて、夜の練習もできるいい時間!素晴らしい!!紹介してくれた方と、人手が足りているのにも関わらず働かせてくれる社長さんに感謝。来週の月曜日からさっそく出勤。

新しいチームに関しては、まだ決まったわけではないけど、前みたいにトライアウト的な感じ。流経時代の友人かずきにまたもや紹介してもらった。Alcobendas Sportに続いて紹介してもらったのは2回目。今回のチームはこないだまでいたチームと同じスペイン5部なんだけど、めちゃくちゃいいチームだった!Real Aranjuez C.F. というチームです。

今日の朝、「知り合いのチームに言ってみるよ」とかずきに言われ、もう今日の夜さっきの練習に参加させてもらった。みんないい人すぎる!!そしたら、1人だけ以前スペインにいた時一緒のチームでサッカーしていた友達がいて、物凄く久しぶりに会った!このチームに受かるといいな。

サッカーの出来は、悪くなかった。前回のチームの練習初日もそうだったけど、「めちゃくちゃ動きが早いな」って最近言われる。確かに身体のキレはいいんだけど、言うほどかな?という感じ。実際の50m走とか6.7秒でかなり遅い方だし、どっちかといったらボールを持ったら早いタイプなんだろう。するとまあ監督からも「いいね君。すごく気に入った!」と紅白戦中も練習後も始終言われてた。ただ、まだこのチームに拾ってもらえるかわからないから、気を抜かず、かといって前回の教訓から気張って真面目になりすぎないことが今回の課題かな。

今回のチームへの自分の出だしは悪くない。監督やチームメイトにも前回みたいに闘志むき出しという感じではなく、あくまでサッカーを楽しむことに専念したら、今日もすごく楽しくて充実した。すごく気に入った。本当に周りの人たちのおかげでなんとか持ちこたえている。
ありがとうございます!!


11/24(土)

俺は弱い。俺という人間は、本当に弱い。もう既に気付いている人もいるだろう。メンタル的に打たれ弱いのだ。

今回、5年ぶりにスペイン来て、早くも4ヶ月が経過したが非常に様々なことがあった。日本で通用しなかった人間が、「自分の可能性をこんなところで終えてたまるか」と野心燃やしてスペインへ再度挑戦を決意。クラウドファンディングという未知で無謀な試みをし、お陰様でなんとかスペイン行きの切符を手に入れ。4チームのトライアウトを経て、スペイン4部のチームと契約。すると「労働許可証」問題で選手登録できず、スペイン5部の労働許可の必要ないチームへ期限付きで移籍。そのチームで全然試合に出させてもらえず、日本に帰りたいとまで思った。そして今現在また違う5部のチーム探しをしている状況。

正直に言って、ブレブレである。サッカーで上を目指したい。やっぱうまくいかないからサッカーを辞めたい。スペインに行きたい。やっぱ日本に帰りたい。出版したい。やっぱ起業したい。やっぱオンラインサロンやりたい。やっぱプラントハンターになりたい。

自分でもびっくりするほど「自分」という軸がないし、あえてポジティブに言うならば、何かをやめて何かに挑戦しようとする「決断力」があるだけ。それも秒で物凄く大きな物事を決めてしまうほどの。

もう自分がどうしたらいいのかわからない、というところまで落ちた。

「わからない、わからない」言ってても、それを聞いている周りの人間の方がもっとわからない。そんな負のスパイラルがつい直近の俺の現状だ。周りの人間もアドバイスに戸惑う。結局は、自分がやりたいこと次第なんだからと。でも、俺にはやりたいことがたくさんある。あれもこれも。それがいけないのだ。何かを得るには何かを犠牲にする必要がある。今日はそれを決断し、この場で断言する。公表して、自分を後にも先にも引けない状況をつくろうと思う。

そう今日今さっき思ったきっかけというのは、これまた流経時代の友人高橋一輝との電話だ。一緒に遊んだりとか一緒にご飯食べたりする仲ではないのに、彼は俺がスペインに再挑戦すると言った時からずっと真剣に相談に乗ってくれ、チームを紹介してくれ、アドバイスをくれる。俺が受かったスペイン4部のチームAlcobendas Sport も彼の紹介だし、今トライアウトしている物凄くいいチームも彼の紹介だ。

なんでそんなによくしてくれるのか聞いた。
すると、意外な言葉が帰ってきた。

「俺が高校の途中でスペインに挑戦しようと思ったきっかけがユース時代の1人の友人と、類だったからだよ。そのきっかけ返しの為にも、サッカーを辞めたりしようとしているお前が色々と考え直すきっかけを与えたい」

そう言ってくれた。全く知らなかった。なぜこんなにも長時間毎回電話してくれ、「類本気で上を目指すなら、スペインじゃなくて一見遠回りに見える違う国から攻めるべきだよ」「サッカーの引き際なんか考えていていいのか。高校の時、試合に出れなくてもずーっと誰よりもシュート練習してただろ。サッカー好きだっただろ」と熱く説得してくれているのか俺にはずっと理解できないでいた。やっと今日その真意がわかった。4年越しの想いをやっと話してくれた。

だからこそ、今回、この場でもう一度断言しようと思う。

あっちこっち行って、周りの方々にはかなり迷惑をかけて呆れられていると思うが、そろそろ覚悟を決めたいと思う。

俺はこれからサッカーで生きていこうと思う。
引き際とか辞めどきなんか考えずに、とにかくひたすら上を目指そうと思う。

そして国は、スペイン1本。他の海外も魅力的だけど、俺はスペインだけに拘ろうと思う。かずきからも半年前から「スペインはビザ問題もあるし、サッカーのレベルが高い上にお給料が少ないから辞めておいたほうがいい。セルビアとか中堅レベルの国でお金を稼ぎながら上に上がって、そのあとスペインの1部とか2部に行くほうが遠回りかもしれないけど、確率は確実に上がる」と何回も説得されている。実際に俺自身もそうするべきだって痛切に感じるし、そのほうが絶対にいいってことも理解しているつもり。だけど、これだけは拘りたい。もしスペイン2部とか3部に上がれなくても構わない。スペインでサッカーをすることに意味がある。俺はそう思う。だから、かずきはより効率的なそっちの道。一方で俺はより非効率的な茨の道。どっちがはやくスペイン2部以上に辿り着けるのか。そんな風に実験しながらサッカーするのも悪くない。

あともう一つの覚悟。それは、起業する。これに関しては賛否両論あって、俺もやるって言ったりやはり辞めるって言ったりかなり迷ってはいたが、とりあえずどんなことがあってもやる。失敗しても構わない。近々そのためのクラウドファンディングも必ず立ち上げるが、とにかくこの挑戦は今しておきたい。

というわけで、これからはこの2つに絞る。出版とか月額制オンラインサロンとかもっと新しいことは、魅力的だが今のところはやめておく。クラファンのリターンでそういうコミュニティを考えついたが、それによるビジネスは考えていない。こんなにも毎回1時間2時間電話で熱く説得してくれるかずきに感謝。なんだかんだ言って、俺はサッカー好きなんだよ。大好き。1対1も、シュートも、ドリブルも、とにかく誰にも負けたくないし、負ける気がしない。そう思えるくらい今までやってきたし、これからもやっていきたい。

やるか、やらないか。すべて自分の「目的」次第。やるって決めたんなら、何があっても諦めずに這い上がってやりたい。

志、高く。


11/26(月)

小学1、2年生の頃を思い出した。自分では良かれと思って行動したり、発言したりするその言葉が、人に嫌な思いをさせ、迷惑をかける。手に負えないお山の大将だった。その度に担任の先生に怒鳴られ、泣きべそをかく。何がいけないのか自分にはさっぱり理解ができていない。理解ができていないから、また同じことを繰り返す。その度に先生は嫌われ役を買って叱ってくれた。

よりサッカーに没頭し始めた4年生ぐらいからそういうのが徐々になくなっていった。人のことをとやかく言わなくなった。というよりサッカーに必死だった。毎日山さんにゆうたと1対1をさせられた。ほぼ喧嘩みたいな1対1だった。当然身体のでかいゆうたにボコボコにされた。でも泣きながら削りにいった。

僕は今日から飲食店のバイトに出勤した。単純作業だったけど、なんか疲れた。でも、嫌いじゃない。楽しかった。バイト先の従業員もみんな優しかった。これからは平日毎日朝練習してそのままバイトに行ってそのままチームの練習に行くというスケジュールになる。やっぱり忙しければ忙しいほど僕は自分の身体を徹底的にいじめれて、充実感を感じられるのかもしれない。また1ヶ月後が楽しみだ。


12/5(水)

俺が打っていいタイミングか?という疑念が少しでもあるうちは、仲の良い味方すらパスをくれないものだ。常に己との勝負。

「大丈夫か?できるか?」
「大丈夫、俺ならできる。」
自問自答の繰り返し。

特にエゴイスタが多い海外では、技術を前提としたモノの上に「自分を信じる力」が試される。そしてそのチャンスに対し、どれだけの想いを込められるか。観ている人たちをも魅了するような世界を表現できるか。

先日の練習で俺は味方の選手からボールを受け、その選手が抜け出したからいい具合にワンツーで返した。その選手はそのままシュートを打ったが、惜しくも弾かれた。ナイスプレーとその選手には言われた。だけど、監督と仲の良い奴の反応は違った。

「何故自分で打たないんだ」「お前の良さはなんだ?」目の前に広がっていた薄暗い雲が次第に消えていく。

そうだ、俺にはこれしかないんだ。そういえばこれまでの人生も「シュート」で生きてきたんだ。もう一度これを極めれば、更に上に行ける。

迷うな。常に己との戦い。

俺ならできる。


12/18(火)

やっと長い長いトライアウトが終わった。
やっとチームが決まった。

スペイン4部のAlcobendas Sportというチームからスペイン5部のLa Moralejaというチームに移籍し、そこで1ヶ月ちょっとくらい試合のメンバーにも入れず辞めてから、かずきから紹介してもらったスペイン5部のAranjuezというチームのトライアウトに参加した。練習初日の紅白戦からキレッキレでゴールも決め、監督から絶賛してもらった。でもチーム状況的には勝ちが続いていて順位が高く、FWも多かった。契約できたとしてスタメンを取れるかわからない。。するとそんなとき、ちょうどたまたま10年前一緒にプレーしていた友人のマウリから連絡が来た。

「ルイ、サッカーの調子はどうだ?もしよかったら俺のチームに来ないか?ストライカーがいないから是非俺のチームに来てくれ。」

Aranjuezでの手応えが良かった為、その誘いに悩んだ。せっかくチームを紹介してくれたかずきにも悪いし、練習参加に応じてくれたAranjuezにも申し訳ない。でも、悩んだ末決めた。今は試合に出ることが先決だ。俺をどうしても必要としてくれるチームにいきたい。

マウリに彼がいるチームの練習参加に行くことを伝え、マウリも監督にこういう選手がいると言ってくれたのち約3週間前にこのチームのトライアウトが始まった。残念ながらこのチームに来てからの紅白戦等ではうまくアピールできていなかったが、監督には気に入ってもらえていた。そして練習参加が1週間経ったときに感想を聞くと

「君はいい選手だ。気に入った。ただ、残念ながらいま選手登録人数に空きが無い。誰かを辞めさせなければならない。」

というようなことを言われ、もう少し待ってくれと言われた。そしてやっと先週の金曜日に「けが人の1人を契約解除したから、契約するぞ」と監督から言われた。明日チームの事務所に行って契約書にサインをする予定。

チームの名前は、Fuenlabrada B。スペイン5部。

このチームに決めた理由は昔の友人がいるということの他にもいっぱいあって、このチームはトップチームがスペイン3部に位置するし、そのうえトップチームは現在2位という強豪だし、去年はこのセカンドチームから4人ほどトップチームに昇格している。みな20歳とかそれくらいだ。以前、Alcobendasのチームメイトにスペイン3部のチームにどうやって入れるか?と聞いたら、「それはなかなか難しいぞ。スペイン4部のリーグで昇格するか、スペイン3部のチームのセカンドチームからトップチームに昇格することが確率的には1番高いな」と言っていた。そんなこともあってこのチームは先を見たら可能性はある。

これが最近の近況である。バイトもようやく慣れてきて順調。あとはこのチームで結果を残すのみ。早ければ今週末の試合から出れる。しっかりとした準備をしていきたい。俺はいま新たに一つの目標ができた。それは、絶対にここから這い上がること。そして日本で活躍している奴らに負けないような選手になるということ。

いつかくりやたけと同じピッチに立つ。あいつらは絶対にもっと上に行く。だから3年後5年後あるいはもっと時間をかけてでも同じ場所へ行く。想像しただけでワクワクする。そんな目標が最近増えたかな。


▼ 5. Fuenlabrada B編(スペイン5部)

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2019/1/10(木)

サッカーの調子は悪くない。自主練の質と量を高め始めてから、徐々にではあるが、得点感覚が戻ってきた。チーム練習ではかなり得点確率が上がってきた。

裏への抜け出しは大体の味方と息が合ってきたから通りやすくなった。ファーストタッチも少しずつ感覚的に澄まされてきたからツータッチ目でシュートが打てる。理想はワンタッチでシュートだが、それまでにはもう少し連携が必要。

何より、最近1番意識しているのはメンタル面。試合でもうまくいかないことの方が多いスポーツだからこそ、ここの感覚が物凄く大事だと思う。今は松岡修造さん流でミスした時こそ堂々とする。ミスこそチャンスだと喜ぶ。ミスをも楽しむ。そしたら自然とミスが減ってきたし、サッカーがかなり楽しくなってきた。

それは私生活でも同じで、嫌な出来ごとこそ笑うように意識してたら、すべて充実してきた。身体的にも仕上がってきている。上半身はデカイ選手にもあたり負けしないような、下半身はキレのある絞りで。

しかし、だいたい現在1日2時間半くらいの練習時間。せめて4時間くらいまでは持っていかなければならない。よく周りの人間から「ブレすぎ」とか「信念がない」と言われる。確かに、僕自身もみんなが言っている通りだよなと納得してはいたが、よくよく考えてみれば、少し違うかもなとも思う。

例えば、「ゴールを決めよう決めよう」って考えると、どうしてもゴールを決めれない時期がある。「誰々に勝とう勝とう」って思うと、たとえ格下であろうがどうしても勝てない時がある。それはどんな世界でも全然ある話であって、不思議なことではない。しかし逆に、「まあ別にゴールなんかどうでもいいか。楽しければ」とか「まあ別に勝ち負けなんかどっちでもいっか」って考えているときこそ物事が何もかも上手くいくことの方があるのではないだろうか。それもまたひとつの考え方。捉え方。夢へのアプローチのひとつとも言える。

「成功」に関しても、今は成功なんかどっちでもいいやって感じで、日々に命を燃やしたら結果的に「成功」しているのではないだろうか。そういう試み。だからこれを「ブレ」だと言われても別に構わない。失敗したなら失敗したでそれもよし。とにかく色々試している。

あとはもっと削れることを削る。睡眠ももう少し削る。移動にはトレーニングを組み込む。移動時間はインプットに努める。

具体的な行動をすれば、具体的な結果が出るだろう。


1/18(金)

長い間女子プロテニス現役にこだわり続けていた伊達公子さん。

以前ニュースのインタビューで松岡修造さんになぜそこまで現役にこだわるのかと聞かれていた。歳を重ねるごとに身体が動かなくなって嫌にならないのかと。

それに対し伊達さんは

「負けることは大っ嫌い。でも、できないことが嫌いなわけじゃない。できないことがある方が好きかも。練習もできない日もあれば、できる日もある。それすらもおもしろい。」

この言葉を聞いた時、僕の中で強烈な何かが走った。

世界のトップクラスで活躍していた人間はこれほどまでに凄いのかと。これほどまでに偉大なのかと。

その言葉を聞いて以来、僕もサッカーでうまくいかない時さえあれば、「それすらもおもしろい。」なんて言えたなら強くなれるかななんてことを思い、無理に笑ってみている。

…いやはや、全く笑えない。

嫌悪感に満ちている。
憤怒がおさまらない。
私生活にも影響を及ぼしかねない。

まだまだ世界との差は広いな。。

もっと強くなりたい。

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1/30(水)

岡崎慎司選手か誰かが言っていたんだけれども、サッカーのミスには2通りあるらしい。

1つ目は、単なる「技術的なミス」
そして2つ目は、焦りやプレッシャーなど「メンタル面からくるミス」


練習や試合が終わった後、自分のプレーについて振り返りあのミスはどうやったら改善できるのかと分析するとき、単なる技術的なミスだったのか、それとも焦りやプレッシャーに負けてしまったミスなのか見極めるらしい。誰しも様々なプレッシャーがなかったら「上手」なのだそう。だからこそその反省から、どういったトレーニングを行っていくか具体的な対処法を練っていく必要があるのだという。

この考え方は非常に面白いし、実践的でもあるから、僕も試しにやってみた。すると、僕の場合殆どが「メンタル面からくるミス」に当てはまる。もちろん、身体のコンディションとかキレが不足していて生じる技術的なミスも少なくはないんだけど、いやあれもっと本来なら出来たなとかもっと自分で仕掛けてもよかったなっていう局面が非常に多かった。

僕は基本的に、1人でボールを触らせるととても上手い。自分で言うのもあれだが。しかし、試合ではそれがなかなか発揮されない。何故ならメンタルが弱いから。もちろんチームによってとか周りの味方によって差異があるんだけれども、海外 なおかつチームメイトが毎シーズン変わる環境だからそんなことは言ってられない。

一方で、外国人は基本的にそこまで上手くはない。リフティングもぎこちないし、ドリブルもぎこちない。だけど、試合では「結果」を出す。何故ならメンタルが強いから。表現力があるから。

今現在、僕は1週間ごとのルーティンを若干変えながら、どのルーティンが1番結果に繋がるかを検証している。それによって、どれくらいの量の努力で、どのような内容(走りなのかボール扱いなのか筋トレなのか等)で、どれくらいの睡眠と食事が、試合でもっとも良いパフォーマンスができたのかをノートに記している。

僕自身、極端な性格なわけだから、今まで色々な決め事で「やるなら徹底的にやる。やらないなら徹底的にやらない」を突き通してきた。中途半端にやっていても意味がないと思っていたから。だから、ランメニューにしても、筋トレにしても、ボール扱いにしても、並行してすべてを行ってきたことがあまりなく、いつも徹底してどれかを極めようとしていた。そんな中、全ての割合を若干調整して続けながら1週間を過ごしたら、身体のキレとかパフォーマンスにどういった影響が現れるのかをメモし、それで1番自分にあったルーティンを見つけてみてはどうかという斬新なアドバイスをもらった。これが実に興味深く、楽しい。おすすめ。

人はそれぞれ「結果」を出すルーティンが違うと思う。適当に日々を過ごしていても結果を出せる才能型人間もいれば、コツコツ地道な努力型人間もいる。一方で、努力型人間でも「結果を出せる努力型人間」とそうでない努力型人間がいる。それはもしかしたらその努力が「適切な量と適切な質」ではないからかもしれないし、或いは身体を休めて「リラックスする時間と内容」も適切ではないかもしれない。

それが冒頭にも述べた「メンタル面からくるミス」にも繋がるのかなとも思うし、どうしても練習練習ってなると根本的な「サッカーを楽しむ」こともできなくなってしまう。

何事も適度に、臨機応変に。

志、高く。


2/19(火)

人生とは、理不尽の連続だ。

人生とは、失敗の連続だ。

そして人生とは、「叫び」の連続なのだ。

どんな世界へ飛び込もうとも、どんな環境や社会へ移ろうとも、結局は不平等で理不尽で世の中がものすごく歪んで見えるものだ。

それは、みな同じであり、いたって健全なこと。

そこで最も重要なのは、その不平等や理不尽な世界に対してただただ嘆くのではなくて、どう向き合うか。どう叫んで、立ち向かうのか。

中には、ただ指を加えて他人事のように眺めている人間もいる。
中には、流れに身を任し、決して争わずうまく生きていける人間もいる。

そして中には、ごく僅かに、声が枯れようが血へどを吐こうが、必死になって叫び続ける人間もいる。

そういう人間と出会った時、人はぶるぶると武者震いを起こし、走馬灯のような自分の過去が現れ、やがてふつふつふつと「勇気」という名の芽が吹き出す。それを人は「感動」と呼ぶ。

もしも君が今、とてもやるせなく、押しつぶされそうになっていたとしても、大丈夫。自分を信じろ。たとえ誰に何と言われようが、君が正しい。それが身近な人間であっても、自分が素直に思う理不尽にたちむかえ。叫べ。

人生とは、もっと自由であっていいはずだ。

お前が好きなように生きろ!

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3/7(木)

やはり植物はよい。春は最高だ。
なぜなら、埃の被さった荒んだ心がキレイに洗われるから。
たとえそれが一瞬であったとしても。

そういえばあいつ、大学受験受かったかな。
受かっていればいいな。

受かっていますように。。

なんてことを考えながら、もう少し自然と触れ合いたいと感じる今日この頃です。

今日は、僕が最近思っていることを書こうかなと。

要は、この世の中、すべて結果なんだと思います。
結果さえ出せば、その人間が正しい。その人間がやっていること或いは言っていることすべてが正解なんだと、多くの人間がそう認識していると感じます。

難関大学に合格したとか、大手の企業に入社したとか、何か凄そうな肩書きを手に入れたとか、人よりも多くの収入を得ているとか。

事実、僕もそういう一面はもちろんあります。
浪人してでも誰もが羨む慶應ボーイというブランドさえ手に入れば、周りの人間にとやかく言われずに済むと本気で思っていたからこそ慶應を志望していましたし、これからもこのステータスに胸を張って生きていくでしょう。

だけど僕は、矛盾するようですけど、そういう学歴とか経歴とか一切興味ありませんし、おもしろい人間はおもしろいんだということを重々理解しているつもりです。

だからこそ、人を結果(経歴、学歴、現状、収入、名誉)で判断したくはないと思っていますし、結果で判断する人間を軽蔑します。

実際、この世の中にすべてうまくいっている人間ってほぼいないと思います。結果で判断し、ののしる人間こそ結果が出ていなかったり。

キリがないわけです。

また、結果なんてものは人によってモノサシが違うわけであって。幸福の定義が人それ違うように、人が「結果がでた!」って思うのは人それぞれ違うわけです。

というわけでまあ、結局何が言いたいのかといいますと「今が幸せであれば、それでいい」ということです。誰もがみな何かに挑戦して、何かに失敗して、仕事も勉強も恋愛も娯楽も、本人が満足していればいいわけです。

「幸せ」ということが1番です。

その為にも、嫌な環境であれば逃げても構わないし、本当に心から楽しいと思えるモノをとことん追求するべきだと思います。それがたとえ仕事にならなくても、かつかつな生活になったとしても、それを極めた先に収入だったり理解者が増え、幸福も増すことでしょう。

人生とは、自由であり、自己満足だと思います。

自己満足が積み重なり、やがて三春の滝桜のごとく小さな花々が芽吹くだろう。

意図しない「苦しみ」からは逃げ、意図する「苦しみ」を楽しめ。


3/11(月)

僕にとってサッカーとは、人生そのものだった。

サッカーの為だけに人生を全うして、その一生を終えても構わないとさえ思っていた。

でも大人になるにつれ、色々な世界を見てきた。

子供の頃に描いていたような楽しいことばかりではなく、監督、コーチ、チームメイトとの人間関係だったり、試合に出る出ないライバルに勝つ勝たない誰かの足を引っ張る引っ張らない等、どろどろな世界を見てきたことも事実だ。

なぜ「サッカー」という子供達に大きな夢を与え、希望を与え、勇気を与えるような楽しくて楽しくて仕方のないスポーツが、これほどまでに苦しくて苦しくて息苦しいモノに変わってしまったのか。

もしかしたら、ひとえに僕自身だけの問題であって、他の人たちからしたら至極真っ当で子供の頃から見てきたサッカーとなんら変色のないモノなのかもしれない。

確かにそれはありえる。

人見知りで内気な性格であり、また極度に協調性がないから、小さい頃から親戚で集まったり学校やサッカーチームなどグループで何かをしたりすることが嫌いだった。居心地があまりよくなかった。完全に浮いていた。

それでも日本の文化とは「和を乱すな」とか「みんなと一緒にいろ」とか「みんなと同じことをしろ」と根強く協調性を必要とする文化であるから、尚更のこと人様から見たら非常識極まりない子供だったと思う。

今でこそ、僕という人間がどういう人間か理解してくれる人が多くなったから「類のことだからまあいっかと思って…」とか「類だから放っておいたけど…」とか言ってくれる先輩とか目上の人がいて、本当に助かってるし心の底から嬉しい。

僕にとってサッカーとは、生き甲斐であり、かけがえのない存在だった。それと同時に、ほんの少しだけ息苦しいモノでもあった。集団行動という面において。

これから先、僕はこの相容れないサッカーというスポーツと、この好きで好きでたまらないスポーツと、どのように向かい合えばいいというのだろうか。

サッカーとは本当に素晴らしい。

かといって「サッカー好きなんだろ?夢を諦めんなよ」と言われることがこの世で1番怖く思える。


3/19(火)

脳科学の一説によると、「今の現状」は過去の積み重ねによって存在しているのではないらしい。過去の自分が「未来の自分」を想像した結果、今の現状が成り立っているとか。また、自分が想像するうえでいかなる最高な「未来の自分」であれ、明確にその状況や心境をイメージすることができるのであれば、それは実現可能だという。

その理論からいくと、
1) 明確な目標
2) 状況と心境のイメージ
3) それを今の現実に落とし込む

ことが大事なのだとか。

ここまでは、よくありがちな理論で、だいたいの人間が把握していることだと思う。

だがしかし、面白いのはここからで、実はこれらを実行するときに十分に気をつけなければならないことが1つあるという。

それは、「コンフォートゾーン」即ち、居心地の良いゾーンからの脱却である。

例えば、彼氏からDVを受けている女性がいるとする。
その女性はなんらかのきっかけでDVから逃れ、平和な毎日が訪れるとする。
そのとき、周囲の人間は「よかったね」「やっと逃れられたね」と一安心するが、実はその女性は逆にDVされないことに違和感を感じ、怯えるという。普段、慣れ親しんできた日常が変わってしまったが為に、このようなコンフォートゾーンから一歩外へ出ることに抵抗感を感じるのだそうだ。

或いは、普段テストの平均点が60点の子がいるとする。
ある日運良く100点近くの点数を取ってしまったとする。
するとその生徒は本能的に「やばい」と感じ、次回のテストで40点など平均60点を保つような点数を取ってしまうのだそうだ。

一見、馬鹿げた話だが、現実はもっとシリアスで大きな問題なのだ。現に僕も高校大学とあまり試合に出れていなかったからか、急にスタメンとかフル出場と言い渡されるとき変な違和感を感じる。そして、不思議とサブメンバーだったりする時の方が安堵感を覚える。それがなんなのかわからなかったが、この話を先日スペインでよくしてくれる方に聞いてやっと合点がいったのだ。

そんなわけで、とりあえず納得のいくような生き方をしたいと思っている。


4/8(月)


あゝなんて幸せなんだ。。

今、僕はこの幸せを失うのが怖いぐらい甘酸っぱくて切ない幸福感に浸っている。

やっぱサッカーっていいな。
素晴らしいな。

こんなことを思えるのはいつぶりだろうか。

このチームに来てから2回も監督が変わり、3人目の新しい監督が来て1ヶ月が経った。前回の監督には全く気に入ってもらえず、ほとんどベンチ外。この新しい監督はどうかなと心配していたら案の定最初の2試合ともベンチ外からのスタートだった。またか、、と落ち込みはしたものの、まあ僕は僕ができることしかできないわけだし、今から持久力を上げたりダイレクトでのポゼッションを上達させようとしたりするのではなく、今まで通りゲームの流れを見ながらうまくスペースを埋めてって、できるだけ最短距離でチーム全体がシュートまでいけるような攻撃を心がけた。

この監督になって3試合目のホーム戦ではようやくベンチに入ることができ、残りの20分出してもらった。自信はなかったけれど、とにかくゾーンに入ろうとアップの時準備しまくった。

ある人が言った。

「結局は、自信があるかないかなんて本当は関係ないんだよね… どこを目指しているかどうかだよ。上手い下手も関係ない… 何を目標にしているかどうか。」

この言葉が、今の僕にとってかなり支えとなっている。

俺、大丈夫かな。
本当にうまくできるかな…

人間誰しも弱い生き物だから、必ずこう思う場面が定期的にやってくる。
そんなとき、この言葉を思い出してみると「んー自信があるかないかなんて関係ないのか。確かにな。目指すべきものを意識するか」って切り替えることができる。そしたら、今までは緊張して上がってしまっていた場面で、冷静に物事を判断できるようになるし、周りの人たちの声もすんなり受け入れながら的確に行動することができる。

結局、後半の残り20分間を出させてもらった試合では結果を残すことができず負けてしまったのだけれど、次の週の最初のミーティングで監督に珍しく褒められた。「おいみんな、日曜日のハポ(日本人の愛称)のプレー見たか!?堂々としてたし、冷静に判断してただろ。こういうフットボリスタにならなければならない。」とまで言われた。

そしてまあそれが今週の話なんだけれども、なんかようやくスタメンで試合に出させてもらえそうな雰囲気の1週間だった。「お前が1番上手いんだから、もっと出してけよ」「そうだもっと叫べ。大きな声でボールをもらえ」とにかく監督は必死だった。なにせこのチームは直近11戦中0勝2分9敗とかなり危機的状況だったからだ。ビリから2番目。残り8試合。なんとしてでもまず1勝しなければならない。

そんな大きなプレッシャーの中、スタメンで出れそうとはいえ、ちょっと厳しいかなと思ったりもした。なんといっても相手は首位のチームであったからだ。経済力もあり、ベテランで経験豊富な選手も多い良いチームだ。

結果は、1-2。
勝利。

11試合ぶり&首位チームへの勝利は、さいっこうに最高だった!

やっぱサッカーって素晴らしいな。
幸せだな。

いつまでもこうしてサッカーしていたいな。。

なんて淡い至福に浸る夜でした。

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4/21(日)

つい先日、SNS上で話題になった平成31年度東京大学入学式上野さんによる祝辞。大変、素晴らしいものでした。

私たちはいつからか「頑張ったら報われる」という考えをどの教育下においても教えられてきました。しかし一方で、大人になるにつれて、いくら頑張っても報われないことがこれでもかっていうくらい増えてくるわけです。

レミゼラブルの曲でも出てくるように"I dreamed a dream"すなわち夢破れる人間が大半なわけであり、自分には何も才能がないのではないかと嘆き、どんどんみんな生きる希望を失ってしまっているような気がします。

それでもなお、周りの大人たちは「頑張れ、頑張れ」と励ましてくれるわけですから、そうすると焦りと共にとても厄介な自分が現れます。誰かを蹴落としてでも、誰かに勝とうとする自分であります。

もっともっと僕も含めみんなが楽しいことを考えられたら、人生は豊かになるのではないでしょうか。

成人していない子どもが身近にいるとしたら、周りの大人たちが「社会の厳しさ」ももちろん大事ですけど、「生きるうえでの小さな喜び」を伝えてあげられたら、世界はもっと丸くおさまるのではないでしょうか。

大きな夢に対して、今の現状が不器用で、へたでもいいんです。

そんなことを痛切に感じた日には「俺(私)って糞だな」って鼻で笑って、開き直って、今日の晩飯何かなって考えましょう。

結局大人になって、夢破れてもいいんです。

夢を追うことが正しい道とも限りませんからね。


人生にもたまにはロングバケーションがあってもいいんじゃないですかね。


5/22(水)

帰国まで2週間を切りました!

サッカーはといえば、ここ2ヶ月間くらいスタメンフル出場が定着しており、ボランチやシャドーなど真ん中のポジションで使ってもらうことが多いです。監督から「お前は多分このチームで1番上手いだろう。ただ、プロサッカー選手でも上手い選手は沢山いる。鼻の差だ。その中で活躍するには『判断力』を上げるしかない。そこが課題だ」と毎週のように言われています。ようやく自分の好きなプレーを思う存分できるようになりました。それが物凄く嬉しく、楽しいです。

今までは、自分の好きなプレー(ドリブルやシュート)をすることを第一に考えていました。でもその場合、監督が目指すサッカー(パスサッカー等)と合わないことが多いため、なかなか使ってもらえなかったです。だからこそ今回はとりあえず今の監督の言うことを忠実に聞こうと意識した結果、「ハポ(日本人のあだ名)は試合中あまり熱く叫んだりしないが、要求はちゃんと聞き入れるからみんな要求していけ」と言われるほど、信頼関係が築けてきました。

そうなると、「サッカーが楽しい」っていうゴール設定をした時、

自分の好きなプレー

監督に認めてもらう

スタメンフル出場

サッカーって楽しい

ではなく、

監督の言うことを忠実に聞く

信頼関係の構築

スタメンフル出場

自分の好きなプレー

サッカーって楽しい

が僕の中での方程式となりました。
こんな単純なことですが、これに気付けたことだけでも僕にとってかなり大きな収穫だと思います。今まであらゆる監督さんたちのもとでサッカーをしてきましたが、スタメンフル出場で使ってもらったことが驚くほど少なかったので…汗

恥ずかしながら高2までは、怒られたり使ってもらえなかったりしたらふてくされていました。その癖を辞めようと思っていても、やはり悔しい感情が表情に現れていた気がします。

でも、この監督になってから、怒られたりしてもとりあえず頷き、試合の途中で交代されても「そういう日もある」と割り切って応援に回ることで、それがかなり信頼度アップに繋がりました。そんな些細なことですが…!

たぶんサッカーに限らず、どんな社会でも起こりうる現象なのでしょう。おもしろいですね。

そんな感じで、半年間お世話になっているバイトもあと9日間となりました。本当にかぐらさんのJefe小野田さんや河田さんには頭が上がりません。この場をお借りしてお礼を言わせて頂きます。ありがとうございました!

帰国するにあたって、あっという間に予定が埋まってきました。

クラウドファンディングのリターンである「座談会」や「サッカー教室」をどうやろうかとかなり悪戦苦闘しながら悩んでいますが、正直、人が集まってくれるのかという点でかなり不安です。

またそういった詳細なども決め次第、告知させて頂きますので、もし空いている方は是非いらしてください。


6/2(日)

今日の最終節をもって今シーズンが終了しました。

今年1年間、良い時も悪い時も変わらず応援してくれた方々本当にありがとうございました!感謝しています!まだまだサッカーをしていたいという想いが今回スペインに来てより一層芽生えました。

これからも頑張っていきますので、応援宜しくお願いします。

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▼ おわりに


この記事は、2018/2019シーズンにスペインへ挑戦した日本人の1年間を「体験記」としてまとめた物です。

私にとっては2007年以来、これで2度目のスペイン留学でした。しかし未だ日本にとってスペイン、あるいは欧州全体とは「未知」なる世界。インターネットを通して、スペインサッカー界の情報が事細かく記されている記事はあまり見当たりませんでした。そんなとき、大学の先輩が、「もしスペインで過ごすのであれば、良い日も悪い日も、晴れの日も雨の日も、飯がうまかったとか、可愛い子がいたとか、他愛のない内容であれ、毎日日記みたいなものを発信したら面白いよね」とひとことアドバイスしてくれました。私自身好奇心旺盛な性格でありますから「それリアリティあって、生々しくて、面白い!」とさっそくスペインへ飛び立つ前からブログを書き始めたのを覚えています。

この記事は上記のようにこの1年間投稿してきたアメーバブログやnoteの記事を少し修正してまとめたものになります。加えて、クラウドファンディングを行った際のノウハウも少しだけ書かせてもらいました。

実は、あまり知られてはいないのですが、私2月くらいに1回サッカーを辞めました。Fuenlabrada Bというチームに受かってから当時の監督にかなり気に入られて使ってもらっていたのですが、受かって2週間くらいで監督がチームを去ってしまいました。すると新しくきた監督と全く合わず、全然使われなくなってしまいました。11月頃に一度サッカーのどん底を経験していましたから、本当に支えてくれていた人たちには申し訳ないけど「もうこれ以上無理だ」と諦めてしまったのです。日本に帰国したらみなさんに謝って、大学に復学して、新しい道に進もう。そう決めました。ところがチームを辞めて2週間が経った頃、マウリという当時のキャプテンから電話がありました。

「監督が変わったから、チームに戻ってこい。GMも許可してくれたぞ」

結局私がいた時の監督は11戦0勝2分9敗という残念な結果を残し、クビになりました。そして面倒だったのか私の選手登録を抹消せず、運良く私はまたチームに戻れることになったのです。

それからというもの新しいエスクデロ監督になってからまたもや2試合連続メンバー外となっていて、またかと落ち込んではいましたが、3試合目の後半少し出番を与えてもらった際かなり褒めてもらい、それから最後の最後までずっとスタメンで使ってくれました。しかも、もともとFWだったのですが「お前はボランチ向きだ」と今までやったことのないポジションを任され、どんなに私が致命的なミスをしたとしても、そのせいで失点をしてしまったとしても、変わらず使い続けてくれました。本当に感謝しかないです。約3ヶ月間、涙が出そうなほど幸せでした。これほどまでにサッカーは楽しいのかと痛切に感じました。もしかしたら初めての感情だったのかもしれません。

人生、何が起こるかわかりません。その選択1つ1つに正解・不正解なんてものはないと思います。すべて「運命」だからです。1番大事なことは、いついかなる時でも「自分を信じる」ということ。

この1年間を通して、私に対して良い声もあれば、もちろん悪い声もありました。見ず知らずのサッカー業界の人たちの間で陰口をされていたり、あいつはダメだと身近でも言われたりもしていました。今も同じです。しかし一方で、どんなに悪い時でもエスクデロ監督みたいに最後まで私を信じてくれている人たちがいることも事実です。そのうえそういう人たちには共通点があり、それは何かに「チャレンジ」しているということ。そして多くの「失敗」を経験してきているということ。恥やプライドを捨て、苦しみもがき、そして強さを手に入れているということ。私もいつの日か彼らみたいな人間になりたいです。

最後に、この1年間スペインで共に頑張っていた瑛史さん大さん、慶應でずっと相談に乗ってくれてたピーダー朝都かずま祥也笠ゆう、凄く応援してくださっていたSFCスペ研の藤田先生高木先生戸谷さんみささん、クラウドファンディングでお世話になった斉木さんタイソンさん慶應ソッカー部OBのみなさん安彦さんケンさん佑さん河西さん山田大使望月さん内堀さん、サッカーの限りなく先輩である溝さん夏くん佑太、人生の大先輩でもある山さん田畑さん、そして何よりいつも陰ながら支えてくれた家族をはじめとするみなさまに心から感謝を申し上げます。

どうもありがとうございました。


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