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スペインサッカー体験記 (2018)

▼ はじめに


このnoteの記事は、これからスペインへサッカーで挑戦するであろう日本人選手たちへ向けて書かれたモノです。私が今回2018年夏スペインへ挑戦するにあたり、インターネットを通じて「どれくらい資金が必要なのか」「どのようにチームを探すのか」「宿はどうするのか」など様々な情報を集めようと試みました。しかしながら、思っていたような生々しいリアルな情報は一切見つけることができず、留学サポート会社などを通じての感想やほんのわずかな体験談しか探すことができませんでした。この記事は、そんな私のように「スペインへ挑戦したいから詳細な情報を知りたい」と強く願う方々の一助となることを願い、書きました。幸運をお祈り致します。


▼ 1. クラウドファンディング(資金調達)


サッカー留学だけに限らず誰しも何かに挑戦するとき、必ずと言っていいほど大きな問題にぶち当たります。それは「資金問題」です。今回私は「クラウドファンディング」なるものを普段お世話になっている方にお勧めされ、今まで経験したことのなかった斬新な方法で約141万円もの資金を約3週間で集めることができました。しかし、それを成功させるのは容易なものではなく物凄い綿密な準備と戦略が背景にありました。社会に出たらば常識なのかもしれませんが、学生の私にとってはまさに未知の世界でした・・・

・マーケティング(ペルソナ)
・設計(リターンなど)
・サイト探し(クラウドファンディング)
・拡散準備(あと何日で)
・拡散(ゴールデンタイムを狙え)
・活動報告(とにかく会いまくれ)

まずはじめに、実際にクラウドファンディングを行ったことのある数人の友人や友人の知人に直接会って話を聞くところから始まりました。特にセルフブランディングを教えてくださったチカイケさんとの対話がかなり衝撃的であり、今まで聞いたことのない「ペルソナ」という支援&拡散をして頂くターゲット層をどこにするのかという設定や、いかにぶっ飛んだ発想で多くの人間に知ってもらい支援してもらえるのかという拡散方法の明確化を指摘されました。ペルソナに関しては「拡散ターゲット」と「支援者ターゲット」にわけ、思いつく限りありったけの知人友人の名前を絞りだしました。拡散ターゲットでは、いわゆるフォロワーが何千人といる著名人や知人、友人などの名前を10人ほど絞り、支援者ターゲットでは支援して頂けそうな友人知人先輩など(20-60男性)20人ほどに絞りました。クラウドファンディングの成功する秘訣に「公開3日以内で30%」というものがあります。それは、クラウドファンディングのサイトを公開してから3日以内に目標金額設定の30%以上支援をして頂いていなければ成功する可能性が低いというものです。ですから、いかにサイトを公開する前に支援や拡散のアポを取り、私の場合ですと目標金額設定が100万円でしたから、30%の30万円を越えることができるのかとお願いをするのに必死でした。拡散ターゲットである著名人に関しましては、手当たり次第DMを送り、有難いことに返信をして頂いた方々に直接会いにいき、プレゼンらしきものをさせてもらいました。水戸にいらっしゃる安彦さんや千葉にいらっしゃるアーセナル市川代表ケンさん、そして東京にいらっしゃるGoal編集長の佑さんなど、今でもご連絡を取らさせて頂くほどよくしてもらっています。そんなご協力を経て、なんとか339リツイートという拡散と公開わずか1日目にして31%もの支援金を頂くことができました。


また、リターンが面白いものであることも非常に大事であり、その設計にも色々な方々との対話を重ねに重ね時間をかなり要しました。他の方々のクラウドファンディングのリターンなども参考にしつつ、どんなリターンに需要があり、面白そうなのかを調べに調べました。すると、比較的低価格な支援金の場合はメッセージや手紙というものが非常に多く、支援するパトロンも「リターンよりとにかく応援したい」という傾向にありました。一方で、比較的高価格な支援金の場合には「実際に直接会って話を聞いたり、一緒に何かをしたい」という想いのパトロンが一定数存在するという傾向にありました。そこで、比較的低価格なリターンには少しひねった「詩画」というものを設定させて頂き、比較的高価格なリターンには「講演会」や「サッカー教室」などの直接伺わせていただいて何かをするというものを設定しました。有難いことに、支援していただく方々の中にはリターンである「詩画」を目当てに支援してくださる方もいましたし、友人の親戚である経営者を紹介してもらったときにはリターンである「講演会」をぜひ経営している会社にいる私の同世代の社員さんたちに若者代表として挑戦することについて講演して欲しいと支援してくださりもしました。私自身もこのようなリターンを実際に行ったことは数少ないので、私にとってもかなり良い体験をさせて頂いています。確実に成長できるような少し難易度の高いリターンを設定することで、多くの学びを得ることができるでしょう。

クラウドファンディングを公開する前には、数日前からカウントダウンをし始めました。そうすることにより、自然と周りの関心度が高くなり拡散されやすいからです。また、事前にLINEグループで所属しているあらゆるグループにも投げかけて拡散をお願いしました。幸いなことに多くの友人たちが拡散してくれたこともあって、ゲリラ的なインパクトをSNS上に与えられたと思います。

公開する時間に関しましても「ゴールデンタイム」と呼ばれる8時-10時、13-15時、そして最もいいとされる19時-21時というものを教えてもらいました。朝学校や会社などに行く前、比較的移動などでSNSを見やすいとされる時間が8時-10時、昼食を食べ終えてからお昼休みをする13-15時、そして最も大勢の人間がSNSを開いているとされる19時-21時のいずれかにこういった拡散して欲しい情報をSNSに投稿すると効果があるらしいです。ちなみに私は19時ぴったりに投稿したところ、その夜は通知が鳴り止まなかったです。拡散はもちろんですが、支援してくださる方もかなりいてくださり、個別のメッセージや電話なども何件かいただきました。実際に直接会って話を聞きたいと言ってくださる先輩もいてくださいましたし、拡散してくれた友人の友人がその投稿を見て話を聞きたいと連絡くださったこともありました。

そして最後に、公開する前はもちろんですが、公開した後も大勢の方々に直接お会いさせてもらい、それを活動報告として投稿し続けました。約3週間の間に30名ほどの方々とお話しさせてもらいました。私のクラウドファンディングの拡散や支援などのお願いの話もそうなんですが、どちらかというとサッカーの話でしたり、それぞれの方々が働いている業界の話でしたり、私個人的にとても興味深い内容の質問をさせてもらい、答えていただくという感じの方が多かったと思います。色々な著名人の場合ですと、どのようにして今の現状まで辿り着いたのか、普段どのような問題意識を持ってどのような問題解決を行っているのかなど、とにかく限られた時間の中で吸収しようと聞きまくりました。

このようにして、お陰様でなんとか目標設定金額の100万円を大きく上回る141万円を支援して頂きました。しかも、実際には手渡しで支援してくださる方々もおり、総額でいうと160万円ほどになると思います。ただ、クラウドファンディングのプラットフォームでもあるCAMPFIREさんに手数料として30万円ほど引かれてしまったということもあり、個人的にはもし万が一またクラウドファンディングをするとなった場合には、自分でブログやnoteなどで記事をつくって直接口座に支援していただくという形でやってみるのもありかなという感想です。もちろん、CAMPFIREさんで大変お世話になったキュレーターさんもいらっしゃりその方なしではここまでいかなかったとも思いますので、初めての方はお勧めします。


▼ 2. トライアウト期間(7/19~8/17)


当初は、スペインにサッカーで挑戦するにあたり、エージェントを通してチームを探す予定でしたが、諸事情により結局自分の力でチームを探すことになりました。

とりあえずスペイン出発の10日前くらいから手当たり次第のクラブチームに自分のプレー動画とCV(履歴書)を送りまくりました。

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(↑現在のCV)

もちろん駄目元でしたので、20チームくらいに送って返事が来たのはたったの1チームでした。当時スペイン3部に所属していた "CE Sabadell" というクラブチームです。

あとは、もともとスペインに滞在していたこともあったりしたので、元チームメイトの何人かに連絡したり、とにかく手当たり次第トライアウトができそうなチームを探したという感じです。私の理想としては、高望みをしセグンダB(スペイン3部)の練習参加ができたら最高だなという感じで、目標はスペイン4部との契約、もしそれが不可能であれば最低スペイン5部というものでした。

スペインに渡ってからは宿泊費をできるだけ抑えたかったので、FacebookなどのSNSを通じて「マドリード在住の日本人で泊まらせてくれる方はいませんか?」と呼びかけました。するとたまたま高校の先輩がマドリードでたこ焼き屋をしていて、私は4個下とかで直接の関わりはなかったのですが、友人の紹介によりその先輩宅で1週間ほどお世話になることになりました。その後も、先輩に紹介してもらった方とか他の知人宅に居候させてもらいました。

スペイン到着から1週間は、時差ボケをなおしたりコンディション調整する期間にしました。その為にもあらかじめ少し早い日程で飛びました。泊まらせてもらった高校の先輩の繋がりから、私みたくスペインにサッカーで挑戦しに来ている選手たち8人くらいとも知り合い、ミニゲームや対人など実践的なトレーニングをできたことがかなり大きかったです。そこから色々な情報や知識を交換しあい、切磋琢磨できたことにより、より一層トライアウトのモチベーションが上がりました。

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(7/13-7/17の5日間ほどみんなで練習しました)


CE Sabadell に問い合わせた際、たまたまGMの方と繋がれることができ、スペインに到着してから早速電話しました。すると「7/19、19時から練習だからそこに来い」と言われました。


7/18(水)

少し早いですが、バルセロナからサバデル地方へと移動し、一応どんな感じのレベルなのかCE Sabadellの練習を見学しに行くことにしました。

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ガタイは思った通り、みんなデカくて強そうでした。僕と同じぐらいの身長の選手もなぜかデカく見え、流石という感じでした。


そしてそんな感じで見学していると指導していたスタッフのひとりに誰のツテで来たのかと聞かれ、サバデルのGMの方ですと言うと、すぐに電話してくれました。あーよかったと安堵しきってました。ちゃんと明日から練習参加できそうだ、と。まあしかし、そんなに喜んでいられるのも束の間で、実は手違いがあったのです。

その後オフィスの方へ行けと言われたので、オフィスがあるスタジアムの方へ行くとGMの方がいました。そして初めて直接話したのですが、ちょっと話に食い違いがあったようで、トップチームではなくBチームの練習に参加させてやるとのことでした… 一言も言われてなかったですし、私はてっきりトップチームかとばかり… 驚きを隠せず、じゃあどうしようかと思い調べてみると、BチームならセグンダB(実質スペイン3部)じゃなくて3個下のリーグであるプリメーラ カタラナ(実質スペイン6部)でした。それでも少し話を聞いていると、7/19と20をBチームとして練習し、21にトップチームとの紅白戦があるからそこで僕を見てくれると言われました。こういうこともあるかもと微かに思ってはいましたが、実際目標とするセグンダBじゃないとなると練習参加する意味がなくなります。

そんなこんなでマドリードから遥か遠い地方まで来たのにも関わらず、チーム探しが振り出しに戻るというなんとも言えない日でした。しかもバルセロナから少し離れた場所で練習参加する予定でしたので、その日の宿探しも未だできておらず… どこかないかとSNSやメッセージなどを通じて色々な人に尋ねたのですが、サバデルという街には誰もお世話してくれそうな人はいないとのこと。最終手段としてAirbnbで探したら、電車で10分くらいのところでやっといいところを発見しました。しかしさっそく予約をしてみると、今日まで親戚が泊まりに来ていて、明日からならいいとのこと。スペイン人らしい。となると、明日からの宿は決まったが(1泊約45€)、今日の宿がない… しかもサバデルにはまったく泊まれそうなホステルがなさそうだったから、その日は近くの出来るだけ安いホテルに泊まることにしました。(75€くらい)

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夕飯はひとりで近くのバルへ。いくら1人が好きな僕でもそろそろ1人は飽きてきました。やっとマドリードでできた繋がりもなくなったんで、バルセロナの、はたまた外れのサバデルで繋がりを見つけるのは大変です。そして明日はとりあえずCE Sabadell Bチームの練習へ行くことに。


7/19(木)

ブランチを食べ終え、それから練習(19時)までどうしようか、と考えたところ… なにもすることがない。走ったりもしたかったのですが、いかんせん荷物を置いたまま走ったら盗まれそうだし、着替える場所もないし、で。どうしようかって感じでした… でもとりあえず近くにあった大きな公園で6時間ぐらい時間を潰そうと思い、行きはしましたが、まるでホームレスになったかの気分でした… 本はあいにく持ち合わせてなく、やることと言えばネットサーフィンか筋トレかベンチで寝る。マドリードであれば、誰かしらと会ったり、何かしたりとできるのですが、サバデルは住宅街はあるものの何もない。ただただ、ボーッとしてました。「一生のうち、こんな1日があってもいい経験じゃないか」とボヤきながら、近くの木々のせせらぎをとくと聞いていました… そしてかれこれ6時間をなんとか過ごし、いよいよ初の練習へ。

やはりトップチームの練習参加はさせてもらえず、Bチームの練習でした。さぞかしレベルも低いんだろうなと思って練習場に足を運んでみると… ん?これ、昨日のトップチームの選手らよりデカくてゴツくないか?かなりヤバかったです。想像を絶しました。平均182cmぐらいで、みんな筋トレしてる身体つきです。おいおいおい、これでもBチームで、しかも6部かよ。俺、思ったよりやべーぞ。この世界(サッカー界)で生きていけねーぞ。って感じでした。

じゃあプレーはどうなんだろうって思いながらいざ練習が始まると、、「あー、やっぱ6部だ」みんな動きがぎこちなさ過ぎました。不器用というかなんというか。そしてまあ普通に話すようになった選手に「みんな何歳ぐらいなん?」と聞いてみると「19歳が殆どだね」身体はもう一人前としか言いようがないですね。それプラス、技術が伴えば、トップチームに昇格するのでしょう。日本と真逆。練習を終え、プレシーズンの練習初日だからか対人やポゼッションやアジリティで追い込んだのですが、なんかトライアウトというより、ただのシーズン前の追い込みでした。


そしてやばいなと思った僕は、練習後にサバデルのGMなる人へ駆け寄り、少し話できないかと2人きりで話す時間を設けてもらいました。「日本からわざわざスペインに来たのは、最悪テルセーラ(4部)でプレーする為です。トップチーム(3部)で練習参加をさせてはもらえないか。」

と相談したところ、

「最初からトップチームの練習参加は普通あり得ない。ちゃんとした経歴(1部とか2部でプレーしたことがある人)がある選手か、Bチームで昨シーズンよかった人しか練習参加の権利はあげれない。」

とのこと。

じゃあトップチームとの紅白戦で上に入れる可能性はあるか?と聞いたところ、紅白戦はあくまでBチームへのトライアウトだと言われました… そうなのかと少し躊躇っていると、それだったら俺がどこかテルセーラ(スペイン4部)のチームを紹介してやるから、明日まで待ってろと。テルセーラか、どうしよう… と悩み、辿り着いた結論がやっぱり誰かマドリードで違う人に頼もう。

早急に、マドリードでテルセーラの日本人たちをアテンドしていた方へと電話し、事情を話すと、早速明日から手当たり次第探してみるとのこと。(セグンダBとテルセーラ) やっぱり、自分の力で1回やってみるものです。実際に来てみたら色々な不具合とかあったり、お金の交渉とかもありますし、やはり伊達に職業としている人たちと同じようなことをできないものなんだなと痛切に感じました。そんな感じで、波瀾万丈なサバデルでした。

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その日はホテルではなく、Airbnb(家主の一部屋を安く貸してくれたり、誰かとシェアハウスしたりできる場所を探すサイト)で探した場所に泊まることに。ちなみに1枚目の肖像画は、家主さんです。まるでホームステイみたいな感じですね。僕自身あまりこういうのは得意じゃないですが、泊まらせてもらえるだけで今は幸せです。こんな感じで、思ったようにはいかない人生ですが、物凄い経験ができていました。かけがえのない時間でしょう。


7/20(金)

ちょっと今日はそこまでの進展がない感じでした。朝10時くらいに起き(もう完全にスペインモード)、洗濯物を手洗いして部屋に干しました。そして、15時から会う人がいたので、12時くらいに家を出て近くのバルへ。ブランチを食べました。そろそろ自炊したいですね。僕が好きな果物とかめっちゃ安く手に入りますし、他食材にコスパもいいので。(日本での自炊は嫌でしたが)

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会ってきたのは、バルセロナのテルセーラで活躍されている方。バルセロナBにゴールを決めたことで有名な人です。この方はもう5シーズンこっちでプレーしているので会った際にスペインのサッカー事情を聞いたり、情報収集をしたいなと思って、知人から紹介してもらいました。(情報を得ることは大事かと) すると、テルセーラ(スペイン4部)からセグンダB(スペイン3部)の壁はかなり高いらしく、この方もテルセーラで5年間活躍してはいますが、なかなか一山越えるのが難しいそうです。そんな感じで色々なことを雑談していると、「後輩が今日テルセーラのチームの練習参加に行くらしいから、ついでにどんなものか見てきなよ」とのことで、急遽そのチームのグランドに移動。しかも、聞くところによるとその練習参加はアポなしだそう。チャレンジャーやなあ。。やはり飢えている人はいいですね。僕も負けてられないなと。

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(身体つきは、昨日のサバデルBチームの選手の方が良かった気が)

僕のチーム探しはというと、昨日のブログにも書いた通り、今は自分で直接探しているわけでなく、ある人にお願いしているという状況です。すると、その人から連絡があり「急遽セグンダBの2チームの監督(知り合いだそう)に連絡してみたから、来週月曜か火曜あたりの練習に参加できそうだからまた連絡するわ」と電話がありました。すごい。私が自分でチーム探しをしていた時は、元チームメイトが現在いるチーム(セグンダBかテルセーラ)の監督にお願いしてって頼むか、公式HPに直接履歴書と動画を送っていたのですが、あまり可能性の高いものはありませんでした。(元チームメイトのところはすでに定員オーバーとかだった) やはり、職業としている方々には敵いません… そこ(チーム探し)はある程度任せて、僕は本業のコンディション調整に励むことにしました。

7/21(土)

今日は、朝起きたらスペインでは珍しい大雨。こっちで滅多に雨は降らないので、どうしようかなと思っていたらお昼過ぎごろにはやみ、ご飯を食べてから、サバデルに練習着を返しにグランドへ。途中に大きな公園があるので、筋トレとストレッチ、ランニングを行う。

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すると、チーム探しをお願いしている方から電話が。セグンダB(スペイン3部)の練習参加が決まりました!若干どうすれば練習参加できるのか途方に暮れていたので、やはりお願いしてよかったです。とりあえず、安堵。でもすぐに切り替えて、さっそくメンタルづくり。「準備」がすべてなので。そんな感じで、7/18-7/21までいたバルセロナとサバデルを去ることになりマドリードに戻ることになりました。バス移動でしたので、約9時間の辛抱でした。当初感じていたホームシック的なものはもう既に無くなり、なんかどこか知らないような街にひとりポツンと居ても、何かしら生を見出すことができるようになったと思います。その経験を境に、どこに行っても生きられるようになったと言っても過言ではないですね。全然野宿とかでも…!


7/22(日)

今日は久々朝7時に目覚ましをかけ、荷造りをして、Airbnbで部屋を借りていた家を後にしました。家主には、短い間でしたがお世話になったことと、朝早いので鍵は玄関横に置いておきますとのメールを送っておきました。よし。バルセロナへ行くときは新幹線で120€でしたが、帰りのバスは33€と4倍も違いました。その分、長かったですが。そんな感じで、朝早く家を出たにも関わらず、マドリードには夜の19時に着き、そこから宿を貸してくれるとのことで兄貴的存在な方が働いているバルへ。夜中の3時に仕事が終わるとのことで、それまでまたもや近くの小さな公園で筋トレ&ラン。

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(これくらいの坂道とベンチさえあれば、なんでも追い込めますね。既に23時でした)


それから泊めさせてくれる方のお店に戻ると、なんとシャワーを貸してくれていたせりつくせり。はやめにお店が終わったらしく、そこから家に向かいました。感謝です。翌日はいよいよ2チーム目(3部)の練習参加初日。なんとかなることを祈りました。


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【7/12-7/22までの10日間の雑費】
・120€(新幹線)
・75€(ホテル1泊)
・52€(特急&地下鉄&バス)
・30€(携帯プリペード)
・12€(帽子)
・40€(イヤホン)
・33€(バス-barcelona-madrid)
・178€(食費&飲み物)24.1€/1日
・112€(携帯本体&プリペード)
・321€(Airbnb)サバデルにもう少し滞在する予定で予約してしまった…

計:973€ (129,409円)

※1€=133円で換算
※帽子とイヤホンは実費として後で計算


交通費は日本と比べてかなり安いと思いますが、食費がやはり外食をするとかなり高いと思います。ただ、スーパーで売っている食材は果物や野菜など日本と比べてかなり安いと思います。自炊をすることが可能であれば、かなり節約できます。


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7/23(月)

2チーム目のトライアウト初日。なんとか終えました。昨日は結局夜中の3時くらいに家に着いてそれから寝たので、13時くらいに起きるといういつもよりもかなり遅めな朝でした。日本では考えられないですね。私は朝型人間ですので、オフの日は遅くても8時過ぎくらいには起きたい感じなのですが、どうもスペインだと寝る時間も寝る時間なので全然起きられないです。

そんな感じで起きたら、泊めさせてくれてる方がご飯を作ってくれ(それがまた美味いんです)、2人で近くの公園へ少し散歩しに行き、夕方17時くらいに練習場へ向かいました。練習場へは電車と歩きで40分くらいかかりましたね。ちなみに、チームはUnión AdarveというセグンダB(スペイン3部)のチーム。はっきり言うと、そんな生半可な感じじゃ厳しいって感じですよね。サラッとブログに書いていましたが。調べてみたんですけど、かなりいいチームだと思います。1番驚きだったのは、今シーズンからの新加入選手にレアルマドリードのカンテラ出身(ユースかと)が2人もいたことで、それは練習が終わってから気づいたのですが。それでも、まだ新加入を完全に締めてないとうことで、なかなかないチャンスかと思われました。このチームを見つけてきてくれた方に本当に感謝です。

選手たちの身体つきに関しては、もう既にサバデルのBチームが1番印象深く衝撃を受けてたので、ああまあこんな感じかって感じでした。このチームの最初の印象は、何よりスタッフが多い。監督合わせたら8人はいたかな。セミプロぐらいになると普通か。そして何より驚いたのが、そのスタッフの内の1人が、ドローン担当。ひたすらドローンを飛ばしてました。

その日の練習では、僕以外にもう1人フランス人の22歳の選手がトライアウトしに来ていて、他の22人(フィールド)はもう既に契約した選手でした。練習メニューは、やはりどのチームもボールを使ったサーキットメニューが多いですね。めちゃくちゃいい具合に上がります。グランドにバーベルも持ち込んだりして、筋トレ要素も満載。いい具合のフィジカルトレーニングですね。そのメニューは普通に可もなく不可もなく。ただみんなこなすメニューでした。その後、6対6のライン突破をやったのですが、それがまあまあキツく、こういう局面を意識したものだと監督がきちんと説明してくれたので、意図がわかる良質なトレーニングでした。日本では滅多になさそうですね。多くの指導者は、自分で意図を読むべきだと言うので。そのライン突破では、2グループ(6対6×2)に分かれてやったのですが、何故か監督がずっとこっちを付きっきりで見ていたので、いいチャンスかなと。みんなガタイはいいですが、ボールを持ったら私の方が得意だと思っていたので、うまく身体もキレ、頭全部とは言わずとも、頭半分以上は出るくらい目立てたかなと。手の使い方を流経でかなり学んで、筋トレは慶應のとき追い込んでいたので、フィジカルで当たられても6、7割勝てました。出だしは悪くないなという感触だったのですが、まあ問題はその後の紅白戦でして。自分は最初見学。(もう1人のトライアウト生も) そして紅白戦は25分くらいやって、残りの10分くらい出させてもらったのですが… いいところでパス出させてくれないなあ… やっぱりみんな飢えていますから、それは想定内でしたが。それでも私も要求はしなきゃなと思って、「今のところボールをよこせ」と言ったところ「ふざけんな」と。その後プレーに戻ったのですが、今度は逆に僕がボールを持っていて。ハーフラインくらいからボールを受けたのですが、そっからCB2人と左SBが前に。右にその言い合ったやつと、左にFWがいたのですが(自分はトップ下でプレー)、まあ勝負しましたよね。うまくパスを出すふりしながら上っていって、なんとかシュートまで。シュートは惜しくも枠外だったが、僕の特徴でもある勢い的には、悪くないプレーだったのかと。

まあすると、さっきパスをくれなかった奴が「パスよこせよ」と。「いやいや、ふざけんなよ」と。そんな1日でした。見せ場っていう見せ場が他になく、ただボールロストがあまりなかったのが、そのゲームの収穫かと。(日本ではわりかし多い方でしたので) そんな感じで、身体的にはいい強度でした。ただやはり新しい環境っていうのはどこであっても精神的に疲れますね。因みに翌日は朝9:30からの練習ですので、余計に余裕がなくなってきています。(今日は18:30から練習) 


7/24(火)

トライアウトがこれほどまでに労力を使うとは思ってもいませんでした。気を張りっぱなしです。練習後も。家に帰ってからも。寝る前も。朝起きた後も。今日の練習では、4人3グループにわかれてポゼッションから入り(1グループがボールを奪い、他が回す)、ダンベルやゴムチューブなどを使った筋トレも行いました。

っていういつもの流れで、今日もブログを書こうと思ったんですけど、やっぱ辞めます。すいません。海外サッカーに興味のある日本人が、スペインサッカーがどのような感じでどう攻略していくべきかっていうことの一助になればと、今まで1日の詳細をずらずらと時系列に書いてきましたが、実は、僕こういう書き方があまり好きではないです。ですので、無理にブログをアップしていても億劫になりそうなので、ここらへんで僕なりのブログにさせて頂かせてもらいます。

詳細が知りたいのであれば、直接聞いてきてください。


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まず、人生もサッカーも無理をするものではないと思っています。学校が嫌なのであれば辞めればいいし、サッカーが嫌なのであれば辞めればいいし、筋トレが面倒だったら休めばいいし、人生の敗北者になりたければなればいい。親や教育者をはじめ、色々な人生の先輩方が、色々な人生を勧めてくることがあります。ああしなさい、こうしなさい。あの道はいいよ、この道はいいよ。でも結局は、自分の人生なわけであって。よく「なんでそんなに行動力があるの?」と聞かれますが、それはただただ単純な話で、僕がすんごく「わがまま」なだけです。自己中心的なだけです。逆になぜ、自分のやりたいことをやらないのですか?人生、好き勝手に暴れないのですか?

10歳でスペインに行ったのも、ただただ誰も知らない未知の世界でサッカーというものをやってみたかっただけだし、流経に行ったのもただただ高校サッカーで強豪という名への憧れからその一員になりたかったというだけだし、慶應へ行ったのもただただ慶應ボーイという名への羨ましさから親に無理を言って浪人しただけだし。僕が歩んできた人生は、僕の「わがまま」によって形成された産物なわけであって。自分が生きたいように生きるべきだと思います。正直言って、いま、トライアウトの真っ最中ですが、きつくてきつくて仕方がありません。精神的に壊れそうですね。性格的な問題かもしれないですが、或いは海外へトライアウトに来てみなきゃわからない感覚かもしれません。基本的に笑ってられる僕ですが、今は半笑いぐらいですかね。

それでもなお、僕はこの道で踏ん張ろうと思っています。きつくてきつくてしゃーないですけど、泣きながらも嘆きながらも叫びながらも、必死に生きている人間って、やっぱ格好いいじゃないですか。ただただ、それだけです。バカですよね?そんなこんなで、それが僕がスペインへ再挑戦する根本的な理由です。「サッカー」でも「スペイン」でもなく、「生き様」を追求している最中です。明日は夜に練習試合を控えています。もしグランドに入れたら、久しぶりに昔みたく、「マラドーナよ、我に降りよ。」そう呟きたいですね。そんなことを呟くときは、だいたい面白いプレーができるんです。やっぱり神様はいるんですかね。


7/25(水)

感性とは何か。センスとは何か。世の中には、ごく僅かに、普通の人たちには見えていない「世界」を見ている人たちがいる。天性のものなのか、はたまた努力で培った賜物なのかは定かではないが、僕はそういう世界を見たいと常日頃思っている。たまに僕のことに興味がある人に対してや講演会、座談会を行った際に話すのだが、僕は「いつもと違う毎日」を過ごすことが「感性」だの「センス」だのに繋がるのではないかと考える。言うなれば、茂木健一郎さんがよくおっしゃる「初体験」だ。例えば、普段の通学通勤する際、もしいつもと違う道で行ったらどうなるだろうか。いつもと違う時間に家を出たらどうなるだろうか。もしかしたら、その道には今までに見たことのないくらい美しい野花が咲いていて、それを見た瞬間、人生が大きく変わる程の目まぐるしい感情に陥るかもしれない。もしかしたら、その時間には今までに見たことのないくらい綺麗な朝陽が待っていて、それを見た瞬間、人生の苦しいこと辛いこと全てがちっぽけに思えて生きることが楽になるかもしれない。

人間とはシンプルであり、また人生も同様にシンプルである。何の変哲も無い普遍的な毎日を過ごさなければ。

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今日をもって、2チーム目のトライアウトが終了しました。
結果は、不合格でした。
「リーガ2部のチームから2人のFWが加入することになったから」との理由でダメでしたが、まあそれは関係なく、それを上回るパフォーマンスが出来ていなかった自分にベクトルを向けます。再度、自問自答を繰り返します。ただ、そんな中でも収穫があって、自分的には今日の練習試合残りの15分しか出れませんでしたが、全然悪くなかったと思っています。昨日の練習でかなり自信を失いかけていましたが、今日試合前マラドーナに祈ったからでしょうか、とても吹っ切れたプレーができました。久々、スペインのサッカーを楽しめた。そんな感じです。

やはり、日本での楽しさとスペインでの楽しさは違います。同じサッカーでも、全く違います。別競技なんですかね。チームには合格できませんでしたが、その感覚を再び味わえたことが不幸中の幸いと言いますか、ひとつの収穫だったのかなと。まあまた明日からチーム探しですね。やっとチームメイトとの信頼関係が徐々に深まってきた中で、また新たな環境に入り一から頑張っていくのかと思うとかなり滅入りますが、それもまた運命。面白いですね。人生、そんな簡単に行ったらつまらないでしょう。明日はリフレッシュだ!

7/27(金)

ゴールデンスランバーという映画で、主人公がこんな名言を呟いた。
「人間の最大の武器は、習慣と信頼だ。」
でも、実際のところは、人は誰しもか弱く、誰かを疑ってしまう。もっと言えば、「自分」をも疑ってしまう。僕私なんかが… どうせ夢なんかが…
いつから私たちはそんなネガティブになり、理想からかけ離れた現実に溜息を漏らすようになったのか。

子どもの頃、まだガキでおばけが怖くて1人でトイレにも行けなかったような私たちの子どもの頃に抱いていた「パイロットになりたい」「総理大臣になりたい」「オリンピック選手になりたい」という大きな夢は、いつから「安定した暮らしをしたい」に変わってしまったのか。あの頃の純粋無垢さはどこに行ってしまったのか。

僕は、そんな多くの人たちに、そんな夢や希望を諦めかけている人たちに、夢の素晴らしさを伝えたい。好きなことをやる素晴らしさを伝えたい。もちろん、良いことばかりじゃないけど、その方が人生悔いないと思うから。僕の「生き様」を通して、伝えたい。

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現在は、またチームを探してもらっている最中で。僕はコンディションを維持している最中です。ここまで来たら、メンタルゲーだと思っていて。いかに粘り強くトライし続けれるか。上で述べたことじゃないけど、自分を信じ続けられるかかと。大学受験、或いは就活みたいな感じですね。一度自信を失って、負のループに陥ったらやばいですから。そういったことも踏まえて、慶應ソッカー部の同期とか彼女とかいつも周りで支えてくれている人には感謝です。本当に僅かなひとことが、支えになっています。そんな感じで、またトライアウトできるチームが決まったら報告しますね。


7/28(土)

「運命」とはなにか。
もし仮に、僕が慶應で試合に出れていたら、こうしてまたスペインに来ることはなかっただろう。大学4年できっちり卒業して、Jからオファーがあればプロ、なければ大手なりベンチャーなりに就職をしていただろう。今想像してみると、なんて楽な道で楽しいことが溢れている道(普通にお金を稼いで、友達と遊んで、彼女と旅行とか行って)なんだろうとつくづく思うが。今日の宿を探して、新しいチームの練習参加で苦労して、何故か日本からの批判も浴びることは決してなかったはず。本当に「運命」とはなんなんだろうか。僕は僕なりにこの道を僕の「宿命」だと思っていて、この道を僕にしか進めない道だと痛切に感じている。

だから、大学で花が咲かず、自分でも何故かわからないがまたスペインへ行こうと決意し、アドバイスのもとクラウドファンディングを必死になって行った。その結果が、これだ。正しい道か否かは定かではないが、少なくともいい人生を歩めているんじゃないかな。お先は真っ暗だが。どうか神様、なんとかなりますように。

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昨日は、急遽テルセーラ(スペイン4部)のチームの練習参加に行ってきました。チーム名は CD San Fernando です。前回のトライアウトしたチームよりリーグ1部下がったのですが、まあレベルの差がやばくて驚きました。練習がグダリ過ぎていて、正直、3部の練習参加したからか、物足りなさすぎっていう感じです。

ここのリーグで結果を出して来年上のリーグのチームに行くっていうプロセスがあるのだが、はっきり言って時間が勿体なさすぎる。でも、チームによって違うかもしれないので、ちょっとまた違うテルセーラのチームを探してみます。合う合わないっていうフィーリングも大事ですので。


7/29(日)

日本庭園って何故あれほどまでに美しいのか。樹齢何百年っていう巨木たちは、触れると何故あれほどまでにパワーを与えてくれるのか。「植物」の世界は、実に面白い。それこそ、僕たちがやるべきことを示唆してくれるから。たとえ明日が見えなくとも、明日が来る楽しみを教えてくれる。芽を出し、成長することで。花を咲かせ、実を結ぶことで。

僕は、僕たち人間の「成長の種」とは、間違いなく「出会い」だと思っている。幼少期から様々な人たちと出会ってきて、もちろん決して良い人たちばかりではなかったが、悪い人たちばかりでもなかったはずだ。すべての出会いには、意味がある。

ありがとう。


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今日からまた違うテルセーラのチームと合流しました。Alcobendas Sport というチームです。今日はそのチームの監督と話しに行き、ついでにそのチームの練習試合を見学する予定でしたが、練習試合を見に行ったら「もしあれだったら今から出るか?」と想定外の展開となりました。でもそれなりと準備していたので、なんとかコンディションが整った状態で試合に挑めました。

結果は、1ゴール。
試合に入った直後、コーナーからヘディングで決めました。あまりヘディングは得意ではないですが…

チームの印象としては、この前練習参加したテルセーラよりはレベルが高いが、そこまで飛び抜けているわけでもないという感じ。全然できるという感触でした。僕以外にも5人ほどのトライアウト生がいましたが、彼らもそこまで上手いというわけではありませんでした。

とりあえず明日からも継続して練習参加できるそうなので、頑張りたいと思います。


7/31(火)

もし今回のトライアウトが無事終わり、どっかしらのチームに入れたとしたら、そこからの未来予想図はもう既にできている。俺がこれからスペインという地で、サッカー以外の空いた時間で何をするべきか。どう「日本サッカー界」へ影響をもたらせるか。具体的問題発見と具体的解決策は、既に見えていると思っている。ここから先の領域は、サッカーとは違い、気合いや根性論でどうにかなる問題ではない。しっかりと現状把握する為に問題を分析し、どういったアプローチでどういった問題を解決できるのかをイメージ&言語化していかなければならない。

その為に、いま、こうして未知の世界(幼少期の育成年代とは違い、お金が絡むプロの世界)へと足を踏み入れている。日本の数ある「常識」が、海外では問答無用「非常識」であることにみな気が付いていないことは言うまでもない。また、その世界の「常識」を知る海外サッカー経験者が、それらをうまく日本に普及できていないことも事実だ。どうせ世界トップクラスのスペインという国でサッカーができるのであれば、そこで学び感じることを発信していき、日本も世界のトップクラスになる為の一助となろうじゃないか。

サッカー大国であるスペインの「常識」を参考にして、これまでの日本みたく「我が国独自」といった間違ったやり方を覆そうじゃないか。

それが、今のところ僕がスペインにいる限り(チームが決まったら)やれる最大限の事なのかと。その際は、ブログではなく、しっかりとnoteにまとめ、もう少し専門的なWebサイト(ブログ形式ではないという意味)を活用していきたい。そしていつかこの記録(経験)が、日本サッカー界発展の「根源」と呼ばれることを願う。そんな素晴らしい軌跡を描いていきたいなと。

昨日と今日はオフでした。その為明日からの練習に備えてトレーニング。


8/1(水)

朝の光が待てなくて、眠れない夜ってありますか?子どもの頃みたく、やることなすこと全てが新鮮で楽しいと思える日々を送っていますか?僕はどうなんやろうな。。今は決してそういう感じじゃないけど、いつの日かそういう毎日が来るってなんとなくわかっています。やりたい事、見たい景色(抽象的な意味で)、触れていたいモノ、会いたい人、が明確にあるからです。

もちろん、何事も「挑戦」するときは勝負の期間なわけですから、常に気を張ってなきゃいけないし、倒さなくてはならない敵(自分も含めて)が存在します。でも辛くて苦しいのは、最初の挑戦だけだと思っていて。2回目3回目からの挑戦は、次第に「楽しさ」へと変化すると思っています。

でも、人は1回目の挑戦だけでトラウマになり、もうそれ以降の挑戦を放棄してしまうのです。その山ひとつだけ越えさえすれば、素晴らしい景色が見えるというのに。。なんというイージーゲームなのに。。

それを知る者だけが、真の意味で「人生」を謳歌し、幸福な日々を送るのです。あなたがワクワクすることって何ですか?別に一つじゃなくていいと思います。花を愛でたり、好きな趣味に没頭したり、好きなゲームをしたり、冒険に出かけたり、我が子の成長を見守ったり、好きな人と一緒に時間を過ごしたり。。小さいワクワクが明確にあるだけで、人生の「幸福度」は断然増すと思います。

年齢など関係ない。僕はそんな人生をいつまでも歩んでいたいですね。そしたら、生きるのが嫌になったり、朝が来るのを恐れたりすることもないと思います。我々が生まれ、この世に存在することの「真意」を我々は気付くはずです。

さあ、あなたは明日からどこへ向かいますか?


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今日は練習試合があり(相手は同じテルセーラ)、さきほど(22時ごろ)終わりました。

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結果は1-1。
自分はフル出場させて貰いました。残念ながらゴールは決めれず。。ただ、チャンスメイクがこの間より全然出来ていたのでそれが収穫かなと。もうこの際ポジティブに捉えます。そうじゃなきゃやっていけないので。

でもまあ、背後の抜け出しやボールの受け方は悪くなかったので、あとは決定的なチャンスをつくらないと厳しいなって感じですね。チャンスメイクは出来ても、自分にはいいチャンスを作れなかったので。

そんなこんなで試合後ホームグランドまで(かなり遠いアウェーで試合だったので)バスで帰っていたのですが、なんとバスが故障。高速の途中で2時間くらい待たされています。

現在、01:20。

果たして何時に帰れるのか。

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8/2(木)

僕は1つのモノに沢山のメッセージを込めたい主義です。絵にしろ、詩にしろ、プレゼントにしろ、ブログにしろ。そして、気が付けばそれらはちゃんと点と点で繋がっており、自分でも何故かわからないのですがすべて的確に口で説明できます。ほぼ行き当たりバッタリ感で自分ではやっているつもりですが、なんかひとつの才能なんですかね。自分で作品を見返してみて、新たな発見が沢山あります。おもしろい。。

このブログに関しては、1番最初に投稿したのが2年前になるんですが、タイトルは「新たなる革命」です。何故か。

実は、僕が5年前スペインでアトレティコにまだ所属し、サッカーしていた時もアメブロを書いてまして。そして、本帰国を決断した際、ブログを閉鎖したのですが、そのときの最後のブログタイトルが「新たなる革命へ」でした。


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2013年01月29日 

新たなる革命へ 

実は先日、日本に完全帰国しました。 

自分で色々考えた結果、今のままじゃいけないと感じ、 
自分の夢を掴むためにもう一度原点に戻ろうと帰国を決意しました。 

スペインの現在のチームや関係者の方々には僕からの突然の本帰国のお願いでご心配とご迷惑をお掛けしましたが、 
日本で心技体を極め、準備ができ次第今度はプロテストに挑戦しようと思っています。 

夢は絶対に諦めません。 

日本に帰ってきてサッカーがますます好きになり、ひたすら練習に励んでいます。 

爆発する姿を楽しみにしていてください。 

それと、ブログは閉鎖することに決めました。 

今はサッカーに集中して取り組みたいと思います。 

今までありがとうございました。 

2013.1.29 宮川類 

http://awabi.5ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/1359654415/-100?v=pc

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これは当時の最後のブログです。
…なんと言うんでしょうか。当時からブログの書き方は変わっていなく、もっとクセが強かったのかと。でもまあ、なんとかちゃんと当時言っていた道筋を歩んできています。もちろん心境の変化が沢山あり、一時期はサッカーを辞めようかと考えたときもありましたが、周りの人に救われましたね。

当時からこの今の光景が見えていたのでしょうか。それは僕も定かじゃないですね。少なからず、今まで流した涙は数知れず。いつの日かこの溢れる涙が輝くことを願うのみですね。

p.s. 愛する人たちへ
今日も月が綺麗ですね。


8/5(日)

これからどうやって稼いでいこうか。そんなことを考える今日この頃です。。クラウドファンディングで支援して頂いた資金が、お陰様で予想以上に長期まで持ちそうです(数ヶ月は持つかなと)。が、しかし、それ以降の生活費等をもういまの段階から考えておかないといけないかなと。

もちろんサッカーで稼ぐのが本望なのですが、いかんせん1年目からはやはりキツそうですね。2年目からはなんとか1個上のリーグにいけたら、生活ぐらいはできるくらい貰えそうな気はしますが。まだまだ先の話です。飲食店等でバイトでもいいのですが、体力が持つのかという問題点と、どうせならもう少し効率的な稼ぎ方(ネット事業やビジネス等)とかがいいなあと。せっかく慶應大学SFC出身ですから、SFCらしいことしたいですよね!クラウドファンディングみたく。

そんなこんなで、また明日から練習が再開します。しっかりとオフの間でも準備はしておき。そろそろこのチームの合否を言われてもおかしくないんじゃないかってビクビクしている僕です。いかんせんこのチームがダメだったら、かなりチーム探しは厳しくなるので。。シーズンインまであと約3週間。どうなることやら。


8/8(水)

「考え方」の違いってもの凄く大きくて。ある人は、「アトレティコの下部組織で成功できなかっただろ」と言い、「流経で結果出せずプロに行けなかっただろ」と言い、「慶應でも何も成し得れなかっただろ」と言う。

うーん… いやぁ。僕からしたら、「アトレティコの下部組織」に入団できただけでも成功だし、「流経大柏」に入学できただけでも成功だし、「慶應義塾大学」に進学できただけでも成功なんだけどなぁ。よく「お前と本田圭佑は格が違うんだから現実をよくみろよ」と言われます。身内とか身近な人にも言われます。本田はちゃんと結果残して尚且つそういうスキルがあるからデカイこと言っていいんだ、と。お前は何も成し得てないから、とりあえず目の前のことに集中しとけ、と。

…まあごもっともなんですけどね。シャイで内気でコミュニケーション下手な僕が、サッカーで、ましてや言語の違う海外でトップを目指すなんて無茶な話なんですけどね。それくらい自分が1番よく理解しているし、メタ認知できてると思っています。他の人よりも「現実」を知っていると思います。でも、そんなこと言っていたら一体どの世界・分野に行ったら上を目指していいんだと。どこまで行ったら、自分がやりたい事を一つに限らず、めい一杯やっていいのかと。どの分野の世界に行っても上には上がいるはず…

「いつ死んでも可笑しくないこの世の中」で、あれもこれもやることが悪い事だと僕は思いません… デカイこと言ったり、多くの事をやろうとするのは、僕は良いことだと捉えていて。だって周りの目も変わるじゃないですか。「本気でなりたい」ってモノを周知させると、だいぶ接せられ方が違います。

周りも「本気」になってくれます。
嬉しいですよ。そんなことなかなか無いですからね。

影響力を持った人間に、私はなりたいです。

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どんどんトライアウト生が増えて、どんどんトライアウト生が減っていく今日この頃です。毎日、練習後に一人ひとり監督から呼ばれるんですが、ビクビクしています。「もう練習に来なくていいよ」って。みんな落ち込んで帰っていきます。厳しい世界だなあ、と。

一応僕はまだなんとか首の皮繫がってるって感じですね。
だいぶ更新途絶えてきました。


8/9(木)

「原因論」で追求するのか、「目的論」で追求するのかは全然違います。
残念ながら、今回のチームもだめでした。

「何故だ」なのか。
「どうするべきか」なのか。

正直、準備は自分なりにちゃんとしています。今まで、ほんとに様々なトレーニングをしてきて、体力をつける為に1日3時間とかランニングする時期もありましたし、身体のキレをだす為に坂道ダッシュをひたすらやっていた時期もありました。いやいやそんなことより決定力をつける為に1日300本シュートというノルマを課してやっていた時期もありましたし、それよりシュート前までの段階が重要だと対人をひたすらやっていた時期もありました。

その中から、自分のパフォーマンスを最低限発揮できる「最適解」なるモノを自分なりに見つけ出し、その独自のトレーニングを行ってきました。もちろん、精神的なモノも含めて。んー、もう切り替えるしかないですね。

悔しいですが、そういう世界でした。でもまあ、まだ練習はこいと言われてるのでまた今から行ってきます。僕はこれからどうするべきか。とにかく「やるしかねぇ」って感じですが、精神的な割合は考えなければなりませんね。そろそろ色々と持たなくなってきますよ。


8/10(土)

僕は、自身を過信していないと思っています。無理だと思ったらちゃんとそう発言しますし、しっかりと自己分析した上で行動に移すようにしています。

流経柏に入学した当初は、はっきり言って「みんな上手すぎる」と感じました。でも学年が上がるに連れ「いけそう」に変わっていき。慶應に進学したときも、溝さんとかゲンキさんとか「オーラ半端ねえ」と思っていましたが、2学年になるに連れ「でもいけそう」に変わり。自分の中では、結果も最低限残してきたつもりです。めちゃくちゃ残せたわけではないですが。それに至るプロセスもかなり考えていたと思います。

とにかく「身体のキレ」にフォーカスを当てて、ゴールを決めれる身体作りに励みました。

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実は今回、スペインでサッカーの挑戦を行うにあたり、本当に多くの問題が発生しています。

代理人業をされている方々にお願いをすれば、かなり多額な金額を要求され、かといって自分で必死になって探せば、対応してくれるチームが無かったり色々な手違いが起こるわけで。現在は、チームとの契約問題に加え、新たにビザの問題が発生しました。

聞くところによると、チームと契約する際、NIE(スペインの身分証明書みたいなもの)が必要みたいで。それがないと契約できないらしいです。また、NIEを発行するのに申請から1ヶ月間以上かかるうえ、それにはビザが必要だと。僕の場合、スペインに来るに当たって当初、「ビザは現地のクラブがやってくれるからやらなくても大丈夫だよ」と言われていたので、すっかり任せっきり状態でした。しかし、いざ1人でスペインに乗り込むってなったとき、急いでワーキングホリデーのビザを申請し(語学ビザはかなり書類が時間かかる)、受け取るのに8週間かかると言われ。やはりビザはこっちに来ると決めてからすぐに取るべきだったなと痛切に感じています。

そんなこんなで僕のビザは9月の初めにならないと降りなく、そしたら必然的にNIEを取得するのは10月以降で、ってなるとそれまで契約を待ってくれるチームなんてほぼ皆無に近いのです。僕はそれを2日前ぐらいに知り、こっちで代理人業をされている方から教えてもらった情報なのですが、やはりそういうスペインとか海外のサッカー事情ってちゃんとした留学会社に高いお金を支払わない限り得ることができないらしいです。

なんということか。以前スペインに5年間以上いた僕でさえ、全く知りませんでした。当時も若かったので、代理人に任せっきりだったっていうのもあるのですが。

となると、海外へサッカーを挑戦しにくる日本人選手の多くは、必然的に「留学会社」を通して、尚且つ「高いお金」を持参しなければ、来れないわけです。自分1人で国に乗り込むことなんて、ほぼ不可能に近いわけです。そんな構造では、多くの海外志望の日本人がこっちに来にくいっていうのは当たり前なわけで。かといって代理人業をされている方々も食べていくにはそうせざるを得ないことは言わずもがなですし。

そんなこんなでチームと契約をするということがいかに難しいかっていうことを痛感しているうえ、それでもなんとかこじ開けないとなって頭を悩ましている日々です。もしチームが決まり、僕自身に余裕ができれば、以前ブログで書いたようにそういったスペイン事情の詳細を「note」ととしてまとめ、日本人選手がスペインに来やすい環境づくりをしたいと思っている次第です。

はよ決めたい。。


8/12(日)

僕のサッカーに関しては、前回のブログを見て分かる通り、かなり切羽詰まっています。ただ、チーム探しにしろ、ビザにしろどうすることもできず、ただただ「そのとき」が来るのを待つだけですね。

前回は、今のチームもダメでしたと言いましたが、あれからまたその監督から連絡があり、実は今週の水曜日まで僕の寿命が伸びました。今週の水曜日に練習試合があるそうで、そこで決めるらしいです。確率論や分析からいきますと、1チームに契約できる選手は22人らしく、というと1ポジションに2人までです。現在、19人の選手が契約済みです。となると残りは3枠です。現在、トライアウト生は僕含めて7人です。もちろんこれから増えるかもしれません。

僕はセンターフォワードなのですが、実はもう2人いて。1人はチームのキャプテンで、もう1人が現在側近の試合でほぼゴール決めているストライカーです。トップ下の枠も2人契約済み選手がおり、まあなるほどなあって感じですね。でも水曜日の試合まで切らないでいてくれるのは有り難いですね。

あともう一つ、あって。
僕ともう1人ずっとこのチームに長くトライアウトしてる選手がいて。その人は20代後半と少し年配の方なんですが、もう既にキャラ的にかなりチームと溶け込んでる人です。実力的にもいつ契約してもおかしくないと思っていたので「このチーム落ちたらどうするんすか?」って聞いてみました。すると「え、別に俺は急いでないよ?」って返ってきて。…ん??何故!?

僕はいつも練習後とかヒヤヒヤしながら過ごしていたのですが、その人はいつもニコニコ笑っていて。ふざけています。そんで「何故ですか?」って聞いてみたら。「だって今そこまで調子が良くないからね。結局、契約しても調子良くなければ一緒だし。あと来年の1/31がマーケットの期限だからね。」まーじか。そういう考え方があるのか。

来年の1/31にマーケットが締まるのも最近まで僕は知りませんでした。ずっと開幕戦(8/26?)までにチーム決めなきゃって焦っていたのですが、、たしかに、焦っても焦らなくても変わらないです。てかむしろ、焦って空回りする方がダメです。しっかりとサッカー選手としての向上を第一とし、コンディション調整が最も重要でした。僕も今は走って、少し筋トレしたり、ストレッチをしたりするだけの生活ですが、そろそろボールを買ってトレーニングしようかなと。

徐々にですが、道が見えてきました。まだまだ薄っすらですが。まあいずれにせよ10月までチームとは契約できないので、練習生として参加できるところでプレー向上を図っていこうかなと。このチームがダメだったら、監督が違うテルセーラのチームを紹介してくれるそうなので、お世話になります。

こんな感じで、徐々にですが進展しているかと。


8/13(月)

もう21歳。いや。まだ21歳。
まだまだ30歳。40歳。50歳。

本田圭佑さんが言うように、何かを始める際「もう遅い」なんてものは存在しないんです。すべて、考え方次第です。

何故イニエスタがあの身長と体つきで、天才なのか。もっと足が速くて、背が高くて、ゴツくて、身体能力が高い選手なんて腐るほどいます。しかし、彼はNo.1だ。何故か。どうすればあの世界へ行けるのか。

結局彼が我々に教えてくれたのは「サッカーの本質」です。サッカーは、人々が上手くいかない言い訳としてよく口にする「生まれつきの身体能力」ではないのです。

要は、判断力、すなわち「想像力」なのです。

判断力・想像力なら、意識すれば明日にでも、自分のプレーが改善されると思いませんか?自分のプレーが面白くなると思いませんか?サッカーが楽しくなるとは思いませんか?

ある人が言いました。

「想像力は、無限だ。」

やはりその為には、常日頃からボールと会話する必要があるんです。僕も初心を忘れていました。さっそくボールを今日買ってきました。

僕も明日からイニエスタです。


8/17(金)

えー、報告があります。

題名にもある通り、まだ公式な発表がないので公には言いづらいんですが、リアルさを追求したいのでブログにて伝えます。

見事、スペイン4部のチームに合格しました!!

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めちゃくちゃ嬉しいです。やっとこの地獄のような毎日から抜け出せます。前回のブログにも書いたのですが、おととい練習試合が行われ、「そのプレー次第で契約するかどうかを決める」と監督から予め言われていました。

僕は今までセンターフォワードをやっていて、でもセンターフォワードの契約選手が実はもう1人急に増え、3人になっていました。ってことで後半から出させてもらった僕は、トップ下のシャドーで使ってもらい、なんか久々の感覚でした。途中から右サイドハーフにポジションが変わったんですけど、自分的にはスペインに来る前、慶應で右サイドハーフをやっていたお陰か、めっちゃしっくりプレーできたって感じです。

ただ、内容からすると、僕自身、全然目立ったプレーをすることが出来ず手ごたえがなかったんですけど。

「いやあ、これ契約厳しいか」

って途中から思っていながら、まあでも最後までやりきらなあかんなと思って、ひたすら背後狙ったり、シュートを狙ったりしていました。そして試合が終わり、同じテルセーラ(4部)に3-1で勝ったんですけど、僕的には反省が多いもので。んでまあ、もうみんなシャワーを浴び、帰る人は帰っていたので、僕は監督から合否を言われるのを待っていて。そしたら、もう既に監督は帰っちゃっていまして。まじか。。って思い、まあ後で連絡して聞いてみることにしました。

んでまあ僕も帰ろうかなと思ったら、1人のチームメイトが、

「試合よかったよ!」

と。

「いやあ、そんなことないよ。全然ダメだった」

と僕が返したら、

「監督がベンチでお前のこと褒めてたから言ってるんだよ。じゃなきゃ、俺はわざわざこんなこと言わないよ」

と。


え、まじか。意外。。

自分的には「結果」がすべてだと思っていたから、前の選手なのにシュートも1本くらいしか打ててないし、1点のゴールに絡めるプレーはできたものの、アシストもしてなかったのでその評価には驚きでした。

ただまあ強いて言えば、「マークを外す動き」と「背後への抜け出し」をかなり意識していて。こっちの選手は、日本の選手より、アイコンタクトでだいたいは会話できます。常にポジションをチェンジしながらボールを受けたりするので、センターバックがボールを持ったとき、スローインのとき、どうやったら自分がボールを受けやすいか、どうやったら味方がボールを受けやすいかを考え、プレーしていました。

背後への抜け出しは、センバがルックアップしたとき呼び出し、だいたいいい感じにボールを受けれました。その後のボールロストは何回かありましたが。

まあそんな感じで、結果が出せないなりにも意識することは多く、常に頭を回転させながら味方とコンタクトを取りながらプレーしたって感じです。一つ言えるのは、日本では評価されない感じのプレーでしたね。

そんなこんなで、試合の翌日の昨日練習に行ったら、監督が練習前に

「ルイ、ちょっとこい」

「これからお前には今シーズンこのチームと一緒にいてもらおうと思う。すぐ書類を用意して契約だ」

と言われました。


いよっしゃーーー。

ついつい笑みがこぼれましたね。やっと解放されるって。

約1ヶ月間のトライアウト期間の末、ようやくチームが決まりました。


ビザ等の関係で一時期はどうなることやらと思いましたが、監督にも日本行ってきていいよとの許可がおりたので、さっそく来週あたり1、2週間日本に帰ります。

なんとかプレースタイル同様、ゴリ押しで契約を勝ち取れました。

ビザ受け取る前に1回パスポートを提出しなければならないので、日本では少し滞在できますね。

そんなこんなで、クラウドファンディングに協力してくれた方々や常日頃僕を支えてくれている人たちのお陰で第一目標であったチームとの契約が叶いそうです。

因みにチームは、Alcobendas Sportというテルセーラ(スペイン4部)の中堅チームで、一応同じリーグにはヘタフェBやレガネスB、アルコルコンBなどがいます。場所もマドリードなので、注目度がわりかし高いですし、今年1年結果を残せば絶対に色々なチームからオファーがあるかと。

お給料もたぶん少量ですが出ると思うので、嬉しいです。

サッカー選手としての初めてのお給料だ。


ということで応援してくれていた方々、ありがとうございました!


引き続き、よろしくお願い致します。


▼ 3. Alcobendas Sport編(スペイン4部)

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