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サプライズ

僕はサプライズが苦手だ。

こないだのプレゼントを受け取るのと同じくらい苦手だ。

誕生日おめでとうのサプライズをされたとて、どんな顔をして良いか分からない。

過去には、居酒屋で急に電気が暗くなり店員のお姉さんが

「ここで突然ですが、本日ご来店のお客様の中に今月お誕生日の方がいらっしゃいます!お呼びしますので前へお越しください」

といきなりアナウンスが流れ、

「まず1人目は○○さん!」

○○さんが渋谷さんだったか柳沢さんだったか誰かは忘れたが、前へ出ていった。

「2人目は○○さん!」

2人目の○○さんも上杉さんだったか藤原さんだった定かでは無いが、その方もまたひとりと前へ出ていった。

「最後はruyさん!」


僕は

「え?」

と困惑した。

確かに僕は誕生日が近かった。

がしかし、その日は8月前半のとある日で僕の誕生日は7月28日。

近いっちゃ近いが、8月のとある日に発表されるべき"今月誕生日の人"では無いのは確かだ。

今月誕生日の人じゃないという違和感と、心からの戸惑いを持って前へ出ていき、顔も知らない他のお客さんと友達数人が祝ってくれた。
#ちなみにその会の会計は僕が払った
#なにこれ

サプライズが苦手という感情と今月の誕生日の人では無いという違和感含みの

「嬉しい!ありがとう!」

は、とてつもなくガチャガチャとした笑顔だったはずだ。

こないだのプレゼントの話の時もそうなのだが、誰もがそれを喜ぶと思わないで欲しい。

くれぐれも気持ちは嬉しいんだ

だから気持ちだけにしてくれ。

それだけで充分なんだ。


祝ってあげるべきは"祝ってもらって嬉しい人"である。

自ら

「ねえ!誕生日祝ってよ!」オーラをプンプンに放つやつや言ってくるやつは基本的に僕は無視している。

あとこの際だからこないだのエッセイに一つだけ補足すると、僕の好みをダイレクトに知っている友達からのプレゼントは素直に嬉しい。

理由は至極シンプル"僕がときめくものを知っているから"である。


勿論、要らないという思いは変わらない。し、欲しいと強要することもない。

でも、ドンドンピシャピシャド直球ストレートで僕の心を掴める場合は喜ぶ。

みんなよろしくね。

ツンケンしたい訳じゃなくて、良かれと思っての前に「そういえばこれで喜んでんくれる人だっけ」って1回考えて貰えると嬉しいです。。

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