映画『ボブ・マーリー:ONE LOVE』

映画『ボブ・マーリー:ONE LOVE』
(2024年/アメリカ)
原題:『Bob Marley: One Love』
監督:レイナルド・マーカス・グリーン
脚本: テレンス・ウィンター、フランク・E・フラワーズ、ザック・ベイリン、レイナルド・マーカス・グリーン
製作: ロバート・テイテル、デデ・ガードナー、ジェレミー・クライナー、リタ・マーリー、ジギー・マーリー、セデラ・マーリー
製作総指揮: ブラッド・ピット
出演者:キングズリー・ベン=アディル、ラシャーナ・リンチ

ジャマイカ出身でレゲエの先駆者であるボブ・マーリーの伝記映画。1976年のボブ・マーリー銃撃事件からスマイル・ジャマイカコンサート、ロンドンに渡り欧州でのアルバム制作とツアーの成功、そして1978年に帰国するまでを中心に、子供の頃や若き青年時代の映像も加えた作品になっている。

とても良かったです。まず、ボブ・マーリーの音楽が映画館なので大音響で聴けるのが良い。またボブ・マーリーの発言やメッセージが分かりやすく伝わってくる映画でした。また当時のジャマイカの現状(内戦に近い状態)の中でボブ・マーリーが争いに苦慮し、平和や愛を願うために歌を作っていたことが感じられる映画でした。またボブ・マーリーの曲、レゲエはラスタファリ運動で生まれ、ジャーを支持していることも伝わる内容でした。

僕がボブ・マーリーを聴いたのは狩撫麻礼の影響なのだけど、狩撫麻礼の作品の中ではラスタは高貴な人みたいに扱われていたけど、この映画の中で警官がボブ・マーリーに向かって「ラスタ野郎」みたいに言っているシーンがあり、ジャマイカの体制側の人はラスタを好意的に受け入れてない部分があったのも驚きでした。

ボブ・マーリーが発信したメッセージは今でも有効だと思います。特にウクライナやガザでの戦争がある現代こそ、そのメッセージが響いてほしいと思います。
この映画を綺麗事をならべている、と思う人もいるかもしれないけど、今、観る価値がある映画だと思いました。

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