記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

AC6考察妄想 セリア=オールマインド説が好きだし、カーラ=コーラル説が好き

 オールマインド=セリア説が好きです
 もちろん本編中にそれを明言するシーンなんてありはしないのですが、そう思ったほうが捗るすんなり理解できることが多いです。

 以下にゲロゲロネタバレしながら、スクリーンショットを交えつつ色々語ってみたいと思います。

オールマインド=セリア説の傍証

・ドルマヤンに対して辛辣

 まずはオールマインドとして始めて621に接触してくる3周目のびっくりシーン。
 ドルマヤンはリリース計画について知っているようですし、それを止めるためにACを駆り出して襲ってきます。
 621に倒されたときは「すまない、セリア……」と詫びますし、621を倒したときは「これでいいんだ。わかってくれ、セリア……」とセリアに語りかけます。

 随想録にある寛容なセリアと違い、今のドルマヤンが思う「セリア」はコーラルリリース計画を強力に推し進めようとしているのが分かります。

 またオールマインドは「当該ACの撃破をお願いします」と過剰に冷徹にドルマヤンを断じます。
 大したことができるはずもない解放戦線の、しかも精神的支柱以上のものではありえないボケ老人をですよ。計画の障害以上の理由がそこにあると考えたくもなります。

オールマインド「当該ACの撃破をお願いします」ゲームのスクリーンショット

 加えてドルマヤン撃破後のオールマインドはこう告げます。
「ルビコニアンの言う共生とは、コーラルの抑圧と搾取にすぎない。そのことがお分かりいただけたでしょう」……わからんが???
 彼らに対して並ならぬ感情を抱いていることが推察されます。

オールマインド「ルビコニアンの言う共生とは」ゲームのスクリーンショット

 また解放ルートのラスティは「灰にまみれた警句を唱えているだけでは何も変わらない」
 エアも「思考停止に似た側面」と評しています。
 内側から見てさえも、解放戦線ドルマヤンの行動は消極的だったことが窺えます。

ラスティ「そこにはルビコンを変える力などない」ゲームのスクリーンショット

 随想録でセリアは「(ドルマヤンの)意思を尊重する」と言っていますが、それはリリース以外の、共存への道を探してくれるという前提があったのでは。
 しかし実際には、その後企業と封鎖機構にコーラルをいいように搾取されるばかりになっても、警句を唱えるばかりでまともな抵抗もできない。もはやコーラルの搾取に加担しているとすら言える。そんなドルマヤンに遂にしびれを切らした……と。
 そんな経緯が妄想できます。

ドルマヤンの随想録(5)「彼女は私の意志を尊重するという」ゲームのスクリーンショット

・オールマインド製AC「人体感覚の拡張」

 オールマインドが「人体の感覚」に強い関心を抱いていることは、オールマインド製ACパーツ説明文や、アリーナのAnalyticsからも分かります。
 これはオールマインドが人間ではないからと考えると妥当でしょう。

AC//マインドα「人体感覚の拡張」ゲームのスクリーンショット

・イグアスの耳鳴り

 イグアスはエアのせいにしていますが、私はセリアだと思うんですよね。
 3周目スネイル戦で「俺を低く見るんじゃねえ」は多分621とやり合っても負けるだけだからやめろと言われた反発ではないかと思うんです。

G5 イグアス「どいつもこいつも…俺を低く見るんじゃねえ!」ゲームのスクリーンショット

 そもそも、多重ダム襲撃で621にイキっちゃうくらい壁越え参加に舞い上がっていたイグアスが、肝心の壁越え本番で「上手いことサボった(ヴォルタ談)」なんて正直考えられません。
 セリアが「絶対失敗して死ぬからやめろ」とめちゃめちゃ口出しして、耳鳴りに調子を崩したイグアスをミシガンが外した、と考えるほうがイメージに合うと思いませんか。

G5 イグアス「俺たちレッドガンは「壁越え」にアサインされている」ゲームのスクリーンショット
映像記録:G4の最期「おめえは上手いことサボったな 俺も…」ゲームのスクリーンショット

・機密情報漏洩阻止で乱入する「小遣い稼ぎ」イグアス

 また、この想定だと「機密情報漏洩阻止」にてイグアスが乱入することもふんわり筋が通るかと。

 なにせ621がカーラの居るグリッド086に殴り込みに行くのは、独立傭兵としての依頼ではなくエアの独断だからです。
 独立傭兵支援機構オールマインドは621の動きを把握しておらず、うっかりイグアスへの依頼を通しちゃった(うっかりオマちゃん……)。本来そこにいるのはインビジブルラミーのはずでしたから。

G5 イグアス「ちょっとした小遣い稼ぎのつもりだったが」ゲームのスクリーンショット

 だから交戦が始まった途端、イグアスは耳鳴りに苦しみ始めるのです。

オールマインドはなぜ裏切ったのか

 正直エアと621を裏切らなければ、すんなりリリース成功したじゃん。なんでわざわざ裏切ったの?
 つまり、そこには何か切実な理由があるはずです。

 これもオールマインド=セリア、コーラル知性体だと考えると仮説が立ちます。エアを絶対に排除しなければならない理由ができるのです。

・コーラルは互いに集まろうとする性質がある

 ウォルターパパも説明していますが、コーラルは互いに集まろうとする本能があります。スッラ戦後にコーラル爆発へ巻き込まれた621に対してエアが「コーラルの本流に意識が飲み込まれる」と警告するように、コーラルの大きな流れは他の意識体を押し流してしまうのでしょう。

エア「第4世代 旧型の強化人間…」ゲームのスクリーンショット

 エアはウォッチポイントの潜在コーラルから生まれたCパルス変異波形。対してセリアは、コーラル中毒のドルマヤン内に発生した変異波形です。

 つまりコーラルの量がまったく違う。コーラルは、より大きいコーラルに引き寄せられる。オールマインド=セリアの人格は、エアに確実に飲み込まれてしまう。

 そう考えると、オールマインドにとって621は味方に引き入れたい大戦力であると同時に、リリース計画成就の前に絶対に排除しなければならない障害となることに説明がつきます。

 エアがカーラを排除してでも生き残ろうとしたこととまったく鏡写しに。
 セリア=オールマインドは、エアを排除して生き残りを図ったのです。

 火ルートのエア戦で、エアは分身体を操ったり惜しげもなくビーム放ってきたりするように、エアを構成するコーラル量は尋常ではありません。
 セリアはなぜ自身でACを動かさなかったのか。なぜ傭兵支援機構オールマインドになったのか、なぜイグアスなど多くの存在を取り込むに至ったのか。なぜケイト・マークソンが必要だったのか。
 オールマインドの秘匿するデータを、なぜエアは容易に突破できてしまうのか。

 すべては、彼女があまりにも過小なコーラルしか持ち得なかったことが理由なのではないでしょうか。

・ちなみに、オールマインドが621と話してるのはどうして?

 って、そんなのエアが自在にハッキングして回ってることから分かる通り、通信装置を操作してるだけでしょう。
 エアも解放者ルートでラスティ含む解放戦線に連絡を取っています。電気的に通信装置を動かすことはできると見て間違いないと思います。


カーラ=コーラル知性体説

・カーラはなぜ若いのか

コヨーテスの雑談「RaDの連中は…全員とんでもねえ嘘つきなんじゃねえのか?」

 さてこちら。
 これはオールマインド=セリア説と関連させて妄想するんですが。

 カーラについては作中で面白い材料が用意されていて、STKとSTVのスケッチに描かれているんですね。私はちっとも気づかなかったんですが考察見てなるほど〜〜ってなりました。

 

STKの遺稿
STVの遺稿

 確かに面影ありますね。
 はてさて、これはどうして?

 カーラのコピーAI説もありますが私はこれ弱いと思うんですよね。というのもカーラの開発したチャティAIは感情が不完全だからです。もちろん、たまたまチャティの個性がそうだっただけ、という可能性も大いにありますが。。。
 でも「できなかった」とするとカーラが自分のときだけ成功するのは不自然な気がします。

 ここでぶち上げるのが、カーラisコーラル知性体説です。

 ウォルターはナガイ教授の助手1号の息子さんという考察は定説だと思いますが、「コーラルを用いた狂った技術……強化人間もその一つだ」と証言しています。第1世代スッラよりもさらに古い仕様の強化人間にコーラル人格が宿れないはずがありません。

 また、ウォルターは「友人か……。それなら、あいつにも出来たのかもしれん」と、エアの交信に感づいた素振りがありますね。これはカーラ(RaDカーラ)という実例を知っていたから、と考えると面白くありませんか?

 つまりアイビスの火に焼かれたカーラは、共存していたコーラル人格が脳の全権を得た。(あるいは、オールマインド戦でイグアスが「やられた残りカス」の存在を指摘しているように、カーラ人格がコーラルに乗って生き残った)
 もちろん人間としての機能は死んでいるので、強化人間手術によって人工のものに置換する必要が出てくるでしょう(強化人間は、限界を超えたACの戦闘機動に堪えられるように骨から内蔵から作り変えるものだと過去作で説明されています)。
 コーラルはACを動かせるわけですし、コーラル仕様にした強化人間を「人間サイズのAC」として利用することは可能だと思います。
 少なくとも人間ロボットをゼロから作るよりも、素体があったほうが簡単なはずです。

 今のカーラがドーザー(コーラルを多量にキメた人々)のカシラを張っている、というのも妙な符号。ドーザーの脳内を巡るコーラルがカーラに惹かれている、……なーんて妄想も膨らみますね。

 カーラ=コーラル説。
 こう考えた場合、もう一つ面白いことが言えます。

 なぜカーラにチャティが必要だったのか。

 肉体に依らない存在の、同志が欲しかった。
 そう思えば二人の関係性のエモさに拍車が掛かると思いませんか。私は思います。

 それに、解放ルートでのシンダーカーラ排除に必然性がもう一つ増しますね。
 エアとカーラは共に同じ天を抱くことのできぬ、互いに互いを喰らうコーラル同士。いずれは雌雄を決さなければならない相手だったのだ……。

 うーんいい香りのする幻覚です。

・なぜカーラだけがオールマインドに茶々入れしたのか

 これにはもう一つおもしろポイントがあります。
 アリーナにおいて、カーラにだけオールマインド空間で声があることです。

シンダー・カーラ「勝手に人様を格付けするとは趣味が悪いねえ」ゲームのスクリーンショット

 カーラがオマちゃんをからかったのは、二人がある種の姉妹だったからでは? まあどこまでお互いに知り合っているのかは分かりませんが。。。
 少なくともカーラはオールマインドを知っていて、疎ましくも憎からず思っていることが伺えます。それにカーラがオールマインドを凌駕していることも。

 しかしだとすると、カーラは自身の危険性を熟知して、笑って生きて燃え尽きて死ぬ。その覚悟で灰かぶりを名乗って生きてきたことになります。
 そんな同胞を見ながら、セリアだけが、たったひとり孤独にリリース計画を進めてきた。コーラルの可能性が新たな地平を開くと信じて。
 ……なんだかいじらしくなってきますね?!

 さて。
 以上が私の幻覚です。
 まだまだコーラルをキメる余地はありますね。もっと天然モノを食べて脳みそパチパチしなくては!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?