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本の感想(ネタバレあり)

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読んだ本の感想を勝手に呟きます。
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2019年6月の記事一覧

「宦官」/三田村泰助 著 さくっと感想文

2003年文庫改版発行の記載が奥付にあるから、その頃買ったんだと思う。ずいぶん長いこと積ん読しといたもんだ。

今回、来月発売される高村薫先生の新刊にあわせて、それまでに読み終わる小説を積読本置き場で探してたんだけど、みつからなかったので、ノンフィクションに帰ってきた。

やっぱりノンフィクション面白いわ。

自分の知らなかったコトを知るのがダイスキなので、私にとっては最大の娯楽。

で、この本だ

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ユージニア(恩田陸/著)ネタバレ感想

地方都市K市の、代々医院を営む名士・青澤家で、祝いの乾杯の直後、家族、近所の人等を含めた17人が毒殺された。
三ヶ月後、近所に住む青年が自殺したことで、捜査は終息を迎えるが、数十年後、再び関係者が語り始め、事件は新たなの展開を見せ始める。

という感じのあらすじなんだけど、とにかく読みにくいことこのうえない。文章が平易なので、するするとは読めるが、平易な文章=必ずしも良い文章ではない、ということを

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佐藤優オリジナルセレクション 松本清張傑作選「黒い手帖からのサイン」さっくり感想

松本清張の、中・短編を集めて現代の作家が解説しているこのシリーズ、私は桐野夏生さんと佐藤優さんのを選んで読んでみた。
もとより、松本清張のファンである。そして佐藤優氏の作品もダイスキなのである。これは読むしかないでしょう。

清張先生の作品は、どちらかといえば長編が読み応えがあってスキだが、短編もスキだ。
そしてノンフィクションもスキ。
「昭和市発掘」はたぶん全巻集めているんだけど、まだ読んでない

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