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キャベツあれこれ

キャベツの半切りを買ってきて、それをまた半切りにして、上半分を千切りにして食べた。

体を冷やすから、生野菜はあまり食べない方がいいのだろうけれど、おいしかった。

残ったキャベツの断面は、とてもきれいだった。
みずみずしくて、葉の巻き具合もちょうどよく、なぜかずっと見ていたいような美しさだった。
しばらくしげしげと眺めていたけれど、次の段取りがあるので片付けた。
きっと、次に冷蔵庫から出したときは、今日ほどの感動はないだろう。
それが分かっているから、じっと、見てしまったのかもしれない。

子どもの頃『かばくん』という絵本が好きだった。
たくさん好きなところがあるけれど、やっぱり、キャベツを食べるところがすごい。
キャベツが丸々口の中に入るなんて。

キャベツのことを考えていたら、どこだかわからないキャベツ畑が浮かんできた。
空気のきれいな、山が遠くに見える場所。
きっとテレビか何かで見た景色だろう。

動物園にも、遠くの場所にも行きたい。

思いの外、外出欲が高まってきている。