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午睡

昼ごはんを食べたあと、涼しい風が通る部屋でゴロゴロ小説を読みながら、眠くなったら眠る。

目が覚めたら、小説の続きを読むもよし、気ままに散歩に出るもよし。

最高だ。

私が大学に入って、初めての夏休みに帰省した時の日常が、そうだった。

その少しあと、私は母に『私の夢は、横になったまま本を読んで暮らすこと』と言っていたらしい。本当に夢のような暮らしだった。

午睡は、贅沢だ。
おかしな夢を見たり、寝起きが酷い時もある。
けれど、魅力的だ。

この絵のように洒落た部屋ではなかったけれど、自然の音と風の通る部屋で、好きなペースで読書をしつつ、眠くなったら眠る。

そんな記憶があるだけでも幸せを感じる。