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状況を好転させるためには、悲劇のヒロインはやめて、できないことははっきりできないと言おう(ただし解決策の提案付)

会社の元上司(女性・若め・子持ち・かわいい系の見た目)が仕事のときによく言ってて、気になっていたことがある。それは、「誰も教えてくれない」「会議が多いのに誰もなんとしてくれない」「忙しいのに誰も察してくれない」、つまり、「周りが何もしてくれない」だ。

そうしてそのまま3月にメンタル的なことで休んでしまい、今に至っている。

休んだ原因は仕事だけじゃないかもしれない。プライベートもあるし子育てもある。はっきりした原因は私は聞かされていないので不明だ。

ただ会社にいた時に「自分はこの問題を解決する当事者ではない」という顔で、「私はやらされている」というかんじで働いていて、その働き方はかなりしんどいのではと思っていたのだ。(そして休んだ) 



言ってくれないと周りもしんどいんですわ

上司に「察して助けてほしい」ポーズをされると、一緒に働くチームメンバーもしんどい。

「何か手伝いましょうか?」と言っても、「いえ、いいんです」と言うのに、何故かチームで一人だけずっと残っている。終わらなくて土日も出勤する。

でも周りからみると何がしんどいのかがよくわからない。そもそもどれだけいま仕事を持ってるのかが見ようと思って観察してもよく見えない。


しかも上司はチームリーダーだったので、チームの仕事采配する立場だった。
采配する立場なので、チームに適切に仕事をふるのも仕事の一つなので上司の仕事が時間的に手に余るなら振ったらいいのに振らない。自分一人でなにかを抱えて手一杯になっていて、新しい仕事をどうしようとか、周りの仕事分担を改善のためにこうしようというのも見えない。
仕方ないので、上司は何かしらをされてるということでノーカウントとして、私と残りのメンバーで、上司担当以外の仕事を相談して私が振ってまわしていた。

つまりチームとして機能していなかった。(そのポーズももしかしたら上司休みの一因だったのかもしれないけど、上司のメンタルフォローまでできなかった)


女の子仕草

なぜこれが起きたかというと、まずそもそもとして、上司チーム全体をマネジメントするという意識が薄かった(あるいはスキルが少なかった)のではと思う。
上司は私の今の部署ではじめてリーダーポストに上がったので、経験がなかったというのもありそう。
またそれ以上に、そもそもとして、それまでの部署では、女の子扱いをしてもらっていて、「困ったなあ」という顔をしていたら、周りのおじさんやらおばさんやら皆がなんとか助けてくれてた、というかんじだったのではないか、という気がした。


なので問題が起きても、誰かが気づいてなんとか解決策を考えて動いてくれる、ケツを拭いてくれる、私は「困った」だけを言えばよい、のマインドのままだったのではないか、というように見受けられた。

そしてこれは、うちの上司に限らず、入社してすぐの若い女性とか非常勤職の女性とか、上の言う事に従って動く系の仕事をしてる人に時々見られる、女の子仕草なような気がする。(※若い男性ももしかしたらあって、「若い人仕草」や「責任ない勢仕草」なのかもしれない、そこはわからない)


ヒーローが来ないとヒロインはきつい

しかしピンチのときにいつもヒーローが来てくれるとは限らない。チームでする仕事の場合は、チームリーダーがヒーローとして助けてくれたのかもしれないが、自分がリーダーになったら、自分が助ける立場にならなければならない。

お城の高い塔の上で「助けて〜」と言ってればいい立場から変わって、自分で意地でも考えて、そこら辺を観察して使えるものは全部使って、自分のドレスをびりびりに割いて結んで紐にして、塔の窓から垂らして脱出しなければならない。

なんなら一緒に閉じ込められてる人がいるなら、自分がヒーローになって、ドレスの紐で周りの人たちも一緒に脱出させなければならない。


分かっていてもできない状況

リーダーポストになる以上、チームマネジメントは普通に当たり前で、元上司もそれ自体は分かっていたのではないかと思う。でもできていなかった。(ように私には見えた)

それはなぜかと見たときに、上司の場合は
・周りに教えを請うことができなかった
・チームメンバーと信頼関係を築けなかった
の2点があると思う。

新しくリーダーポストになって、新しい部署に行って、仕事内容がわからないなら、自分より前からその部署にいた人に聞けばいいんだと思う。

ただ聞かれる側としては何もわかってないリーダーが来たら普通に面倒なので、親切に懇切丁寧に教えてくれるかはわからない。それでも新しく来た側としては、自分がわからないなら聞くしかないから、丁寧に1秒でも早く聞いて、1秒でも早く覚えるしかない。

そこを、懇切丁寧に教えてくれないから怖気づいて、親切に教えてくれないから意地悪されていると思って、下の人に頭を下げて教えてもらうなんてというプライドが邪魔をして、結果的に今いるチームの部下の人たちに聞くのをやめてしまい、分かってないのに分かったふりをしていたんじゃないかなと思う。

そうして分かったふりだけをして有耶無耶にしまうと、悪いことに信頼関係に繫がる。

1人だけが自分の仕事ができないなら、周り的には放っておいてもいいんだけど、チームで仕事をしてる場合は、不明なことが発生したらチームリーダーに相談して方針を決めてもらうことになる。

しかしリーダーが全然内容を分かってなくて話が通じないと、「こいつ頼れねえ」となり、信頼できなくなる→そうしてますますお互いに頼らなくなり、チームが機能しなくなる。

私のチームの場合は、結果的に、ベテランの非常勤職の人は「できる人・わかってる人が結局全部仕事をすることになってる。相談もできない。頑張っても仕事が増えるだけ。蔑ろにされてる気がする。やってられねえ」と言って、別の場所に行ってしまい、過去の仕事が分かる人がみんないなくなるEndを迎えてしまった。


できないことはできないと言う(提案付)

この教訓から私がまず気をつけようと思ったことは、
・できないこと・分からないことは素直にはっきりできないと言う(ただし解決策の提案付き)
だ。

察して気づいてポーズをしても、助けて代わりに考えてくれるポジションの人がいるのでなければ、周りも普通に「???」になるだけだ。

なので、まずは自分が今どんな状況で、どうしたらうまくいくと思っているのかを、開示していくのがいいと思う。

具体的には「このシステムの見方がわからないので、覚えるからやり方を教えてほしい」とか「この締切では仕事ができないので、締め切りを3日伸ばしてほしい」とか、そういうことだ。

あたりまえ体操ではあるけど、「今こうだから(現状)、こうしましょう(提案)」を小さいことから大きいことまで繰り返していくのが、自分にとっての状況改善に繋がるのではと思う。(こうしましょうは、お互いにとって譲り合える提案であることが望ましい)

察してポーズだけをする場合、周りが助けてくれたらいいけど、助けてくれない場合は自分が一方的に殴られるだけだ。

これでは普通にしんどいので、自分自身で自分も周りも都合の良いように調整していった方が、自分も楽だし、だいたいの場合しばらくしたら周りも楽になっていく。

ただ助けを持つヒロインじゃなく、状況は自分でなんとかしていこう(これは自戒です)。

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