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《今日のおすすめマジックNEWS》(2020/07/014)

今日のマジック界のおすすめなニュースやつぶやきをご紹介します。

今日の細かい話題やツイートは、モーメントに投げ込んでます。noteでは、よりおすすめしたい情報と複雑な話題を中心にまとめていく感じです。他の日のモーメントはこちらから。

【おすすめ】禁止制限告知(2020/7/13):ヒストリック、モダン、パイオニア、パウパーに変更あり

先週に予告されていた禁止制限告知が7月13日に行われた。予告通りヒストリック・パイオニア・モダン・パウパーの4フォーマットに変更が加えられ、7枚の禁止カードが新たに制定された。

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■ヒストリック

《裏切りの工作員》《軍団のまとめ役、ウィノータ》《創案の火》《運命のきずな》の4枚が禁止され、《炎樹族の使者》が一時停止された。

4枚の禁止カードのうち3枚は以前より一時停止措置にあり、プレイヤー目線だと「そもそも禁止されていたようなもの」という反応が自然だろう。告知記事によると、一時停止によりメタゲームが改善されたため、いざ禁止に踏み切ったという。

新たに名前のあがった《運命のきずな》《炎樹族の使者》は、どちらも《ウィノータ》と《創案の火》が去ったメタゲームの中心にいる2つのデッキのキーカードだ。「バントネクサス」と「グルールアグロ」は合わせて35%ものシェアをもち、どちらも《ウィノータ》の時代から強力なデッキだった。

特に《運命のきずな》は、前回の禁止制限の際に「なぜか見逃された」カードであり、一時停止措置を飛ばして禁止されていることに納得しているプレイヤーは多いと思われる。

《炎樹族の使者》は「グルール」同系では弱く、昨今の偏ったメタゲームでは採用されない構成も見られた。しかし、そもそもアグロデッキの種類を偏らせていたのは《炎樹族の使者》の存在にほかならず、これを一時制限することによってアグロの選択肢に多様性が生まれるかを観察するのだろう。
Frank Karstenの《炎樹族の使者》一時停止への感想に対するMartin Juzaの返答。『「グルール」を構築する際に必須ではないと思っていたから驚いた』という感想に対し、「ミラーでは弱いが、他のデッキには強い。早いターンの《エンバレスの宝剣》を含め、グルールの強さを担っている一枚」とのこと。

■パイオニア

《ニッサの誓い》が禁止解除された。

これには驚いた人も多かったのではないだろうか。現在のメタゲームは約20%を「ディミーアインバーター」が占めており、おそらく《真実を覆すもの》やら《時を越えた探索》が禁止されると予想していたことだと思う。

《ニッサの誓い》は、パイオニア黎明期に「緑単ニクソス」や「ケシスコンボ」の潤滑油として活躍したカードで、当時は《むかしむかし》も現役だったため緑系のデッキの安定性が突出していた時代でもあった。

ただ、現在となっては緑系は安定性も強さも十分ではなく、その底上げを狙ったものだと記事内では説明されている。コンボ系が上位を占めている印象はあるが、勝率ではそれほど突出したものではなく、メタゲームの健全な循環を期待しているそうだ。
(《真実を覆すもの》が禁止されるであろう)禁止制限後のパイオニアで遊ぶのがすっごく楽しみだったけど、その期待が"覆され"たというお話。
《真実を覆すもの》が禁止されなかったことを喜ぶkanister。(BDEの意味は各々調べてください)

■モダン

《アーカムの天測儀》が禁止。

諸悪の根源がやっとのこと禁止に。「氷雪コントロール」の使用率と勝率が問題となる水準に達したことが理由だという。ショックランドを経由しなくても強力なマナベースを確保できることでライフ水準も高く、キャントリップやシナジーも含めると、デッキの安定性を引き上げすぎているカードだった。

レガシーでも活躍しているカードだが、現在のレガシーでは使用率と勝率ともに問題ないそうだ。
これで氷雪地形とはおさらば。APACランドいいよなぁ。

■パウパー

《探検の地図》《神秘の聖域》が禁止。

「青系テンポ」が昨年弱体化してから、ずっと強力な「トロン」の安定性と人気を下げるために《探検の地図》が禁止に。対策が難しかったデッキでもあるが、キーカードである《探検の地図》を失ったのは想像以上の痛手になる。

もう1枚の《神秘の聖域》はフリッカーコンボや《剥奪》などとループを生み出すことで知られている土地だ。コンボとしては重く遅いが、ループを成立させるための難易度は低く、問題を起こし続けるカードとして禁止された。

【おすすめ】禁止制限に冠する記事

【おすすめ】データで見るスタンダード(Red Bull Untapped編)

原題:"Standard Data Fresh from Red Bull Untapped"

先週末に開催されたRedBull Untapped 2020 International Qualifier Ⅱのデータから読み解くスタンダードの解説記事。ローデータはすでに公開されていたものだが、いざまとめて読むと興味深い内容だ。

【スタンダード】スタンダード情報局 vol.10 -Red Bull Untapped IQ II-

【スタンダード】William Jensenのパワーランキング(英語)

1位は鉄板の「ティムール再生」、「バントランプ」、「緑単」と続く形だ。

【スタンダード】SCG Challenge:4-0「セレズニア破壊不能」

とにかく壊れないカードだらけのセレズニアアグロ。緑単のほうが良さそうだが、サイドボードの柔軟性は2色が優る。

【スタンダード】ミシック#11:「ジャンドサクリファイス」

【パイオニア】MTGO Challenge(7/11):優勝は「黒単アグロ」

【パイオニア】MTGO Showcase Challenge(7/11):優勝は「ディミーアインバーター」

【レガシー】"相棒"ルール変更後の上位入賞デッキの分布

【リミテッド】基本セット2021ドラフト備忘録

【ニュース】ミシックインビテーショナルの開催日、2週間後ろ倒しに。

【ニュース】遅延していたSecret Lair Dropsがすべて発送される

【小ネタ】MTG Meleeによるプレイヤー調査

【小ネタ】4コマ漫画まとめ読み!2020年4月〜6月

【今日は何の日?】ディズニー映画にMTGが登場した日

本日でディズニー映画「The Sorcerer's Apprentice」が公開されてから10年がたった。本作はMTGの製品とコラボしている。作中の敵役はWotCからスポンサードされており、彼のオフィスにはMTGのポスターが貼られている。(なお、本作のカードも作られたが使用も配布もされていない。)

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