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血管内圧と抵抗の分布

心臓の左心室の抵抗によって駆出された血液は脈打つ流れとなって末端の動脈に流れる。動脈が枝分かれしていくにつれて、血管の内径を小さくし血管内圧は低下するとともに、脈打つ流れも徐々に減少し毛細血管床では低常流となる。

すなわち、大動脈で血圧120mmHg、抹消に行くにつれて低下し、動脈側の毛細血管では35mmHg、静脈側では15mmHgまで血管内圧が減少する。その後順次集合しながら右心房に戻る頃には、0~4mmHgとなる。

このように血管内圧の低下は動脈側から毛細血管床の間で大きく、これは動脈の血管抵抗が大きいことによるものである。

全体の血管抵抗に対する比で見ると、動脈65%、毛細血管では27%、全静脈系で7%とさている。また、動脈床のうち、大動脈、中小動脈で25%で、細い動脈系で全抵抗の40%を占めている。

したがって、抵抗血管と呼ばれる細動脈の内径の変化による血流量調節が重要な意味をもつ。

まー動脈系の末端の血管の内径の違いが血圧に大きな影響を与えるということかな?たぶんな。

参考文献
病態生理より見た内科学 改訂3版

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