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るるりら
2021年1月31日 12:29
前回は寄生素子による高い周波数での影響を中心に見てきました。今回はもう一つの寄生素子である抵抗成分についても考えてみます。1.寄生抵抗の影響が問題になる例寄生抵抗の影響は大概の場合はっきり言って小さいです。回路には通常抵抗素子などが置かれますが、それらは10Ω以上でさらに±0.1%などの誤差を持っています。そのため寄生抵抗である0.1Ωなどという値はそれらの誤差に比べてほぼ無視されます。その中
2021年1月24日 01:19
抵抗やコイル、コンデンサのような受動素子を高い周波数で使う際に問題になるものとして寄生素子と呼ばれるものがあります。これを体感するのに一番良いのは実際に測定してみることで、私も社会人1年目の時にオシロスコープと信号発生器を使ってインピーダンスの測定をした覚えがあります。今回は実際の測定結果ではなく理論を中心にまとめます。1.寄生素子とは世の中には抵抗、コンデンサ、コイルといった受動素子と呼ばれ
2021年1月17日 23:26
前回はコイルLとコンデンサCを直列につないだ直列共振回路について議論しました。今回はコイルLとコンデンサCを並列につないだ並列共振回路と呼ばれる回路について考えていきましょう。ただ、全体的に直列共振回路と一部の文言を変えただけで説明ができてしまうため、似たような文章が並んでいます。手抜きじゃないよ。1.並列共振回路並列共振回路はコイルLとコンデンサCを並列に接続した回路で、以下の図のような構成
2021年1月10日 13:33
素子が直列に接続された時のインピーダンスはキルヒホッフの法則によって解くことができます(※キルヒホッフの法則についてはまだ書いてません、そのうち書くかも)。これを使って具体的な回路について検討していきたいと思います。最初の例としてコイルとコンデンサを直列につないだ直列共振回路と呼ばれるものについて考えていきます。1.直列共振回路直列共振回路はコイルLとコンデンサCを直列に接続した回路で、以下の
2021年1月4日 22:19
前回の議論で、最後の最後に実部をとるというルールを採用することで、実部をとる直前までを複素数を使ってうまいこと計算できるという結論が得られました。ここについてもう少し深く検討してみましょう。1.振幅と位相これは前回の議論の繰り返しになりますが、フェーザ表示した(複素表示した)電流や電圧について、実部はcos(2πft)の成分、虚部はsin(2πft)の成分を示しています。実部と虚部の両方を持つ
2021年1月3日 03:18
前回の議論で交流回路のコンデンサやコイルは電流がcosの形で書かれていても電圧はsinの形で書かれ、電圧ー電流特性を単純比例関係で議論することができないことを述べました。しかしこれでは回路中の電流と電圧の形を考える際に毎回微分・積分する必要があり、少し扱いにくいです。そこでなんとか単純にこれを扱えないかということで複素数を使うということが行われます。1.オイラーの公式世の中では最も美しい恒等式
2021年1月16日 13:23
2021年、世はデジタル化の全盛期。DX(デジタル・トランスフォーメーション)やデジタル改革相なんて言葉が新聞の紙面を躍る昨今、デジタル回路ではなくアナログ回路を学ぶ意義とはなんだろう、というところを私なりの言葉でまとめておきたいと思います。結論から言うと世の中がデジタルで動くようになったからと言ってアナログ回路が無用になる日は来ないでしょう。いえ、むしろより重要になるのではないかと考えています。