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よすがとする言葉。

眠っている間に夢を見る人は、
疲れているとか、情報を整理しているとか諸説あり色々言われていますね。

科学的なことはよく分からないのであまり深く考えた事はいないのですが、私はほぼ毎日見るし、夢日記を書けるほど記憶に残ったまま起きます。


今朝の夢は、小学校の高学年の時に担任の
大好きだった先生との思い出フラッシュバックでした。



元々左利きだった私。
小学三年生から習字教室に通う事になり
左で書道はやりづらいだろうと
お箸と鉛筆の持ち手を右に…
父親から厳しく修正をかけられました。

その為、三年・四年生の間は
まだ慣れぬ右手での文字書きに悪戦苦闘し
通知表は常に
「文字が乱雑です。」
と、書かれてしまう始末。
色々と自信が持てない時期でした。

時はすぎ高学年となり、
その思い出の先生と出会います。

名前が啓二というのと、口ひげを生やしていたのもあって
あだ名は「ひげじ」。

今では見ることが少なくなった
The熱血教師で
一緒に泣くし、全力で喜ぶし、本気で叱る。
そして歌が上手な先生で
ギターを持って朝から夕方までよく歌う人。

過去の先生の中で
一番好きな先生。


私はスポーツ全般が好きだったのだけれど
それを見いだしてくれたのが、ひげじでした。

校舎の前にズラっと並ぶグリーンベルトと呼ばれていた大きなコニファー並木。
リレーや長距離走は校舎の周りを走ったあと、
そのグリーンベルトの横を通り、校庭のトラックを一周する流れが定番。

応援席からは、グリーンベルトを走っている間は
隠れてみることが出来ないので
誰がトップで登場するのか…1番盛り上がり、ドキドキするタイミングなのだ。

ひげじは私をリレーの選手に選び
男女混合なのに、まさかアンカー指名してきた。
いやそこは男子だろう!
誰もがそう思ったに違いない。
私もそう思ったし、意見もしたけれど

「俺が決めたんだから、みんな文句言うな‪‪☺︎‬ 」

そう言って私の肩をポン。と叩いた。

運動会当日。
ビビりな私は、口から心臓が飛び出そうなのを堪えて、バトンを待っていた。

1番が来て、2番が来て、3番からはまとまって登場。
私は5番手で出発。
1番との差は半周以上あったのであきらめかけたその時。

\ドンドンドン/  太鼓の音

自前の太鼓を叩きはじめるひげじ。

「本気で走っていいぞー!」

大きな声でそう言われ、ふと我に返った私。

本気って。
いつも本気で走ってたと思うんだけどなぁ。
そう思いながらも、必死に前方走者を追う。

ひげじが太鼓を叩きながらゴール周辺に移動し始めたのを横目で見つつ、一人二人と追い抜いて…

「お前はできる!!大丈夫だ!前見ろ!待ってるぞ!」

そう叫んでいるのを聞きながら
残り2人を目前にグリーンベルトに突入。

走る走る。出来る。いける!

グリーンベルトから1番に登場したのは…


この私だった。。


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 𖤣𖥧𖥣𖡡𖥧𖤣 ┈┈

その後「グリーンベルトの女王」と言う
謎の称号を頂き、
「好き」だったスポーツを「得意」に変える事が出来て、自信に繋げることが出来ました。
ひげじありがとう。

ひげじからもらった通知表には
「字が乱雑です」なんて書かれていなくて

「自分の力を裏切らない努力家」

そう一言書かれていました。

その後ひげじからもらった沢山の言葉たちは
今でもよすがとしています。

ひげじ。
元気にしているのでしょうか…
会いたいなぁ

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