北京で本物を見た

わたしは中国へ、1ヶ月の語学留学をしてきました!
まさか私が中国に行くことになるなんて思いもしなかった…。毎日が刺激的だった1ヶ月!

留学が終わったら、このことを作文にして、作文コンクールに応募すると決めてました。形に残したかったし、私の苦手な言語化の訓練になると思ったから。でもそのために書いた作文は、メールの送信エラーで締切に間に合わず…( ;  ; )

ということで、

悔しいのでnoteにしてしまおう。
私の伝えたい中国のほんの一部のこと、中国で過ごして感じたほんとの一部のことだけど、
さらーっと読んでみて。

-本物を見るということ-

私は今年、初めて中国を訪れ、本物を見た。そこには、自分の持っていた中国のイメージとはかけ離れた、素晴らしい景色や人々の日常があった。教科書でしか見たことがなかった「万里の長城」、沢山のパンダとそれを見る子供たち、おしゃれを楽しむ素敵な女性、フルーツをほおばるお母さん、黄色いうさ耳ヘルメットの配達のおじさん、バスケをする学生達…。そんな穏やかな中国人の日常を見て、感動する瞬間が数えきれないほどあった。
中国にいる人々にも、それぞれ日常があることなんて当たり前なのに、以前の私には、それを想像することすらできなかった。中国を訪れるまでは、知りもしないのに、中国をよく思っていなかったから。SNSで見るような動画、ニュース、批判コメントに流され、「中国=怖い、危ない」という印象を持っていた。以前の自分が恥ずかしくなった。
マイナスのイメージを持ったまま、14億人が住む中国に、ひとりで飛び込んでいくことは、ものすごく勇気のいることだった。到着してからの3日間は、何が起こるか分からない恐怖と、家族や友人がいない孤独感で、本当にずっと泣いていた。「14億の中国人対日本人のわたし」という感覚が、私にはとても重くて、この一ヶ月耐えられないかもしれないと思った。
しかしそれでも街を歩いた。有名な観光地、気になるショッピングモール、大学周辺の散歩、美術館、動物園などなど本当にたくさん。友達とお出かけしたり、ひとりで散策しに行ったり、もちろん授業も頑張ったり、どんどん楽しいことが増えていって、あれだけ泣いていた私は、すっかり笑うことが多くなった。以前は中国に対して、マイナスイメージを持っていたけれど、中国のいいところを沢山見つけることができた。せっかちだけど本当に自由な中国人。フルーツやドリンクがとっても安いこと。美味しいご飯が沢山あること。自転車が簡単に借りられること。外卖がものすごく便利なこと。まだまだたくさん。「あれは何だろう」「ここはどこだろう」と、私の好奇心を頼りに、自分の足で本物を見に行ったら、素晴らしい景色、食べ物、人に出会えた。留学一番の収穫である。文化を体験し、日本のいいところも沢山見つかった。
この留学はたった一ヶ月。それも、北京のほんの一部分しか見ていない。「北京なんて中国のほんの一部だよ。他の場所も見てごらん。」留学先の大学の先生が、最後の授業で話していたこの言葉が忘れられない。私は今回の留学で、「自分の足で本物を見ること」がどれだけ大切なことかを痛感した。「百聞は一見に如かず」本当にその通りである。SNSや政治情勢だけがすべてではない。ほんの一部の情報や印象で、この国はこうだと決めつけてはいけない。日本人にも、そして中国人にも、お互いの国に出向いて本物を見てほしいと思う。私もまた中国を訪れて、まだ見たことがないものに出会いたい。


みんなが少しでも、中国行ってみたいかもと思ってくれたらうれしいです。

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