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映画•ドラマ

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2023年6月の記事一覧

【映画】秘密の枠外: 『ちょっと思い出しただけ』/『打ち上げ花火、下から見るか、横から見るか』

 恋愛映画の魔法は、ありふれた現実を超えて、非日常へと私たちを誘うものだ。それは、「枠外」の世界へと私たちを連れて行く感覚だ。その枠外の世界でのドキドキ感、そしてそれを二人だけの秘密にする喜びが、映画の魅力の一部を形作っている。

□ 打ち上げ花火、下から見るか、横から見るか

 夏の夜、誰もいないプール。昼間の賑やかさが消え去り、月明かりだけが静かに水面を照らす。そこに二人きりで飛び込むとき、そ

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【妄想】映画化 『リリィ』BUMP OF CHICKEN

 BUMP OF CHICKENの楽曲「リリィ」を聴くと、孤独な芸術家志望の青年が心に浮かぶ。スポットライトの下で自己を叫び唄う彼は、自身の弱さと無力感に苦しみながらも、自分と他者との間に壁を築いてしまう。

 この青年の姿は、映画「何者」の主人公、二宮拓人と重なる。彼もまた、自我と自意識、そして社会の厳しい目に追い詰められ、精神的に破綻しそうになる。そんな彼を救うのは、ずっと片思いだった瑞月の一

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【コラム】発明家 千原ジュニア: ドラマから生まれた新感覚大喜利

 千原ジュニアは日本のお笑い界の輝かしい星である。彼の特異な笑いのセンスは、時には業界の既存の概念を壊し、新たな風を吹き込む力を持つ。特に最近、彼が発明した「ストーリーテラー大喜利」と「いつから疑ってたんですか?大喜利」はその最たる例だ。

 「世にも奇妙な物語」を愛する千原ジュニアが作り上げた「ストーリーテラー大喜利」。これは、クジで引いた物語のタイトルからストーリーを創出し、物語の導入を語ると

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【邦画リスト】虚実皮膜

□ パーフェクトブルー
□ 寝ても覚めても
□ 先生、私の隣に座っていただけませんか?
□ 何者
□ 劇場
□ ドライブ・マイ・カー

【邦画リスト】何者男子

2023
□ 月

2021
□ 花束みたいな恋をした

2020
□ 劇場

2018
□ 明日へのワープ

2016
□ 何者

1997
□ 2/デュオ

【推し】邦画

2024
□ あんのこと
□ chime
□ 悪は存在しない
□ 夜明けのすべて
□ 箱男

2023
□ PERFECT DAYS
□ 朝がくるとむなしくなる
□ 怪物
□ そして僕は途方に暮れる
□ 月
□ ロストケア

2022
□ ちょっと思い出しただけ
□ 恋は光
□ PLAN75
□ わたし達はおとな
□ さかなのこ

2021
□ ドライブ・マイ・カー
□ 偶然と想像
□ 花束みたい

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