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獅子座の太陽

7月23日、太陽は獅子座に入りました

ギリシャ神話

太陽神アポロン

アポロンは、詩歌や音楽などの「芸能・芸術の神」、「羊飼いの守護神」にして「光明の神」でもあり、イーリアスにおいてはギリシア兵を次々と倒した「遠矢の神」であり、疫病の矢を放ち男を頓死させる神であるとともに病を払う「治療神」でもあり、神託を授ける「予言の神」としての側面も持つなど、付与された性格は多岐にわたります。

やがてアポロンは太陽神ヘリオスと混交され、太陽神に包含されていきました。
このアポロンは、その後のギリシャ神話では、
ヘルメース(水星)におちょくられたり、
キュービッド(アプロディーテ―の息子)を怒らせて、
悲恋の象徴となったり、
ヘラクレスとも因縁があったりします。


シモン・ヴーエ『アポローンとムーサたち』(1640年) ブダペスト国立西洋美術館所蔵

獅子座

ギリシャ神話

獅子座の神話には、蟹座、蠍座と共通するヘラクレスが登場します。
蟹座で登場したヘラクレスが行った12の難行のうち、一番最初に行ったのが、ネメアの森に住むライオンの退治です。
ヘラクレスは、ヘーラーの呪いにより妻子を手にかけてしまいます。その罪を償うのが、12の難行です。

ヘラクレスはライオンをこん棒で殴って弱らせ、ひるんだところに自慢の怪力で首を締め上げて倒します。
一方、ヘラクレスを生涯に渡って苦しめる女神ヘーラーは、
ヘラクレスをよく苦しめたとしてライオンの魂を星座にした というお話です。
(ヘーラーは、彼女を怒らせた人物たちを苦しめたものにはとても寛大なのです)。
このライオンの毛皮によりヘラクレスは助けられることになります。やがてオンファレを娶ります。


『ヘーラクレースとオムパレー』ヨハン・ハインリヒ・ティシュバイン1754年

占星術での獅子座

牡羊座から数えて5番目にあたるのが獅子座です。
蟹座で感情の大切さを知った後、獅子座では「自分らしさ」を表現するための
「特別さ」を表現するようになります。
対人関係においては、自分を確立して他者との人間関係を模索します。
牡羊座は「火の活動宮」であったのに対し、獅子座は「火の不動宮」です。
同じ火(スピリット)に分類される獅子座は、芽生えた「自己」を定着させるサインです。
定着させるためにはそれなりの信念があり、それが「プライド」と呼ばれるものです。獅子座が心から輝くとき、それはそれは素晴らしい暖かさと寛大さをもたらします。

獅子座の太陽


占星術における太陽は獅子座の支配星です。まさに太陽の季節の到来といえましょう。
獅子座の太陽は、創造すること、創造したものを分け与えることで
アイデンティティ(自分らしさ)を表現します。
創造し「分け与える」ということもセットであるところも注目ですね。

獅子座の中での太陽は、太陽本来の性質を表現し、光り輝き、暖かさと光を分け与えます。
そうすることで、個性豊かで創造的な自分を作り上げていきます。

獅子座の意匠が悪い方向に出ると、横暴だったり、自己中心的で協調性を欠くといったことにもなるのですが、太陽は、そんな荒ぶる獅子を乗りこなし、暴走を抑えます。
さらに、獅子を乗りこなす理性により太陽はさらに輝きを増し、
障害(獅子の暴走)がない場合よりも却ってより良い方向へと転換していくことができます。

まさに太陽の季節、獅子座です。



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