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明るく、フレンドリーな居酒屋

美味千成 錦糸町店 (錦糸町)


いきなり、なぎら健壱先生である。
この居酒屋の、まさにこの席に座ってジョッキを掲げている笑顔は、私たちがイメージしているなぎら健壱そのものだ。
オープンして二年になる「美味千成」は下町の大衆食堂を思わせるフレンドリーなお店。有楽町のガード下が本店だそうで、ここ錦糸町でもガード下に居を構えている。

冒頭のなぎら健壱さんだけでなく、マッチや「喝」の張本、「そらジロー」の陣内夫妻から開店祝いが来ていたほど、知る人ぞ知るお店らしい。
定番の品から本日のおすすめ、季節ごとのメニューも充実していて、ボリュームも多い。
お腹が減っているときの第一選択となっている。

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この日もお腹が減っていたので、メインには豚肉のスタミナ焼きを注文。
ニンニクの利いた醤油ベースで炒めた豚バラに、さっと湯通ししたもやしとニラ、熱々の鉄板に乗った生卵は少しずつ火が通って半熟になっていく。
男子には文字通り鉄板と言える組み合わせだろう。


お供の文庫本は、前回ゲットした #世界推理短編傑作集2

短編集の一作目「放心家組合/ロバート・バー」を読み始めた。
海外作家の知識が少ないので、失礼ながら著者の名は初めて聞くがタイトルはホームズシリーズの「赤毛組合」を連想した。
乱歩が編集しているくらいなので、ここに掲載されている作品は戦前のものが多く、情景描写も古きロンドンを感じさせてくれる
スチームパンクを好む人には参考になるのかもしれない。


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写真で見ると何?と思うこちらの一品は、珍しいホワイトアスパラの塩焼きだ。缶詰は身近だけれど、このように焼いて食べたのは初めて。
しゃきっとした歯応えを残しながら芯まで柔らかく、独特の甘みもあって美味しかった

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最後の品は自家製さつま揚げ
揚げたての熱々でふっくらとした食感。醤油を少しだけ垂らしておろし生姜、ねぎを乗せれば、これまた素材の甘みが一層引き立ち、箸も進む


「放心家組合」はまさにホームズを感じさせる組み立てで、プロットとして参考になった。最後の一ひねりもなかなか興味深く、洒落がきいていた。


――美味しいものと文庫本④――

実は私もミステリーを書いています。
謎解きIQ付き短編ミステリー集「謎と共に去りぬ」を公開中。
懐かしい「IQサプリ」や人気の「ナゾトレ」みたいな謎を、御曹司探偵・武者小路耕助がちゃちゃっと解いていきます。
ちょっと憎めない先輩をフォローしていくのが助手の鈴木くん。物語は彼目線で進んでいきます。ぜひ、ご一読を!

過保護な年寄りたち


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